2023年 1月  ... those were the days my friend...we thought they’d never end ...  2 3 4 5 6 7


 1日 癸卯四緑木星)新年。あけおめことよろ。Moscow国立教育学研究所Petr Sergeevich Novikov下学位取得,その後Moscow州立大を中心に群論,特にバーンサイド問題研究,計算群論(algorithmic group theory)への基本的貢献で活躍したアルメニアの数学者セルゲイ=イワノビッチ=アディアン(Sergei Ivanovich Adian),ENSでレジスタンスに参加,戦後CNRSでR.Godementの協力を得て研究,SerreとSamuelの勧誘で25歳でBoubakiメンバー後,Henri Poincare研究所,Paris第6大でC^*-環,作用素環,位相群,LIe環研究の卓越した研究業績でAmpere賞,Steele賞等受賞したフランスの数学者ジャック=ディキシミエ(Jacques Dixmier),Harvard大卒後兵役,戦後同大院でZariskiの下で研究,学位取得後,数大学等を経てRutgers大で有限単純群の分類研究やGrothendieckがGorenstein環導入のトリガーとなった特異平面曲線の双対原理の明示でSteele賞等を受賞したアメリカの数学者ダニエル=ゴーレンシュタイン(Daniel Gorenstein),Copenhagen大卒後,電話会社研究所勤務,電話交換機における諸問題解決の為トラフィック工学と待ち行列理論の分野を創始開拓し,20年間研究し続けたある日入院数日後に亡くなったデンマークの数学者,統計学者アグナー=クラルプ=アーラン(Agner Krarup Erlang),Saratov大で数学を学び,卒後繊維研で機械の信頼性研究後,Moscow州立大研究所でKolmogorov下学位後,投獄の時期あるもKiev大で極値統計学におけるFisher-Tippett-Gnedenkoの定理を示す等,確率論,QCの研究で活躍したウクライナの数学者ボリス=ウラジミロビッチ=グネデンコ(Boris Vladimirovich Gnedenko),Jan Kazimierz(現Lviv)大等で学びBanachに師事,学位取得後師と共にScottish Cafe,戦後Warsaw大で活躍,吉田耕作-角谷静夫によるバナッハ空間での平均エルゴード定理(1938)を6年前に示す等,関数解析の幾何学的手法とBanach代数への重要な貢献,加算可能性理論,無限ゲーム,計算可能関数研究で活躍したポーランドの数学者スタニスワフ=ミェチスワフ=マズール(Stanislaw Meiczyslaw Mazur),Presidency大修士取得後Calcutta大で量子論研究,同大の物理学研究を牽引,Gibbsの統計力学本に刺激されFermi-Dirac統計と対比されるBose-Einstein統計や黒体放射法則の研究で知られ,統計力学で重要な貢献をしたインドの数学者,教育者サティエンドラ=ボーズ(Satyendranath Bose)の誕生日。4時前くらいからルーチン#1。今年も理事長や学長による対外的な年頭所感が発表されなかった。IIARSの英語版が立ち上がる。新年から先生方も大学に見えられていた。



 2日 Madras大で修士取得後インド統計研究所でAndrei Nikolaevich Kolmogorov等の審査で"Convolution Properties of Distributions on Topological Groups"で学位取得,Courant研究所で研究後NY大教授,漸近確率と微分方程式,拡散過程のmartingale特性評価等確率論への貢献でSteele賞,Abel賞等受賞したインド系アメリカの数学者サタマンガラム=ランガ=アイアンガー=シュリニヴァーサ=ヴァラダン(Sathamangalam Ranga Iyengar Srinivasa Varadhan),地質学志望でKiev大入学後数学転向,卒後Ukraine科学院Vladimir I.Arnold,Dmitrii V. Anosov審査下"Some Problems of the Theory of Periodic and Quasiperiodic Systems"で学位,以後Kiev大で線形/非線形常微分方程式研究で活躍したウクライナの数学者アナトリー=ミハイロヴィチ=サモイレンコ(Anatoly Mykhailovych Samoilenko),Moscow大Luzin下で学位取得,Don工科大を経てMoscow大でShnirelman定数やShnirelmanの定理等の数論でGoldbach予想,変分法におけるトポロジー的手法で重要な貢献で活躍するも,その死については数々の疑問が呈されているベラルーシの数学者レフ=ゲンリホビッチ=シュニレルマン(Lev Genrikhovich Shnirelman)の誕生日。ルーチン#2。Dedekindの$\psi$関数計算。ABC予想解決で知られるRIMS望月新一教授の年頭所感を読んでみた。今回の件での欧米の数学者への気持ちもわかるが,一方で日本の数学界も他山の石としなければならないのではないだろうか・・・。Twitterで$~7^7~(\mod 7!)\equiv 2023$が紹介されていた。面白い。TVで"狼よさらば(Death Wish)"のリメイク版"デス・ウィッシュ"を流しているというので久しぶりにAmazonで観た。幾度も観ているので,早送りで。年末に放送された秋山徳蔵を描いた"天皇の料理番"。個人的には40数年前の堺正章主演ドラマが好きだったけど,BGMは3代目ドラマのさだまさしによる"夢見る人"がよかったからかなナ・・・。"♪・・・ゆくりなく人は出会い・・・   憧れは夢 夢はいのち ・・・生きることに迷うとも 君よ決して夢を捨てるな  ・・・君よ高き夢を見給え・・・強く強く願えばいい・・・愛するとは信じること夢見ること・・・♪"。閑話休題,$\psi$関数を$\varphi$関数と同様に扱えないのがもどかしい。大学先輩から,大学退官後も夢を追いかけているという連絡を頂いた・・・・。昨日の夢見る人を思い出した。箱根往路1区の関東学生連合頑張ってたな。記録に残さないのはどうかと思う。誰かが指摘してたけど,医務班も順大医のボランティアだけで他大医が(ボランティアでさえ)参加していないことなど・・・,多くの問題を抱えていそうだな・・・。


 3日 Strasbourg,Paris両大学で学び,Henri Cartan下"Homologie et cohomologie des al〜g?bres de Lie"で学位取得後,ブルバキメンバーとなり,Strasbourg大,Grenoble大で幾何学で活躍,可換代数で利用されるKoszul complexでも知られるフランスの数学者ジャン・ルイ=コスズール(Jean-Louis Koszul),Kazakh大卒後Ryazan砲兵学校,兵役後Ukraine学士院研究所 Nikolai Nikolaevich Bogolyubov下"Slow processes in non-linear oscillatory systems with many degrees of freedom"で学位,以後力学系,非線形微分方程式/振動論への貢献で活躍したウクライナの数学者ユーリ=アレクセヴィッチ=ミトロポルスキ(Yurii Alekseevich Mitropolskii)の誕生日。大安。1時半からルーチン#3。機械学習における過学習の問題点は"学習データに最適化されすぎて本来の目的が達成できなくなる"と受け取られているけど,これはAIだけでなく社会全体で起こっているとで指摘され始めた。実際,最適化はある指標を定めたプログラムの中で行われるけど,すでに現実に−例えば−点数を上げるためのハウツー教育,査読者との共謀を助長させる論文執筆等,様々な悪影響を齎し始めている。世界的な大学ランキング等もそうだろう・・・。過学習の原因をデータ数の少なさすぎと断じている人々が多いようだけど−個人的には−それ自体根拠なく機械学習の限界なのだろうと思う。ポスト機械学習を待たないといけないだろう。やみくもに機械学習プログラムを(内容を検証しないまま,考えることもなく)DL使用してる学生は要注意。今年は(男子)Rugby World Cup2023@Franceなので,色々検索してたら"女子15人制・7人制日本代表ディレクターに宮崎氏が就任"の記事が出てたけど宮ア善幸先生が立正大所属というクレジットが記載されてなかった・・・少々残念。今秋の国際会議開催で出張出来るかどうか不明だけど宿泊先を確保だけしようと思ってホテル予約しようとしたら,コロナのこともあってか予約窓口は閉じられていた・・・。今日の運勢に"やり方を見直すと大きな発展がある・・・"と出てたのでDedekindの$\psi$関数の捉え方を考え直してみることにした。引退表明された駅伝の大八木監督,立正に来ないかな・・・。


 4日 法学を目指しCambridge大(Trinity)入学後,占星術本の数学が理解できないことから数学を学び始め,ペストによる大学閉鎖中更に光学,物理学,天文学で著しく研究を進め,Leibnizと独立に微分積分学の基礎を築き,光学や重力に関する深い洞察で世界で最も偉大な科学者の1人と言われるイギリスの数学者,物理学者アイザック=ニュートン(Isaac Newton),Madrid大(現Complutense de Madrid大)卒後西班牙内戦の中"La hiperconvergencia de las integrales de Laplace Stieltjes"で学位,戦後統計やOR分野でも活躍し,西班牙OR学会会長を務める等スペイン統計学の父と呼ばれるスペインの数学者,統計学者シクスト=リオス=ガルシア(Sixto Rios Garcia),Howard大で修士取得後Pennsylvania大John Robert Kline下で学位取得するも人種偏見で職に就けず兵役,戦後Howard大でトポロジー研究,教育で活躍したアフリカ系アメリカの数学者の数学者ウィリアム=ウォルドロン=シーフェリン=クレイトール(William Waldron Schieffelin Claytor)の誕生日。2時からルーチン#1。一味違うBruno Spoerriの"Les Parapluies de Cherbourg"を聴いてみた。バイタル低調ながら今朝の$\TeX$メモ順調。渋谷区サイトにサイバー攻撃が仕掛けられ障害を起こしているとのこと。そもそも日本の組織体自体がサイバー攻撃に無頓着で予算もいくらも投資されていない・・・。組織の経営層自身が使い古された言葉だけど旧套墨守で,いまだにICTやDX投資を無視しているからな・・・。恥ずかしい限り・・・。件の攻撃は多分ダークウェブの中でサイト攻撃依頼があったのではないか・・・。本日から一部の教職員は出勤。授業は明日から。事務室へ出かけご挨拶。宍戸助手も新年挨拶で来室。元旦も大学に見えていたそうだ。B.Bollobas"The Art of Mathematics"の訳本の川辺治之訳"ボロバシュ 数学の技法"(丸善出版)をAmazonで原著とともに取り寄せ,比較しながら眺めてみた。流石にErdosの薫陶を受けただけある・・・。今年度中には続編(Take two)も出るようだ。


 5日 Ecole Polytech.で学びDuhamel,Serret,Puiseuxの審査で学位取得後技師を経て,Ecole Polytech.やCollege de Franceで教鞭の一方Jordan曲線の発見,Jordan-Holderの定理等の群論,ガロア理論の他Jordan標準形等様々な研究の他,ICM名誉総裁を務めたフランスの数学者マリー=エネモンド=カミーユ=ジョルダン(Marie Ennemond Camille Jordan),中卒後渡米,Wisconsin大卒後California大Rufus Bowen下学位後,力学系のエルゴード性に関する研究,カオス理論,確率論,統計力学や神経科学で活躍し,AMSからRuth Lyttle Satter賞を受賞,ICMでも招待講演を務めた中国(香港)系アメリカの女性数学者楊麗笙(Lai-Sang Young),Babe?-Bolyai大卒後Stuttgart大Werner Meyer-Konig下"Die Folge der Betaoperatoren"で学位後Babe?-Bolyai大でも学位取得,以後Sibiu大で近似理論と古典解析を中心に研究を続けた母国数学界興隆に貢献したルーマニアの数学者アレクサンドル=イオアン=ルパス(Alexandru Ioan Lupas),Amherst大卒後Princeton大Alonso Churchに師事し学位取得後Wisconsin大で再帰理論/帰納的関数論で数理論理学の一分野を創始し,正規表現の提案等で計算機科学の理論的基礎構築に卓越した貢献で知られるアメリカの数学者,論理学者スティーブン=コール=クリーネ(Stephen Cole Kleene),ENSでEmile Borel, Paul Painleve, Emile Picardに師事,卒業時には仏数学会紀要論文表,Rene Baireとの共著本出版等の活躍で25歳でMontpellier大で教鞭を執り,以後,実解析をベースに調和解析,微分方程式等についての優れた研究,フランス数学会会長を務めたフランスの数学者アルノー=ダンジョワ(Arnaud Denjoy),Turin大でCorrado Segre,Castelnuovoの影響を受け卒後Gottingen大でFelix Kleinに師事,帰国してRome大,Messina大,戦時中のスイスの国際キャンプ等で射影幾何学,代数幾何学の研究に専念,多くの教科書執筆とともに有限幾何学の創始者として知られるイタリアの数学者ジーノ=ファノ(Gino Fano),Pisa大Riccardo De Paolis下で学位取得後,Castelnuovo,Segreと共同研究を通して幾何学全般(射影幾何学,特に双有理幾何学における代数曲面の分類等のイタリア学派としての代数幾何学,微分幾何学)への重要な貢献や数学史研究で知られるイタリアの数学者アブラモ=ジュリオ=ウンベルト=フェデリゴ=エンリケス(Abramo Giulio Umberto Federigo Enriques)の誕生日。2時前からルーチン#3。本日から授業再開。SNSで$3x+1$問題(Collatz問題)を解決したという話題について,なぜかボクがその中の返信先に入れられて少々コマっている。読んでもいないけど,もし解決されているのであれば,少しずつ,命題を提供し,チェックを受けながら示した方がよいのではないか。一気に解決したというレポート(論文?)の書き方のものはボクは読む気にはなれないな・・・。$3x+1$Problemの専門家であるJeffrey C. Lagariasもこのような解決したという世界中から寄せられるレポート査読依頼には困ってたのではないか・・・。文科省が高校情報科に関してやたらyoutube利用の特設サイトを公開し始めた。驚き桃の木山椒の木。時代も変わった。「若い頃の苦労は買ってでもするもの」だったけど,最近は「歳をとってからの苦労は買ってでもするもの」@東洋経済と変わりつつあるそうな。時代も変わった・・・。バイタル頗るワルし・・・。明日という日は明るい日だろうか・・・。


 6日 ベルヌーイ試行,ベルヌーイ分布等,確率論研究が有名であるが,他に懸垂線や等時線決定の研究,積分という用語や初期には極座標の利用者でもあったスイスの数学者ヤコブ=ベルヌーイ(Jacob (Jacques) Bernoulli),物理学専攻でMIT入学するも数学に変更,卒後Princeton大でJohn Coleman Moore下"Homology of Loop Spaces"で学位取得後Cornell大を経てPrincetonで代数トポロジ,微分トポロジー,微分幾何学,高次元多様体分類研究の中手術理論を発明,ICMでの招待講演や米数学会会長も務めたアメリカの数学者ウィリアム=ブラウダー(William Browder),Cambridge大Mary Cartwrightに師事,卒後Imperial College Londfonで複素解析とポテンシャル理論研究,その貢献により,ICMでの招待講演を務める他De Morgan賞等も受賞したドイツ生イギリスの数学者ウォルター=クルト=ヘイマン(Walter Kurt Hayman),Breslau大H.E.Schroter下"De superficiebus tertii ordinis disquisitiones geometry"で学位,Sturmの定理で知られるが,以後射影幾何,代数幾何,Schubertの数え上げ幾何等の幾何学研究で活躍したドイツの数学者フリードリッヒ=オットー=ルドルフ=スツルム(Friedrich Otto Rudolf Sturm),Pest大で工学を学び卒後市の土木専門家として勤務後28歳でPest大数学教授,Liouvilleの研究に影響を受け,Laplaceとは独立してLaplace変換を開発し,Dopplerとの論争を因として光学を断念するもレンズ設計者としても知られるスロバキアの数学者ジョセフ=マキシミリアン=ペッツヴァール(Jozeph Miksa Petzval)の誕生日。目が覚めてナンとなく一安心。2時前からルーチン#3。大昔からシステムの不具合というものは存在していたけど,最近は"システム不具合"というエクスキューズでアプリ(ソフトウェア)の動作異常を擁護するアナウンスが目立つ。昔であれば大学でもシステム設計,システム設計演習とかシステム工学関連の科目があってそれなりの基本を学んでからその実習を体験し現場に出てゆくのが普通だったけど,そいうった学習や体験を経ないままに単なるパソコンマニアレベルの人間が仕事を請け負っていることが多いのではないか・・・。システムというのは(プログラム)言語開発と同じように一種の(数学でいう)完結した論理学体系であって,それらの基本も学ばずに携わらせてはいけない。テレビの一部ニュースも最近ではAIによる自動音声で流している。この音声,(ボクにとっては)必ずしも心地よいものではなかったりする。人の耳に脳に心地よくさせる研究がそろそろ出てきてもよいのではないか・・・。アナウンサーや芸能人/有名人/声優をもとに・・・という時代は終わったろうに・・・。米国の1921年からの80年間にわたる追跡調査では"陽気で楽観的な性格"は短命なのだそうだ・・・。解説記事を読むと"明るく陽気な人は軽はずみで衝動的な行動をしがちで,気分に流されやすい。危険に対しても無頓着で,生命にかかわる重病でも症状のサインを見落としたり,『多分大丈夫だろう』と自己判断して手遅れになったりするケースが想定される。"だと。"勤勉で、のんびりの人が最も長生き"らしい。和田秀樹氏も『歳をとり始め、「まだ側頭葉は健在だが、前頭葉は老化している」ときに特に目立つのが「以前はこうだったのだから、とりあえず、同じようにしておけば問題はない」という、いわゆる「前例踏襲型思考」』と発言してたM先生より福さ屋めんたいこを頂く。謝謝。2・3時限線形演習。いつもより学生は少なかった。成人式前だからかな・・・・・。M氏より帰省のお土産"の赤福"を頂く。謝謝。


 7日 Kharkov工科大卒後技術者,仕事上で知り合ったVladimir Aleksandrovich Marchenkoの下Dirichlet境界値問題研究"Dirichlet boundary value problems in domains with fine-grained boundary for self-adjoint elliptic operators"で学位,以後低温物理工学研究所,Kharkov大で偏微分方程式の理論を物理的問題への応用研究,偏微分方程式論における均質化理論の先駆者であるウクライナの数学者エフゲニー=ヤコブレヴィッチ=クルスロフ(Evgenii Yakovlevich Khruslov),L^p関数に関するLittlewood-Paley理論やPaley-Wienerの定理で知られ,既に解決済のPaley?Wiener問題提起等の内挿に関する問題にも貢献しながらスキー遭難事故で夭折したイギリスの数学者レイモンド=エドワード=アラン=クリストファー=ペイリー(Raymond Edward Alan Christopher Paley),Texas大で化学修士取得後Robert Mooreに師事し23歳で学位,以後Warsaw大でのKuratowski,Sierpinskiとの研究を経て帰国,Virginia大を起点にトポロジー分野で活躍したアメリカの数学者ゴードン=トーマス=ホワイバーン(Gordon Thomas Whyburn),Ecole Normaleで"Sur quelques points de la th?orie des fonctions"で学位,Borel集合,Borel代数,Borel-Cantelliの補題等の測度論,確率論など現代的実関数論,ゲーム理論で新しい局面を開拓し仏数学会会長を務めたフランスの数学者フェリックス=エドゥアール=ジャスティン=エミール=ボレル(Felix Edouard Justin Emile Borel),Ecole Polytech.卒後Ecole des Minesで工学を学び鉱山技師兼教員の傍ら"Sur les courbes de genre un"で学位,Appell-Humbertの定理やHumbert曲面で知られ,幾何学や超楕円関数,Kummer曲面研究で活躍,仏数学会会長も務めたフランスの数学者マリー=ジョルジュ=アンベール(Marie Georges Humbert)の誕生日。1時過ぎからルーチン#2。薄々感じてはいたけど,子供の数学嫌いについては,家庭内での数学嫌いという親の偏見(バイアス)によって,さらに増幅されるようだ。本来数学の素養・素質があるにも関わらず・・・。そういう意味では一種の洗脳とも思しき親の罪/責任は重いといえる。教育の原点は家庭であるべきなんだろう。これは数学に限ったことではない・・・という"ステレオタイプの科学"(Whistling Vivaldi and Other Clues to How Stereotypes Affect Us)で有名な社会心理学者のStanford大名誉教授Claude Mason Steele氏の研究結果も発表されていた。急いで処理すべき雑事が発生し,M氏にその処理を依頼。英スナク首相が18歳まで数学"必修化"を発表した。『現在、16歳から19歳のうち半数しか数学を学んでいないとして「データがあらゆるところにあり、統計があらゆる仕事を支える世界」で数学は重要だと訴えました。』ということらしい。数学といっても,どの程度の数学なのかな・・・。


 8日 ユダヤ人故ナチス政権下家族で英国亡命,工場勤務の傍らCambridge大Philip Hall下"Integral Modules, Lie Rings and Free Groups"で学位取得,代数,特に非可換分野で活躍しロンドン数学会会長を務めたドイツ生イギリスの数学者ポール=モリッツ=コーン(Paul Moritz Cohn),Juilliard音楽院卒Columbia大修士後,Alfred Tarskiのアドバイスを受けColumbia大Ray Lorch下"On intervals of ordered sets"で学位,位相不変量Pに対してGillman-Henriksenの意味でのP空間を定義等,他に幅広い集合論とゲーム理論で活躍し,クラシックピアニストでもあったアメリカの数学者レオナルド=ギルマン(Leonard Gillman),Swarthmore大卒後Brown大Jacob David Tamarkin,William Feller下"Riesz Summability Methods of Order r"で学位取得後Stanford大勤務,同大数学科に計算機科学部門を創設,その後計算機科学の急速な発展を担当し続けたアメリカの数学者,計算機科学者ジョージ=エルマー=フォーサイス(George Elmer Forsythe),Breslau大後Gottingen大Hilbert下助手を務めながら学位取得,同大勤務もナチス台頭で大学を追放,やがて渡米しNewYork大に数理科学研究所を設立,有限要素法研究の他,第2次世界大戦前にドイツからの亡命を希望した多くの数学者に援助を与えたことでも知られるポーランド生アメリカの数学者リヒャルト=クーラント(Richard Courant),Pisa高等師範でLuigi Bianchiに学び,楕円幾何学における線織面上のEugenio Beltramiの定理の拡張で学位取得後,同大助手,その後も高校,Pavia大に勤務しながら代数,解析幾何学分野の教育および研究で活躍したイタリアの数学者,教育者ドゥイリオ=ジリ(Duilio Gigli),Rome大卒後高校教員,研究員を経てRome軍事大学教員,Camille Jordanの研究を元に群論研究,環論でのJacobson根基に類似するFrattini部分群等で知られ,群論に重要な貢献をし,優秀な教育者でもあったイタリアの数学者ジョヴァンニ=フラッティーニ(Giovanni Frattini),Konigsberg大卒後Berlin大J.Steinerに師事し学位取得後"?ber die Entwicklung der Potenzen der elliptischen Transcendenten Q und die Teilung dieser Functionen"で教授資格,以後Breslau大でSteiner幾何学を継承し,純粋幾何学への貢献で知られるポーランドの数学者ハインリヒ=エドゥアルド=シュレーター(Heinrich Eduard Schroeter)の誕生日。2時過ぎからルーチン#1。『小学校での"学力別クラス分け"望む声』というのがあって,マツコの大反対発言でSNSで話題になっているらしい。ここでいう学力とは一体何を指しているのかいまいち不明だし,仮に総合学力だとして意味ある小学教育があるのだろうか。それよりギフテッドの児童を上手にインスピレーション豊かに育成する方がよいのではという気がする・・・。ダイヤモンドOnlineに『稲盛和夫氏が「予算」を毛嫌いし「計画」という言葉を使わせた深い真意』という記事があった。この記事を読む前,ボクも皆と同じように予算≒計画のイメージでとらえて,"どこが違うのか?"と思っていたけど,読んでみて成程なと・・・。法人もこの記事を一度読んでみるとよいと思う。1月3日の計算メモを修正。立正卒のOBが勤める(一財)山形コンベンションビューローでの職員採用公募が出てた。


 9日 Spelman女子大で専攻を工学から数学に変更し卒後,Connecticut大で"Mathematical Model of Proteins Acting as On/Off Switches"学位取得後,Hartford大で応用数学研究,教育活動ではNSFのSTEM教育の改善プログラムの共同リーダを務め,2019年のBlack Engineer of the Year STEMイノベーター賞を受賞したアメリカの女性数学者,教育者タリサ=ミハル=ワシントン(Talitha Michal Washington),Tata研究所で学び,解析的数論ではSiegelの提起した問題にアタックするためのDavenportの方法を一般化し,Shafarevichと極小モデルと双有理変換,MumfordとAbel多様体の研究で代数幾何学に重要な貢献するも夭折したインドの数学者チダムバラム=パドマナーバン=ラマヌジャム(Chidambaram Padmanabhan Ramanujam),NewYork市立大卒後Yale大修士後Nelson Dunford下"Linear Elliptic Differential Operators"で学位取得後同大講師,数年後NY大Courant研究所で線形作用素論や代数系純粋数学とコンピュータ言語Artspeakを開発等の計算機科学の両分野で幅広く活躍したアメリカの数学者,計算機科学者ジェイコブ=セオドア=シュワルツ(Jacob T Schwartz),物理志望でLeningrad大入学後兵役を経て数学に転向Boris Alekseevich Venkov下で数論研究,卒後原爆計画に参加下で数学研究,"Mathematical Problems of Single-Velocity Particle Transport Theory"で学位,数理物理学,数の幾何学,パッキング問題等で活躍したロシアの数学者ヴァシリー=セルゲイヴィチ=ウラジミロフ(Vasilii Sergeevich Vladimirov),Cambridge大卒後Liverpool大助教,以降"Integral Products and Probability"等渡米後のRice研究所(後,大学)で多くの論文発表でCambridgeから学位,確率過程におけるDaniell-Kolmogorovの拡張定理等,幅広く純粋数学と応用数学の両分野で活躍したイギリスの数学者パーシー=ジョン=ダニエル(Percy John Daniell),Stanford大で修士取得後渡独Leipzig大 Sophus Lie下"On a certain class of groups of transformation in three-dimensional space"で学位,帰国後Stanford大で群論とBlichfeldtの定理等の数の幾何学の研究に取組んだデンマーク生アメリカの数学者ハンス=フレデリック=ブリッチフェルト(Hans Frederick Blichfeldt)の誕生日。成人の日。2時半からルーチン#3。Twitterで某氏が大学院での指導教授・河田敬義先生の「数学の帰納的な発展−ガウスの楕円関数論」(上智大学数学講究?No.24,1986.11)を誉めていたので嬉しくなって絶版となっていた講究録をDLした。


10日 Case工科大修士後ソフト開発コンサルの傍らCalifornia工科大で"Finite semifields and projective planes"で学位取得後同大准教授,Stanford大教授,"The Art of Computer Programming"でACM Turing賞等受賞,TeX言語発明への貢献で知られるアメリカの数学者,計算機科学者ドナルド=アーヴィン=クヌース(Donald Ervin Knuth),Bucharest大院(工)中退後ParisでElie Cartan,Jacques Hadamard等,RomeでVito Volterraと研究,帰国後Iasi大でvan der Waerden,Jan Lukasiewiczの影響で数学に向かい,数理論理学と微分方程式の分野で活躍し,"ルーマニアの計算機科学の父"と称えられるルーマニアの数学者,計算機科学者グリゴレ=コンスタンティン=モワジル(Grigore Constantin Moisil),Johann Wolfgang Goethe大Max Dehn下"Zur Struktur der projektiven Geometrie der Ebene"で学位,射影幾何学を研究継続し教授資格取得しKrupps研究所勤務,戦後Frankfurt大で後のTitsによる球面型建物分類に繋がるMoufang多角形等を研究したドイツの女性数学者ルース=ムーファン(Ruth Moufang),Jacques Hadamardの影響を受けParis大から学位取得後渡米,Rice研究所で研究,帰国しClermont-Ferrand大でブルバキとなり,戦時中は再渡米戦後 Coll?ge de Franceで解析分野を中心に活躍,Benoit Mandelbrotの叔父でもあったポーランド生フランスの数学者シューレム=マンデルブロ(Szolem Mandelbrojt),Berlin大Frobeniusに師事"Uber eine Klasse von Matrizen, die sich einer gegebenen Matrix zuordnen lassen"で学位取得,ナチスに追放されるまでBerlin大,Bonn大に勤め,Schurの補題等,群の表現論の基礎研究,数論でのSchurの分割定理等他,解析分野でも活躍し,戦後はPalestineで過ごすが,生涯のほとんどはドイツで活躍したベラルーシの数学者イサイ=シューア(Issai Schur),Montevideo大在学時Paris大遊学,Rosario de Santa Fe大,Princeton大,Harvard大客員を務め主要な数学者の知己を得,工学博士ながらMontevideo大に高等研究所,数理統計研究所を設立し,ウルグアイ数学界発展に貢献したウルグアイの数学者,統計学者ラファエル=ラガーディア(Rafael Laguardia)の誕生日。2時からルーチン#1。バイタルチェック幾度も。安定せず。modified Dedekind's $\psi$関数,数論でのArithmatic関数お約束の$\zeta$関数での言い換え確認。病院で体調がワルくなり医師の指示で諸検査。10か月ぶりに院内を車椅子で廻る。特に何事もないようだったけど,自宅で先ず横臥することを勧められ何かあれば救急車を呼んでと・・・,大学に大量の宅配物が届く予定だったので体調ワルいまま病院からまずは大学へ向かう。学部事務室の方に少しお手伝い頂いて宅配物の処理。救急車もアタマに浮かんだけど我慢できるだけガマンして薬服用の後横臥。午後の予定勝手に全キャンセル。


11日 Harvard大応用数学で学位取得後経営コンサルサント,資本資産価格モデル(CAPM)研究と共にコンサル会社設立,Chicago大院,MIT院で教鞭を執りながら現代金融工学発展のトリガーとなったBlack-Scholes方程式を開発した1人として知られるアメリカの数学者,数理経済学者フィッシャー=シェフィー=ブラック(Fischer Sheffey Black),16歳で入学したLund大で天文学を学びAxel Moller下学位,渡独しF.Klein,F.von Lindemannと代数幾何学研究後Backlund変換等の偏微分方程式論研究に変更するも教授職から見放され,数学から物理学への転向を数学者から惜しまれたスウェーデンの物理学者,数学者アルバート=ヴィクター=バックルンド(Albert Victor Backlund),公立の土木工学教育機関卒後,Capodimonte天文台で学び,Naples大を経てRome大で非ユークリッド幾何学研究で重要な貢献,"Giornale di Matematiche"創刊,同大学長等務めた後引退,多くの代数幾何学者を育成したイタリアの数学者ジョゼッペ=バッタリーニ(Giuseppe Battaglini),イエズス会の教育機関でParisで学んだLuigi Marchentiから数学を学んだ後,Padua大,Santa Caterina大を経て30年間にわたりSan Francesco Saverio大,Santa Lucia大で微分方程式や副産物の3次方程式求解を得る双曲線関数研究,後進の数学者育成に取組んだイタリアの数学者ヴィンチェンツォ=リッカティ(Vincenzo Riccati)の数学者の誕生日。生き(息)るのがやっとという感じのまま目が覚める。でも,このままず〜っと眠っていたい。そういうわけにもいかんだろうけど・・・。深層学習での双曲埋込みのまとめ記事が出てたので目を通してみる。Pythonでの深層学習,強化学習,機械学習等が流行っているけど皆さん大丈夫だろうか・・・。ボクだけなのかもしれないけど,学生からのメールは午前2時前後が多い・・・。9時前C大S先生来室。年末年始はコロナ感染だっけど,「病院や保健所の対応がヒドくてもらった薬も葛根湯でした・・・」。11時前,とりあえず保健室の方来室。マニュアル対応で特に進展なし。せめて−S先生のように−葛根湯でももらえたら・・・と思った。13時半より人文科学研究所特別講演会@hybrid_teams。田和久教授の「身体感覚の書き換えとしての術技習得−古流武術術技とウェートシェービングを事例として−」,友永昌治教授の「文系学生と数学」。16時前に閉会。"データサイエンティストの世界"でオンデマンド授業をご担当頂いた高知大・鈴木紀之先生から(学生からの質問感想等の内容で選抜した)学生に昨日届いた鈴木著「すごい進化」(中公新書)の件で各学生に連絡。先生に真面目に感想/質問をしてみるものですね・・・。横臥しているところに天納之士講師来室薬等を持ってきた頂く。謝謝。M氏からも食料/薬など頂く。謝謝。体の動きが客観的にみておかしくなっている。


12日 Louis Pasteur大Max Karoubi下"Algebres de Clifford et K-theorie"で学位取得後同大で研究を続け,巡回コホモロジーやLeibniz代数/双対Leibniz代数の分野で活躍し,First European Mathematical Congressを創立したフランスの数学者ジャン・ルイ=ロディ(Jean-Louis Loday),Harvard大卒後,Hassler Whitneyに師事"On the Classification of the Maps of a 2-Complex into a Space"で学位取得後MNewYork大,North Carolina大,戦時を挟んでMichigan大,Columbia大でBool代数,トポロジー,測度論,経験Bayes法やRobbinsの補題等の数理統計,Robbinsの定理やWhitney-Robbins synthesis(合成)で知られるグラフ理論等様々な分野で幅広い貢献や多くの問題も提起したアメリカの数学者,統計学者ハーバート=エリス=ロビンズ(Herbert Ellis Robbins),実解析,Pisa高等師範Leonida Tonelli下で学位取得後同大助手,兵役後渡米,Cincinnati大,Princeton高等研でMarston Morse等研究後帰国,Palermo大,Modena大を通して実解析,Fourier/直交関数による級数展開等,多様体のトポロジー,微分方程式,変分法研究で活躍したイタリアの数学者エミリオ=バイアダ(Emilio Baiada),Berlin大でHilbert-Brouwer論争を扱った研究で提出後3年目に学位取得後ナチス台頭で英国亡命,Cambridge大でも群論研究で学位,その後London大でHallの助言を得ながらHirsch-Plotkin根基,多項式群等群論の様々な分野で活躍したドイツ生イギリスの数学者クルト=アウグスト=ヒルシュ(Kurt Hirsch),Rome大,Bologna大で学びPisa大で"On Fuchs's research concerning linear differential equations"で学位取得後Munich工科大遊学,帰国後Padua大で学生のLevi-Civitaと共に研究,Ricci Tensor等テンソル解析の先駆的な研究で活躍したイタリアの数学者グレゴリオ=リッチ・クルバストロ(Gregorio Ricci-Curbastro)の誕生日。起床後ルーチン#0。5時前,昨日の鈴木紀之先生からメール。佐藤幹夫先生が9日に亡くなられていたことを知った。荒木不二洋先生も昨年12月16日に逝去されたとのことだった。お二人の先生のご冥福をお祈りいたします。通院する医師と自分の承諾書提出の下にMとCを服用。即効だった。流石海外の薬。高いんだろうな。昨日のC大S先生のような葛根湯でなくてよかった・・・。


13日 Chicago大Antoni Zygmund下"Linear Operators on $L^{p}$ Spaces"で学位取得後ポスドクでMITで2年間研究後,Chicago大助教授,Princeton大教授,以後調和解析の分野で活躍,2度のSteele賞,Wolf賞等を受賞し,2人のフィールズ賞受賞者を育てたことでも知られるベルギー生アメリカの数学者エリアス=メナケム=スタイン(Elias Menachem Stein),Vienna大在学中重度の肺疾患で療養,Hans Hahn指導下"Uber die Dimensionalitat von Punktmengen"で学位取得後,Amsterdam大Brouwerの助手を務めた後Vienna大教授,代数,点集合論的幾何学,曲線および次元論に取組み,ゲーム理論の発展と社会科学にも貢献したオーストリア系アメリカの数学者カール=メンガー(Karl Menger),高卒後孤児院勤務,Iowa州立大で同大統計部門でバイトしながら数学専攻で修士取得後同大統計研究所で統計コンサル業務を経てNorth Carolina州立大教授,以後Coxの回帰分析等実験計画法を中心に20世紀の統計学パイオニアとして活躍,米統計学会会長を務めたアメリカの女性統計学者ガートルード=メアリー=コックス(Gertrude Mary Cox),Gottingen大Hilbert下"Entwicklung willkurlicher Funktionen nach Systemen vorgeschriebener"で学位取得,後同大教授,Gram-Schmidt正規直交化で知られるが位相幾何学研究の他同大応用数学部門を牽引したドイツの数学者エルハルト=シュミット(Erhard Schmidt),Gettysburg大卒後Johns Hopkins大でDarbouxの論文に触発された研究で学位取得後Princeton大で以一般相対性理論の影響を受け,以後擬リーマン幾何学等,微分幾何学と相対性理論研究で活躍したアメリカの数学者ルター=プファラー=アイゼンハルト(Luther Pfahler Eisenhart)の誕生日。2時過ぎからルーチン#2。2・3時限の演習授業は本日が最後にも関わらず諸事情でzoomを使用しながらの授業。昨年も入院中は個室病室からSAと共に演習授業を行っていたので問題ないと思ってたけど,念のため10時からSA・M氏+白木教授と学生の白板演習プレゼン@544Rmの確認作業@遠隔。大学コンピュータ室と同様,(情報システム課が構築した)学部コンピュータ室(544Rm)も−演習授業を考慮すると−基本的な遠隔授業対応にはほど遠いことが判明。予算を渋ってることが意味不明・・・こんな時代に。遠隔授業はもともとは教員側でなく受講者側の不便さから2001年3月に設置基準見直しがされたものなのに。そもそも遠隔授業を否定してきた旧套墨守の大学だから仕方ないのかも,知らんけど。10時半からの第60回大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウムは授業と重なり不参加。非常勤のW先生やW大O先生が最終日のご挨拶に見えた。来年度は関西らしいので,そちらでも頑張ってほしい。


14日 Tunis高等師範で学んだ後,チュニジア人初のフランスの国家博士号を取得,Finsler空間,幾何学の研究で知られ,現在チュニジア女性数学者協会に数学の普及に対する国際Fatma Moalla賞を設置されているチュニジアの女性数学者ファトマ=モアラ(Fatma Moalla),Latvia大卒後ドイツ軍捕虜を経験した後 Tartu大"The behaviour of trajectories in the neighbourhood of a stationary point in the three-dimensional space"で学位,以後Latvia大で微分方程式,特にその定性的振舞いやPfaff方程式研究や数学史を専門としていたラトビアの数学者ルター=プファラー=アイゼンハルトリナール=エドゥアルドヴィッチ=レイジシュ(Linards Eduardovich Reizins),生物志望で入学したWarsaw大でLesniewski等の説得で数学専攻に進み大学初の22歳でLesniewski下学位取得後ポーランド教育研究所を経てWarsaw大教授,渡米時ナチス侵攻等もありそのまま米に滞在,Calfornia大で超数学,集合論,モデル理論,測度論,一般代数学等,数学の多くの分野で重要な貢献をしたポーランド生アメリカの数学者アルフレッド=タルスキ(Alfred Tarski)の誕生日。大学入学共通テスト第1日目。2時過ぎからルーチン#3。今から25年以上前,立正大学もセンター試験には参加していなかった。その頃,某大関係者とM省関係者との某申請に関わる打合せに仲介者とて同席させてもらった時のこと,その大学の方が(本来の話題とは違う話として)"ところで,センター試験(現・共通テスト)に参加したほうが・・?"と口にした瞬間,M省関係者が阿吽の呼吸で頷いたことを覚えている。そのことについて口にしなかったM省関係の方も(証拠も残さず)流石だな・・・と感じたことがあった。明言すると後々面倒になりそうだったからか・・・。今では殆どの大学が参加しているけど,その頃は参加反対を表明している私大が多くあり,一方M省は(国大以外の)実施会場探しに奔走していた時期でもあった。その某大関係者が考えていたのは当然(補助金としての)見返りだったと今でも思っている。その大学はいまでも補助金をあてにした経営しかされていないようだ。それでは私学運営の矜持すら感じられず,ホントにマズかろうと思う。ある超有名国立大がtwitterで「明日から大学入学共通テストですね。本学も試験会場になっています。受験生の皆さんは気を付けてお越しください。」とメッセージを送って(贈って)いた。本学もこれくらいの応援メッセージを受験生に送って(贈って)ほしかった。twitterのある呟きを読んで・・・,日本の大学入学者の中で理工学部入学者の割合は17%,OECD加盟国の平均は27%,それでもOECD加盟国は理工系学部を増やそうとしている中,やっと文科省,政府が理工系学部設置に2000億の補助金を設置大学に出資するとしている。すでに多くの大学が手を挙げ始めているのに,この件はどうなってるんだろう。気づいたときには,まわりは理工学部を備えた総合大学化して,理工学部設置のための補助も頂けなくなっていた・・・にならないよう希望する。既に政府の教育未来創造会議では,デジタル関係の理工学部設置出資額(現状は20億ほど)を下げようとする議論も始まっている。いずれそうなるだろうけど。諸事情で今日から3回だけは夕方からの通院。


15日 高木貞治退官1年前に東大入学,局所体における河田の定理等,類体論をAbel拡大の理論に適用再構成したことで国際的にも高い評価を得,代数的整数論から確率論に至る数学の幅広い分野で重要な業績を残し,日本数学会理事長を2度,統計数理研究所所長,ICM委員等務めた(ボクの院指導教授でもあった)日本の数学者河田敬義(Yukiyoshi Kawada),Delhi大で修士取得後渡米,North Carolina大Raj Chandra Bose下学位取得,Bell研で統計学研究後,米国の様々なアカデミックポストを経て引退するまでPurdue大で統計学と統計的決定理論でアメリカで活躍したインドの数学者シャンティ=スワラップ=グプタ(Shanti Swarup Gupta),戦時中Oxford大修士取得後供給省研究員,戦後Princeton大滞在を経てCambridge大教授,待ち行列でのKendallの記法,順位相関係数等で知られるが,幾何学的確率とその応用とデータ解析の世界的権威であり,London数学会長を務めたイギリスの数学者,統計学者デビッド=ジョージ=ケンドール(David George Kendall),Cambridge大でWhitehead,Whittaker,Hardy等に同期のLittlewoodとともに学び,卒後第1次大戦で海軍従軍後,Cambridge大に戻り,関数論,特に演算子の核に対する固有関数展開の一様収束に関するMercerの定理を示す等積分方程式の研究で知られるイギリスの数学者ジェームズ=マーサー(James Mercer),結婚することにより学問研究環境が開け,大学に入らずWeierstrassに4年間指導を受けGottingen大から学位取得後夫を亡くし女性への蔑視等不遇あるもMittag-Lefflerの協力でスウェーデンに活躍の場を広げCauchy-Kovalevskayaの定理等,偏微分方程式論に貴重な貢献をしたロシア生スウェーデンの女性数学者ソフィア=ヴァシリエヴナ=コワレフスカヤ(Sofia Vasilyevna Kovalevskaya),Bern大卒後教員を10年間続けながら,多くの主要数学者の知己を得,Steinerの助力,Dirichletの個人指導を受けBerlin大教授,超多面体の分類におけるSchlafli記号やBessel関数とGamma関数の積分表現,幾何学,関数論の研究で活躍しながら生存中は周囲の評価に恵まれなったスイスの数学者ルートヴィヒ=シュレーフリ(Ludwig Schlaefli)の誕生日。4時からルーチン#1。共通テスト2日目。NewsWeek日本版に大学研究者O氏が調査した『「運動部の部活は人格形成に必ず役立つ」はウソ 「運動選手ほど規則を軽視する」衝撃の調査も』が大学/高校の違いと共に報告されていた。昨秋実施された統計検定1級2部門(統計数理統計応用)の問題とそれぞれのが公開されていた。合格率はともに29%前後だった。まぁまぁの難易だった。学会が後ろ盾になっているとはいえ,現状ではある意味国家試験のようなものだから著作権フリーにしてくれてもよさそうなものだけどな。だから逆に統計検定受験者が飛躍的に伸びないのでは・・。


16日 Stockholm大Harald Bohrに影響受け"On the Analytic Continuation of Eulerian Products"で卒業後Fritz Carlson下"Stability and error bounds in the numerical integration of ordinary differential equations"で学位取得後,王立工科大教授,微分方程式に適用される数値解析の独創的研究で知られるスウェーデンの数学者ゲルムンド=ダールキスト(Germund Dahlquist),Leipzig大Leon Lichtenstein下"Uber die Existenz von Gleichgewichtsfiguren, die sich aus gewissen L?sungen des n-Korperproblems ableiten"で学位,数理物理学での弦理論の基礎的で貴重なアイデアとなった研究,Kahler計量,Kahler微分,Kahler多様体等様々に業績を残し活躍したドイツの数学者エーリッヒ=ケーラー(Erich Koehler),Fribourg大M.Lerch,M.F.Daniel下学位取得後,Gottingen大,Sorbonne大,College de Franceで主要な研究者等と研究後Zurich工科大で教鞭を執りながらPlancherelの定理等の調和解析,エルゴ―ド理論,変分問題,数理物理学,2次形式とその応用,無限変数連立方程式の可解性,可換ヒルベルト代数等でも活躍しスイス数学会長を務めたスイスの数学者ミシェル=プランシュレル(Michel Plancherel)の誕生日。ルーチンなく3時前から雑務。That's 無。1・2zoom授業。


17日 Oxford大卒後Princeton大Lefschetz,A.Tucker下"Duality and Intersection in General Complexes"で学位取得,第2次世界大戦でBletchley Parkで暗号解読従事,戦後はPeter Hiltonとの共著で代数トポロジーに関する有名な教科書"Homology theory: An introduction to algebraic topology"を著したイギリスの数学者ショーン=ワイリー(Shaun Wylie),Fergusson大卒後教員で生涯を終えるが,独学で数学を学び,インドの多くの数学者の冷笑に関わらず多くの講演の中で独自の数論の世界(Kaprekar数,自己数等)を紹介し続けたインドの数学者ダッタトレーヤ=ラーマチャンドラ=カブレカー(Dattatreya Ramachandra Kaprekar),ENS(パリ高等師範)でDarbouxに師事"Les proprietes infinitesimales de l'espace rege"で学位取得後数年して高等師範に戻り,後College de France,Sorbonne大でも教鞭,Koenigs関数を導入する等複素解析と幾何学に取組み仏数学会長を務めるが国際的には政治的に動いたフランスの数学者ガブリエル=ザビエル=ポール=ケーニッヒ(Gabriel Xavier Paul Koenigs)の誕生日。夜間通院。食事を心配して頂いた看護師に差入れ頂く。謝謝。学士院賞を受賞した数学者・石井志保子教授のインタビューが出ていた。こういうのは若手には励みになるだろうと思う。


18日 Bolyai大卒後同大TA,助教授となるがハンガリー動乱で一時職を失うも,後にBucharest大Grigore C Moisilに師事"Algebraische Strukturen, auf denen Topologien vermittels von Praordnungsrelationen eingefuhrt sind"で学位,幅広い群論分野で研究を行ったハンガリーの数学者ジュラ=イウリウス=マウラ(Gyula Iulius Maurer),物理や生物志向で大学入学目指すもロシア革命で中断,事務員勤務,革命安定後Moscow大Dimitri Fedorovich Egorov下で学位,Hilbert16・19問題の解決に大きく貢献し,Petrovsky lacunasの発見等の偏微分方程式(境界値問題),トポロジー,代数幾何,確率論等多分野で活躍し,Moscow大学長も務めたロシアの数学者イヴァン=ゲオルギエヴィッチ=ペトロフスキー(Ivan Georgievich Petrovsky),Pisa大Enrico Betti,Ulisse Diniに師事学位取得後Gottingen大Felix Kleinにも師事,帰国後Pisa高等師範,Pisa大で教鞭を執りながらRiemannテンソルでのBianchiの恒等式等イタリア学派としての微分幾何学研究で知られ晩年上院議員も務めたイタリアの数学者ルイージ=ビアンキ(Luigi Bianchi)の誕生日。病院から明日の夜間通院免除。その代わり明後日は朝に通常通院。空腹でいつもの薬服用だけで口内炎。胃が荒れたんだろうな。唇からも血。マスクも血だらけ。考え事しても紙と鉛筆がない・・・。


19日 Oxford大Henry Whiteheadに師事し"The units of group-rings"で学位取得後Cambridge大でPhilip Hallの影響を受け,戦後Manchester大を経てOxfordへ戻り,以後無限単純群の最初の例を提示,Higman群,Higmanの埋込み定理等の研究で群論のあらゆる面で卓越した業績を残しDe Morgan賞等受賞,London数学会長を務めたイギリスの数学者グラハム=ヒグマン(Graham Higman),14歳でLeningrad州立大入学4年後に学位取得,22歳で同大教授,線形半順序空間研究と経済学への関心から線形計画法経済学へ応用しノーベル経済学賞を受賞,線形計画法の創始者とされるロシアの数学者,数理経済学者レオニート=ヴィタリエヴィッチ=カントロヴィッチ(Leonid Vitalyevich Kantorovich),Harvard大卒後Cambridge大留学Philip Hallと研究,その間Munich大にも出かけ帰国しOxford大で教鞭を執りながらMac Laneとの共著"現代代数学概論(A Survey of Modern Algebra)"を著し,戦時中はvon Neumann等と工学志向の応用数学,戦後は数値解析研究で応用数学研究教育に貢献したアメリカの数学者ギャレット=バーコフ(Garrett Birkhoff),Smolensk大卒,Moscow大数理力学研勤務後Moscow大Pavel Sergeevich Aleksandrovに師事,助手等務めながら"Research on infinite groups"で学位取得1年後に同大教授,トポロジーやKuroshの部分群定理等重要な結果を示し,無限群に重点をおいた最初の現代版群論教科書"Theory of Groups"を上梓,Moscow数学界に長く貢献したロシアの数学者アレクサンドル=ゲンナジエヴィチ=クロッシュ(Aleksandr Gennadievich Kurosh),Pisa高等師範Dini,Bianchiの影響を受け"Clifford's parallelism in elliptic spaces"で博士,続いて教授資格取得後 Catania大,Turin大教授,晩年ファシスト政権誕生で渡米,Princeton高等研で研究,初期の微分幾何学の研究から解析全般に至るまで非常に幅広い分野で活躍し,また影響も与えたたイタリアの数学者グイド=フビニ(Guido Fubini),Konigsberg大でJacobiの影響を受けた後,数理物理専門のFranz Neumann下(流体力学に関する研究)"De motu ellipsoidis in fluido incompressibili viribus quibuslibet impulsi"で学位取得後Berlinで教員勤務の傍らCrelle誌に多くの論文発表 Berlin大,Karlsruhe工科大で代数幾何学,不変式論,数理物理学において重要な成果を上げ,Mathematische Annalenの共同創設者でもあったドイツの数学者ルドルフ=フリードリッヒ=アルフレッド=クレブシュ(Rudolf Friedrich Alfred Clebsch)の誕生日。終日寝て過ごす。食べ物がない時はただ只管寝て空腹を忘れるに限る。断食してる感じ・・・。明後日の授業の件で授業支援室I氏と当日の講演者とのzoom対応内容について保存上著作権等の確認。


20日 Witwatersrand大で会計学を学び1年で数学に変更,修士取得後Manchester大J Frank Adams下"Extensions in Varieties of Groups and Algebras"で学位,非結合多元環,有限群,代数トポロジーでのChern類等に取組むが学位取得後は解析的整数論に転向しこの分野での業績で知られる南アフリカの数学者ジョン=ピーター=ルイス=ノップマーハー(John Peter Louis Knopfmacher),Harvard大Marshall Stone下"On a Problem of Set Theoretic Topology"で学位,Leonard Jimmie Savageと示した確率論におけるHewitt-Savageのzero-one法則でも知られるが,関数解析,測度論,トポロジー.Diophantine近似,半群論,抽象的調和解析において基本的な貢献をしたアメリカの数学者エドウィン=ヒューイット(Edwin Hewitt),Mauro Piconeの影響を受けNaples大Ernesto Pascal下で学位後Piconeの助手,Padua大を経てNaples大に戻り,ファシスト政権下で逮捕されるも戦後研究を継続,Brouwerの不動点定理を拡張,それを偏微分方程式と常微分方程式の両方の存在問題に適用する等,解析学全般への貢献で知られるイタリアの数学者レナート=カチョッポリ(Renato Caccioppoli),Pazmany Peter大3年次ドイツでFrobenius,Schwarz,Knopp,Schottky,Hilbert,Landau,Haarに師事,大戦勃発で帰国,騎兵隊に所属ながら研究を続け学位取得するが後のナチス侵攻で渡米,極値問題とToeplitz行列の分野で活躍したハンガリー生アメリカの数学者セゲ―=ガーボル(Szegoe Gabor)の誕生日。朝通常通院。いつもと違う患者さんたちだった。先日看護師さんの機転でパンを食せたけど,栄養不足や体重を心配された。しばらく歩くことを忘れてた脚なのでいまいち不安。自主リハビリしないと。立教大院・野海正俊教授の「楕円van Diejen差分作用素とSelberg型楕円超幾何積分」のレクチャーを拝聴。野海氏の声を12年ぶりに聞いた。明日の授業の件で授業支援室I氏より連絡が入り,早速対応。ここしばらくの代理入力を自分に戻す。代理入力お疲れ様でした。謝謝。でも思い返すとここしばらくは世間の冷たさを思いしった日々でもあった。


21日 戦後中断してたENSで学び多くの論文発表後H.Villat, J.Peres,G.Valironの審査で学位取得後Marseille大助手同年力学系教授,Pierre and Marie Curie大力学講座教授,この間イギリス滞在中には連分数等の研究もするが,主に流体と振動するロープの力学系,微分方程式を専門としたフランスの数学者アンリ=キャバンヌ(Henri Cabannes),Leningrad州立大Vladimir Tartakovski下"Representation of Big Numbers by Positive Ternary Quadratic Forms"で学位,エルゴード法や大きな篩を導入した数論への貢献の他,確率論,数理統計学で活躍したウクライナの数学者,統計学者ユーリ=ウラジミロビッチ=リニック(Yuri Vladimirovich Linnik),ENSで学びParis大Georges Darmois下"Problemesglobaux en mecanique relativiste"で学位,戦後Paris大教授,Coll?ge de France機関長を務め,ポアソン幾何学を創始し,微分幾何学と数理物理学で活躍し,フランス数学会会長も務めたたポーランド系フランスの数学者アンドレ= リシュネロヴィッチ(Andre Lichnerowicz),Gottingen卒後スイスで天文台観測勤務後Hermann Weyl,Rudolf Fueter下テンソル計算と行列の線形群研究で学位後,様々な人種差別に悩みWeylの勧めでLeipzig大Leon Lichtenstein下で研究,戦争を挟んで英仏を経て米国亡命,Helmholtzの問題を解決する等,様々な境界値問題を解決したことで知られるロシア系アメリカの数学者アレクサンダー=ワインスタイン(Alexander Weinstein),ENSでGoursat等,Sorbonne大でHermite,Emile Picard,Poincare尚に学ぶも教員資格口頭試問で一度失敗,その後関数論と極限の概念について独自の研究に取組みDarboux, Appell,Emile Picardの審査で学位,後のBaire空間に繋がる関数論と極限の概念研究に取組んだフランスの数学者ルネ・ルイ=ベール(Rene-Louis Baire),Leiden大"Homography applied to the theory of quadric surfaces"で学位取得後中学教員,35歳からGroningen大教授,典型的な幾何学者,3次元以上のユークリッド幾何学や50代後半からの4次元空間の正多胞体研究で知られるオランダの数学者ピーター=ヘンドリック=シューテ(Pieter Hendrik Schoute)の誕生日。4時からルーチン#3。随分久しぶりのバイタル。中断してたtweet再開。バイタル高め。自分でも危ういと思う。出来るだけ静かにしていようと思うけど,周りの方々イライラさせないでほしい・・・。久しぶりに朝の熱いコーヒーを飲む。病院から大学へ向かい,13時過ぎM氏に雑務依頼。13時半から全学協@teams。13時51分に閉会。本日の授業でお願いしたF社F統括部長による"スポーツにおけるデータ収集とその活用について"の授業録画を視聴。とても面白い内容だった。学生からの質問感想が無くて残念。


22日 Columbia大修士取得後助手,Francis Joseph Murray下"Linear Transformations Between Hilbert Spaces and the Application of the Theory to Linear Partial Differential Equations"で学位取得, PD後Chicago大を経てRutgers大で関数解析に携わったウクライナの数学者ウラジミール=ペトリシン(Volodymyr Petryshyn),Budapest大"A negyedrendu elsofaju tergorben levo pontkonfigur?ciok helyzetgeometriai targyalasa"で学位,Riesz-Fischerの定理等関数解析の創始者と言われ,初期の量子論やエルゴード理論に貢献,その研究結果が物理学において多くの重要な応用を齎したハンガリーの数学者リース=フリジェシュ(Frigyes Riesz),Chicago大Eliakim Mooreに師事"The Analytic Representation of Substitutions on a Power of a Prime Number of Letters with a Discussion of the Linear Group"でChicago初の数学学位後渡欧,LieやJordanと研究,以後Chicago大で抽象代数,特に有限体とLie群論や数論への刺激的な貢献で知られるアメリカの数学者レオナード=ユージーン=ディクソン(Leonard Eugene Dickson),Amsterdam大Korteweg下学位取得後,陸軍士官学校で教鞭を執りその後生涯高校教員として過ごすが,当時は評価を得られなかった進行波を特徴付ける有名なKorteweg-de Vries方程式を導入したことで知られるオランダの数学者グスタフ=ド=フリース(Gustav de Vries),London大,Cambridge大で学び,教員の傍ら数学教育の学術雑誌"Mathematical Gazette"を創刊し数学教育に貢献,平面(初等)幾何の問題"ラングレーの問題"の提案者としても知られるイギリスの数学者エドワード=マン=ラングレー(Edward Mann Langley)の誕生日。4時半からルーチン#2。バイタルBP低め。通院も疲れるようになって睡眠が唯一の疲労回復。M教授が教育実習を医師のインターンと同様にしたらとtweetされてた。『教員採用の件。医師のインターンが資格取得後の臨床研修になったのと同様に、初等中等教育の現場での教育実習は仮採用後の現場研修にかえていくべきなのかもしれない。教員養成教育には座学だけでなく実際の教育経験も必要だが、それは大学生どうし教えあう形の実習のほうがよいのかもしれない。』同意。学生時代にも使用した線形代数の標準的教科書である齋藤正彦著「線形代数入門」(東京大学出版会)。初版が1966年で66版を重ねるベストセラーだったにも関わらず絶版になってた。この度復刻本が発売になったというので早速購入。最近岸田政権の少子化対策について経済対策的施策について議論を呼んでいるけど,それ以前に存在する,イスラエルの研究者Orna Donath(オルナ=ドーナト)調査に基づく著書「母親になって後悔してる」を読んでいるのだろうか?と聞き返したくなる。この辺が本質的な表に現れない理由なのでは・・・。政府や厚労省は無視するんだろうけど。しばらくの絶食期間に慣れたせいか食欲いまいち・・・・。いつもの薬だけは服用。水分だけ補給出来る。


23日 Berlin大で数学,Stern音楽院でチェロを学んだ後St Petersburg大で学び,ロシア革命を挟んでKharkov大から学位後,"Uber die Darstellung der eindeutig nicht umkehrbaren Gruppen mittelst der verallgemeinerten Substitutionen"でVoronezh大から教授資格,群論,半群論研究で活躍したロシアの数学者アントン=カジミロビッチ=スシュケビッチ(Anton Kazimirovich Suschkevich),Konigsberg大Lindemann下学位,不変式論研究で教授資格取得,Euclid幾何学公理の体系的な研究の他,1900年にICM@Parisで発表した重要な未解決問題23(所謂Hilbertの問題)は後々の数学者の研究に大きな影響を与え,数学,物理学の多くの分野に貢献したドイツの数学者デビッド=ヒルベルト(David Hilbert),Halle大,Berlin大では数学を学ばずHalle大から"De valore integralium duplicum quam proxime inveniendo"で学位取得,Berlin大を経てDorpat大で学部長を務めながら微分幾何学,曲面論,微分方程式,代数関数,連分数,解析力学研究で活躍したポーランドの数学者エルンスト=フェルディナンド=アドルフ=マインド(Ernst Ferdinand Adolf Minding)の誕生日。2期最終授業日。3時前からルーチン#2。BPバイタル低め。身体痛。「厚労相のメアド、闇サイトに流出 ツイッターで使用、複数省庁も」の記事。最近ダークウェブのことが普通にニュースに出るようになった。所謂情報リテラシとして教えるべきなのだろうか。教えれば興味ある学生は−普通であれば閲覧不能だけど−倫理観を乗り越えてDarkWebにアクセスするようになる。悩ましいところだ。益々危険な世界に踏み込んでゆくようになるだろう。1・2時限微積最終演習。一応今日の出席者は全員演習済。成績案作成。14時半過ぎ,Y先生と統計実習の件で遣り取り。5時限は品川411教室で友永教授の最終講義だけど,遠隔対応でないのでリハビリ中ということもあり欠席。今度個人的に聴こう。しばらくの絶食でBP不安定。以前のこともあるので横臥する。


24日 Lund大Marcel Rieszに師事し学位取得後,PDE理論研究に取組み兵役を挟みLars Garding等の審査で"On the theory of general partial differential operators"で学位取得後渡米様々な共同研究後Lund大で定数係数偏微分方程式論構築でフィールズ賞,加えて擬微分作用素とフーリエ積分作用素研究でもWolf賞を受賞しIMU副総裁も務めたスウェーデンの数学者ラース=ヴァルター=ヘルマンダー(Lars Valter Hoermander),Odessa音楽院からOdessa大へ転学,Livsicとその師Kreinに師事し学位取得,J縮約行列関数に始まる行列関数解析やその乗法理論研究で知られるウクライナの数学者ウラジーミル=ペトロヴィッチ=ポタポフ(Vladimir Petrovich Potapov),主にSt Petersburg大Markov下で学位取得,革命内戦で亡命,Hardyの紹介でCambridge大で主に概周期関数,実関数,解析関数,非整数次元集合等の研究に取組みDe Morgan賞を受賞したウクライナ生イギリスの数学者エイブラム=サモイロビッチ=ベシコビッチ(Abram Samoilovitch Besicovitch),Gottingen大でGaussに天文学を学び,Julius-Maximilians大で学位取得,射影幾何学や調和共役に取組むが,当時は評価されなかった(M.Noether)ドイツの数学者カール=ゲオルク=クリスチャン=フォン=シュタウト(Karl Georg Christian von Staudt)の誕生日。2期定期試験開始日。3時半からルーチン#2。バイタルBP低め。困ったナ。『故人のSNS、刑事裁判では捜査機関が証拠に』らしい。民事はまだ難しい問題があるらしいけど。別にSNSに限ったことではないだろう。既に故人の日記などもそうなんだろうし・・・。ボクもとりあえず表の日記,裏の日記は書き続けておこう・・・。『少子化対策「期待できない」7割』の記事。先日も書いたけど,政権が代わっても経済対策で解決しようとする限りムリだろう。これは首相が"異次元"を"次元の異なる"と言い換えても同じ。単純な編集作業,BPを高くしている気がする・・・なので時々中断して低くなるのを体感するまでジっとしている。時間がもったいないけど。自分なりの宿題として課しているものが一向に進まない。このまま人生の宿題も残したまま人生を終えてしまうのかと不安ではある・・・・。今の海外では物価も家賃も高いけど,日本での給料の2倍ほどになので可処分所得も貯金も増えていくということで海外へ脱出する若者が少しづつ増えているらしい。大学教員の場合はどうだろう。よほどの才能や長く継続できる研究力がない限りとても無理ではないか・・・。13時半過ぎF社A氏来室。以前お願いしていた今年度カレンダーを持参してきて頂いた。謝謝。30分ほどお話。夕方,研究出張の帰りに福島大・中村洋介教授来室。環境システム学科・渡来靖教授と来室。中村教授より"日本三大まんじゅう 柏屋薄皮饅頭"を頂く。謝謝。久しぶりにお話。


25日 Oxford大Titchmarshに師事し"Mean Value Theorems for the Riemann Zeta Function"でHardy, Littlewoodの審査で学位取得,戦時は暗号解読に従事,戦後作用素論でのAtkinsonの定理等,関数解析研究で活躍,Humboldt賞を受賞,カナダ数学会長を務めキャリアの殆どをカナダ(その他ナイジェリア,オーストラリア)で過ごしたイギリスの数学者フレデリック=ヴァレンタイン=アトキンソン(Frederick Valentine Atkinson),Latvia大卒後ParisのENSで学び"Uber die Bestimmung von zwei speziellen Klassen von Eilinien"を発表しLatvia大講師,独軍に徴兵された事実で収容所生活,独占領下の学位は戦後無効とされるもコンピュータ利用研究で再びLatvia大勤務,幾何学研究後,Hamiltonサイクルに関するGrinbergsの定理を示す等グラフ理論で活躍したラトビアの数学者エマニュエル=グリンバーグ(Emanuels Grinbergs),Pennsylvania大John Robert Kline下"A Study of Continuous Curves and their Relation to the Janiszewski-Mullikin Theorem"で学位取得後Princetonで研究,局所Euclid群がLie群であることを示し(解釈にもよるが)Hilbert第5問題を解決した1人として知られるアメリカの数学者レオ=ジッピン(Leo Zippin),South African大からCambridge大を経てNatal工科大教授,再度Cambridge大Littlewood下"On a theorem of M Riesz"で学位取得,帰国後実/複素関数論研究に取組みリトアニア生で南アフリカで研究・教育を続けた数学者フィリップ=バーナード=スタイン(Philip Bernard Stein),Stockholm大Mittag-Leffler下で学位取得後師の後任教授,"Sur une courbe continue sans tangente, obtenue par une construction geometique elementaire"で現れた関数解析で病理的な例の1つKoch曲線(接線を有さぬ連続曲線例)でよく知られているスウェーデンの数学者ニルス=ファビアン=ヘルゲ=フォン=コッホ(Niels Fabian Helge von Koch),Kolozsvar大卒後Berlin大で後の2階次偏微分方程式理論発展につながるプロペラ理論研究で学位,帰国後Kolozsvar大で視力が低下する中解析学,射影幾何学,楕円曲線,初等的数論の研究で活躍したルーマニアの数学者ジュラ=ヴァリィ(Gyula Valyi),化学専攻目的でBerlin工科大入学後KummerとWeierstrassの影響で数学転向,極小曲面研究でKummerの審査で学位取得後Berlin大教授,Cauchy-Schwarz不等式,等角写像でのSchwarz-Christoffel変換,Schwarz'sD曲面等でも知られ,複素解析,変分法,極小曲面の問題に取組んだポーランドの数学者ヘルマン=アマンダス=シュワルツ(Hermann Amandus Schwarz),Machinの式を用いて円周率を最初に707桁まで計算したことで知られる(残念ながら後にDF Fergusonにより527桁目の誤りを指摘される)イギリスの数学者ウィリアム=シャンクス(William Shanks),Turin大で学ぶが独学で数学に専念,当時の著名な数学者との往復書簡によって解析力学,天体力学,古典力学,数論等の分野で優れた業績を残したイタリア生フランスの数学者ジョセフ=ルイ=ラグランジュ(Joseph-Louis Lagrange)の誕生日。寒い。3時半からルーチン#2。バイタルBP,この時間にしては高め。昨日病院で観たテレビで冬の室温について特集をしていた。この時期はWHOでは最低室温18度以上を勧告している。この辺について慶應義塾大学・伊香賀教授が5年間の調査をもとに解説していた。暖かい部屋で生活したグループと3度以上低い部屋で生活したグループで比較すると,Bグループの血管は傷みやすく,血圧が高く,脳出血や脳梗塞を起こしやすく,脳年齢も若く介護や痴ほう症発症がAグループより2・3年早いという結果が報告されていた。しかも断熱材を使用しない建物の多い日本の場合は伊香賀教授の報告によると最適最低室温は21度以上という結果を示している。パソコンを44時間動かしていた計算がひとまず終わる。12時半から学部教育研究報告会@zoom。渡辺先生と村上先生。面白かった。両先生とも福岡市出身だった。2人とも驚いていた。同じ高校かな?村上先生は修猷館だけど。渡辺先生が昔からEMアルゴリズムを扱われていたことを初めて知った。ただ,ボクは,観測不可能な潜在変数が何らかの確率分布に従っているという前提に関しては・・・未だにどうなのかな・・という気がしている。今日も16時半頃からMicrosoft 365/Office 365がトラブった。以前より目立つ,しかも最近では大学内での授業や業務に利用している場合が多いので一考を要する。安かろう悪かろうを前提で利用しているのだから文句はいえないのか。


26日 Jozsef Attila大在学時にG Gratzerの問題に関し分配半束の表現研究でハンガリー科学院より学位取得後,Szeged大で引き続きモジュラー束,束の有限表現研究するも夭折したハンガリーの数学者アンドラス=P=フーン(Andras P Huhn),Australia大からCambridge大へ進み同大Alan Baker下学位取得後Harvard,Stanfordを経て,Cambridge大で教鞭を執り,楕円曲線上のWeil予想の特殊な場合を証明,指導学生のAndrew John WilesとのCoates-Wilesの定理でも知られ,代数的整数論,非可換岩澤理論等の研究で知られるオーストラリアの数学者ジョン=ヘンリー=コーツ(John Henry Coates),Yale大Hubert Anson Newton下"MExtensions of Certain Theorems of Clifford and Cayley in the Geometry of n Dimensions"で学位後Berlin大で研究,帰国後しばらくしてChicago大教授,抽象代数,代数幾何学,数論,積分方程式研究に取組み米数学会長を務めたアメリカの数学者エリアキム=ヘイスティングス=ムーア(Eliakim Hastings Moore)の誕生日。今日も寒い。3時半からルーチン#3。ある人が,社内システム外注に際してのポイントを呟きがてら列挙されていた。すべてごもっともだけど,特に"私分かりませんから全てお願いしますは止めろ","アジャイル開発を何だと思ってる","悪魔の証明させるな:ランニングやイニシャルコストの話で妥当かどうかをこっちに証明させるな。お前らで判断しろ。少なくともボッタクっては居ない。あと逆に原価厨みたいに人件費等々無視した計算もすんな。人はタダじゃない。"等々。どこかの理事会に聞かせてあげたい・・・。都立大学の授業料無償化が始まりそうだ。だったら国立大等も昔のように月数千円のようになるのだろうか・・・。こうなると私学は授業料額設定が難しくなるな。国による私学経常費補助もなくしたほうが良いのかも。アメリカのように割り切って値上げしてその分高度な学習環境授業内容を提供する方向にむかうのか・・・。とりあえず目標1週間でパソコン計算を稼働させる。本当はコンピュータ室で動かしたいけど,毎朝8時前(日曜朝は除外)にリセットされるので利用できない。その意味でコンピュータ室は研究用になっていない。先日の検査でハートが小さくなってると言われた。体重を落とすようだ・・・・。


27日 Slovak工科大で電気工学を学び卒後非常勤兼務で学位取得後同大講師,その後Pavol Josef Safarik大からオーストラリアのFlinders大で応用数学,関数解析,作用素論研究で活躍,迫害を受けた共産主義政権崩壊後は帰国してSlovak工科大で教鞭を執ったスロバキアの数学者イゴール=ステファン=クルバネク(Igor Stefan Kluvanek),Washington大修士後,California工科大Harry Bateman下"On the Dynamical Space-Time which Contains a Conformal Euclidean 3-Space"で学位,微分幾何学,連続群論他,Robertson-Walker空間を構築する等,相対性理論研究に重要な貢献をしたアメリカの数学者ハワード=パーシー=ロバートソン(Howard Percy Robertson),Marburg大からGottingen大でHilbertの助手を務め,Bieberbach下"?ber die Zerlegung der Ebene in Polygone "でFrankfurt大から学位,Hilbet第18問題に部分的な解決を与え,様々なタイリングの問題に取組み夭折したドイツの数学者カール=アウグスト=ラインハルト(Karl August Reinhardt),東大卒後一高教授,独留学でMenger幾何学の影響を受け帰国後学位取得大阪大教授,幾何学基礎論研究で知られ,晩年は結び目理論研究に専念した日本の数学者寺阪英孝(Terasaka Hidetaka)の誕生日。2時からルーチン#3。怪しいバイタル。小さくなったハートのせいか。やっと,"新型コロナ5類移行 マスクは屋内外とも「個人の判断に委ねる」"とのことだけど,病院内では基本的に通常の院内感染をおそれマスク着用だしな。12時過ぎ,白木教授がバイタルチェックで来室。謝謝。14時過ぎM氏来室。研究室雑務依頼。


28日 Kiel大でAffine微分幾何研究で学位取得後Rome大 F Severi, E Bompiani, Beniamino Segreに強い影響を受け帰国後教授資格取得でGottingen大常勤職を得渡米,Morse,SS Chern等と研究,帰国後Bonn大で閉測地線中心に微分幾何学研究に取り組んだドイツの数学者ヴィルヘルム=ポール=アルバート=クリンゲンベルグ(Wilhelm Paul Albert Klingenberg),戦時中地下組織のWarsaw大で学び終戦直後修士取得,同大TAを経てLondon大で学位取得,Woolwich工科大,Leeds大を経て渡米,California大(助教授)で論理行列と論理方程式研究の最中夭折したポーランドの数学者ヤン=カリツキ(Jan Kalicki),John Casimir大卒後Columbia大Francis J. Murray下学位取得後John von Neumann,Nelson Dunfordと研究を続け,Kansas大,NewYork州立大でHilbert空間におけるSchatten Norm等様々なNormの導入等関数解析の基本的部分に貢献したウクライナ生アメリカの数学者ロバート=シャッテン(Robert Schatten),Turin音楽院でピアノを学んだ後Turin大G.Peano,C.Segre下で学位取得,その後Filadelfo Insoleraとの研究で数理経済(金融数学),数理統計学研究へと向かい,Booleの不等式を拡張したBonferroni不等式等,確率研究で知られるイタリアの数学者カルロ=エミリオ=ボンフェローニ(Carlo Emilio Bonferroni),Cambridge大でFermatによって研究されたy^2=x^3+k(後にMordell方程式の呼称)の(London数学会では評価が低かった)研究,Mordell(-Weil)の定理やMordell-Weil予想等で知られLondon数学会長も務めたイギリスの数学者ルイス=ジョエル=モーデル(Louis Joel Mordell),Darmstadt工科大,Leipzig大,Munich大で学びFelix Klein下"Betrachtungen Uber die Kummersche Flache und ihren Zusammenhang mit den hyperelliptischen Funktionen p=2"で学位,以後Dresden工科大でKummer曲面の詳細な研究等,幾何学を研究しドイツ数学会会長を務めたドイツの数学者カール=フリードリッヒ=ヴィルヘルム=ローン(Karl Friedrich Wilhelm Rohn),円周率を35桁まで計算したことで知られ,ドイツでは長い間円周率をルドルフ数と言われていたドイツの数学者ルドルフ=ファン=シューレン(Ludolph Van Ceulen)の誕生日。2時からルーチン#2。バイタル低め。『東京都、卵子凍結に1人30万円助成 200人対象』のことだけど,少子化問題も捉え方を間違えるとあらぬ方向へ進むのではないか・・・。室温が(2.1°C)低すぎるとプリンタが動作しないというtwitterを見た。ほんとだろうか・・・。」。この記事に対して山口真由氏も違う視点で「選択肢が周知されるのは好ましいが、一旦凍結すれば利用率は低く、治療実績も明らかではない。融解後の体外受精も考えるとかなりの費用がかかる。そもそも仕事が男性モデルだからキャリアと出産の両立が難しい現状を放置して卵子凍結が全てを解決してはくれると今は思わない」とtweetしてた。Sondre & Tanyaを観ててやはり何10年経ってもBoogie Woogieを踊り続ける男女はいるんだなぁ・・・と。13時半から打合せ@zoom。その後M氏来室。依頼雑務完了とのとのこと。謝謝。15時半前,宍戸助手来室。教育用PC設置の件。1年半前に調べていた某参考文献2件ほどが行方不明。Web上からも行方不明。困った・・・。


29日 Ibadan大卒後London大で学位取得後,Ibadan大准教授,Paris VI大,Yale大でブラウン運動と経済学を研究,ナイジェリア初の数学を担当する女性大学教授となったナイジェリアの女性数学者オラビシ=オレオフェ=ユーババ―(Olabisi Oreofe Ugbebor),Chicao大修士取得後Princeton大でPaul Erdosに事実上のアドバイスを受けRoger Lyndon,Albert W Tucker下"The Theory of Well-Partially-Ordered Sets"で学位取得後Wisconsin大,多くをBell研で組合せ論とグラフ理論の研究に貢献したアメリカの数学者,統計学者,計算機科学者ジョセフ=バーナード=クラスカル(Joseph Bernard Kruskal, Jr.),Halle大HF Scherkに師事し学位取得後高校教員の傍ら関数論や超幾何級数研究を続けJacobiとDirichletの強力な支持でBreslau大教授後代数的整数論研究へと転じWeierstrasと共にBerlin大教授,学長も務めながらイデアルの概念を導入,整数に関する一意分解を始めとする諸結果を他の整数環へと拡張を試みたドイツの数学者エルンスト=エドゥアルト=クンマー(Ernst Eduard Kummer)の誕生日。3時過ぎからルーチン#3。バイタル低め。昨日病院で正しいBP測定を伺った。上腕+掌は上向きで測定するらしい。色々試すとBP値が30くらい違った・・・。驚き。今日は令和4年度第2回気象予報士試験日。また駅伝部門がA・Bに分かれて第21回奥むさし駅伝競走大会(飯能市主催)に参加するとのこと。いい結果がでるかな。立正大学Aは, 1区:木實優斗(DS2年),2区:牛崎竜空(DS2年), 3区:西堀伶於(社福3年), 4区:山崎颯太(地球3年), 5区:宮岡陸斗(DS2年), 6区:山本樹(DS2年), 立正大学Bは, 1区:白石翔馬(DS1年), 2区:遠山和希(社福3年), 3区:長ア優斗(社福3年), 4区:中野裕太(DS1年), 5区:渡辺大仁(DS2年), 6区:西川優太(DS2年)。ライブでは結果はBが8位(2:00:59:1区 白石(1)32:20 区間21位, 2区遠山17:33 区間13位, 3区長ア13:19 区間4位, 4区中野13:23 区間6位, 5区渡辺15:39 区間6位, 6区西川28:45 区間7位), Aが9位(2:01:24:1区木實(2)31:54 区間16位, 2区牛崎17:26 区間11位, 3区西堀13:23 区間6位, 4区山崎14:04 区間13位, 5区宮岡15:28 区間5位, 6区山本29:09 区間10位)。


30日 Moscow州立大Mikhail Mikhailovich Postnikov下で学位取得,41歳でFuchs系を含むODEの研究やHilbertの問題第21番目に対する反例をあげ教授資格取得後もRiemann-Hilbert問題やFuchs系を含むODEの理論に関する多数の研究業績がありながら夭折したロシアの数学者アンドレイ=アンドレイ=ボリブルヒ(Andrei Andreevich Bolibrukh),ETH入学後兵役,修士取得後高校教員の傍ら研究,"Uber Folgen und Scharen von analytischen und meromorphen Funktionen mehrerer Variabeln, sowie von analytischen Abbildungen"で学位取得,ETHの応用数学研究所Eduard Stiefel下で独自コンピュータ開発研究,以後QDアルゴリズム,IFIPのWGでIAL(International Algebraic Language),ALGOL-58の開発(者の1人)で知られ,数値解析と初期の計算機科学分野で活躍したスイスの数学者ハインツ=ルティスハウザー(Heinz Rutishauser),Padua大Francesco Severiに師事,"Sulle curve doppie di genere qualunque e particolarmente sulle curve ellittiche doppie"で学位取得後代数幾何学を幅広く研究,代数幾何学者で後に大統領となったUgo Morin等も育てたイタリアの数学者アニベール=コメッサッティ(Annibale Comessatti),Breslau大,Leipzig大でJakob Rosanes,Heinrich Schroter,Otto Staudeに学び"Untersuchungen uber die Theorie der Ideale"で学位取得,Gauss和の一般化ランツベルク・シャールの関係式,不変式,代数関数論の研究,Kurt Henselとの(Dedekindに捧げた)1変数代数関数論の古典的テキスト"Theorie der algebraischen Funktionen einer Varaiblen"を著したことで知られるドイツの数学者ゲオルク=ランツベルク(Georg Landsberg),Eulerが視力を失った後Daniel Bernoulliの推薦でEulerの研究助手を務め,Eulerの孫娘と結婚し,Eulerの死後,初等幾何学のFussの定理等,球面幾何学,同三角法,級数,微分幾何学,微分方程式に関する研究,教育で各国のアカデミーから表彰されたスイスの数学者ニコラス=フス(Nicolaus Fuss)の誕生日。26日から動かしているパソコン計算。4日弱。まだまだ続く。3時過ぎからルーチン#1。バイタル低め。ハートが小さくなったのはしばらくリハビリをしてなかったことによるらしい。毎朝起床後に珈琲を飲むが,コーヒーの好き嫌いに遺伝子が関係しているらしいという途中経過の研究が発表されたらしい。コーヒーも他の飲食物摂取習慣と同様,発癌や痴呆症との関係も臨床実験結果が発表されているが,紅茶や日本茶との関係はどうなんだろう・・・。先月の全国大会の受賞者(審査委員長 鈴木治郎教授(信州大学))が発表になった。成田悠輔氏「高齢者は集団自決」発言を読んでて,先日病院である人が「最近見なくなったXXXさんとYYYさんは亡くなられたそうですよ・・・」。つい先日までお元気そうだっただけに勿論驚いたけど,通院されてる高齢者の方々はボクも含め高齢者だけにこういったことは病院での日常なのかな・・・とも。ただコロナではなかったらしい。それにしても知っている通院者の死亡率高過ぎ・・・。日本の企業や大学などでのセキュリティ対策は数年更新されないままのことが多い。そういったことにに警鐘を鳴らす記事が出てた。いつまで経ってもDXやIT化の進まぬ立正も(時代に)遅れてると言わざるを得ない・・・。早朝の打合せ@zoom後,BP不安定につきしばらく横臥。その後,寝かしていたいくつかの成績案を再度眺めてみる。


31日 手品師で稼ぎながらNew York市立大卒後Martin Gardnerの推薦でHarvard大入学後同大Frederick Mostellerに師事"Weak and Strong Averages in Probability and the Theory of Numbers"で学位取得後Stanford大統計学教授,組合せ論,統計学を専門としカードトリックと組合せ論,グラフ理論,数論,トポロジー,Riemann仮説,Fermatの最終定理等を交叉させた妙技でも知られるアメリカの数学者,統計学者,マジシャン ペルシ=ウォーレン=ディアコニス(Persi Warren Diaconis),Erlangen大入学後Nancy大Jean Dieudonne, Laurent Schwartzに師事することを勧められブルバキの強い影響を受けた"Regulare und singulare Abbildungen eines distributiven Verbandes in einen vollstandigen Vektorverband, welche der Funktionalgleichung"で学位,測度論とポテンシャル論で活躍しドイツ数学会長を務めたドイツの数学者ハインツ=バウアー(Heinz Bauer),Humboldt大でSchurの影響を受けSorbonne大で学ぶが独軍占領で収容所生活,戦後CNRS勤務,対称群のp-Sylow部分群の構造に関する研究で学位取得後Kiev州立大で群論,特に置換群の他Galois理論や数理言語学の研究で活躍したロシアの数学者レフ=アルカージエヴィチ=カルズニン(Lev Arkad'evich Kaluznin),14歳の時からチェスに魅了されChess Monthlyに問題を投稿,チェスで生計を立てるようになり"Sam Loyd's Puzzle Magazine","mechanics journal"を編集し,生涯で10,000を超える洗練された数学的アイデア満載のパズルを作成したアメリカのアマチュア数学者サム/サミュエル=ロイド(Sam/Samuel Loyd)の誕生日。3時過ぎよりルーチン#3。BP低め。歩行中フラフラっとして倒れ,恥ずかしながらしばらく起き上がれず。起き上がるのも一苦労。リハビリ入院時のPTに教わったコツが役に立つ。膵臓ガン公表しないままシーナ&ロケッツ鮎川誠死去。愛妻家すぎた彼らしいといえば彼らしい。はかたんもんラーメン 博多伝説のCM(完全版:6バージョン!)も見てみた。You may dreamを聴く。RIP。『闇の掲示板に学校への脅迫投稿、送信先「1.5万件」』。いつかはホントになってしまうのか・・・。WHO緊急事態宣言を継続と発表。日本は大丈夫か。日本数学会を始め理学系学会会長が「日本学術会議法の性急な改正について再考を求める」との声明を出した。もう政府の資金的援助を離れて自主運営してゆくしかないのでは・・・。なぜ国のお墨付きを必要としたがるんだろうか・・・。そこがダメなんだと思う。御用科学者にでもなりたいんだろうか。17時からの打合せ@zoomが長引き,18時からの今年度最後の第5回図書館運営員会@teamsに5分強遅れる。18時52分閉会。