ある○に入る数は,その左右斜め上にある2つの数の差の絶対値として決まります。
注)本来“xとyの差”とは,|x−y|が正確な定義ですが,上記のような言い回しにしました。

そのように構成していって,
n=2であれば,1,2,3の数全てが現れるように,
n=3であれば,1,2,3,4,5,6の数全てが現れるように,
n=4であれば,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10の数全てが現れるように,

n=kであれば,1,2,・・・,n(n+1)/2 の数全てが現れるようにしなさい・・・。
という問題です。
さて,答えはどうなんでしょう・・・。
宮田大輔助手がパソコンで実験した結果では,
n=6,7,8,9,10の場合構成できないことが確認されています。(2003/1/17,宮田氏)
予想するには早すぎて,根拠にも乏しいですが,
n>5では構成できないのでは・・・。
n=5までは,一番下にその数字nが来るように構成できていますね。

n=6のときは,宮田氏(2003/1/17)によって,
偶奇の整合性だけを用いて解がないことが確かめられました。つまり,
(*)「mod 2 で,0と合同なものの数が,丁度[n(n+1)/4]個となるようにできるか?
という問題に置き換えて,n=6では解がないということで示したわけです。
さらに*についてはn≦29の範囲では,n=6,14だけです。

このことから,宮田氏は以下の予想をしています。
「数列 a1=6,an+1=2(an+1) で出現する数については解のないことが証明できる」

n=2のとき

A B
 @

@ B
 A

n=3のとき

E A D
 C B
  @

C @ E
 B D
  A

C E @
 A D
  B

A E D
 C @
  B

n=4のとき,(対称性を除いて)以下の4通り

E @ I G
 D H A
  C F
   B

E I @ G
 C H F
  D A
   B

H I B G
 @ F D
  E A
   C

H B I G
 E F A
  @ D
   C

n=5のとき,(対称性を除いて)以下の1通り

E M N B L
 G @ K I
  F J A
   C H
    D