2022年 3月  ... those were the days my friend...we thought they’d never end ...  2 3 4 5 6


 1日 夫人も高名な数学者・理論物理学者(一般相対性理論)で,凸解析におけるショケ理論を構築し,関数解析,ポテンシャル論,トポロジー,測度論で活躍したフランスの数学者ギュスタヴ=アルフレッド=アーサー=ショケ(Gustave Alfred Arthur Choquet),小学生の時の相対性理論理解をトリガーに微分幾何学に取組み,世界中の著名な研究者と多数の論文を発表されたことでも知られる日本の数学者矢野健太郎(Kentaro Yano),夫人:マリー・ルイーズ=デュブレイル・ジャコティンはフランス数学会会長を務め,自身は代数幾何学分野で活躍したフランスの数学者パウル=デュブレイユ(Paul Dubreil),数論を専門とし,カーマイケル数と呼ばれているものを発見したことやオイラー関数におけるカーマイケル予想等で知られるアメリカの数学者ロバート=ダニエル=カーマイケル(Robert Daniel Carmichael),不定方程式・ペル方程式で最もよく知られているイギリスの数学者,牧師ジョン=ペル(John Pell)の誕生日。とうとう3月。後1か月もすれば新年度が始まる。3時前から雑務。数学科後輩のO教授が研究室の椅子を「快適な研究活動ができるように」とすべてゲーミングチェアに入れ替えたようだ。快適な研究活動は大切だ。20数年前に本大学へお誘いしたことがあったけど,今思えば理工系学部のない大学での研究活動の環境や充実度を考えればご辞退されて当然のことだった・・・。お誘いしたこと自身,赤面赤面・・・。いつもの6時過ぎのバイタル測定。この病院ではテルモの機器を使用している。なんだか良さそうなので看護師の方に機器名等や医療機器専用の雑誌を紹介してもらった。謝謝。CWの方は手首式血圧計を薦めてくれたけど,血圧が実際より高めに測定されるので,看護師お薦めのテルモのエレマーノ2 電子血圧計を購入することにした。お値段高めは仕方ないと思う。



 2日 ヒルベルトの第10問題の否定的解決とその副産物として素数表現多項式(21次21変数:現在は10変数)を示したことで知られるロシアの数学者,計算機科学者ユーリ=ウラジミロビッチ=マテアセビッチ(Yuri Vladimirovich Matiyasevich),チェックコホモロジー群とヴィートリスホモロジー群の一致を示し,トポロジーと結び目理論で活躍し,カナダ生でアメリカでの赤狩りからイギリスに逃れた数学者クリフォード=ヒュー=ダウカー(Clifford Hugh Dowker),ブルバキの1人で,元々はThueが発見,Hardyも発表していたピゾ数(PV数)研究で知られ,未解決のピゾ予想(有理関数版は最近解決)等,幅広い数論分野で活躍したフランスの数学者チャールズ=ピゾ(Charles Pisot),曲面の微分幾何学における)方程式等,曲面論でよく知られているドイツの数学者ユリウス=ヴァインガルテン(Julius Weingarten),主に解析幾何学,微積分学,偏導関数,微分方程式の研究とその光学,力学への応用に貢献したイタリアの数学者ピエトロ=パオリ(Pietro Paoli)の誕生日。2時から雑務。明後日NTTドコモ+KDDIから発売されるAR用グラスNreal Air,発売と言っても中国のNreal社との提携あっての製品。この手の製品は30年前からシリコンバレー近辺で開発されていたのになぜ日本は出遅れてしまったのだろうか・・・。物まねだろうがナンであろうが,どんなに叩かれてもモノ作り/技術開発に突き進んできていた日本の看板を下してしまったのだろうか・・・。10時から環境システム学科の臨時学科会議@zoom。議題1・2審議出席でその後退席。屋外でリハビリ(PT:MI氏)。所用で学内の紀伊国屋書店に電話。A大学Z図書館長と少し長めの電話。午後,リハビリ(OT:O氏)。屋外の予定だったにもかかわらず,1階のワクチン接種待ちの人の多さで感染対策上急遽不可となる。沐浴。SW・O氏来室。ゲーム学会役員会@zoom案内届く。学会関係の集会・会議はzoomが極々当たり前になってきた。夕方,看護師来室,薬服用の件やバイタル測定等。


 3日 ポゴレロフの一意性定理,アレクサンドロフ・ポゴレロフの定理等で知られ,幾何学分野で幅広く活躍し,解決できなかったがヒルベルトの第4問題にアタックしていたロシアの数学者アレクセイ=ヴァシレヴィッチ=ポゴレロフ(Aleksei Vasilevich Pogorelov),ボット・サムエルソン多様体,サムエルソン積等で知られ,微分幾何学,位相幾何学,リー群/代数で活躍したドイツ生アメリカの数学者ハンス=サムエルソン(Hans Samelson),数理論理学,作用素論,エルゴード論,関数解析,特にヒルベルト空間への卓越した貢献の他,数学解説書の執筆,数学者の写真コレクション,米数学協会会議センター再建へ4000万ドル,米数学会へ数度の多額寄付をしたことでも知られるハンガリー系アメリカの数学者ポール=リチャード=ハルモス(Paul Richard Halmos),数論(特に素数とリーマン予想)とフーリエ変換の一般化に携わり,他,1984年にオイラーの三角形決定問題について三角形の内心は垂重円の内側になければならず,九点中心と一致しないことを示したオーストラリアの数学者アンドリュー=ポール=ギナンド(Andrew Paul Guinand),組合せ群論,特に自由群の部分群と結び目群に重要な結果を残しながら28歳で夭折したオーストリアの数学者オットー=シュライアー(Otto Schreier),アルティン予想を産み出したアルティンのL関数を用いた高木ーアルティンの類体論構築,ヒルベルトの第17問題を肯定的に解決,非可換環論の発展に大きく貢献し,特に現在アルティン環として知られる右イデアルの極小条件を有する環の構造を研究したオーストリアの数学者エミール=アルティン(Emil Artin),画法幾何学を専門とし,大学勤務後,第1次世界大戦までポーランド大統領,上院議員等政治の世界に入り,引退後,大学へ戻りポーランド数学会長を務めたが第2次世界大戦初期に殺害されたポーランドの数学者カジミェシュ=ウラディスワフ=バーテル(Kazimierz Wladyslaw Barte),ソルボンヌ大学でピカール,ポアンカレ,パンルヴェの下で学び,超越関数の積分論において重要かつ基本的な結果を発見し,ギリシャ数学会を創立者の1人であったギリシャの数学者ゲォルギォス=イョワノ=レムンドス(Georgios Ioannou Remoundos),初期には行列式や数論の研究もおこなったが,その後数理ゲーム/パズル,数学史,数学者の伝記等の執筆にシフトして活動したドイツの数学者ヴィルヘルム=エルンスト=マーティン=ゲオルグ=アーレンス(Wilhelm Ernst Martin Georg Ahrens),多くの数学者・哲学者の抵抗に遭いながらも「数学の本質はその自由性にあり」と集合論創始に奮闘し,対角線論法や基数のアイデアにより自然数を一般化し連続体仮説予想,他に関数表現の一意性に関する三角級数等の研究で知られるロシア生でドイツの数学者ゲオルク=フェルディナンド=ルートヴィヒ=フィリップ=カントール(Georg Ferdinand Ludwig Philipp Cantor),没後に正当な評価を得ることになった三体問題,四体問題研究に取組み,周期関数項を持つ基本的線形常微分方程式であるヒル微分方程式等で知られる孤高のアメリカの数学者,天文学者ジョージ=ウィリアム=ヒル(George William Hill)の誕生日。啓蟄。雛祭り。3時から雑務。ロシア政府と癒着していると噂されアメリカ政府機関でも使用が禁止されていながら本学も使用している製品。この日記(2月23日)でも,ロシア侵攻後,カスペルスキーについてのコメントをしたように,やはり同社CEOがツイートしていた。営業を心配したのか・・・。ツイートではしっかりと営業トークが入っていた。半ばロシア政府を気にしているような・・・どう転んでも大丈夫そうな・・・。ある大学教員がその学内での会議審議方向について,アビリーンのパラドックスを憂えてた。よくある話だな。オープンデータセットがよく宣伝されてるけど,クレジットのついた信頼できるものばかりだろうか。やらせのデータだったり,政府作成のようにいい加減なデータだったり,誰がその保証をしてくれるんだろうか。心配になるナ。オープンデータの信頼性を保証する第3者機関でも設置してくれないと・・・。スイカ/パスモの不具合。夕方には復旧したらしい。こういった場合,原因調査の方法はきちんとマニュアル化されてるのだろうか。されていれば,予防手段も日頃からチェックできる体制が整っていたのではないか・・・。リハビリ(OT:O氏)。ボクの質問もせいもあるけど今日は色々な解説時間が多かった。その後,屋外とエルゴメータでリハビリ(PT:I氏)。


 4日 カルレソン・ハントの定理,ハント過程等でも知られ,確率論,マルチンゲール,マルコフ過程,同過程でのポテンシャル論で活躍し,アマ・テニス選手(全米オープン準々決勝2度)でもあったアメリカの数学者ギルバート=アグニュー=ハント(Gilbert Agnew Hunt),有限要素法,微分方程式や積分の近似解法でよく知られているロシアの数学者ボリス=グリゴリエヴィチ=ガラーキン(Boris Grigorievich Galerkin),二重星の観測による星の固有運動に関する研究が空間構造に関する議論に重要な貢献を齎し,また初期の幾何学研究から弾性理論につながる曲面変形の研究で重要な成果をあげたフランスの数学者,天文学者ユージーン=モーリス=ピエール=コセラ(Eugene Maurice Pierre Cosserat),波の振動研究からそれを可視化する実験装置の開発から産み出したリサージュ曲線,リサージュ軌道でよく知られているフランスの数学者ジュール=アントワーヌ=リサージュ(Jules Antoine Lissajous)の誕生日。3月入試日。2時から雑務。朝食後,10時半からNIIの研究集会@Webex,うまく接続できずにいる間に,屋外+エルゴメータでのリハビリ(PT:MI氏)始まる。午後,リハビリ(OT:O氏)。看護師によるバイタル測定。


 5日 Thueの合同関係と有限Thueシステムが示す半群との関係を研究する等,理論計算機科学への貢献で知られるアメリカの数学者ロナルド=ヴァーノン=ブック(Ronald Vernon Book),Kaplanskyの下で原始環の研究からスタートしたが休止した子育て後けんきゅうかr組合せ論,符号理論を専門とするアメリカの女性数学者ヴェラ=プレス(Vera Pless),人口統計モデルであるゴンペルツの死亡法則で最アクチュアリー(保険数理士)でもあり,成長曲線の一つであるゴンペルツ曲線の発見で知られるイギリスの数学者,統計学者ベンジャミン=ゴンペルツ(Benjamin Gompertz),環論,片側イデアルの一般化,半群論等で活躍をしたハンガリーの数学者オットー=スタンフェイルド(Otto Steinfeld),解析,代数,幾何学,積分方程式等,エンジニアを対象にした様々な分野に携わったハンガリーの応用数学者イシュトヴァーン=フェニュー(Istv?n Feny?),(所謂,シュヴァルツの)超関数(distribution)の理論を構築し,数学的基礎付けに欠けながら既に物理学や工学で用いられていたヘヴィサイドの階段関数やディラックのデルタ関数等を正当化し,解析学の範囲を大きく広げ,この業績によってフィーズル賞を受賞したフランスの数学者ローラン・モイズ=シュヴァルツ(Laurent-Moise Schwartz),主にムコパディアヤの4頂点定理に関する幾何学と実解析を専門としたドイツの数学者オットー=ハウプト(Otto Haupt),射影微分幾何学で活躍したアメリカの女性数学者ポーリン=スペリー(Pauline Sperry),エミール=ピカール,アンリ=ポアンカレ,ジャック=アダマールの審査する博士論文でヒルベルトの第19問題を解決し,偏微分方程式,微分幾何学,確率論,近似理論,数理生物学で重要な貢献をしたウクライナの数学者セルゲイ=ナタノビッチ=バーンスタイン(Sergei Natanovich Bernstein),古典的代数幾何学を専門とし,スイス数学会会長も務めたスイスの数学者ギュスターヴ=ドゥマス(Gustave Dumas),クロネッカー・ウェーバーの定理等の代数的整数論,解析,数理物理学への応用で活躍し,ドイツ数学会長,ハイデルベルクでの国際数学者会議委員長,MathematischeAnnalenの編集者等も務めたドイツの数学者ハインリッヒ=マルティン=ゲオルク=フリードリヒ=ウェーバー(Heinrich Martin Georg Friedrich Weber),ジェノッキ数等でも知られ,数論,級数,積分学に取組んだイタリアの数学者アンジェロ=ジェノッキ(Angelo Genocchi),デラメインの円形計算尺発明の後ではあったが,初期の型式の計算尺を発明したことでよく知られ,また多くは受け入れられなかったが,乗算や比例表示等の沢山の記号を提案していたイギリスの数学者ウィリアム=オートレッド(William Oughtred)の誕生日。2時過ぎから雑務。中江有里が「オペレーション・ミンスミート」(劇場版)を紹介してたので映画版のCM・Webを覗いてみた。これで考えると,戦時中のイギリスはMI-5もさることながら,OR,暗号解読のためのコンピュータ開発等,様々な科学技術総動員しての総力戦だったんだなってことが容易に想像できた。戦後世界中のカネを集め潤沢な資金で海外の科学者を呼び寄せ一躍科学技術大国になったアメリカより凄かったんだな・・・。朝食後,屋外でリハビリ(OT:O氏),リハビリ(PT:MI氏)。終了後,11時から始まっていたゲーム学会理事会・評議員会@zoomに少し遅れて途中から出席。その後の全国大会もzoom。文科省が『教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン』を公表した。その中には情報資産の扱いについても記載されていた。本学も早急に対応が必要だろう。


 6日 ジョルダンン曲線定理の初等的証明,Tverbergの問題やTverbergの定理/計算幾何学でも知られ,組合せ論,計算幾何学の研究で知られるノルウェーの数学者ヘルゲ=アルヌルフ=トバルバリ(Helge Arnulf Tverberg),(イェゴール=)ゾロタレフの問題を解決し,Baker-Akhiezer関数等で知られ,主な仕事は関数論,近似理論で数学史も研究したロシアの数学者ナウム=イリイチ=アヒエザ(Naum Il'ich Akhiezer),トポロジー研究後,様々な解析分野の研究に移り,後には1200年から1800年までのイタリアの数学史研究に捧げたイタリアの数学者エットーレ=ボルトロッティ(Ettore Bortolotti),アスコリの結果を一般化したアルゼラ・アスコリの定理等,実関数論の研究で知られるイタリアの数学者チェザレ=アルゼラ(Cesare Arzela)の誕生日。2時過ぎ,ボクにとっては新顔の看護師が巡回で来室。新顔といっても見た目経験豊かそうだったなぁ。2時半過ぎから雑務。zoom設定を確認しようとしたら,危うく偽サイトにひっかかるところだった。もう個人情報抜かれたかなと思いNortonで確認。10時半から,次年度1期統計学実習担当者合同打合せ@zoom。11時45分終了。20数年前に話題となったノストラダムスの大予言。その続きが実は2022年にもあるらしい・・・というので,ネットで検索するとババ=ヴァンガに辿り着いた。週刊誌にはすでに掲載されてたらしい。予言というのは明確には述べれず,いつも後付けで「・・・」と解釈すれば当たってたという類が多いのでナンともいえないけど,そんな雰囲気の世相・国際情勢・・・。ただ記事を読む限り,すでにハズれている気がした。最近計算していることに関係するかもしれないと思いながらも,昔証明したはずの命題をよく思い出せず,どういうメモ書きに書き留めたかも不明だったので結局Web検索して読み返す。かの大数学者ヒルベルトでさえ,晩年,若いころ書いた論文をみて自分のものだと分からず「なかなかよい論文だ」と呟いたというから(笑)・・・。そこまではいかなくとも,よくありそうなことなので・・・,よく思い出せなかったことは,これからも心配しないことにした(笑)。今日の東京マラソン2021に駅伝部の3年・坂田氏が出走したとのことだったけど記録はどうだったんだろう。


 7日 ヒルベルト空間やチューリングからアイデアを得た帰的序数や順序数定義可能集合の研究後,フィールズ賞を受賞したティモシー=ガワーズを教える等イートンカレッジでの教員,数学オリンピックチームリーダを務め,チューリングの親友としても知られたイギリスの数学者,数学教育者ノーマン=アーサー=ラウトレッジ(Norman Arthur Routledge),弾性方程式,シュレディンガー方程式,線形化されたナビエ・ストークス方程式,マクスウェル方程式等,偏微分方程式,有限差分法に取組み,特にナビエ・ストークス方程式研究で最も知られるロシアの女性数学者オルガ=アレクサンドロヴナ=ラドイジェンスカヤ(Olga Alexandrovna Ladyzhenskaya),数理統計学の研究(多変量母集団での1次/2次モーメント分布,偏相関係数,多重相関係数等)から始まり偏微分方程式と偏微分演算子研究への顕著な貢献,個体群の数理生態モデル等幅広い研究とフィールズ受賞者ヘルマンダーをリースの後指導したことで知られるスウェーデンの数学者ラース=ガーディン(Lars Garding),量子力学と複素解析で活躍し,ネヴァンリンナ理論にも重要な貢献をしたイギリスの数学者ジョン=マクノートン=ウィッタカー(John Macnaghten Whittaker),一時期5年間ほど鹿児島大でドイツ語を教授し,帰国後,流言飛語の中,ナチスからドイツ数学界を擁護する活動に身を転じ,オーバーヴォルファッハ数学研究所を創設し,戦後の数学界を興隆させたことで知られるドイツの数学者ヴィルヘルム=ズュース(Wilhelm Suss),点集合トポロジー論の初期の研究者の1人であったアメリカの女性数学者アンナ=マーガレット=マリキン(Anna Margaret Mullikin),リンデレーフ空間,ピカール・リンデレーフの定理,フラグメン・リンデレーフの原理等,トポロジーと偏微分方程式を中心に取組んだフィンランドの数学者エルンスト=レナード=リンデレーフ(Ernst Leonard Lindeloef),コダッツィテンソル,再発見ながらガウス・コダッツィ方程式等で知られる微分幾何学で活躍したイタリアの数学者デルフィーノ=コダッツィ(Delfino Codazzi)の誕生日。夢の続編を見たくて少し遅めに目を覚ます。3時過ぎから雑務。あるデータサイエンティストが「戦力になるレベルのデータサイエンティストの育成が難しい理由を呟いていた
1. 実戦可能レベルになるまでの学習量が多過ぎる
2. 『知っている』から『使いこなせる』への溝が深い
3. コミュニケーションで死ぬ
4. ビジネス価値と結びつけて自走するところに溝がある
さらに,「データサイエンティストは給料が高い」という言説を信じている人,その時点でデータサイエンティストに向いていない。・・・とも。現在の日本では,データサイエンティストに限らず,そもそも(欧米に比べ格段に)給料は安いんだけど。バックドアといわれC国とも密接につながってるといわれるマルウェア
Daxinはネットと接続されてないハード機器をも乗っ取ることができるとのことだ。大きな組織体では対策をとってるのだろうか・・・。「一体なぜ、人は自分が若かった頃の音楽を好むのか」についての研究結果がレポートされていた。たしかにボクの場合,最近流行っている曲を特に知ってるわけでもなく聞くわけでもなく,聴いているのは昔の曲ばかりだ・・・。昨日ネット検索で思い出した自分の結果,改めて考えてみることに。新しい事実が発見できるかも知れない。明治にたった3年間だけど板垣退助も協力したとされる「熊谷県」が置かれて来年(6月)で丁度150周年。そのまま残ってれば結構面積の広い県だったなぁ。熊谷市は市制では来年が90周年。市の前の町村制の熊谷町だと3年前が130周年だった。桜開花のシーズン。環境システム学科の生物圏にはクローン培養技術はないんだろうか?あったら,熊谷キャンパス正門前のしだれ桜なんかも枯れ木を心配することなく存命させることが出来るだろうし,両キャンパスのあちこちに植樹することができるのに・・・。学内の理工系テクノロジー技術をもっと活かさないと・・・。残念だなぁ。10時過ぎ,昨日の統計学実習担当者合同打合せ@zoomで協議した依頼事項を学内の紀伊国屋書店と学部事務室・A氏に連絡。早速対応していただいた。謝謝。昨日のバイタル測定後,午前のリハビリ(PT:MI氏)。終わった頃,ゼミ生から学内で卒業予定者の発表/掲示があったという連絡が入ってた。午後,リハビリ(OT:UM氏)。久しぶりのUM氏だった。終了後,MSW・O氏,クラーク・H氏が諸手続きで続けて来室。


 8日 可換環論と代数幾何学が専門で,主に巡回コホモロジーと特異点理論の分野で活躍しながら交通事故で夭折し,現在女性数学者協会にルース=イングリッド=ミヒラー賞が設置されているドイツ系アメリカの女性数学者ルース=イングリッド=ミヒラー(Ruth Ingrid Michler),力学や弾性力学の分野で活躍し,連続体力学の分野にも影響を与えたアメリカの数学者ドナルド=アール=カールソン(Donald Earle Carlson),数理論理学を専門とし,ヒルベルトの第10問題に関する研究で知られるアメリカの数学者マーチン=デビッド=デイビス(Martin David Davis),航空研究所での戦争協力の仕事から流体力学研究を始め,その分野での研究で知られているオーストラリアの応用数学者ジョージ=キース=バチェラー(George Keith Batchelor),シャルル=エルミートの主審査の下で国家学位を取得し,線形微分方程式のガロア理論と言われるピカール・ヴェシオ理論等,常微分方程式の可積分性に取組んだフランスの数学者アーネスト・ポーリン・ジョセフ=ヴェシオ(Ernest-Paulin-Joseph Vessiot),哲学者であり,後にブール,ド=モルガンやベンに影響を与えた論理学者でもあったイギリスの数学者ウィリアム=スターリング=ハミルトン(卿)(Sir William Stirling Hamilton),イエズス会の天文学者であり,アリストテレスの天動説の下で新しく発明された望遠鏡で月と惑星を観測したイタリアの数学者ジュゼッペ=ビアンカニ(Giuseppe Biancani)の誕生日。起きてすぐ,スウェーデンボルグまでの経験はしなくとも,最近は幽体離脱しないなぁ・・・と。2時半前から雑務。東洋経済に『上智大学では,次年度から「データサイエンス概論」を1年次の必修科目にする』との記事が出ていた。取り立てて載せるほどの記事ではないけど,それだけ各大学での(文科省が推進する)「数理・AI・データサイエンス」の全学生必修化が進んでいないことの現れなんだろう。すでに5年前からの話であって,国立大の殆どは3年前から,有名私大でも早いところでは2年前から,立正大も含めて未だに着手できていない腰の引けているというか腰が重いというのか,そういう大学が多い。そういう現状を感知してのことなんだろう。アルコール摂取が脳を委縮させるという研究結果はよく聞くけど「高齢者の場合はむしろ少量のアルコールを摂取した方が脳に有益だと示唆する研究結果」もあったとのフォローがあったので,よく読むと,やはり脳体積とアルコール摂取量の(指数関数的な)相関はあるとのことだった・・・。論文は紹介されてないので検定手法は不明だけど・・・。セントラル・ランカッシャー大学の研究チームが「音楽を聴くと創造力が損なわれる」という研究結果を出したらしいけど,よく査読を通過したなと思える音楽ジャンル選択の貧困さだったし,疑問視される創造性測定の信頼性保証エビデンスだった。最近は学位有しててもヒドい研究を出力し続けている研究者が多いので驚かないし,半分諦めてるけど・・・。土木学会のWeb情報誌を読んでてて,郷土・高知県の先達で廣井勇という「日本港湾工学の父」と言われる人がいたことを初めて知った。朝食後,屋外+病室内でリハビリ(OT:UM氏)。屋外+屋内リハビリ(OT:IN氏)。終了後,2群比較の統計分析の質問を受ける。夕方,薬剤師・M氏来室。ジェネリックのことを少し突っ込んでみた。意外な回答を期待してたけど,ありきたりのご説明だった。残念。ジェネリックもやはり大手薬品メーカに限る・・・。,その後再びIN氏が効果量測定の質問で来室。ボクの説明が誤解を与えるものだったかもしれない。


 9日 高校時代のエルデシュとの出会いから数学の才能を開花させ組合せ論周辺を研究し,グラフ彩色のエルデシュ・フェイバー・ロヴァース予想や古典的名著"Combinatorial problems and exercises"(1979)等で知られ,国際数学連合総裁も務め,ポリヤ賞,ウルフ賞,クヌース賞,アーベル賞等を受賞したハンガリー出身の数学者ラースロー=ロヴァース(Laszlo Lovasz),IBMのASCC等初期のコンピュータ設計者でパイオニアとして知られるアメリカの数学者ハワード=ハサウェイ=エイケン(Howard Hathaway Aiken),代数曲線・曲面の研究に取組んだベルギーの数学者コンスタンティン=マリー=ミシェル=ユベール=ジェローム=ル=ペイジ(Constantin Marie Michel Hubert Jerome Le Paige),渡英後,ウィリアム=クリフォードの教育ポスト(応用数学,力学)を引継ぎ,ケンブリッジスタイルと異なる射影幾何学,ベクトル解析等のシラバスを導入する等の教育改革を行い,ロンドン数学会会長も務めたドイツの数学者オラウス=マグナス=フリードリッヒ=エルドマン=ヘンリシ(Olaus Magnus Friedrich Erdmann Henrici),円錐曲線と2次曲面の法線の問題に多大な貢献をし,行列式論を幾何学に適用したことで知られるポーランドの数学者フェルディナンド=ヨアヒムサル(Ferdinand Joachimsthal)の誕生日。2時から雑務。「新型コロナウイルス感染症の後遺症による認知能力への影響は脳卒中よりも大きい」という研究結果が昨年報告されてたけど,さらに,「軽度の新型コロナウイルス感染症ですら脳にダメージを与え縮小させる」という研究結果も報告されていた。脳のダメージ=萎縮という点では先日の少量のアルコールでも・・・と同じだな。コロナ後遺症は一部で問題になってるけど,Afterコロナでは,人類全体で脳が変化しているのかな?埼玉ゆかりの偉人データベースというのを覗いてみた。その中で数学者・谷山豊が加須市出身と紹介されていた。曖昧な記憶の中ではてっきり栃木出身だと誤って覚えてたので少々意外だった。病院だから,入院中にお亡くなりになられる方もいるらしい・・・。夜間に慌ただしい音声が響いてくるのはそんなときだったのかな・・・。朝食後,しばらくして屋外でリハビリ(PT:MI氏)。昼食後,病室内+エルゴメータでリハビリ(OT:UM氏)。続いて沐浴。先日の理事会@zoom議事録(案)が届いた。


10日 積分方程式,関数解析,数学史に取組み,特に積分方程式の仕事やテキスト(ケンブリッジ大学)執筆で知られるイギリスの数学者フランク=スミティーズ(Frank Smithies),線形変換の半群に関する研究で知られるウクライナの数学者ラザール=マトヴェーヴィチ=グルスキン(Lazar Matveevich Gluskin),機械式計算機,統計学,ノモグラム,民間伝承,教育,哲学等幅広い分野のトピックに関心を注いでいたラトビアの数学者カールリス=ザルツ(Karlis Zalts),数学を含め科学分野で博士号を授与された最初のノルウェー人女性で,微分方程式,差分方程式の研究・教育で知られるノルウェーの女性数学者メアリー=アン=エリザベス=ステファンセン(Mary Ann Elizabeth Stephansen),幾何学の基礎の取組み後,テンソル微分幾何学を研究し,非ユークリッド幾何学の歴史,ロバチェフスキーの詳細な伝記を著したことで知られるロシアの数学者ベンジャミン=フェドロビッチ=ケーガン(Benjamin Fedorovich Kagan),ハルトーグス・オスグッドの定理,ベール・オスグッドの定理,オスグッドの補題,オスグッド一意性定理,オスグッド基準等で知られ,3年間のゲッティンゲン/エルランゲンでの数学研究の最新アイデアをアメリカ数学界に持ち込み,アメリカ数学会の会長も務め,晩年の2年間は北京大学で教鞭を執ったアメリカの数学者ウィリアム=フォッグ=オスグッド(William Fogg Osgood),権威ある数学ジャーナルの1つAnnals of Mathematicsを1873年に創刊した人物として知られるアメリカの数学者ジョエル=エバンス=ヘンドリックス(Joel Evans Hendricks),スコットランド国教会牧師として幾何学,地質学,物理学に取組み,ユークリッドの第5公準を簡潔に換言したプレイフェアの公理で知られるイギリスの数学者ジョン=プレイフェア(John Playfair),割り算記号÷を最初に使用したスイスの数学者ヨハン=ハインリッヒ=ラーン(Johann Heinrich Rahn)の誕生日。2時過ぎから雑務。3時の段階で韓国大統領選2022はユン=ソギョル氏が48.63%,イ=ジェミョン氏が47.77%だった。開票終わってからもモメそう。4時前,ユン氏当確と報道される。Scientific Americanのweb版で"3 Revolutionary Women of Mathematics"が紹介されていた。やはり,抽象代数の基礎を作り,流行の代数幾何学の代数的基礎枠であるネーター環を発掘したエミー=ネーター女史も入ってた。朝食後,屋外でリハビリ(OT:UM氏)。続いて,再び屋外でリハビリ(PT:MI氏)。終了後バイタル測定。廊下のほうで急に怒り出した患者さんがいたらしく看護師も驚いてた。でも,時々あるらしい。夕方,院内感染対策バリケードを潜り抜け検査室へ。病室へ戻り,先日の検査結果を眺める。


11日 研究のスタートはThe Structure of Boolean-like Rings,Atomic Boolean-like rings with finite radicalであったが,後にグラフ研究に精力を注ぎ,グラフ理論での用語を標準化し,「現代グラフ理論の父」の1人と言われるアメリカの数学者フランク=ハラリー(Frank Harary),数学以外にも経済学,熱力学分野でも活躍し,実は100年前にオイラーも予想していたベルトランの予想(後にチェビシェフが解決した),確率におけるベルトランのパラドックスでも知られるフランスの数学者ジョゼフ=ルイ=フランソワ=ベルトラン(Joseph Louis Francois Bertrand),ヘッケとその助手ザッセンハウスから指導を受けるも,戦時中,強制収容所での生活を余儀なくされ,戦後大学に復帰後も健康を害しながら研究を続け,等角図法のFaber多項式をコンパクトリーマン面に一般化したFaber-Tietz関数等で知られるように関数論を専門としたドイツの数学者ホルスト=ティーツ(Horst Tietz),代数的整数論を専門とし,Q上単純拡大の整数環における整基底を計算する問題に忍耐強く取組んだことで知られるイギリスの数学者ウィリアム=エドワード=ホジソン=ベリック(William Edward Hodgson Berwick),確率過程・ブラウン運動を最初にモデル化した人物として知られるフランスの数学者ルイ=バシュリエ(Louis Bachelier),パンシェルル微分で知られるが,ヴィト=ヴォルテラとともに関数解析を創設した1人とされ,イタリア数学会を創設,同会長,国際数学連合会長を務めたイタリアの数学者サルヴァトーレ=パンシェルル(Salvatore Pincherle),若い数学の才能・資質を判断し,彼らの研究活動を奨励する直感を持っていとされ,数学の重要な論文誌Journal f?r die reine und angewandte Mathematikを創刊し,創刊号ではアーベルとシュタイナーが寄稿したことで知られるドイツの数学者オーガスト=レオポルト=クレル(August Leopold Crelle)の誕生日。院同期でICMで招待講演を務め,かって数学用・野海ワープロ(zed)も開発していた野海正俊教授の誕生日でもあるナ。東日本大震災から11年。今日も同じ金曜日。地震当時,丁度緊急ストップし車両が左右に大揺れしていた地下鉄車内にいた。大変な一日だった。2時過ぎから雑務。ランサムウェア「REvil」の利用でポーランドらアメリカに引き渡された22歳の男性が最大115年の懲役刑となるらしい。アメリカは厳しいな。石原慎太郎令夫人も亡くなられたとのことだ。仲の良いご夫婦だったんだろうな・・・。立命館大学が慶応大に続いて世界標準入試システム「TAO」導入するとのことだ。留学生や国際性を目指している大学ならそのほうがいいのかも。5・6年前には目の水晶体を完全に再生することが可能になってたらしい。もっと早く知っておけば・・・。コロナ感染流行で所謂感染症数理モデル専門家がにわかクローズアップされ始め,同時に日本でのその分野の底の浅さや飛び火して彼らの統計解析の非力さ,さらに日本の統計解析手法研究の弱さが露呈されつつある。そもそも,それ以前に数学を真面目に勉強しててほしい。だから最近の日本ではエポックメイキングな統計解析手法が生まれないんだろう。統計学と言ってもベースは数学なんだから・・・。8時過ぎ,PT・MJ氏が久しぶりに所用で来室。その後屋外でリハビリ(PT:MI氏)。昼食後,しばらくしてバイタル測定。午後のリハビリは中止。R大学N教授から電話。@病院を話したら驚いてた。14時46分,全国的に黙祷。しばらくして,クラークのH氏が所用で来室。来週の金土に開催される「第19回 統計教育の方法論ワークショップ・理数系教員授業力向上研修会」@zoomのプログラムを見てたら,本学部の渡辺教授が重点課題セッション III(データサイエンス人材育成と評価)の座長と講演者(「CBTによるデータ対話型アナリティクススキルの測定と評価〜統計検定データサイエンス基礎試験における実装」)を務められることになっていた。丁度拝聴できない時間帯。後で視れないのかなぁ。何故かボビー=ダーリンを思い出し,伝記映画のBeyond The Seaのtrailerを観ながら夕食。IN氏から所要のデータが送られてくる。この分野での「効果あり」の判定方法を明確にしておかないと。とりあえず2×2の分割表で色々試す。


12日 代数幾何学(交叉理論的な幾何学的不変論,モジュライ空間,効果的方法による数え上げ幾何学,弦理論への接続等),代数的組合せ論と表現論,数式処理Mapleパッケージ・Schubertの開発で知られるノルウェーの数学者スタイン=アリルド=ストローム(Stein Arild Stromme),エルミートや特にダルブーの強い影響を受け,微分幾何学と発散級数に貢献,素数分布も研究し,発散級数に関する平均法(チェザロ和やチェザロ平均)で知られるイタリアの数学者アーネスト=チェザロ(Ernesto Ces?ro,Ernesto Cesaro),楕円型作用素の指数定理の証明に熱方程式法を最初に適用し,微分幾何学とトポロジーに根本的な貢献をするも夭折したインドの数学者ビジェイ=クマール=パトディ(Vijay Kumar Patodi),夫ピョートル=ノヴィコフも数学者,2人の子息も著名な数学者で1人はフィールズ賞受賞者セルゲイ=ペトロヴィッチ=ノヴィコフ,自身は集合論と幾何学的トポロジーへの貢献で知られるロシアの女性数学者リュドミラ=ヴセヴォロドヴナ=ケルディッシュ(Lyudmila Vsevolodovna Keldysh),ベンフォードの法則の発見等の統計学,数理天文学,数理経済学,応用数学等様々な分野で活躍し,アメリカ数学会会長も務めたカナダ系アメリカの数学者サイモン=ニューカム(Simon Newcomb),数学解析,(後にそのアルゴリズムが医療分野に貢献することとなる)数値解析,一般化された境界条件でディリクレ問題を最初に研究する等の楕円型偏微分方程式論で活躍したイタリアの数学者ジャンフランコ=ルイージ=ジュゼッペ=シミーノ(Gianfranco Luigi Giuseppe Cimmino)の誕生日。幾度か寝起きを繰り返し,4時から雑務。少し寝過ぎの感。昨日,経団連が「勉強する学生が欲しい」とのメッセージを出していた。ボクも学生にはまず勉強をしてほしいと希望する。イギリスでは大学経営の窮状なのか,学費が高騰しているとのことだ。ある先生の話だと,例えばロンドン大学キングス・カレッジのPh.Dコースでは国外出身者の学費は2012年には年額13,800ポンド(210万円)だったのが,2022年には年額22,230ポンド(340万円)と,10年間で130万円の値上がりらしい。学位取得に関する価値観も違うのだろう。6年前にデューク大学の研究者が「子どもに宿題をさせると悪影響しかない」という研究結果を出していたとのことだけどレジュメを拝見する限り,突っ込みどころ満載のシロモノに思えた。本当に研究者なのかな。東大現役合格者の高校別順位が発表になっていた。浪人合格者が含まれていないけど,進学校受験生の東大の見方がかわりつつあるのかな・・・。昨日送ってもらったデータを2×2分割表に整理して,簡単なユールの連関係数を求めてみた。平均値のU検定はご本人に求めてもらおう。しばらくして屋外+エルゴメータでリハビリ(PT:IN氏)。IN氏からU検定で2群での等平均の仮説は棄却されたと知らされた。めでたしめでたし。ユールのQよりはマシだったかな。世間に統計ブームが起こって,俄か統計専門家と称する人々の書籍も溢れかえってる。統計学を真面目に学習されていないのか,ハウツー本で読みかじっただけなのか,誤った記述が多すぎる。博士号取得を傍らに載せているんだけど,そこの大学院の先生方,よく取得させましたね・・・。少しは目立たなくなってきたけど,それでも統計解析を使用した学位論文/学術論文は要注意・・・。


13日 初期にはKrullの付値環に関する予想の反例を示す等の研究があるが,KrullやZariskiとの研究後,代数幾何学,代数的整数論等幅広い分野での研究や学生/院生対象テキスト執筆で知られ,現在では数論全般専門家として有名なブラジル系カナダの数学者パウロ=リーベンボイム(Paulo Ribenboim),ガロア理論を一般的な微分方程式に拡張する等,数論,偏微分方程式,微分幾何学を研究し,後半はアンリ=ポアンカレの研究業績を整理する仕事に取組んだフランスの数学者ジュールス=ジョセフ=ドラック(Jules Joseph Drach),専門は代数的整数論,数論幾何学,代数幾何学等で,数論/代数幾何学における様々なテイト予想や佐藤・テイト予想等で知られ,数学への奥深い影響力に対しウルフ賞とアーベル賞の両方を獲得したアメリカの数学者ジョン=テイト(John Torrence Tate)の誕生日。3時から雑務。夢を見切れず残念。太陽と海王星が重なり,「アートや心身の癒やしに幸運が」ということらしい。でも,支配星からみると,しし座,魚座の話でないか・・・。さらに魚座での重なりだから・・・。オリックスの宮内氏が「大学は文系の学部であっても、入試科目に必ず数学を設けるべきです。それと理系の学部をもっと増やさねばなりません。今は文系の学部が多すぎます」と発言していた。激しく同意。最近,困ってること:Webメール。こういう現象はよくあるようだけど,To指定の宛先の方がそのメアドをgmailに自動転送設定している場合,その都度エラーメッセージが返されてくる。メール不達の可能性を考え,とりあえずCcで再送信してみたり・・・。煩わしい。本日開催の第25回学生ハーフマラソン選手権大会に本学駅伝部から6選手が出場するとのことだ。全部で1007名のエントリーだった。10時から,京大・緒方広明教授が研究代表の「ラーニングアナリティクスの研究と実践の最新動向」公開シンポジウム@zoomに参加。事前申込者限定だった。冒頭,緒方教授のLEAF(Learning and Evidence Analytics Framework)システムの概説から始まった。文科省がLA立ち上げ時から炎上していた教育データ収集・リポジトリ化と組織体/自治体における個人情報保護指針/法との関係については文科省の委員会等で座長を務める東北大院・堀田龍也教授から大まかな説明がなされた。実際,例えば京都市×京都大はうまく進んでいる。(品川区/熊谷市)×立正大はどうだろう。その前に立正大が文科省のLAに理解を示して,学内でLAを運用できるよう情報保護規程を見直すかだな。15時10分から分科会予定だったけど。入り口が不明で多くの先生も口頭で1人1人希望分科会会場に誘導してもらうようになってたことと(多分主催者側システム担当者の設定ミス・・・),分科会終了が18時だったので,数学分科会への参加は今回は見合わせして退出。


14日 集合論(選択公理と連続体仮説),点集合トポロジー,数論の分野で重要な仕事をし,フラクタルでのシェルピンスキー・ギャスケットで知られるポーランドの数学者ヴァツワフ=シェルピンスキー(Waclaw Sierpinski),楕円調和関数やマシュー関数を中心に,南アフリカで研究活動を続けたイギリスの数学者ローレンス=クロフォード(Lawrence Crawford),ポアンカレ・ルロン方程式,多重劣調和関数の概念,複素解析空間内の点における不変量・ルロン数の導入等,複素解析を中心に幅広く活躍したフランスの数学者ピエール=ルロン(Pierre Lelong),エンリケスに師事し代数幾何学で活躍し,いくつかの平均概念の一般化とされるチシーニ平均を導入したことでも知られるイタリアの数学者オスカー=チシーニ(Oscar Chisini),付値論を創始したことで知られるハンガリーの数学者ヨーゼフ=クルシャク(Jozsef Kurschak)の誕生日。一粒万倍日+寅の日+天赦日のトリプル開運日らしい。2時から雑務。C大のJ教授がNASAを支えた3人の黒人女性(数学者)が偏見,差別の環境下活躍する伝記映画「ドリーム(Hidden Figures)」を観たと呟いていたので,ボクも視聴。朝食後,リハビリ(OT:UM氏)。血圧が低すぎて簡単なメニュー。しばらくして,次のリハビリも血圧の関係で午後へ移動。独立行政法人労働者健康安全機構・沖縄産業保健総合支援センター・青木一雄所長と所用で電話。今日の昼食はPT:UM氏が運んできてくれた。謝謝。昼食中,薬剤師M氏が来室。屋内でリハビリ(PT:MI氏)。再び薬剤師M氏が来室。Well it's so very hard to have to leave the one you love ...諸事情により17時に諸手続きを済ませ,迎えに来ていただいた白木教授のクルマで一旦大学へ向かう。 病室近辺でお世話になった方々にお礼のご挨拶等々。病院で冬を乗り越えてきたけど,ボクには待ってた春は来るでしょうか・・・。研究室で荷片付け。研究室内も溜まってた郵便物があちこちにあったので少しだけ片付け・・・。来室頂いた水上事務長にもご挨拶。不在時お世話をかけました。


15日 アンドレオッティ・フランケル定理,アンドレオッティ・グラウエルト定理,アンドレオッティ・ベセンティーニ定理等で知られ,代数幾何学,複素多変数関数論,偏微分作用素等を中心に研究したイタリアの数学者アルド=アンドレオッティ(Aldo Andreotti),ゲッチンゲン大学でフェリックス=クラインに師事,夫もやはり数学者ウィリアム=ヘンリー=ヤングで,ヤングの不等式を始め初期から発表物の多くは夫の名前もしくは夫婦共同名で出版されたイギリスの女性数学者グレース=チザム=ヤング(Grace Chisholm Young),デローン集合などでも理解されるように,代数と数の幾何学に取組み,卓越した登山家でもあったロシアの数学者ボリス=ニコラエヴィッチ=デローン(Boris Nikolaevich Delone),様々な生息地におけるエビの研究から生物学への統計学応用のパイオニアとして生物測定学を創始し,発案しピアソン,ガルトンとともに論文誌Biometrikaを創刊したイギリスの統計学者ウォルター=フランク=ラファエル=ウェルドン(Walter Frank Raphael Weldon)の誕生日。3時から雑務。普段通院しているD病院へ出かけるための諸準備。新年に届いていた年賀状を読み始めてみる。今年も年賀状挨拶できずすみません。友人から腰を痛めたと報せがあった。お大事にしてください。7時前,Sタクシーを呼んで病院へ。運転手は旧知のK氏だった。帰りもお願いすることに。大学へ着いたところで木川明彦助教に会った。久しぶりにzoom以来。E課へ電話し,,午後の会議時刻と場所を確認。しばらく研究室で片付け作業等。R大学N教授からも電話が入り,30分ほどお話した後,机上に散乱したままだった計算メモを少し整理。3時過ぎ変調をきたし,会議出席が危ないかなと思い,念のため.もう1人の先生と会議での発言予定内容を確認しあって,欠席した場合の代理発言を依頼。E課に欠席の旨を伝える。


16日 ゲーム理論の研究から出発し,オペレーションズリサーチに重要な貢献をしたイスラエルの数学者ウリエル=ジョージ=ロスブラム(Uriel George Rothblum),ヴェイユなどの目指した徹底した代数的手法とは趣を異にする複素解析的手法で代数幾何にアプローチし業績を積上げ,小平次元,小平消滅定理,小平・スペンサー理論等に名を残し,日本人初のフィールズ賞とウルフ賞を受賞した日本の数学者小平邦彦(Kunihiko Kodaira),一価関数の解析的表現等で知られ,関数論(複素解析)に取組んだこtで知られるが,一方でアルフレッド=ノーベルがノーベル数学賞を設置しなかった理由としてミッタク・レフラーとの確執が原因ともいわれるスウェーデンの数学者マグナス=グスタフ=ミッタク・レフラー(Magnus Gosta Mittag-Leffler),ハイネ・ボレルの定理でよく知られ,ルジャンドル多項式,ラメ関数,ベッセル関数に取組み,一様連続の概念を導入したドイツの数学者ハインリッヒ=エドゥアルト=ハイネ(Heinrich Eduard Heine)の誕生日。2時半から雑務。老朽化した水道管を人工衛星(JAXA・だいち2号)から探知できるようだ。後は補修費用の捻出だな。昨日のN教授との電話中,ある先生がT女子医大で手術を受けた際,20名の女子医大生がメモを取りながら見守る中で(あまり見られたくない)手術が行われてマイったという笑い話が出て,今回の2病院での入院中のことを思い起こすと,確かにリハビリ中,様々な検査中も複数の研修生に見られながら行われてたな・・・。先の笑い話ほどではないけど確かに恥ずかしい部分もあった・・・。朝,A大学Z教授のクルマに乗せてもらって,都内まで。ボクは5か月間出かけられなかったセイワ理容室へ。Z教授はH大学A教授とミーティング。床屋が終わってから,Z教授+A教授が床屋に見え,今度は3人で熊谷キャンパスを目指す。復路は高速に入ってからはスムースだった。研究室で2人の先生方が2人だけで主導的に片づけをしてくれて以前よりすっきりした感じになった。謝謝謝謝。A教授から「うっかり120歳まで生きてしまうと,私たちはもういないからね。誰もサポートしてくれなくならね(笑)。」と。2人に御礼を述べた頃に教授会がお開きになったようだった。その後白木教授が所用で来室。23時16分地震。久しぶりに長い揺れだった。最初11年前の再来かと思った。


17日 フレシェに師事し,20世紀前半の確率論に重要な貢献をした4人(ヒンチン,コルモゴロフ,レヴィ,ドブリン)の中の1人で,ロレーヌのウスラでナチスの捕虜となり自殺したドイツ生・フランスの数学者ヴォルフガング=ドブリン(Wolfgang Doeblin),超幾何関数,積分変換,積分方程式,統計における分布論,航行の数学等に取組んだイギリスの数学者チャールズ=フォックス(Charles Fox),概周期関数や準周期関数に取組んだフランスの数学者,天文学者エルネスト=ベンジャミン=エスクランゴン(Ernest Benjamin Esclangon),2度のイギリス留学で数学と物理学を修め,日本に初めて近代代数学を紹介し,東京帝国大学理科大学長・総長,文部次官・大臣,学習院長,京都帝国大学総長,理化学研究所初代所長,帝国学士院院長,貴族院議員,枢密顧問官等数々歴任した日本の数学者,教育者菊池大麓(Dairoku Kikuchi)の誕生日。2時過ぎから雑務。寝てる間に首をヒネったみたいで首の基本体操がいまいち。地震の影響だったかな。やはり心配してたように本学が全学教職員学生対象にインストール推奨しているセキュリティソフト・カスペルスキーについてドイツのサイバーセキュリティ機関警告を発していた。情報システム課の責任と共に対応が未だに不明・・・。是非についてナンらかのコメントをだすべき。業務多忙は関係ない。昨日,A教授から文学部社会学科名誉教授・沼義昭先生の通夜が今夕執り行われるとのことだった。場所は檀那寺で第23代学長・渡邊寶陽名誉教授が住職を務めていた法立寺。午後,ゼミ生A氏と環境システム学科・M氏がいくつかの打合せ・引継ぎで来室。2人に当面の研究室雑務もお願い。


18日 多くの数学者との交流の中で無限級数,数論の研究を行い,特にオイラーへの手紙の中で,所謂「ゴールドバッハの予想」を述べたことでも有名であるドイツ(プロイセン)の数学者クリスチャン=ゴールドバッハ(Christian Goldbach),フーリエ級数に関するルージン予想を解決し,調和解析分野の第一人者となり,Acta Mathematicaの編集者,国際数学連合会長等を務めたスウェーデンの数学者レンナルト=アクセル=エドヴァルド=カルレソン(Lennart Axel Edvard Carleson),代数,特にホモロジー理論,群論,数論等で重要な仕事をしたドイツ難民だったイギリスの数学者ウォルター=レーデルマン(Walter Ledermann),普遍代数を始め代数全般で活躍し,ルーマニアで現代数学教育の発展に大きな役割を果たしたチェコの数学者,教育者ゲオルゲ=ピック(Gheorghe Pic),引退するまでベル研究所に勤め,統計的品質管理に取組み,数理統計学会を創設,アメリカ統計学会会長を務めたアメリカの物理学者,数学者,統計学者ウォルター=アンドルー=シューハート(Walter Andrew Shewhart),カナダで女性として2番目に数学で博士号(論文:On Abelian Integrals, a Resume of Neumann's Abelsche Integral with Comments and Applications)を取得したカナダの数学者アグネス=シーム=バクスター(Agnes Sime Baxter),射影幾何学への最大の貢献者の一人として知られるスイスの数学者ヤコブ=シュタイナー(Jakob Steiner),デザルグの仕事に大きな影響を受け,射影的アプローチによる円錐曲線研究,測地学,天文学に取組んだフランスの数学者フィリップ=ド=ラ=ハイア(Philippe de La Hire)の誕生日。彼岸入り。2時半から雑務。この4月から大阪電気通信大学学長に職員経験者が就任されるとのことだ。数年後,大学がどのように豹変しているのか楽しみではある。AI検定資格の一つであるE資格のデモ的講義@youtiube「GCNとは 〜メタ概念の数学的理解〜」を視聴してみた。以前からそうだけど,数学の基礎が必要だというのはわかるけど,Spectral GCN,CNNには(ボクの感じでは)数学的深みを微塵も感じられない・・・(失礼)。昼前,E課H氏が先日の会議資料の不足分を持参でわざわざ来室してくれた。謝謝。その後M氏来室。次年度SA打合せの他,研究室諸雑務依頼というか15時半頃迄手伝って頂く。謝謝。


19日 ノンパラメトリック統計,統計的決定理論,逐次解析および情報理論に貢献し,アブラハム=ワルドと共に開発したワルド・ウォルフォウィッツのラン検定でも知られ,シャノン賞を受賞したポーランド出身・アメリカの数学者/統計学者ジェイコブ=ウォルフォウィッツ(Jacob Wolfowitz),幾何学の古典的な4頂点定理や微分方程式でのクネーザーの定理等で知られるドイツの数学者アドルフ=クネーザー(Adolf Kneser)の誕生日。1時過ぎから雑務。TVをONにすると朝生が始まっていたのでBGMがわりに聞きながらの作業。(過去に生きている)プーチンはすでに軍が勝手に始めたから・・・と責任回避を始めてるとか・・・。おいおい。午前,D病院の後,研究室へ戻るも,昨日彼岸入りしたことで墓参へ向かうことを決意。しかし,退院したとはいえ自主リハビリは必要な身ということと1人で電車を何回か乗り継いで出かける/戻ってくるリハビリ(※こういうリハビリメニューもあったけどしてなかったので)が一瞬不安になり,急遽(傍で)見守り同行してくれるという奇特な方X氏に連絡し,X氏と共に柏の墓苑に出かける。墓参帰り途中から雨が降り出した。19時過ぎに用事が終わる。


20日 ハイマン=バースのアドバイスを受け,代数的K理論周辺の研究を専門とし,一方でアフリカにおける数理科学教育普及にも尽力しているナイジェリアの数学者アデレミ=オルヨミ=クク(Aderemi Oluyomi Kuku),様々な分野に貢献したが,特に解析的整数論におけるメルテンスの定理,リーマン予想を暗示していたであろうとされるメルテンス予想(※現在,反例の存在は証明済(1985))で知られるポーランドの数学者フランツ=カール=ジョセフ=メルテンス(Franz Carl Joseph Mertens),父はソビエト・ロシア数学界黄金期を築いた1人ピョートル=ノヴィコフで,代数トポロジーとソリトン理論を専門とし,フィールズ賞,ウルフ賞を受賞したロシアの数学者セルゲイ=ペトロヴィチ=ノヴィコフ(Sergei Petrovich Novikov),微分幾何学を専門とし,線形方程式系の近似解のためのカズマルツ・アルゴリズムでCTスキャンを含む最新画像技術解析の基礎を提供したポーランドの数学者ステファン=マリアン=カズマルツ(Stefan Marian Kaczmarz)の誕生日。大学院修了式。2時半から雑務。名門・カリフォルニア大学バークレー校の入学定員を3000人減らすいう裁判所命令が下りたそうだ。学生数の多さが様々な地域への悪影響を及ぼしていたらしいけど,経営陣は困るのかもしれないけれど,適度な学生数にし抑えておいたほうが大学の質も担保されるでしょう・・・。先日,殺虫剤に対する抗体が進化しているという蚊の話を伺ったけど,ゴキブリでも同様の実験結果が出たというアメリカの研究者による発表があったとのこと。生物は皆そうなんだろう。生き延びてゆくためにナンらかの方法を駆使して今を生きている。12時過ぎから研究会@zoomだったので,少し前にzoomを立上げ,その時点での参加者同士で雑談。千葉商科大学・宮田大輔教授と久しぶりに実験整数のお話しできた。12時5分に上山俊幸副会長の挨拶でIIARS第11回研究会を開始。ボク的にはすべて面白いご発表だった。勉強になった。15時57分高見友幸理事の閉会挨拶でお開き。終了後,千葉商科大学・上山俊幸教授と感想会@電話。学内のオープンキャンパスも無事に終了したようだった。27年目の今日,地下鉄サリン事件が起きた。いつも通勤で乗降する神谷町駅でも事件は起きた。いつもだったら遭遇してたかもしれなかったと思うと今でもぞっとする。当時,その日はお休みをとり自宅のテレビで事件を知った。神谷町が映し出されたテレビ映像では(まだサリンともしらない)女性乗客が救助作業を手伝っているシーンが数度も紹介されていた・・・・。


21日 統計と確率全般を主たる専門とし,特に空間的無秩序やモンテカルロ法の2分野で活躍,独創的な研究で知られるイギリスの数学者ジョン=マイケル=ハマーズリー(John Michael Hammersley),20代でポアンカレの制限3体問題における(不完全だった)定理を完全に証明し,1931年に発表したエルゴード理論で力学系,確率論,群論,関数解析に重要な影響および貢献をしたことで知られるアメリカの数学者ジョージ=デビット=バーコフ(George David Birkhoff),エルミートに高い評価を受けた代数曲線に関する研究でスタートし,後に無限小幾何学の教育でも活躍し,フランス数学会運営にも貢献したフランスの数学者ルイス=ラフィ(Louis Raffy),中流/上流階級では女性が生計を立てることが女性らしくない行動だという偏見のあった活動と見なされていた19世紀に,クイーンズ大学で学び,女性で最初の数学家庭教師となり,後にオックスフォードのセントヒルダズ大学の創立者となったイギリスの女性数学教育者ドロシア=ビール(Dorothea Beale),熱伝導を研究し,その偏微分方程式を解く過程からからフーリエ級数を発見,数学的厳密さに欠ける点を指摘されながらも,後にフーリエ解析と調和解析発展の基盤を構築し,一方で温室効果の存在を示したことでも知られるフランスの数学者ジャン=バプティスト=ジョセフ=フーリエ(Jean Baptiste Joseph Fourier)の誕生日。春分の日。2時半過ぎから雑務。Hatena Blogである人が「統計的検定とか有意とか考えれば考えるほど何もわからない」と呟いていた。中学/高校で習う(ラプラス流の)(離散)確率概念しかアタマにない+高校数学理解が不十分だとこういう状況に陥るのかもしれない。まして統計的検定の考え方自身,一般書に理解しづらいように書かれていると思う。今でも一部の執筆者が嘘を書いている/誤解している書き方/誤解を与える書き方と批判/批評されている所以なんだろう。啓発書自身の責任でもあるな。ネット上ではそもそも背理法を理解できていないからと指摘する意見も噴出。昨日の研究会レジュメを合綴。夕方,昨日の研究会前に千葉商科大学・宮田大輔教授と久しぶりに実験整数の話をした時にある予想の話をしたんだけど,早速,5億までは大丈夫だという確認をしたというメールもいただいた。謝謝。この予想,宮田先生の実験結果から実は条件が緩くて,もっと厳しい条件にしたほうがよさそうなことが判明。その後,A大学Z教授と電話でお話。A大学では明日が卒業式。Z教授は午前午後とも登壇されるとのことだ。


22日 死後10年目に評価されることになったが,モジュラー形式で重要な貢献をしながら20代で夭折したイギリス生・ドイツの女性数学者マーガレット=ヒラリー=アシュワース=ミリントン(Margaret Hilary Ashworth Millington),作用素論の研究で世界的にもよく知られているポーランドの数学者フランチーシェック=ユゴン=シャフラーニャ(Franciszek Hugon Szafraniec),所謂Ladyzenskaja?Babu?ka?Brezzi(LBB)条件などで知られる有限要素法の研究で有名なアメリカで活躍するチェコの数学者イヴォ=ミラン=バフスカ(Ivo Milan Babuska),モデル理論研究,特に超積の基本定理と言われるウォシュの定理で知られるポーランドの数学者,論理学者,経済学者,哲学者イェジ=マリア=ミーサォ=ウォシュ(Jerzy Maria Micha? ?o?), 群論,環論,体論,リー代数等幅広い代数分野に大きく貢献し,Kaplanskyの密度定理,様々な分野におけるKaplanskyの予想/問題等で知られ,Bassを始め多くの俊逸な数学者を育て,アメリカ数学会会長を務めたたアメリカの数学者アーヴィング=カプランスキー(Irving Kaplansky)の誕生日。因みに,Kaplanskyからの問題(「数学」第27号368頁,(永田雅宜))「Noether整域において,高さ2の2つの素イデアルに含まれる非零素イデアルが存在するか?」というのがあって,永田先生は反例を示すが,局所整域であれば成立するのでは?と予想している。流体力学を専門とし,Cambridge大学で初期の数少ない女性講師職に就いたイギリスの女性数学者,教育者ローナ=メアリー=スウェイン(Lorna Mary Swain)の誕生日。2時半前から雑務。今日は東電の電力逼迫日。特に6時−7時,16時−17時ということだ。それなりに協力しよう。雪が降り始める。季節外れといいたい。昼過ぎ,M氏来室。所用を依頼。14時過ぎ,松尾先生がクラス分け等の件で来室。夕方,M氏の依頼作業が終わり,これから夜行バスで実家に帰省されるとのことだった。昨日に続いて,千葉商科大学・宮田大輔教授からルジャンドル予想似た予想を知らされた。この予想が正しいとすると素数探しの良き篩となる。


23日 長年,流体力学の生物学,生理学/医学への応用研究を続けたことで知られるイギリスの数学者ティモシー=ジョン=ペドリー(Timothy John Pedley),多様体研究を中心にホイットニーの埋込み定理,はめ込み定理を示し,多様体上のベクトル場の研究から特性類のアイデアの導入,幾何学的積分論等での基本的かつ重要な仕事で知られ,特異点理論を始めた研究者の1人であったアメリカの数学者ハスラー=ホイットニー(Hassler Whitney),ラグランジュとルジャンドルの影響を強く受け,ラグランジュと同様に太陽系の安定性の証明,主に物理学や力学分野で活躍,"Th?orie Analytique des Probabilit?s"も著し,確率論を確立させたフランスの数学者,物理学者,天文学者ピエール・シモン=ラプラス(Pierre-Simon Laplace),ネーター環にその名を残し,抽象代数学への貢献と理論物理学への貢献は絶大であり,数学史上革新的かつ天才的な業績をあげた3人女性の1人として讃えられているドイツの女性数学者エミー=アマーリエ=ネーター(Emmy Amalie Noether),複素幾何学を牽引し,不変式論にも取組んだドイツの数学者クリスチャン=ヒューゴ=エドゥアルト=スタディ(Christian Hugo Eduard Study),円周率の計算や対数・三角関数の数表作成で知られるスロベニアの数学者,男爵ギォーク=フライヘル=フォン=ヴェガ(Georg Freiherr von Vega)の誕生日。卒業式。2時に一旦起床。2度寝して3時から雑務。4月1日付個人情報保護法改正に伴い様々なところでプライバシーポリシー改定が進んでいるけど本大学は見直ししなくていいんだろうか?他大学でしてないからくないのに・・・。困ったもんだ。今日の卒業式の件で白木教授から連絡が入る。卒業を喜ぶ学生の歓声が学内に響き渡ってくる・・・。昼,卒業式を終えたゼミ生が来室。雑談後,白木教授に記念写真を撮っていただく。謝謝。


24日 非線形偏微分方程式の幾何学的タイプと関連する極値不等式,等スペクトル幾何学の問題などで知られる中国生・アメリカの女性数学者張聖容(スン=ユン=アリス=チャン)(Sun-Yung Alice Chang),純粋数学,応用数学の両分野を研究,衝撃波理論や様々の分野で研究上の革命をもたらしとされ,アメリカ数学会第59代会長,ICM1974本会議議長を務め,スティール賞を受賞したアメリカの数学者ジェームズ=ギルバート=グリム(James Gilbert Glimm),ソロモン=レフシェッツの下で指導を受け,微分トポロジー,結び目理論での重要な貢献で知られ,一方で囲碁の国際大会でアメリカ代表も務めたアメリカの数学者ラルフ=ハーツラー=フォックス(Ralph Hartzler Fox),数理物理学の平衡問題への応用とともに,大域解析において重要な役割を果たす(現在モース理論と呼ばれる)大規模な変分論を開発したアメリカの数学者ハロルド=カルヴィン=マーストン=モース(Harold Calvin Marston Morse),数学の多くの分野で活躍し,名を冠した定理,関数等があるが,特にリュービルの不等式を用いて超越数の存在を最初に証明し,超越数の最初の例(リュービル数)を与える等,超越数に関する研究,ガロアの業績を発見し全集を公表したことでも知られるフランスの数学者,物理学者ジョセフ=リューヴィル(Joseph Liouville)の誕生日。 亡妹の命日。19回忌。彼岸おわり。2時起床するも,夢の続きを見たくて3時に起きて雑務。7時過ぎにD病院へ。帰りは本務校での会議があるとかで,A大学Z教授がわざわざD病院まで車で迎えに来てくれた。無事研究室着。謝謝。以前お願いしてあった件で石松元学生部長が来室。色々と教えて頂いた。謝謝。


25日 A Generalization of Newton's Method with an Application to the Euler-Lagrange Equationで学位取得後,非線形問題の最適化とその解法アルゴリズム研究,またはマイノリティに対する数学教育でも知られ,アメリカ数学会フェローであるアメリカの数学者,教育者リチャード=アルフレッド=タピア(Richard Alfred Tapia),ディリクレのη関数に関するランダウの問題に最初の解決策を与え,積分変換と偏微分方程式に取組み,名著The Laplace TransformやDuke Mathematical Journalの共同創設者としても知られるアメリカの数学者デビッド=バーノン=ウィダー(David Vernon Widder),生活の困窮が数学的才能の開花を妨げ,大学入学もままならず,中年過ぎに例外的に学士取得,46歳で大学職員,58歳で博士号取得,その後,大学教授となりヒルベルトと独立した公理理論,超越数存在証明等の研究の他,多くの学生向け数学テキスト執筆で知られるウクライナの数学者サムイル=オシポヴィッチ=シャトゥノフスキー(Samuil Osipovich Shatunovsky),幾何学と特殊関数に取組み,ワイエルシュトラスを指導し,収束率の研究から気づかないまま一様収束の概念を取り扱っていたとされるドイツの数学者クリストフ=グーデルマン(Christoph Gudermann),初期の微分方程式,特に1次同次微分方程式を研究したイタリアの数学者ガブリエレ=マンフレディ(Gabriele Manfredi)の誕生日。2時半から雑務。在外の知人から生体検査の手術を受けたとの連絡があった。少々心配だな・・・。素数が無限に存在するという新しい証明を知った・・・。新鮮だっただけに,朝聞道夕死可矣の気分・・・・。


26日 数学者を志したが,計算機科学の道へ進み,理論的な計算機科学を専門とし,Google検索エンジンやPCP定理等への貢献で知られ,ゲーデル賞を受賞したインド生・アメリカの計算機科学者,数学者ラジーブ=モトワニ(Rajeev Motwani),変分不等式,変分法と楕円型偏微分方程式に取組んだイタリアの数学者グイード=スタンパッキア(Guido Stampacchia),素数定理の初等的な証明等,種々の証明テクニックが著しく,離散数学の分野を確立し,生涯で500人以上の数学者と共同研究を行い20世紀で最も多くの論文を書き,ライフスタイルもThe Oddball's Oddballと評され,起きている時間を全て数学に捧げたハンガリーの数学者ポール=エルデシュ(Paul Erdos),オストロフスキーの指導を受け,線形計画法(LP)の初期理論への重要な貢献(Fourier-Motzkinの消去法等),他にモツキン数等で知られるドイツ生・アメリカの数学者セオドア=モツキン(Theodore Samuel Motzkin),代数幾何学,微分幾何学,一般相対性理論研究で活躍したイギリスの数学者パトリック=デュ=ヴァル(Patrick Du Val),渡米後,微分方程式論で学位取得し,帰英後,再渡米し生涯ATTに勤め,グラフ理論が確立してない時代に最小の立方体半対称グラフであるグレイ・グラフ(※死後名付けられた)を発見していたイギリス生・アメリカの女性数学者マリオン=キャメロン=グレイ(Marion Cameron Gray),ノモグラフ分野を開発したフランスの数学者,技術者フィリベール=モリス=ドカーニュ(Philbert Maurice d'Ocagne),幾何学,特に射影幾何学の研究でよく知られているロシアの数学者コンスタンチン=アレクシーヴィッチ=アンドレーエフ(Konstantin Alekseevich Andreev),整数論,代数学,代数幾何学を研究し,リーマン面の基礎的研究,クロネッカー・フルヴィッツの類数公式や代数曲線の種数に関するリーマン・フルヴィッツの公式の導出,楕円モジュラー関数で重要なフルヴィッツ数の構成,フルヴィッツのゼータ関数の発見等,楕円モジュラー関数と虚数乗法論での重要な貢献で知られるドイツの数学者アドルフ=フルヴィッツ(Adolf Hurwitz)の誕生日。2時過ぎから雑務。千葉商科大学・宮田教授から数学メールが届いた。こういう数学メールが一番楽しい。先日の宮田教授が気にしていた予想はブロカールの予想(2015)といわれているとのことだ。同時に,素数が無限個存在する簡潔なSaidakの証明(2006)も教えていただいた。謝謝。研究会前に宮田教授に述べたボクの予想のほうがより厳しくはあるけど・・・・。先日の研究会で宮田教授が述べていた$N-$竜王問題は90度回転対称な解の個数$R(n)$についての母関数が分かったので,証明方針が準備出来たとのことだった。おめでとうございます。13時過ぎからルーム面談@zoom。集まりが不調。でも,予定時間までは開けて対応。一部の学生は連絡が入り,明朝に変更。


27日 力学系,制御理論とエントロピーの数学的理論の研究で知られるスロバキアの数学者ピーター=ステファン(Peter Stefan),サックス部分グラフや著書Spectral Graph Theoryで広く知られ,グラフ理論を専門とし,その功績からオイラー賞を受賞したドイツの数学者ホルスト=サックス(Horst Sachs),ハンガリー数学界で数理論理学のリーダーとして活躍し,数理論理学と理論的計算機科学に取組んだハンガリーの数学者ラースロー=カルマール(Laszlo Kalmar),ニールス=ボーアの影響を受け,微分方程式を積分して原子波動関数計算のための数値解析法応用に取組んだところから数値解析の研究にその分野の研究に進んだイギリスの数学者,理論物理学者ダグラス=レイナー=ハートレー(Douglas Rayner Hartree),図法幾何学で活躍したノルウェーの数学者,技術者オーレ=ペーデル=アルヴェセン(Ole Peder Arvesen),遺伝と進化の生物学的問題に統計を適用,平均回帰データから数学モデルの構成,確率分布の分類,造語ヒストグラム,$\chi^2$検定等の導入等,以後の統計学理論の基礎構築に貢献し,統計学をThe Grammar of Scienceと述べた書籍も多数著したイギリスの数理統計学者カール=ピアソン(Karl Pearson)の誕生日。3時から雑務。とうとう人間の血液中からマイクロプロスティックが発見される事態になったそうだ。食品包装かららしいけど,いずれは食品から食材からということになるのだろう。脳にも蓄積されてゆくのかな・・・。8時から担当ルーム学生との面談@zoom。友永教授と依頼している実習授業の件でご意見を伺う。ルーム面談に参加できなかった学生より連絡が入ったので明朝8時からの面談することに。


28日 初期にはオートマタ理論を研究し,CYK法を発展させたヴァリアントのアルゴリズム考案,P完全性の記法導入,ホログラフィックアルゴリズム概念の提唱,機械学習の理論的発展へのに貢献等,理論計算機科学の多くの側面に根本的貢献をしたイギリス生・アメリカの計算機科学者,数学者レスリー=ガブリエル=ヴァリアント(Leslie Gabriel Valiant),群論(無限群論,有限群論,算術群),ヒルベルトの第10問題,保型形式,代数幾何学に重要な貢献をしたドイツの数学者フリッツ=アルフレッド=ヨアヒム=グルネワルド(Fritz Alfred Joachim Grunewald),スキーム考案による代数幾何学の大幅な書直し,$\ell$進コホモロジー,クリスタル・コホモロジーの発見によるヴェイユ予想(解決は弟子ドリーニュ)への貢献,ガロア圏,淡中圏によるガロア理論の一般化等,実に様々な数学シーンで基本的かつ深い洞察から多くの新たなる分野を開拓しィールズ賞,クラフォード賞(辞退)を受賞したドイツ生・フランスの数学者アレクサンドル=グロタンディーク(Alexander Grothendieck),環論研究に取組み,代数のテキスト執筆者と知られ,アメリカで活躍したポーランドの数学者イズリアル=ナタン=ヘルシュタイン(Israel Nathan Herstein),線形計画法,線形不等式,最適化理論,力学に取組んだハンガリーの数学者,物理学者ジュラ=ファルカシュ(Gyula Farkas)の誕生日。2時から雑務。8時から第3回目のルーム学生との面談@zoom。9時前,この4月から他大学に異動される地理学科・U助教が今日が熊谷校舎最後ということでご挨拶で来室。少し雑談。九州銘茶選を頂く。謝謝。新潟大の鈴木正朝教授が立正大データサイエンス学部のCMについての気になる点を呟いていた。然り。でもボク等タッチできなかったんで・・・という言い訳,いいわけないよね・・・。昼過ぎ,帰省から戻ったM氏が来室。お土産の赤福を頂く。包装紙の句は「旅は春 赤福餅の 前に立つ −虚子−」(1935年頃)。謝謝。今日はお茶と甘いモノがそろって・・・。研究室雑務をしばらくお手伝い願う。その後,白木教授が来室。今年度,本学部も準組織会員となったJINSEから今年度の中間報告が届く。先の学部CM,ある先生から「・・・バカやるよ。憤りを覚えた。案の定,削除されてた。しかも無言で。ネットでは批判囂々。知らぬ顔を通す気か。恥ずかしい。」と報せが届いた。ボクだけでなく学内の先生方も結構気にされてたんだな・・・・。大学でセキュリティ対策で全学的に無償インストールを薦めてるカスペルスキーの件もそうだけど,都合のよくないことは,何もコメント/説明しないのはどうかな?とも思う。


29日 ルネ=トム,アンリ=カルタン,ポーレット=リベルマンからアドバイスを得,数学の研究を続け博士号(パリ第6大学,Sous les courbes fermees convexes du plan et le theoreme des quatre sommets)を取得した最初のアフリカ人女性であるコートジボワールの女性数学者ジョセフィン=ギディ・ワンジャ(Josephine Guidy-Wandja),パリで学位を取得し,スイスでネヴァンリンナと共同研究等(Uber das Umkehr problem der Wertverteilungslehre)の後,母国へ戻り母国の高等教育振興に尽力し,ベトナム数学界の父といわれ,ベトナム数学会をホアン=トゥイと共に創設し初代会長を務めたベトナムの数学者ル=ヴァン=ティエム(Le Van Thiem),古典的流体力学研究で知られるルーマニアの数学者,政治家カイウス=ヤコブ(Caius Iacob),絶対微分計算とテンソルの理論に貢献し,関する研究で最もよく知られているテンソル解析学(絶対微分学)に貢献し,レヴィ・チヴィタ記号(エディントンのイプシロン)の考案者としても知られるイタリアの数学者トゥーリオ=レヴィ・チヴィタ(Tullio Levi-Civita),志村五郎とともに特定のモジュラー形式から楕円曲線を導出する方法を提示する等,アイヒラーの母関数でも知られ,主に数論研究で活躍したドイツの数学者マルティン=マクシミリアン=エミル=アイヒラー(Martin Eichler),行列論,確率論,数理統計学に取組んだハンガリーの数学者ベラ=ギレス(Bela Gyires),原始再帰的でない関数の実例アッカーマン関数の発見等,師・ヒルベルトと一緒に数理論理学で活躍したドイツの数学者ジュラ=ファルカシュヴィルヘルム=アッカーマン(Wilhelm Ackermann),数学(行列式論等)と天文学(新星やクラスターの発見等)の両分野で研究論文を発表されたトルコ生・アメリカの数学者,天文学者ジュラ=ファルカシュジェイソン=ジョン=ナッソー(Jason John Nassau),保険数理の分野で世界的にも重要な貢献を果たしたイギリスの数学者,アクチュアリー(保険数理士)トーマス=ボンド=スプレーグ(Thomas Bond Sprague),コーシーの下でエルミートと共に学び,トリノへ戻った後は微積分学と解析幾何学の教育,不変式論,楕円関数の研究関数の合成に対するn次導関数の公式で最もよく知られているイタリアの数学者フランチェスコ=ファア=ディ=ブルーノ(Francesco da Paola Virgilio Secondo Maria Far di Bruno)の誕生日。2時から雑務。国交省の統計でまた統計トラブルが発生し,統計委員長の椿先生も流石にあきれ顔。こういったこと,どこの組織にでもあるのかもしれない。立正も最近は「(立正大学)基礎統計」が公開されなくなって久しい。日本統計学会・元会長だった美添泰人(経済学部)大先生が他大学へ異動された頃からかなぁ・・・。日課のように調べている数学者の誕生日。今朝はイタリアの数学者Michele de Franchisの正しい読み方(普通はミケーレ=デ=フランキス)が不明で,FB経由で,茶道部時代の後輩でベニス在のK女史に伺ってみた。早速,まず「Franchis」に「h」が入っていることからイタリア語の名前ではないと思うと返事がきた・・・。数分後,周囲のイタリア人に確認して「ミケーレ=デ=フランキス」で大丈夫!との確認を得た。謝謝。「花粉症を治すために,甘いものを断つ」という記事を見た。別に花粉症ではないけど,甘いものの摂取と花粉症発症には関係があるんだろうか・・・?


30日 現代の関数解析を確立,位相ベクトル空間の理論,バナッハ空間(※フレシェによる命名)等への多大な貢献の他,測度論,積分論,直交関数系にも貢献したポーランドの数学者ステファン=バナッハ(Stefan Banach),解析的整数論,群の表現,代数幾何学で活躍し,ICMで数回の招待講演,ウルフ賞を受賞したロシア生・イスラエルの数学者イリヤ=イオシフォビッチ=ピアテツキー・シャピロ(Ilya Iosifovich Piatetski-Shapiro),エルデシュと定義したランダムグラフ, Kullback-Leibler情報量の一般化,レーニの駐車定数等で知られ,確率論,情報理論,組合せ論,グラフ理論,数論分野で幅広く貢献したハンガリーの数学者アルフレード=レーニ(Alfred Re}nyi),チュニス大学で最初に数学の学位(Unicite et non unicite du probleme de Cauchy pour des operateurs a symbole principal reel:パリ第11大学)を取得,偏微分方程式を専門とし,ICMの招待講演や国立科学研究センター,パリ第12大学の解析・応用数学研究所所長を務めるチュニジアの女性数学者ハジャル=バホリ(Hajer Bahouri),実解析と偏微分方程式の研究で知られ,戦争中捕虜となり亡くなった夭折のポーランドの数学者ユゼフ=マルチンキエヴィチ(Jozef Marcinkiewicz),ポーランド数学界の3大学派の1つルヴフ学派を数理論理学/数学基礎論のリーダーとして牽引したロシア生・ポーランドの数学者スタニスワフ=レシニェフスキ(Stanislaw Lesniewski),分割数,組合せ論,超幾何級数での先駆的な研究やそこでのロジャース・ラマヌジャンの恒等式,ロジャース・ラマヌジャンの連分数,ロジャース変換等で知られているイギリスの数学者レナード=ジェームズ=ロジャース(Leonard James Rogers)の誕生日。2時から雑務。昼前,M氏来室。研究室雑務依頼。3x+1問題に関するEliahouによる面白い論文を見つけてので,雑用を置いてしばらくフォローしてみる。


31日 デカルト座標/平面を発明し,後の解析幾何学発展の基礎を導き,一方で合理主義哲学/近世哲学の祖であるフランスの数学者,哲学者ルネ= デカルト(Rene Descartes),2つの平面代数曲線の交点数に関するベズーの定理,(シルベスターとケイリーが命名した)ベズー行列にその名を遺すフランスの数学者エティエンヌ=ベズー(Etienne Bezout),第2次世界大戦後にレブの定理を定式化する等,数理論理学研究でイギリスで活躍したドイツの数学者マルチン=ヒューゴ=レーブ(Martin Hugo Lob),ハインツ=ホップに師事し,トポロジー分野で活躍し,ホモロジー代数,圏論の構築に貢献し,カラビ・エックマン多様体,エックマン・ヒルトン双対性,エックマン・シャピロの補題等にその名を遺し,アインシュタイン賞を受賞したスイスの数学者ベノ=エックマン(Beno Eckmann),エヴァリスト=ガロワとシャルル=エルミートに数学を勧めたことで知られるフランスの数学者ルイ=ポール=エミール=リチャード(Louis Paul Emile Richard),初期にはヒルベルトの二重級数定理についての簡素化された証明を発表していたが,後に多くの研究者との共同研究から関数解析を専門とするようになり,その分野で活躍したイギリスの数学者フランク=フェザーストーン=ボンソール(Frank Featherstone Bonsall),解析幾何学,極小幾何学,非ユークリッド幾何学,特に図法幾何学で活躍したルーマニアの数学者ニコラエ=アブラメスク(Nicolae Abramescu),群論について各要素を体系的に説明する方法で著したことで知られ,また,(ケイリーやシルベスターとの論争があったものの)15人の女子高生問題を解決し,現代の/組合せ論,組合せデザインに多大な貢献をしていたイギリスの数学者,牧師トーマス=ペニントン=カークマン(Thomas Penyngton Kirkman)の誕生日。2時過ぎから雑務。今日も疲れまんナ。Erdoesのテクニック満載論文を再フォロー。キャンパスも少しにぎやかになってきた。構内コンビニの品数はいまいち。立正グッズの販売も来月3日から・・・。現学長の(教職員宛て)最後の学長便りが届く。