2022年 8月  ... those were the days my friend...we thought they’d never end ...  2 3 4 5 6


 1日 リトルウッド予想の解決と数論的双曲曲面についての量子エルゴード予想の解決で知られるイスラエルの数学者エロン=リンデンシュトラウス(Elon Lindenstrauss),p進Birch&Swinnerton-Dyer予想を解決した"Arithmetique des courbes elliptiques et theorie d'Iwasawa"で学位取得,p進L関数とcrystalな岩澤理論構築で知られ,AMSのRuth Lyttle Satter賞を受賞したフランスの女性数学者ベルナデット=ペリン・リオウ(Bernadette Perrin-Riou),Cambridge大J.Williamson下で"Centralisers in topological algebras"で学位,バナッハ代数やそのコホモロジー,作用素環論等の研究で知られ,ロンドン数学会会長を務めたイギリスの数学者バリー=エドワード=ジョンソン(Barry Edward Johnson),現在も未解決であるジョルダン曲線の内接正方形問題を提起でも知られ,無限次元の線形及び二次形式に取組み,1930年代に無限次元空間の一般理論を開発,一方でバナッハの研究が抽象的すぎると批判し,関数解析でかつ違約したポーランドの数学者オットー=テプリッツ(Otto Toeplitz),イェール大で角谷にエルゴード理論を学び,既に27の論文発表が評価され40才でシカゴ大から"On the theory of Hilbert transforms"で学位,関数解析におけるコトラーの補題でも知られ,調和解析,エルゴード理論,スペクトル理論研究で知られアルゼンチンで活躍したウルグアイの数学者ミーシャ=コットラー(Mischa Cotlar),集合論,点集合トポロジー,微分方程式の周期解に取組み,力学系でのPoincare-Bendixsonの定理で知られ,ストックホルム大学の学長を務めたスウェーデンの数学者イヴァル=オットー=ベンディクソン(Ivar Otto Bendixson)の誕生日。0時前に寝覚め,再度続きを見ようと寝てみたけど見られず。夢は叶わず・・・。3時過ぎから雑務。吉田拓郎の再評価/高評価の記事が出てた。ファンとしてはそれなりに嬉しい。2001年5月9日に,(顧問を務める)当時環境システム学科2年だった武内壮平氏が立ち上げた「地球にやさしい会」。その武内氏と連絡が取れた。現在は関西方面に住まわれているとのことだった。懐かしい。先日東大から届いていた公文書。公文書の扱いその他で文書番号と共に公文書の公印押印扱いで確認メールが届いた。流石。公文書を大切に扱ってるなぁ。どこかと違い・・・。



 2日 標本調査の理論的基盤,時系列解析,変数階差法の研究やノンパラメトリック手法で経済学への応用でも知られるベラルーシ生・ドイツの数学者,数理統計学者オスカー=ヨハン=ヴィクトル=アンダーソン(Oskar Johann Viktor Anderson),Berlind大・E.Kummer,K.Weierstrassの指導の下"Zur Theorie der Fl?chen, deren Krummungsmittelpunktsfl?chen confocale Fl?chen zweiten Grades sind"で学位取得,第1回の国際数学者会議の主催者の1人として活躍,後にオイラーの遺稿集を編集したことでも知られるドイツの数学者フェルディナンド=ルディオ(Ferdinand Rudio),"On a boundary-value problem for the equation of heat","Finite difference solution of the third boundary problem in elliptic and parabolic equations"の発表で学位取得,数値解析を専門としたイギリスの数学者パトリック=キースト(Patrick Keast),ほぼ独学でシカゴ大から"Division algebras associated with an equation whose group has four generators"で学位取得後,第2次大戦中の海軍研究所に務め,数学教育とコンピュータ開発に大きく貢献,女性初のアメリカ科学振興協会会長を務めたアメリカの女性数学者ミナ=スピーゲル=リース(Mina Spiegel Rees)の誕生日。2時前から雑務。よく,(子供を)誉めて伸ばすということが言われるけど,スタンフォード大のCarol S.Dweck教授によれば"子供の知能をほめると成績が下がる"なのだそうだ。誉めるべきは,才能や知能でなく,その努力であるべき・・・と。個人的に"誉めて伸ばす"教育がしっくりこなかったのは,"努力"姿勢に目が向いてなかったからなのか・・・。タクシー乗務員のKさんから,先日高村弘毅元学長が来校されてと伺った。熊谷駅南口から大学までお送りしたとのことだった。会長を務める熊谷市環境審議会出席の為だったらしい。東大がコロナ救済措置を打ち切ると発表した。学生が診断書提出しても補講なく救済措置無く,学生は留年危機だそうだ・・・・。この措置,他大学に影響するだろうか・・・。これで知ったけど,以前から東大では追試験の場合,高々75点で採点をおこなうということだった。75点かどうかは別にして,ボクには当たり前の感覚だと思えた。


 3日 高校生の時にはErdösとの共著論文を発表,Erdösの強い影響を受け,Cambridge大から"Filling the plane with congruent convex hexagons without overlapping"で学位,関数解析,組合せ論,グラフ理論等幅広い分野で活躍したハンガリー生・イギリスの数学者ベラ=バラバス(Bela Bollobas),Columbia大から"Relative Cohomology Theory of Groups and Continuations of Homomorphisms"で学位,Auslander-Buchsbaum定理やAuslander環等で知られ,可換環論とホモロジー代数,表現論で活躍したアメリカの数学者モーリス=オースランダー(Maurice Auslander),ロシア革命,第1次大戦,ドイツ侵攻の最中学位取得後渡米,確率論を専門とし,物理統計学への応用にも貢献し,AMSからChauvenet賞,Birkhoff賞を受賞したウクライナ生・アメリカの数学者マーク=カック(Mark Kac),Sierpinskiの下で学位取得,渡米後,Radon-Nikodymの定理,Nikodym-Grothendieckの有界性定理等の測度論,積分論やブール代数・ヒルベルト空間上の作用素研究で活躍したポーランドの数学者オットー=マルシン=ニコディム(Otton Marcin Nikodym)の誕生日。0時半から雑務。コロナ感染学生からの試験受験のメールが数件。うちの大学が東大のような対応でなくてよかったかも・・・。ウソかマコトか,先週から始まっている今年のライオンズゲートのこともあり,来週あたりまでは,少しは平素より長く睡眠をとるようにした。知らんけど。しし座と関係あるんだろうか・・・。1・2・5時限追試。思ったより受験者は少なかった。結構間違えて入室しようとする他授業受講学生がいて,スマホをみせながら「教室の場所はどこを見たらでてるんですか?」と。


 4日 Yale大,Chicagoで学んだ後渡独, GöttingenでWeylの下"Abbreviated Proofs in the Logical Calculus"で学位取得後帰国,cohomology論やS.Eilenbergと共に開拓した圏論で知られ,G.Birkhoffとの共著"A Survey of Modern Algebra"で知られ,AMS,MAA会長を務めたアメリカの数学者レスリー=ソーンダース=マックレーン(Leslie Saunders Mac Lane),四元数の発見,解析力学の創始,ハミルトニアン等,独創的な数学研究で知られ,米国科学アカデミーの最初の海外会員でもあったアイルランドの数学者,天文学者ウィリアム=ローワン=ハミルトン(William Rowan Hamilton),数理論理学,確率論を専門とし,集合の和集合と共通部分を視覚化したベン図考案で知られるイギリスの数学者,司祭ジョン=ベン(John Venn),渡米後,Johns Hopkins大F.Morleyの下,放射性崩壊の微分方程式に関する研究で"The Lines of Electric Force Due to a Moving Electron"によって学位取得,連続体力学への群論の応用に取組みアメリカで活躍したアイルランドの数学者フランシス=ドミニク=ムルナガン(Francis Dominic Murnaghan),Uppsala大で数学史の研究で学位取得,スウェーデンの数学史研究で知られるスウェーデンの数学者エルンスト=マウリッツ=ダーリン(Ernst Mauritz Dahlin),ロンドン大F.M.Arscottの下"Some Boundary Value Problems Associated with the Heun Equation"で学位,応用解析,逆散乱理論と数理生物学を専門としたイギリスの数学者ブライアン=デビッド=スリーマン(Brian David Sleeman)の誕生日。納得のゆかないバイタルチェックの後,2時半から雑務。twitterを見ると,昨晩のNHKの笑わない数学でP$\ne$NP問題が扱われていて,AKS問題のことも出ていたとのことだ。AKS問題といえばちょうど20年前のゼミ生・小澤伸二氏が卒論で"AKSアルゴリズムの実装と検証"を扱い, パソコンリテラシの第28巻第5号(2003,8-13)で"AKS予想の実装と検証"と題し,(当時助手の)宮田大輔助手と発表していたけど・・・。朝から小雨がパラついた。病院の後,15時過ぎから某学生のホワイトボードを使用しての口頭試問。16時過ぎ,文学部・友永教授来室。ベイズ統計と代数幾何学の話等。その後,会話の話題となった資料を送っていただく。謝謝。


 5日 5次方程式の代数的解法が不能であることを証明し,楕円関数やその一般化のアーベル関数に関する研究や様々な分野で数多くの業績を残しながら夭折したが2001年に名を冠したアーベル賞が創設されたノルウェーの数学者ニールス=ヘンリック=アーベル(Niels Henrik Abel),A.Pringsheimの下"?ber die Integration linearer homogener Differentialgleichungen"で学位取得後,Cologne大教授,ナチス政権下で渡英し研究を続け,'53年に帰国,Hamburgerモーメント問題等,ヒルベルト空間における線形変換研究で知られるドイツの数学者ハンス=ルートヴィヒ=ハンバーガー(Hans Ludwig Hamburger),独自の着想で群論に取組み,Sylowの定理,Nettoの定理を独自に発見し,リー代数の表現におけるCapelliの恒等式等で知られるイタリアの数学者アルフレツド=カペリ(Alfredo Capelli),West Virginia大・J.B.Kim,George Washington大・I.Katzの指導で"On (0,1)-Matrix Semigroups"で学位,半群やブール行列研究で活躍した韓国生・アメリカの数学者キ・ハン=キム(Ki-Hang Kim)の誕生日。1時前から雑務。昨晩送っていただいた友永昌治教授の資料を読んでみる。現在の(自称?)統計学者同士によるベイズ統計に関する批判合戦。20数年前の推測統計×ベイズ統計バトル@学会の再来か・・・。「アルツハイマーの原因はアミロイドβ」という根拠論文が捏造だったと週刊誌で発表されていた。捏造流行ってるな・・・。でも,なぜ週刊誌?もっとチャンとした雑誌で・・・。10時からトヨタ自動車・スポーツ強化地域貢献部・スポーツプロモートGに所属されているT氏と授業支援室I氏と2期オンデマンド授業録画の件で打合せ@zoom。T氏とは初めてのリモート対面だったけど野球をされていただけあって精悍な顔立ちだった。来校されての録画も希望されてるようだったので,その時は野球部の練習にもお邪魔させて頂くかもしれない・・・。京都大学高等教育研究開発推進センターが2022年9月末に廃止されるとのことだ。京大のOCWやMOOCが利用できなるし,今までの膨大な資産はどうなるんだろう。内部で一体何が起きてたんだろうか・・・。鰹のタタキが届く。冷凍だけに,食しようとすると冷蔵しておいてからなので一日ほど時間がかかるなぁ。1か月大丈夫ということなので,再び冷凍に戻す。16時,自治会長のお仕事で多忙な野球日OB石松明長元学生部長が水上事務長と来室。石松農園で獲れたジャガイモを沢山頂く。今年は大振り,キタアカリかな。謝謝。久しぶりだったので3人でしばらくお話。その後,久しぶりにIIARSの件でTeX作業。この作業は数日では終わらない・・・・。2か月半放置しておいたツケだから仕方ない・・・。いいわけないけど,言い訳できない。


 6日 Waringが証明なしに発表していた"(p-1)!+1≡0 mod p"(現在Wilsonの定理)を証明(逆はLagrangeによる)したことで知られるイギリスの数学者ジョン=ウィルソン(John Wilson),Eulerを指導,l'Hopitalの定理の発見者,Leibnizとの虚数や負数の対数論争あるもLeibnizの微積分発展に貢献,近年,l'Hopitalによる最初の微積分の教科書"Analyse des Infiniment Petits pour l'Intelligence des Lignes Courbes"に影響を与えた微分計算講義の実在が確認されたスイスの数学者ヨハン=ベルヌーイ(Johann Bernoulli)の誕生日。感慨ある広島原爆投下の日。0時半前からIIARS雑務。4時,IIARSのTeX雑務,1件片づく。後4件・・・。最近,節電合唱聞かなくなった・・・。タクシー乗務員のKさんから早朝からの駅伝部の練習を誉められた。ボクに褒められても困るし・・・,早く部が大きな大会で結果が残せるといいんだけど。働き改革か,来週からD病院の診療開始が30分遅くなる。自分の健康を維持してもらう医療機関だけにクレームを言うことも控えるしかなく数人の方からも言わずもがなの困った表情を見せられた・・・。


 7日 J.H.C.Whiteheadの下"Modern Algebraic Theories"と以前に発表した"Some algebraic properties of crossed modules"で学位取得,2次元homotopy群から生じる代数的構造を群のcohomology理論と群拡大に関するMacLaneの研究に関連付ける等,主に代数学を中心に活躍したイギリスの女性数学者アン=フィリッパ=コッブ(Anne Philippa Cobbe),"Uber den Hermiteschen Fall der Lameschen Differentialgleichungen"によりヨーロッパの大学(Gottingen大)から最初に数学博士号を取得し,設立間もないアメリカ数学会誌に,1900年のヒルベルトの問題(翻訳)を紹介したことでも知られるアメリカの女性数学者メアリー=フランシス=ウィンストン=ニューソン(Mary Frances Winston Newson),Lexisの下G?ttingen大から学位を取得,ポアソン分布の馬蹴りデータを有名にする等,その応用について啓発したことで知られ,数理経済学に貢献するが,晩年近くイタリアの統計学者Giniからの盗作問題に見舞われる等の不幸もあったポーランド系ロシアの統計学者ラディスラウス=ジョセフビッチ=ボルトキーヴィッチ(Ladislaus Josephowitsch Bortkiewicz)の誕生日。1時に寝て5時から雑務。12時過ぎ,今年度のIIARS全国大会のHPが立ち上がる。謝謝論文誌第5巻発刊ももうすぐ。H大A教授に所用で電話したら,某動物園にいた。成績等の事務処理は終わったのかなぁ・・・仁淀川の天然ウナギの蒲焼きを食べた。流石に昔田舎でよく食べていた頃の,川の香りを思い出させる味だった。やはり養殖とはまったく味・香りが違う。中倉宏美女流二段が文春のインタビューで『教え魔おじさんは立ち入り禁止』と話していた。小中高までの教育と違い,大学教育にも「教え魔おじさん・おばさんは立ち入り禁止」でいいと思う。「教え魔」がいる限り学生は自主的に勉強することも練習することも研究することもいつまでたっても身につかないし自立できない・・・。


 8日 テネシー大・D.R.Brownの下"On Compact Uniquely Divisible Semigroups"で学位取得,位相半群論を専門としたアメリカの数学者ジョン=A=ヒルデブラント(John A Hildebrant),Wilesの下"Higher Composition Laws"で学位取得,高次合成則理論の構築や楕円曲線の階数の平均,セルマー群の平均位数についての著しい結果等,数論幾何学に関する新技法を開発した数々の業績によりフィールズ賞受賞したインド系カナダの数学者マンジュル=バルガバ(Manjul Bhargava),Hodgeの下で代数幾何学研究後J.Todd下で学位取得,純粋数学研究と並行して捕捉面の概念の導入によりS.W.Hawkingとブラックホールの特異点定理を証明する等,一般相対性理論+宇宙論を研究しノーベル物理学賞を受賞したイギリスの数理物理学者,数学者ロジャー=ペンローズ(Roger Penrose),Michigan大N.Steenrodの下で学位取得,Spanier?Whitehead双対性,Alexander-Spanierコホモロジー等,代数的トポロジーの研究や著作物で知られ,40才頃から形式言語の研究にも取組んだアメリカの数学者エドウィン=ヘンリー=スパニエル(Edwin Henry Spanier),Harvard大・Widderの下"The Iterated Stieltjes Transform"で学位取得,実解析と複素解析の分野で200を超える論文を執筆し,American Mathematical Monthlyの編集者,AMSの組織改革,多くのテキスト執筆で活躍したアメリカの数学者ラルフ=フィリップ=バウエズ(Ralph Philip Boas Jr)の誕生日。3時過ぎから今日も雑務。ボクの日常,(ボクにとっての)雑務が多すぎる。解釈の仕方によるけど,"夜ぐっすり眠れていない"ことが,高血圧や脳卒中を起こす確率が高いという研究結果があるらしい。唖然。困った。品川でのEP委員会は所用で欠席。10時から学習院大での"Calabi-Yau Manifolds and Mirror Symmetry - Past, Present, and Future -"@zoomに参加東工大と東京医科歯科大が統合に向けた協議を開始したとのこと。私大もすでに統合が始まってるけど,立正がもしどこかの大学と統合するとしたらどこなんだろうか?先日頂いた石松農園のじゃがいも。水上学部事務長と白木情報環境基盤センター長にお裾分け。IIARS学会誌第5巻第1号の巻頭言と編集後記が揃った・・と。


 9日 Lipman Bersの下で学位を取得,リーマン面や双曲幾何学やそこでのCollar Lemmaの研究で知られるアメリカの女性数学者リンダ=ゴールドウェイ=キーン(Linda Goldway Keen),Schurに師事し,ShurとBieberbachの審査下"Über die Darstellung endlicher Abelscher Gruppen durch Kollineationen"で学位取得,群論及びフルクトの定理等の代数的グラフ理論研究で知られ,第2次大戦後チェコ生・チリの数学者ロバート=ウェルトハイマー=フルクト(Robert Wertheimer Frucht)の誕生日。2時半から雑務。ウクライナでは,戦時下で結婚急ぐ若者が急増しているとのこと。曾っての太平洋戦争時下の日本もそうだったのだろう・・と思って厚労省のデータを見たら,戦後の1947年以降のデータしか見られなかった。今日からD病院通院は少し遅めに出かけることに。6時前,オリビア=ニュートン=ジョン訃報のニュースが流れる。ほぼ30年近いガンとの闘病だったなぁ。グリースで懐かしい映像を確かめてみる。14時,M先生と打合せ少々。関連してN先生からの資料を落手。5階にはPC設置の件でU社O氏等が見えられ,各設置場所等を確認されていた。久しぶりに"Joseph Joseph"をしばらく聴きながら作業。18時からのサッカー関東リーグ2部13節,対日体大戦は,前半9分FW冬至直人[地球](Ast・FW榊原杏太),45+2分MF吉野陽翔[DS](Ast・平松航[地球])でも後半攻め込まれ,2-3で敗け。リーグ8位。


10日 修士取得後システムアナリストとして勤務後結婚,一時日本に滞在,帰国後南California大・Henkinの下"Languages with expressions of infinite length"で学位取得,無限論理の研究で知られるオランダ系アメリカの女性数学者キャロル=ルース=カープ(Carol Ruth Karp),T.Carlemanの下"Proprietes asymptotiques des fonctions et valeur propres de certain problemes de vibrations"で学位取得,リーマン多様体におけるMinakshisundaram?Pleijelゼータ関数導入等で知られ,微分方程式とポテンシャル理論に取組んだスウェーデンの数学者オーケ=ヴィラム=カール=プレイジェル(Ake Vilhelm Carl Pleijel),"Uber eine Klasse abelscher Integrale"ピックの定理が最も有名であるが,アインシュタインの一般相対性理論の定式化にも協力したことでも知られ,ナチス占領下の収容所で亡くなったオーストリアの数学者ゲオルグ=アレクサンダー=ピック(Georg Alexander Pick),数学/統計学ベースのビジネス教育で知られ,大卒後,数学の高校教員を勤めながら修士を取得,その後大学に勤務しながら"AStudy of a Universe of n Finite Populations with Application to Moment-Function Adjustments for Grouped Data"で(アフリカ系で6人目の)学位取得したアメリカの数学者ジョセフ=アルフォンソ=ピアース(Joseph Alphonso Pierce)の誕生日。ツムアインホルン野田オーナーシェフのお誕生日。某委員会作業。某大学で「【夏季休業のお知らせ】8月10日(水)〜18日(木)は、事務組織の業務を休業いたします。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、厳しい暑さが続いておりますが、体調管理に十分お気をつけてお過ごしください!」とアナウンス。せめて本大学でもこれくらいのアナウンスはしたら?・・・。社会に向き合ってないな・・・。8時,T氏のクルマで所用で都内を回る。流石に渋滞がヒドい。13時過ぎに大学へ。10時半からの野球部のセガサミーとのオープン戦,6-4で勝利。


11日 パリ第VI大・H.Brezisの下で学位取得,変分問題,非線形偏微分方程式の研究で,Boltzmann方程式に初めて厳密な完全解を与えた業績によりフィールズ賞,Ampere賞,Philip Morris賞等を受賞したフランスの数学者ピエール・ルイ=リオン(Pierre-Louis Lions),学生時代にはNorbert Wienerとの共同研究で知られ,"Non-vanishing of a function"で学位,フーリエ解析,複素解析,非線形微分方程式,解析的数論,信号処理等幅広い分野で貢献したアメリカの数学者ノーマン=レビンソン(Norman Levinson),父Karl Pearsonの業績を継ぎ,現代の統計学教育研究者に必須である統計的仮説検定のNeyman-Pearson理論を大成させたイギリスの数理統計学者エゴン=シャープ=ピアソン(Egon Sharpe Pearson),モスクワ大で修士取得後のRazmadzeの補題を示した変分法の研究で知られ,ジョージア数学連合の初代会長を務め,1924年のICMで発表した研究が評価されソルボンヌ大から学位取得,その5年後になくなったジョージアの数学者アンドレア=ミハイロヴィチ=ラズマゼ(Andrei Mikhailovich Razmadze,射影幾何学での手法を用いて,非ユークリッド幾何の計量関数を導入する等,幾何学の研究で知られ,上院議員も務めたイタリアの数学者エンリコ=ドヴィディオ(Enrico D'Ovidio)の誕生日。山の日。3時半過ぎから雑務。昨晩の笑わない数学はポアンカレ予想だったのでtwitterを覗いてみた。やはり過去にNHKでやってた「数学者はキノコ狩りの夢を見る」をベースにし,テイストを変えたものだったようだ・・・。ホモトピーの用語は出さずとも着想を説明してたようだった。お誕生日だったT氏からメッセージ。久しぶりだな。S先生から10月の研究会での発表意志のメール。22時頃から龍孫江氏による「名古屋大院・多元数理科学研究科に合格できるか?」で具体的に(前期)入試問題をライブで解いてゆくyoutubeを拝見。


12日 Finsler幾何学の一般化についての研究でNatal大から学位を取得,相対性理論に関する微分トポロジー,微分幾何学及びその応用研究で知られるカナダの数学者ジェームス=レイ=ヴァンストーン(James Ray Vanstone),ブリュッセル自由大・Paul Liboisの下"G?n?ralisation des groupes projectifs bas?s sur la notion de transitivit?"で学位取得,群論と幾何学に取り組み,フィールズ賞選考委員を2度務めたベルギー生・フランスの数学者ジャック=ティッツ(Jacques Tits),フレネルの波面に関する研究で39歳で学位取得,その後幾何学の基礎論に取組み,一方では数理論理学における(Louis Olivierへの書簡の中で述べられた)リシャールのパラドックスでも知られるフランスの数学者ジュール=アナトワーヌ=リシャール(Jules Antoine Richard),ガウスとロバチェフスキーを指導したことで有名なドイツの数学者ヨハン=クリスチャン=マーティン=バーテルズ(Johann Christian Martin Bartels)の誕生日。3時半過ぎからTeX+IIARS関連雑務。AC5階では全研究室+会議室+コンピュータ室の空調工事が始まった。工事業者の方は各部屋が不在だと思ってるらしく,時々ノックせずに入室し,目が合った途端失礼しましたってカンジでドアを閉めてゆく。工事されるのであれば,僕に遠慮することなく普通に作業してくれていいのに。16時過ぎには業者の方は引き上げ明日も10時からの作業だそうだ。明日のサッカー関東2部リーグ第14節対慶應義塾大戦は延期。当面するIIARSの雑務が終了。今年のライオンゲートも閉まる。


13日 Cambridge大卒後渡米,J.B.Garnettに師事し"Characterization of subsets of rectifiable curves in R^n"で学位,Peter Wilcox Jonesによる巡回セールスマン問題予想を解決し,主にスペクトル幾何学分野の研究で活躍するナイジェリア系イギリスの女性数学者キャサリン=アデボラ=オキキオル(Katherine Adebola Okikiolu),M.Chasles, J.Serret, C.Bouquetの審査の下"Sur les surfaces orthogonales"で学位取得,ダルブー積分で知られ,微分幾何学,解析学で重要な貢献をしたフランスの数学者ジャン=ガスコン=ダルブー(Jean Gaston Darboux),ベクトル解析におけるストークスの定理や流体力学におけるNavier-Stokesの定理等で知られるアイルランドの数学者,物理学者ジョージ=ガブリエル=ストークス(George Gabriel Stokes),"Caratteristiche dei sistemi di coniche"で学位取得,カントール集合論におけるBurali-Fortiのパラドックスで知られ,射影解析幾何学や数理論理学で活躍したが第1次大戦前の陸軍士官学校勤務経験が災いし,海外の研究者から遠ざけられ不遇の時期を過ごしたイタリアの数学者チェザーレ=ブラリ・フォルティ(Cesare Burali-Forti),代数幾何学の領域である点群研究で知られ,代数幾何学者F.Macaulayの推薦でCambridge Philosophical Societyにおいて女性で最初の査読者を務め,女性参政権運動でも活躍したイギリスの女性数学者フランシス=ハードキャッスル(Frances Hardcastle),F.Smithiesに師事し"Contributions to the theory of locally convex spaces"で学位,関数解析,特に可換バナッハ代数を専門としたイギリスの数学者グラハム=ロバート=アラン(Graham Robert Allan),半群の代数的理論の創始者の1人E.S.Lyapinに師事し"Systems with external multiplication"で学位,半群(指標理論,近似理論等)の研究で知られるロシアの数学者ミハイル=モイセビッチ=レソキン(Mikhail Moiseevich Lesokhin),ローマ大VolterraやSeveriの強い影響を受け,代数幾何学,射影幾何学,解析幾何学で幅広く活躍したイタリアの数学者ファビオ=コンフォルト(Fabio Conforto),大卒後高校に勤め,ポーランド数学会設立発起人(16人)の1人となり,ワルシャワ大Sierpinskiの下で学位を取得,測度論,積分論で多くの結果を残し,第2次大戦後はアメリカで活躍したウクライナの数学者オットン=マルシン=ニコディム(Otton Marcin Nikodym),45歳で"The Cartesian oval and the elliptic functions φ and σ"により,女性で最初の数学の学位をジョンズ・ホプキンス大学から取得したアメリカの女性数学者クララ=ラティマー=ベーコン(Clara Latimer Bacon),変分法研究に新しい展開を与える等の活躍あるも,Lagrangeの変分法研究手法への不当な批判,他研究者との優先権トラブルを起こし数々の業績をムダにしたフランスの数学者アレクシス=フォンテーヌ=デ=ベルタン(Alexis Fontaine des Bertins)の誕生日。亡父命日。迎え火。3時過ぎから雑務。昨日迄よりは少しは楽。生ライブだった"数学デーin名古屋"を聴き逃してしまう。未解決問題・Kurepaの予想をいくつか確認してみた。その後EP委員会作業。午後AC棟5階へ。工事は午前中に終わっているようで機材関係が引き上げられていた。研究室が冷え冷えしてた。空調の設定温度を見ると,結構低めに設定されていた。工事の関係だったのかな。14時頃作業服の方が廊下にいたけど,作業終了確認されてたのかな・・・。少なくとも学内関係者には見えなかった・・・。と言っても学内職員の方々を皆知ってるわけではないけど。


14日 ウィーンでW Mayerの下で幾何学,保険数理の学位,保険会社勤務,ユダヤ迫害を経て渡米,米海軍研究局統計局長や大学統計研究所長等を務め,確率論研究や分布の特性評価に微分方程式論のでの手法を初めて導入,日本人を含め多くの統計学者を育てたポーランド系アメリカの統計学者ユージン=ルカーチ(Eugene Lukacs),高校教員の後,Gottingenで3年間KleinやHilbertの助言を得て研究を行い帰米,しばらくして"Eine neue Methode in der Variationsrechnung"でGottingenから学位,その後渡独で現地での数学教育法を学び再帰米,California大Berkeley校で数学の啓発,教育研究に専念したアメリカの数学者,数学教育者チャールズ=アルバート=ノーブル(Charles Albert Noble),素数定理の証明,数論,近似理論や版を重ねた"Cours d'Analyse"の著作,四色定理のケンペの証明の反例(※プッサングラフ)等幅広い活動で知られるベルギーの数学者シャルル=ジャン=エティエンヌ=グスタフ=ニコラス=ド・ラ・ヴァレ=プッサン(Charles Jean Gustave Nicolas Baron de la Vallee Poussin),Severiの強い影響を受け,Castelnuovo曲線,Castelnuovo-Severi不等式,Castelnuovo-Mumfordの定理等,代数幾何学分野研究で知られるが,統計学や確率論への貢献でも知られるイタリアの数学者グィード=カステルヌーヴォ(Guido Castelnuovo),数学史と数学レクリエーションに関する人気本で最もよく知られているイギリスの数学者ウォルター=ウィリアム=ラウズ=ボール(Walter William Rouse Ball)の誕生日。寝覚めてからバイタルチェック。睡眠時間が多い方が測定値がいいような気がする。台風も過ぎた。4時から雑務。野球部の筑波大とのオープン戦@立正Gは4-6で敗け。ホームなのに残念。明日は10時半からのアウェイで流通経済大とのオープン戦。


15日 ブカレスト大で"Partial Projective Spaces with Maximal Group of Motion"で学位,リーマン空間の運動群,再帰空間,微分可能多様体上のG構造,不変接続,Finsler空間と一般化等,幾何学分野で活躍し,一方,数学史も専門としたルーマニアの数学者マリアン=タリナ(Marian Tarinva),群の語の問題やBurnside問題等,群論における組合せ問題に関する研究で知られ,子息もフィールズ賞を受賞したソビエトの数学者ピョートル=セルゲイビッチ=ノビコフ(Petr Sergeevich Novikov),Mauro Piconeの下で学び,非対称核を持つ第1種と第2種特異積分方程式に関する研究で18歳で大卒後即Piconeの助手(※Piconeの4銃士の1人)を経て,積分方程式,調和解析,ポテンシャル論,正則関数,変分法,微分形式,数値解析,伝播問題,大域微分幾何学,楕円方程式の一般論等幅広い解析分野に取組んだイタリアの数学者カルロ=ミランダ(Carlo Miranda)の誕生日。終戦記念日。戦後生まれが人口のほぼ9割近く。戦争や原爆投下の悲惨さを知らない若い人々が増えてゆく。だから古来より戦争は繰り返されてきたんだろう。文科省が「理工系の学部再編を支援する基金創設へ」を打ち出した。こういう政策は数年前からだけど,立正大はどうするんだろう。何んらかの反応がほしいところ。ただでさえ私学補助金減の時代だけに・・・。10時半からの対流経大とのオープン戦,A@立正Gは4-6,B@たつのこSは3-4でともに敗戦。終日,TeXクラスファイルと向かい合う。トシだけに格闘しなければならない。生産的でなく,こんなことしてていいのかナと思う。学部フロア,今日も何人かの先生方が見えていた。15時頃,白木教授が来室。四方山話。


16日 行列論を確立させ,非ユークリッド幾何学,n次元幾何学の研究の他,八元数の発見,複式簿記(行列)でも知られるイギリスの数学者,弁護士アーサー=ケイリー(Arthur Cayley),Maurice Frechetの指導,P Montel,Frechet,Denjoyの審査でソルボンヌから"Ensembles ordonnes et ramifi?s"で学位取得,数理論理学と数学基礎論等多産な研究活動で活躍し,Kurepa予想(gcd(!n,n!)=2)でも知られるクロアチアの数学者ジューロ=クレパ(Duro Kurepa),Jacksonのq-Bessel関数で知られ,超幾何級数でのq-類似等を研究したイギリスの聖職者,数学者フランク=ヒルトン=ジャクソン(Frank Hilton Jackson),ベルギー軍隊・中尉で連隊学校の数学教師をしながら,非ユークリッド幾何学,軍事科学と数学の歴史研究で知られたベルギーの数学者ジョセフ=マリー=ド・ティリー(Joseph Marie de Tilly),Ludwig Schlafliの下"Beitrage zur Theorie der Riemann'schen Flache"で学位取得,Schlafliの影響を受け,ガンマ関数,球関数研究やBessel関数その他の関数におけるGrafの加法定理で知られ,ベルン大学長を務め,スイス国立図書館創設に力を尽くしたスイスの数学者ヨハン=ハインリッヒ=グラフ(Johann Heinrich Graf),Poznan大で"Theory of double periodic functions of the second and third kind and its applications"で学位取得後,G?ttingen大で一時保険数理統計を学び,その後ワルシャワに戻りエニグマ暗号解読で連合国勝利に貢献,戦後エニグマの解説を発表したポーランドの数学者マリアン=アダム=レイェフスキ(Marian Adam Rejewski),マドリード大から代数幾何学に関する研究"Sobre los n?meros consecutivos cuyo suma es a la vez cuadrado y cubo perfecto"で学位取得,後に,アルゼンチンに渡り,アルゼンチン数学会を創設し,同国の数学界の発展に貢献したスペイン生・アルゼンチンの数学者フリオ=レイ=パストル(Julio Rey Pastor),Heinrich Schroeterの下"De polarium reciprocarum theoria observationes"でブレスラウ大から学位取得,代数幾何学と不変式論で活躍したドイツの数学者ヤコブ=ロザネス(Jakob Rosanes)の誕生日。3時から雑務。仕方ないとはいえ,今日も外は朝からムシ暑い。10時半からの松本大野球部とのオープン戦@立正G,今日は9-1で勝利。


17日 18歳でブリュッセル自由大を卒業し,物理学科の助手,5年後に"Representation of quantum mechanical operators by kernels on Hilbert spaces of analytic functions"で学位を取得,画像圧縮のウェーブレットに関する基礎と応用開発への貢献で知られ,IMUの最初の女性会長を務めたベルギーの女性の物理学者,数学者イングリッド=ドブシー(Ingrid Daubechies),21歳で"Le transformazioni de Christoffel e di Darboux per le superficie rotonde,coniche e cilindriche. Alcune generalizioni, per rotolamento del cono e del cilindro di rotazion"で学位,素数分布論,微分幾何学,級数論,Goldbach予想に貢献,指導学生フィールズ賞受賞者E.Bombieriに多大な影響を与えたイタリアの数学者ジョバンニ=リッチ(Giovanni Ricci),E.Noetherの下"Uber vollstandig reduzible Ringe und ihre Unterringe"で学位取得,Akizuki?Hopkins?Levitzkiの定理で知られ,非可換環の構造研究に貢献したウクライナ生・イスラエルの数学者ヤコブ=レヴィツキ(Jacob Levitzki),数論発展のトリガーともなったフェルマーの最終定理でよく知られるが,数論のみならず微積分の基礎構築においても貢献著しかったフランスの弁護士,数学者ピエール=ド=フェルマー(Pierre de Fermat)の誕生日。5時から雑務。数学から遠ざかってる自分がコワい。Daubechiesで思い出したけど,昔,waveletが輸入されたとき,その邦訳を依頼された高橋禮司先生は"さざ波解析"と訳したが,結局あまり定着しなかった・・・。10時より2022年度関東大学サッカーリーグ新人戦Dグループ・対法政大戦。前半3分で0-1。9分MF山本大輝(DS1年)で1-1,17分FW森野航(DS2年)で2-1となり前半終了。後半45分,再びMF山本大輝(DS1年)で3-1。終了。


18日 現在"有限差分法"と呼ばれる分野を数学に追加,部分積分を発案,テイラー展開を発見したイギリスの数学者ブルック=テイラー(Brook Taylor),2論文"Sur le developpement des fonctions en series ordonnees suivant les denominateurs des reduites d'une fraction continue","Sur les integrales communes a plusieurs problemes de mecanique relatifs au mouvement d'un point sur une surface"で学位取得,複素解析でのルーシェの定理で知られ,フランス数学会会長を務めたフランスの数学者ウジェーヌ=ルーシェ(Eugene Rouche),Erdosとほぼ半世紀近く共同研究を行い,グラフ理論での極値問題,Turan篩に代表される確率論的数論,Legendre多項式におけるErdos-Turan不等式を示す等,幅広い分野で活躍したハンガリーの数学者ポール=トゥラン(Paul Turan),"Groups with Automorphisms of Special Kinds"で学位,群論,その表現論,リー代数のモジュラー理論での顕著な活躍で知られるハンガリーの数学者ラースロー=ジョルジュ=コヴァーチ(Laszlo Gyorgy Kovacs),Boltzmann-Sinai予想の部分的解決を与え,信頼性理論,統計物理学,数理物理学,力学系の研究で知られるハンガリーの数学者ドモコシュ=サース(Domokos Szasz)の誕生日。一斉休暇が終わる。2時からPCに向かう。昼間の天気は良かったけど10時半からの野球部の対獨協大オープン戦ホーム+アウェイ2戦は中止。オープン開始の始まった学部コンピュータ室,利用者ゼロ。残念だけど,コロナがこんな感じだからしかたないだろう。事務室から実験研究室工事の予定連絡を受ける。先日の業者による検査で異常が発見されたらしい。


19日 J.Haantjesの下"De congruentie-orde van het elliptische vlak"で学位取得,幾何学研究やBerlekamp-van Lint-Seidelグラフ構成等でのグラフ理論,組合せ論等離散数学で国際的に活躍したオランダの数学者ヨハン=ヤコブ=ザイデル(Johan Jacob Seidel),オスロ大で学位取得後,パリ大から"Contributions ? la th?orie des id?aux et ? la th?orie des valuations"で学位,数論,x-イデアルの導入等,代数学分野で活躍し,ノルウェー数学会第8代会長を務めたノルウェーの数学者カール=エギィ=オーベール(Karl Egil Aubert),修士取得後H.Davenportの下で研究,8編の論文発表後"Some Aspects of Diophantine Approximation"で学位,数論,ディオファントス解析および超越数の研究で活躍し,フィールズ賞を受賞したイギリスの数学者アラン=ベイカー(Alan Baker),5次方程式を$x^5+px+q=0$の形で扱うことができることを示す等,代数方程式の解法に貢献したスウェーデンの数学者エルランド=サミュエル=ブリング(Erland Samuel Bring)の誕生日。天気は良好。3時からPCに向かう。11時過ぎ事務室S氏がメールボックスに溜まってたものを持参して運んできてくれた。謝謝。卒ゼミ生のT氏よりも残暑見舞いが届く。謝謝。13時過ぎ,経済学部・K先生がEP委員会の件(簡単な打合せ)で来室。K先生とお目もじするのは2年ぶりかな。銀座ウェストの洋菓子を頂く。謝謝。13時からの,野球部対名古屋学院大オープン戦@立正Gは8-0で勝利。M氏からN社でのインターンシップが終了したと報告が入った。お疲れサマンサ。クラスファイルは少し進展。でも数学は進まず。ある人が「人間関係もそろそろ断捨離を必要なのかも・・・」と呟き始めた。ウーム・・・。


20日 Atiyahの下,M2で"Self-dual connections and the topology of smooth 4-manifolds"を発表,代数幾何学,微分幾何学,大域解析学を専門とし,主に4次元多様体に関する研究で,Yang-Millsゲージ理論を用い,そこに通常の構造とは異なるユークリッド空間上の微分構造の存在を示したことで20代でフィールズ賞を受賞したイギリスの数学者サイモン=カーワン=ドナルドソン(Simon Kirwan Donaldson),Derrick Henry Lehmerに師事し,"A Study of Dedekind Sums and their Generalizations"解析的整数論を専門とし,その教科書執筆や高校生対象の数学教育ビデオ開発でも知られるアメリカの数学者,教育者トム=マイク=アポストル(Tom Mike Apostol),"Equivalence and Reduction of Pairs of Hermitian Forms"で学位取得後,プリンストン高等研究所で最初に研究した女性2名(※当時としては異例)の中の1人で,Veblenの下で組合せトポロジーの研究に取組むが,後に数学教育の道に進んだアメリカの女性数学者アンナ=アデレード=スタッフォード=エンリケス(Anna Adelaide Stafford Henriques),数理計画法とオペレーションズリサーチの開発,組合せ論,グラフ理論,フローネットワーク,ゲーム理論,保険数理等幅広い分野で重要な貢献を果たしたハンガリーの数学者スティーブン=ヴァイダ(Steven Vajda),Schmidtの下Berlin大で学位,ユダヤ迫害から渡米,Princetonで積分変換とSchwartz超関数の研究に取組みスティール賞を受賞したポーランドの数学者サロモン=ボホナー(Salomon Bochner),D'Ovidioの下"Studio sulle quadriche in uno spazio lineare ad n dimensioni ed applicazioni alla geometria della retta e specialmente delle sue serie quadratiche"で学位取得,代数幾何学の草創期に理論発展に重要な貢献をしたイタリアの数学者コルラド=セグレ(Corrado Segre),補間,数値積分法の研究,シンプソンの公式(※実際は100年以上前にヨハネス=ケプラーによって知られていた)等で知られるイギリスの数学者トーマス=シンプソン(Thomas Simpson),Levi-Civita, Volterra, Castelnuovoの審査でローマ大から"Sopra gli einsteinieni a gruppo continuui di transformazione"で学位,確率,リーマン多様体,絶対微分解析,関数解析,代数全般等多くの分野を研究対象とし,一方でルーマニアの確率学派の創始者として知られるルーマニアの数学者オクターヴ=オーニチェスク(Octav Onicescu),"Structures of measure spaces"で学位,ノンパラメトリック統計,確率過程,および関連分野を専門とするアフリカ系アメリカの数学者,統計学者チャールズ=バーナード=ベル=ジュニア(Charles Bernard Bell Jr),"The Motion of a Particle Across a Surface"で学位取得,微分幾何学,双子素数とい用語を導入した数論,非ユークリッド幾何学研究および数学教育で活躍し,ドイツ数学会会長を務めたドイツの数学者パウル=グスタフ=サミュエル=シュテッケル(Paul Gustav Samuel Steckel)の誕生日。0時前からclsファイル作業(現在2割位ってとこ)。細かいところが気になって気になって自分でも面倒・・・。少し横臥。で,3時に再度目を覚ます。バイタルチェックはまあまあだった。しかし,しばらくして気分が悪くなり,昨秋の二の舞はコマるので大事をとって15分ほど横臥して,ゆっくりを意識し,フランス語のPetite Fleurを聴きながら雑務に着手。フランス語の発音は(ボクの)脳を鎮めるα波とは違う働きがあるんだろうか・・・。野球部は10時半よりエイジェックとのオープン戦@立正Gは10-3で敗け。13時過ぎ,M氏が研究室雑務で来室。謝謝。18時よりサッカー関東リーグ2部2節(延期分)対青学戦。前半46分,FW榊原杏太(地球3年)Ast,MF竹村俊二(地球4年)得点で1-0。後半20分,FW辻俊哉(DS2年)のAst,FW多田圭佑(DS2年)が得点で2-0。後半30分,FW榊原杏太(地球3年)Ast,MF山本大輝(DS1年)得点で3-0,後半34分,青学MF佐々木達也で失点で3?1。3-1で試合終了,勝利。MXテレビ「田村淳の訊きたい放題!」の"生活保護"特集でで法学部・岩切大地教授が『「風俗営業持続化給付金」裁判』の問題点について解説していた。賛意。


21日 本来Alexander Gelfondの下で研究するつもりが,申請上の誤記でIsrail M.Gelfandの下で学位取得,Erdos-Szemerediの定理やSzemerediの定理を示す等の数論的な離散数学・組合せ論や計算機科学で活躍し,アーベル賞を受賞したハンガリー生・アメリカの数学者エンドレ=セメレディ(Endre Szemeredi),順列群の理論を構築し,それまでの解析学に対し,厳密性を与え近代的数学の端緒をなした先駆者であるフランスの数学者オーギュスタン=ルイ=コーシー(Augustin Louis Cauchy),Jacques Denyの下で学位を取得,ドゥーブ・メイヤー分解定理を導出する等,Avanc?e数学研究所で後に確率過程論発展の震源地となる"ストラスブール・セミナー(Seminaire de probabilites d eStrasbourg)"を創設したフランスの数学者ポール・アンドレ=マイヤー(Paul-Andre Meyer),1984年に1916年以来未解決だったBieberbach予想(現在,de Brangesの定理)を証明したことで知られ,スティール賞を受賞したフランス生・アメリカの数学者ルイ=ド=ブランジュ=ド=ブルシア(Louis de Branges de Bourcia),Oxford大から"Some problems in unsteady heat flow"で学位,Lawrence Edward Payneとの等周定理に関する共同研究で知られ,後に数学史研究,数学教育にシフトして重要な業績を残したイギリスの女性数学者,数学教育者マーガレット=エヴァ=レイナー(Margaret Eva Rayner),G.Whyburnの下で"On the Interior and Related Transformations"で学位,トポロジーを専門とし,近接空間(proximity space)の概念を導入したアメリカの数学者アレクサンダー=ドニファン=ウォレス(Alexander Doniphan Wallace)の誕生日。原因不明のかなり遅めの5時から雑務ばかり。熊谷校舎では10時から来校型OP予定。国内外でも利用者の多い京大のOCW。未だに研究者の猛反発が続いているようだ。かっての学生運動華やかなりし頃のように日本国公立大学高専教職員組合も呼応してあげればいいのにとも思うけど,今はそういった時代背景でもないような気がする。と思いながら,2年前に,これからは100年に一度の時代が変化が起こる時代だという予測が何を意味しているのか?も気になる


22日 大卒後大阪帝大助手を経て渡米,位相群,リー群の構造研究からヒルベルトの第5問題を含め,微分幾何学と群論で重要な貢献,山辺問題等も提供し夭折,死後,David Popeと四色問題へのコンピュータアプローチによる論文も発表された日本の数学者山辺英彦(Hidehiko Yamabe),H.Hasseに師事,"?ber Einheitengruppe und Klassenzahl reeller algebraischer Zahlk?rper"で学位取得,久保田・レオポルドのp進L関数で有名な代数的整数論の研究で知られ,Journal of Number Theoryの編集者を長く務めたドイツの数学者ハインリッヒ・ウォルフガング=レオポルド(Heinrich-Wolfgang Leopoldt),気鋭の統計学者David Coxの下"Some Stochastic Processes with an Enumerable Infinity of States"でLondon大から学位取得,会社勤務後,Lancaster大OR学部勤務,オペレーショナル リサーチの研究教育分野に重要な貢献をし,後進を育てたイギリスの数学者アラン=マーサー(Alan Mercer)の誕生日。0時から雑務。夢の中にまで,クラスファイルのコードが出てきた。数学未解決問題へのヒントでも現れてこないかな・・・・。諸雑務でEP委員会は欠席。久しぶりに白木教授がバイタルチェックで来室。ディオゲネスよろしく人を探されていた。10時半より野球部オープン戦のA対日通@UBPは2-8で(力の差か?・・・)負け,B対明大@RUGは7-6で勝利。


23日 ユダヤ迫害を受けながらも戦後,Pontryaginの下でBogolyubov,Gelfand,Kolmogorovの審査で"On the most important metric classes of dynamical systems"で学位取得,代数的トポロジー,幾何学の他,エルゴード理論,測度論,確率論,数学史等幅広い分野で活躍したアゼルバイジャン生・ロシアの数学者ウラジミール=アブラモビッチ=ロクリン(Vladimir Abramovich Rokhlin),ソ連学術界で遭遇するユダヤ人への困難な壁からイスラエルに逃れ,作用素論と関数解析において傑出した業績を残したモルドバ生・イスラエルの数学者イスラエル=ゴーベルグ(Israel Gohberg),"Fixed point results for symplectic maps related to the Arnol'd conjecture in the Proceedings of the conference Dynamical systems and bifurcations"で学位取得後渡米,シンプレクティック幾何学と低次元トポロジーの研究から画期的なフレアーホモロジーを導入,アーノルド予想の特別な場合を解決等研究分野を大きく発展させたドイツの数学者アンドレアス=フレアー(Andreas Floer),抽象代数学の先駆者京大・園正造の下で学び学位取得,Krull-Akizukiの定理を始め,抽象代数学,代数幾何学を専門とし,京都大学数理解析研究所の設立に尽力,研究室から永田雅宜や広中平祐を育てた後,群馬大学学長を務めた日本の数学者,教育者秋月康夫(Akiduki Yasuon),名前は両親の友人F.Nightingaleに因み,K.Pearsonの下で手動計算機を扱い多重積分や相関係数値を求め,Tables of the Correlation Coefficientとして重宝され,Neymanの薦めで30才前に学位取得,第2次大戦中は社会インフラ問題解決のための多くの統計モデル開発,後に渡米し生物統計学の教育研究に貢献したイギリスの女性数理統計学者フローレンス=ナイチンゲール=デビッド(Florence Nightingale David),H F Bakerに師事,コンピュータでの群論諸計算に実装されているCoxeter-Todd格子の発見等,幾何学,不変式論,群論,正準系の研究に取組んだイギリスの数学者ジョン=アーサー=トッド(John Arthur Todd),大卒後海軍天文台に勤めながらGeorge Washington大で学び,"On a general class of linear homogeneous differential equations of infinite order with constant coefficients"で Columbia大から学位,(常/偏)微分方程式研究に取組み,微分代数の理論を創始したアメリカの数学者ジョセフ=フェルス=リット(Joseph Fels Ritt),院生時代の指導教授との折り合いの悪さが影響し,長く中学教員を勤めながら,独自の曲面論研究で活躍,40歳で実関数に関する研究でBudapest大から学位取得,第1次大戦従軍の最中病死したハンガリーの数学者ゾアルド=ゲェーチェ(Zoard Geocze)の誕生日。昨日同様0時頃まで雑務後3時半まで横臥。起きて再雑務。『「協調性の高い人」は「収入が低い」』,『"同調してばかり"の人は,まわりから言われることに合わせて生きてしまう』,『社会からのイメージが私たちに「呪い」をかける』,『「協調しすぎる」のは,あまり賢い戦略ではない』,『ほかの多くの人が選んだ「答え」を,人はいとも簡単に受け入れる』 等,こういった人が成功できない納得の理由というのを中野信子が解説してた。tsujimotter氏の今日のtwitterでのyoutubeカニンガム鎖)を見ながら少しだけDickson予想を復習。ネット上で,「学術論文に間違いってどの程度あるのでしょうか。」が出ていて,ある方が回答していた。その回答と同じように,悲しい哉,学位論文,査読論文でさえ数多くある。W教授から,「三菱UFJ銀行及び三菱UFJ信託銀行主催データサイエンススキルを持つ学生の採用や育成奨励のためのBasicCamp/Champion Ship開催」に関して学部学生への案内依頼メールが届く。ネット上で,「あんなにワクワク期待していた大学の授業ですが,実際に出るとただ単に教科書を読んでいくだけの授業が多く,図書館などで自分で本を読み漁って勉強しています。仲間,単位と卒業,施設利用以外の大学の価値って何?大学の授業は教科書をよんでいるだけ?」という質問があげられていた。それに対して,(ある大学教員と思われる)どなたかが『「直接は質問に関係ないかもしれませんが,関連するお話です。Oxford大学の教授から聴いた件ですが,あるアラブの方が量子力学を勉強し,(ノーベル物理賞受賞者)Diracの授業を聴きたいとして留学されました。そして,最初の授業時,Diracは教室に来て彼の教科書を読み始めました。最初はこんなものかな,と思ったそうですが二回目も先の続きを読むだけ。たまりかねた留学生が「先生の講義が聴きたくて留学してきたのに,ただ単に教科書を読んでいるだけじゃないか!」これに答えて曰く,「私は努力してこの教科書を書いた。これ以上のものを私は知らない」。僕の授業も教科書を読んでいるだけの様なものです。脱線して時間を浪費しないでおこうとすると,そうなるのです。ある学生が僕に「先生の講義ノートを予習するのだが,難しくて読めない。しかし授業を聴いた後で読み返してみると,あら不思議!ちゃんと読める」。これで授業の価値はあると思うのですが・・・。ひょっとすると貴方は実力以下の大学へお入りになったのかもしれませんね。しかし専門に進まれると,急に進み方が早くなって,こんなはずではなかったと焦られるかもしれませんよ。大学の価値って何?あなたが友人たちと切磋琢磨されて,それで実力をおつけになることが出来るならば,将来困難に立ち向かわれた時,「あの時出来たのだから今も努力すればこの困難を乗り越えられるだろう」という自信の下に行動出来る様になっておられることでしょう。これが大学へ行く大きな理由でしょう。』と。こんな話題の後で,ある他大学の先生から,「最近の学生は(指定教科書も購入せず,やたら,教員の授業資料作成の著作権も考えず)プリント資料やPPT資料を欲しがる。」といったご意見も。この授業資料の著作権については,ボクもイヤな思い出がある。ある授業のテキストを作成する予定で,その原稿を授業で公開していて,それがいつのまにか,ある先生が,(そっくりそのまま)かなりの類似度で某出版社から発刊されていた。このテキストを作成するためにどれくらいの時間を費やした・・・かを考えるととハラが立って仕方なかった。さらに,その先生は知らない先生でもなかったので,事を荒立てるわけにもいかず・・・。それ以降,授業資料を公開することは誰に対しても行っていない。鷺宮製作所との野球部オープン戦,1-0で負けてまう。14時前,野球部OB・石松元学生部長来室。オープン戦観戦その他大学での所用で来校されたとのことだった。石松農園で獲れた根ショウガを沢山頂く。謝謝。お孫さんは数学が得意らしく,数学塾に通ってるとのことだった。数学の世界に進んでほしい・・・・。しばらくして追試を終えた友永昌治教授も来室。しばらく3人でお話。16時に石松氏は帰られ,その後,友永教授といくつか打合せを済ませ,17時前に帰られた。5階フロアは養生シートが張られた。3週間弱この状態が続くようだ。ガキ大将のように見える方が廊下を歩いていた。あんまし気分よくないな。


24日 Brandeis大Richard Palaisの下で学位取得,偏微分方程式の研究を牽引し,他に変分法,可積分系, Virasoro代数研究でも活躍し,ICMで基調講演を務め,スティール賞を受賞したアメリカの女性数学者カレン=ケスクラ=アーレンベック(Karen Keskulla Uhlenbeck),力学系を専門とし学位取得,ゲルシュゴリンの定理で知られ,数値解析における近似論で活躍しながら夭折したベラルーシの数学者セムヨン=アラノビッチ=ゲルシュゴリン(Semyon Aranovich Gershgorin)の誕生日。亡妹の誕生日。今日も3時まで寝てしまい,4時過ぎからEP委員会作業。AMEX前副社長木下章氏よりCC-Universityで紹介された動画の連絡をいただく。謝謝。2期の授業で使用予定。ところで(ボクは担当してないから知らんけど)今の時代Rを紹介もせず使用もせずに統計を教えている先生方の気持ちがよくわからん・・・。文科省の旗振り「数理・AI・データサイエンス」を受けてか,東大にいつのまにか(前から存在してたのかもしれないけど)数理・情報教育センターが設置されていた。具体的なプログラムも公開され,DSコモンズも設置されていた。素早い。終日クラスファイルはお休みして,学部コンピュータ室を利用しながら他雑務。夏期休暇こそは学生が大学施設をフルに活用して勉学なりスポーツなりに打ち込むことができる機会だと捉えれば,(コロナのせいか)現状ではそのようになっていない。昔と違って,小中校のように在校時間は四六時中教室に詰め込まれては本来の大学生らしい生活ができんだろう。


25日 大学中退後,いくつかの研究所で研究を続け28歳でDon Zagierの下で"Intersection Theory on the Moduli Space of Curves and the Matrix Airy Function"で学位取得,結び目理論,量子コホモロジー,ミラー対称性等数理物理学の幾何学的側面に関する研究で6年後のフィールズ賞を受賞したロシア生・フランスの数学者マキシム=リヴォーヴィッシュ=コンツェビッチ(Maxim Lvovich Kontsevich),"On the convergence of the perturbation method"で東大から物理学の学位取得,戦後渡米,微分方程式,数理物理学,関数解析に携わり,特にSchr?dinger方程式やNavier-Stokes方程式への応用で決定的な貢献で知られ,アメリカで活躍し応用数学に関するNorbert Wiener賞を受賞した日本の数学者加藤敏夫(Tosio Kato),Henselに師事し,"Uber die Darstellbarkeit von Zahlen durch quadratische Formen im Korper der rationalen Zahlen"で学位,類体論への貢献,またp進数,局所類体論,局所ゼータ関数への応用で知られ,代数的整数論を専門としたドイツの数学者ヘルムート=ハッセ(Helmut Hasse),大卒後,G H Hardyの学生H.Linfootと加法的整数論の研究発表後,30年程してから数論的関数および平面幾何学についての研究を再開したイギリスのアマチュア数学者セシル=ジョン=アルヴィン=イブリン(Cecil John Alvin Evelyn)の誕生日。0時過ぎからPC雑務。あまり天気よくない。雲が主役の空。D病院での用事が終わり,出ようとするとA大学Z教授が待合にいた。近くに大学の用事があったので,ついでに迎えに来てくれたとのことだった。でも,まさか迎えに来てくれるとは知らずすでにタクシーを呼んだ後だった。そこに丁度予約タクシーのK乗務員が見えた。10時半よりの野球部OP戦2戦。対本田技研@笠幡Sは13-3で負け,対群馬大@立正Gは10-2で快勝。今季のOP戦はなかなか勝てないな。最近はハングルの(迷惑?)メールが飛び込んでくるようになった。とりあえずカタツムリ。京都女子大も来春データサイエンス学部を開設するとのことだ。すでにデータサイエンス研究所が付設されてるんだな。510rm.の工事が始まり,PC使用不可になる。544rm.のPCに頼るかな。工事関係syは朝8時半から始めているせいか,17時前には引き上げている。施工管理の現場責任者は立場上なのか18時前くらいまでは居残っている。


26日 16歳でBrandeis大卒,Princetonで23歳で学位取得,超弦理論においてM理論を提唱し,現代数学に重要な影響を与えた場の量子論の研究でフィールズ賞等多数の賞を受賞したアメリカの数学者,理論物理学者エドワード=ウィッテン(Edward Witten),後の夫Tiberiu Popoviciuの下で研究を始め,多数の研究論文,著作を発表し,36歳で"Sets of Interpolating Functions And The Notion of Convex Function"で学位取得,凸関数の一般化や関数解析の研究で知られるルーマニアの女性数学者エレナ=モルドヴァン=ポポヴィシウ(Elena Moldovan Popoviciu),兵役中も指導教授J.Levitzkiと連絡を取りながら研究を続け35歳で学位を取得,環論,特に行列環,PI環の研究でよく知られているイスラエルの数学者シムション=アブラハム=アミツール(Shimshon Avraham Amitsur),Kleinに師事するがE.Noetherに大きな影響を受けて単因子論研究で学位取得,加群の直既約分解に関するKrull-Schmidtの定理,可換環論の基礎構築での単項イデアル定理,Krull次元の導入等で貢献著しかったドイツの数学者ヴォルフガング=クルル(Wolfgang Krull),戦争に振り回されながら理論物理の研究を続け,戦後PrincetonのLefschetzの下で数学の学位取得,Stanford,Princeton大で解析的数論等研究後,RAND研究所で水爆研究にも従事,そこでの多くの経験から動的計画法の重要な発展を遂げさせたアメリカの数学者リチャード=アーネスト=ベルマン(Richard Ernest Bellman),大卒後,中学教員として勤務しながら社会党活動するもファシズム台頭で党解散でやがて大学での研究に戻り,ヴィタリ集合の導入,測度論を含む様々な解析学分野で研究を続けたイタリアの数学者ジュゼッペ=ヴィタリ(Giuseppe Vitali),人種差別を経験しながらも大卒後小学教員,32歳の時にウェストバージニア州立大学の大学院数学プログラム参加を経て,代用教員の傍らNASAに出向(後に勤務),宇宙計画・月面着陸計画における計算で重要不可欠な役割を果たし,2017年の映画"Hidden figures"にも登場したアフリカ系アメリカの女性数学者キャサリン=コールマン=ゴーブル=ジョンソン(Katherine Coleman Goble Johnson),確率論を専門とし,統計物理学における相転移の確率論における長年の問題,特に次元3,4の解決に対してフィールズ賞を受賞したフランスの数学者ウーゴ=ドゥミニル・コパン(Hugo Duminil-Copin),πが無理数であることを最初に厳密の証明し(※1998年R.Wallisserが後のLegendreの結果を用いて完全な証明となることを注意),e,πの超越性も予想していたフランス生・ドイツの数学者ヨハン=ハインリッヒ=ランベルト(Johann Heinrich Lambert)の誕生日。数度目が覚めたけど,2時半まで待って起きる。今日,今野敏氏に依頼する授業録画撮りを授業支援室I氏に依頼してあるので,念のためzoomを立ち上げてみる。なかなか立ち上がらず数度再起動かけてなんとか動作確認ができた。以前もそうだったけど,ブラウザによってその辺が微妙。今夜もテレ東の「今野 敏サスペンス 警視庁強行犯係・樋口 顕Season2」を見るかな・・・。紀伊国屋書店のBookWeb Pro,よく更新しているけど更新するたびに使い勝手が悪くなる。ユーザの気持ち無視の方向に走っている。昔の方がよかった。利用者年代によってWeb入り口を変えたらどうか・・・。twitterであぽり氏が(入院してた)昨秋公開された映画"老後の資金がありません!"のことを書いてたので,youtubeで予告編を見てみた。人生100年時代の老後っていつからだよ・・・。昼,環境システム学科・A先生来室。EP委員会最終作業に向けての打合せ。授業支援室I氏にお願いして,14時から今野敏氏の録画@zoom。15時20分に終了。今野氏にあらためて御礼@FB。「終わってほっとした」とのことだった。ご無理言ってすんまそん。星野博美著「世界は五反田から始まった」(genron)という本を発見。試し読みしてみた・・・。今野氏の授業録画を視聴。小説家らしい。


27日 大卒後ノルウェー国防研究機関勤務の傍らMonte Carlo法の理論的研究"Theoretical Aspects of Monte Carlo Methods"で修士取得(※晩年名誉博士),ノルウェーOR学会の共同設立者,後にコンピュータ科学研究へ進み,object指向言語SIMULAを開発,Turing賞,Neumann賞等を受賞したノルウェーの数学者,計算機科学者クリステン=ニゴール(Kristen Nygaard),17歳で応数の修士取得後フィリップス勤務,25歳でDelft工科大教授,確率過程,待ち行列理論と統計に携わり,多くの卓越した科学的業績で知られるオランダの数学者ヤコブ=ウィレム=コーエン(Jacob Willem Cohen),トリノ大でD'Ovidio, A.Genocchi, G.Brunoに学び,21歳で学位取得,26歳で教授,数理論理学を創設し,自然数全体を公理化したPeanoの公理,最初の連続空間充填曲線であるPeano曲線で知られるイタリアの数学者ジュゼッペ=ペアノ(Giuseppe Peano)の誕生日。数度のバイタルチェック後,2時半から雑務。twitterである方が「教授のアカハラ・セクハラに5年間耐えていましたが心身共に限界が来たので、ラボメンバーと相談して全員で大学に告発することに決めました。もう皆研究室がなくなって学位が取れなくなってもいいという覚悟です。今日は1回目の面談。証拠あつめはまだ途中だけど、どれだけ話を聞いて貰えるかな…」「教授からしたら私の行動は裏切りとしか映らないと思うので、告発が明らかになった時の報復が怖い…。その意味でも警察や弁護士等に相談が必要ということなんだと思っています。いくつか第三者機関にはヘルプを求めたので、週明けには警察へ相談しに行こうと思います。ただの25歳にはちょっと辛い行動…」。こういったアカハラ話は(分野にもよるんだろうけど)昔からよく耳にする。一方で,最近は「大学院に入ったのに,なかなか学位をだしてもらえない」として大学を告訴する学生さんもいるんだとか。この場合,院生の非力が主な理由なんだと思うけど。修士,博士の学位は文科省に届け出するし,公開されもする。不正などが後に判明すれば(本来が学位審査委員会がそのようなことが起きないように慎重に厳格に審査しておかないといけないんだけど)学位取り消し(同時に文科省に届け出)もしばしば起こっている。このばあいは審査した委員会は数年間は審査側から外れるとかしないといけないのに,知っている大学ではそのようなことが実施されていない。10時半から野球部OP戦・対駒澤大@駒澤G,3-3引分け。龍孫江氏のyoutubeで多項式環上の自己同型のjacobianをレビュー。


28日 Cambridge大で修士取得後,David Kendallの下で研究を続け,学位取得は叶わなかったが,Oxford大の統計学講座を立て直し,統計,待ち行列理論,加法的確率過程のエルゴード理論,数理遺伝学(集団遺伝学での数理モデル研究)で活躍したイギリスの数学者,騎士ジョン=フランク=チャールズ=キングマン(John Frank Charles Kingman),元々文科進学素地しかなったため東大京大に進めず,東北大進学後数学研究の素養を積み,大阪大助手時代のNevanlinna理論研究で WeylにPrinceton大へ呼ばれ研究,第2次大戦開戦で帰国,終戦後再渡米,Princeton高等研,Illinois大に勤務,Brouwerのそれを一般化した角谷の不動点定理で知られ,確率論,エルゴード理論,関数解析に貢献した日本の数学者角谷静夫(Shizuo Kakutani),大卒後電気工事局検査官を勤め,再度大学へ戻り,30歳でテンソル解析研究"Grundlagen der Vektor-und Affinoranalysis"で学位取得,テンソル解析,微分幾何学やその応用研究に貢献するが,学界では終生Brouwerとの関係が難しかったオランダの数学者ヤン=アーノルドス=シューテン(Jan Arnoldus Schouten),渡独し,Kleinの下"Uber die Reihenentwicklungen der Potentialtheorie"で学位取得,微分方程式や代数分野で数多くの研究を発表し,業績を称えアメリカ数学会でボッチャー記念賞が設置されているアメリカの数学者マキシム=ボッチャー(Maxime Bocher),Chebyshevの不等式を最初に発見していたこと(※Chebyshevの発表14年前)でも知られ,確率論,統計学およびその応用分野で活躍し,フランス数学会創設者の1人であったフランスの数学者,統計学者イレネ・ジュール=ビェネメ(Irenee-Jules Bienayme)の誕生日。久しぶりに旧友からのメール2通届く。宇都宮大でもDS学部を新設するそうだ。1時に目が覚め,少しPCに向い再び横臥する。慶應義塾大・小幡績准教授が『日本復活には「20歳で大学卒業」を標準にすべきだ』という記事を東洋経済に寄稿していた。面白いけど,途中に『大卒後3年働いてから大学院』とあるのは見識不足。実学分野ならいざ知らず,数学や物理学その他の純粋理学等はこの3年間がもったいない。世界に後れを取る3年間になってしまう。少しずつ雨音が強くなる。昼前にはおさまる。今日も誰かしら先生方は研究室に見えている・・・。


29日 病気で学校中退後15歳で電話会社勤務,再度夜間中学で学び,Bath大入学,Oxford大で"The Asymptotic Behaviour of the Solutions of Some Linear Functional Differential Equations"でPh.D.,中心多様体論およびその微分方程式と力学系で活躍したイギリスの数学者,数学教育者ジョン=カー(John Carr),非有理な多様体の例を示す等,イタリア学派の影響を受けた代数幾何学に取り組んだイギリスの数学者レオナルド=ロス(Leonard Roth),母国で第1次第2次大戦に翻弄されながらも"A proof of the axiomatizability of full systems of many-valued propositional calculus"で学位,数理論理学で活躍したポーランドの数学者ヤジェ=シュペスキ(Jerzy Slupecki)の誕生日。3時前からPCに向かいながら雑務というか本日のEP委員会資料作成作業。昼,白木教授が来室されたので石松農園で獲れた根生姜をお裾分け。10時半からの野球部OP戦,A対創価大@立正Gは0-0,B対創価大@創価Gは9-14で敗け。2期授業事前録画,授業支援室I氏に3本目登録依頼。


30日 Furtwanglerの下で類体論研究で学位取得,戦時を挟んでOxford,Princeton,Courant研究所,California工科大学で代数幾何学と行列論研究で活躍したチェコ系アメリカの女性数学者オルガ=タウスキー・トッド(Olga Taussky-Todd),"Sur le mouvement d'un point materiel attire par deux centres fixes, en raison inverse du carre des distances","Sur la determination de la figure des corps celestes"2編の受審で学位取得,ベクトル解析における空間曲線に関するFrenet-Serretの公式でよく知られるフランスの数学者ジョセフ=アルフレッド=セレ(Joseph Alfred Serret),Paulsenの下"Uber die Krummung, Torsion und geodetische Krummung der auf einer Flache gezogenen Curven"で学位,代数方程式の数値解法に取り組み,Runge-Kutta法開発等微分方程式の数値解法を提供,後に多くの実験的研究から元素のスペクトル線の波長も研究したドイツの数学者カール=ダヴィッド=トルメ=ルンゲ(Carl David Tolme Runge)の誕生日。数回バイタルチェック後,2時半過ぎからPCに向かう。tsujimotter氏のyoutubeで今日の整数知を刺激。働き方改革で,ヤフーが飛行機・新幹線通勤に踏み出した。既に130人が利用しているとのことだ。


31日 位相空間でのティーツの拡張定理,群表示でのTietze変換等,基本群が位相不変量であることを示し,また最初に群同型問題を提起したことでも知られるオーストリアの数学者ハインリッヒ=フランツ=フリードリッヒ=ティーツェ(Heinrich Franz Friedrich Tietze),射影幾何学に関する多くの成書で知られ,創設者の1人であったチェコ数学物理学会長も務めたチェコ共和国の数学者エミール=ヴァイア(Emil Weyr),不変式論と数学史研究で活躍したイギリスの数学者ハーバート=ウェストレン=ターンブル(Herbert Westren Turnbull)の誕生日。2時半から雑務。朝,ゴルバチョフ元大統領死去の報が流れる。IIARSの学会論文誌第5巻第1号が届く。13時半,青木和昭先生がEP委員会の件で来室.少しお話。続いてEP委員会作業。14時過ぎより,(一社)IIIAR理事会@zoom。閉会後,プリンタカラートナー4本届く。