2022年10月  ... those were the days my friend...we thought they’d never end ...  2 3 4 5 6


 1日 Skopje大S.Zdravkovska下で修士,New York州立大Ross Geoghegan下"Non-simply connected Casson Handles"で学位,帰国後渡加,代数,幾何学的・組合せトポロジー,物理学,統計学やコンピュータ科学への応用を見込んだ組合せ的ベクトル値構造研究等への卓越した貢献で知られる北マケドニアの数学者ドンチョ=ディモフスキー(Donco Dimovski),Henri Cartanに師事し数編の論文発表後"Les fonctions de type positif et la theorie des groupes"で学位,4年後ブルバキのメンバーとなり,関数解析研究,10数人のPh.Dを育て,数学研究の為の解説書執筆等でも活躍したフランスの数学者オジェ=ゴッドモン(Roger Godement),Oxford大卒後,Manchester大Theo Chaundyに師事し5編の論文発表後学位取得,難聴を克服し,高次完全魔法陣の数学的研究で知られ,渡米渡日で日米の教育制度の研究からサッチャー政権で政治顧問ともなりマンチェスター市長に選出されたイギリスの数学者,教育者キャスリーン=チプソン=オルレンショー(Kathleen Timpson Ollerenshaw),渡米しKentucky大,Chicago大で学び,渡独し van der Waerdenに師事し"Die geometrische Theorie der algebraischen Funktionen fur beliebige vollkommene Korper"で学位取得,ナチス台頭で渡米,代数多様体上の交叉理論,Chow環,Chow群等,代数幾何学の研究,American Journal of Mathematics編集長として活躍した中国の数学者周?良(Wei-Liang Chow),Dorpat大Adolf Kneserに師事,St Petersburg大で修士取得後,生涯Kneserの影響を受けながら,微分幾何学,解析全般の研究に取組んだラトビアの数学者アルフレッド=アーノルズ=アドルフ=メダース(Alfreds Arnolds Adolfs Meders),グランディ級数や幾何学と水理学での等角航路の研究で知られるイタリアの神父,数学者ルイージ=グイード=グランディ(Luigi Guido Grandi),Budapest大で学位取得,トポロジー研究の多くの業績を遺し,発刊当時賛否の分かれた名著"Vorlesungen ?ber Topologie"でも知られるハンガリーの数学者ベラ=ケレクジャルト(Bela Kerekjarto)の誕生日。3時からルーチン#3。11時からJR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦2部15節対明学大戦 1部 第15節関東大学Iリーグ2部Cブロック第15節関東リーグ2部15節対明学大戦は1-0で勝利。野球部のOP戦対全府中野球倶楽部とは9-1で勝利。昼過ぎ,研究室雑務でM氏来室。謝謝。午後,定期点検で見えていたD社Y氏と久しぶりにお話。今日は夜遅くまでの作業になるらしい。確かに昼間だと授業使用中なので作業ができないからネ・・・。18時過ぎ宍戸助手来室。学部コンピュータ室の件でしばらく打合せ。



 2日 三高から東京帝大進学,彌永昌吉に師事,岩澤健吉の影響も受けながら学位取得後渡米,Brauerに影響を受けバーンサイド問題研究上で非可換有限単純群の鈴木群や散在鈴木群の発見でブレークスルーを起こしICMで2度の招待講演を務め学士院賞を受賞した日本の数学者鈴木通夫(Michio Suzuki),プラハ大入学後数多くの論文を発表したことで学位取得,直交多項式や超幾何関数等,特殊関数の研究で知られるハンガリーの数学者アーサー=エルデリー(Arthur Erdelyi),Dublin大,王立Ireland大,Oxford大で学び, A E H Loveに師事したことで四元数研究に向かい,後に双四元数代数を特殊相対性理論への応用したことで知られるアイルランドの数学者,数理物理学者アーサー=ウィリアム=コンウェイ(Arthur William Conway),Dublin大卒後,ビール醸造所ギネス家家庭教師を務めた後渡英,Londond大で教鞭を執り,平面代数曲線や四元数の研究で活躍,ロンドン数学会長も務めたイギリスの数学者ジョン=ジェームズ=ウォーカー(John James Walker)の誕生日。3時半からルーチン#2。今日午前から夕方までの長丁場:IIARS総会,役員会,研究会@zoomの準備のため5時から研究室で準備。給湯室の蛍光灯は故障と思われる個所は直ってた。しばらく雑務ができないのでリモートでの雑務をX氏に依頼。9時過ぎにzoomを開き,そのままIIARSの会議と研究会。休憩することなく閉会。休む間もなく,引き続いて別打合せ@zoomでの20時20分まで。結局,今日は終日ほぼ12時間PCに向かいっぱなしだった。メールがたくさん届いてた。内,数通は授業関係。ボクのほうでは対処できない作業だったので明日待ち。X氏からの雑務報告を伺うと,推測だけど,何方かが,授業コンテンツを(操作を)誤って削除したようなカンジだった。22時過ぎ,授業支援室からOKの連絡が入る。多謝。謝謝。10時からの大学サッカーIリーグCブロック第14節対立教大U-22A,前半0-1でリードされ,後半8分Goal:FW森野航,Ast:FW判治海斗も後半29分失点で結局1-2で連日の敗戦。某氏のtwitterで『お餅やお菓子の「お」は敬語だとして,おならの「お」は違うだろうと思ったら「お鳴らし」→おなら,「お冷やし」→おひや,「お握り」 →おにぎり・・といずれも宮中の女房詞で婉曲な敬語表現だと教えてもらった。つまりおならの「お」は敬語で,おならとは丁寧な表現なのだ』だと・・・。12時間強も座りっぱなしだったせいか,立ち上がると足がふらふらっとして数秒間歩行不能状態に・・・。リハビリしてないと,こういうことになるのかな・・・。野球部OP戦対上武大は2-18で敗けていた。終日の作業で,また病院に搬送されるのでは・・・と心配になる。


 3日 Stanford大Don Ornstein下"Non-Bernoulli Behavior of the Roots of K-Automorphisms"で学位,エルゴード理論,力学系の牽引者として活躍しながらALSで亡くなったアメリカの数学者ダニエル=ジェイ=ルドルフ(Daniel Jay Rudolph),Brussels自由大で学位取得後,IHESでGrothendieckとの共同研究,Princeton高等研での研究を通して,Weil予想,Ramanujan予想,Hilbertの第21問題等数々の問題を解決し,数学における様々重要な分野での貢献によりフィールズ賞やアーベル賞を受賞したベルギーの数学者ピエール=ルネ=ドリーニュ(Pierre Deligne),日本の統計学創成期に数理統計学研究や統計学/品質管理の製造業への応用研究に貢献し,多くの業績でも知られデミング賞を受賞し,統数研究所長,情報処理学会会長等も務めた日本の統計数学者北川敏男(Toshio Kitagawa),Vienna大E Hlawka下,数の幾何学研究で学位後渡米,Diophantine近似等の数論研究で知られ,ICMで招待講演3回,Cole賞,Humboldt賞等を受賞し在米で活躍するオーストリアの数学者ヴォルフガング=M=シュミット(Wolfgang M Schmidt),Cornell大で"The Uniform Approximation of a Sequence of Integrals and the Sequence of Functions Which Define a Definite Integral Containing a Parameter"で学位,実変数の有界連続関数で積分が存在な例を示す等解析全般で活躍,カナダ数学会会長を務めJeffery-Williams賞が設置されたカナダの数学者ラルフ=レント=ジェフリー(Ralph Lent Jeffery),Chicago大E.Dickson下"Fundamental Systems of Formal Modular Seminvariants of the Binary Cubic"で学位取得後Cornell大に勤務,その後渡加,カナダ数学界に貢献しカナダ数学会設立に尽力したアメリカの数学者ウィリアム=ロイド=ガリソン=ウィリアムズ(William Lloyd Garrison Williams),Glasgow大Alexander Provan Robertsonに師事し修士号取得後,Cambridge大で学位取得,帰国後も位相ベクトル空間の研究で活躍したナイジェリアの数学者サンデー=サルムウェンセ=イヤヘン(Sunday Osarumwense Iyahen),Sorbonne大"Sur un probleme concernant l'etat calorifique d'un corp homogene indefini"で学位,帰国後もPainleve,Goursatの協力も得てフランスと母国で活躍,偏微分方程式と古典的解析,特に調和関数を研究,ポーランド数学会初代会長を務めたポーランドの数学者スタニスワフ=ザレンバ(Stanislaw Zaremba)の誕生日。恥ずかしながら4時からルーチン。8時半,授業SAと事前打ち合わせをして,1・2時限微積演習授業。1年生で演習に慣れていないせいか2年生の白板演習賑わいと比べると随分と静かに感じる。13時半過ぎ,白木教授来室。昨日の研究会その他の件で確認と雑談等。授業の件で授業支援室と打合せ+確認。昨日から発生しているTeamsの問題,一時守勢されたと思ってたら1名から不具合報告。支援室に修正してもらったものの,支援室でも原因不明の障害が発生しているらしいとの報告が・・・。時々外部でも不具合が報告されているけれど,それに類する不具合かもしれない。困ったもんだ・・・。


 4日 Kazakh州立大K.P.Persiansky下"The relative movement of the point of variable mass"で卒業,Kazakh国立大勤務後,Marchuk下"The splitting method for the kinetic transport equation"で教授資格の学位,運動輸送理論に優れた業績を残し,ミールとソユーズの宇宙計画に携わったカザフスタンの数学者ウミルザク=マフムトビッチ=スルタンガジン(Umirzak Makhmutovich Sultangazin),大阪大・南雲道夫に師事し南雲の結果の一般化で学位取得後渡米,Courant数理科学研究ところで研究,帰国後,擬微分作用素,フーリエ変換等,偏微分方程式論への貢献絶頂期で夭折した日本の数学者熊ノ郷準(Hitoshi Kumano-Go),Oxfordd大Cyril Domb下で結晶格子上で相互作用するスピンのIsingモデルの一般化"Some Generalized Order-Disorder Transformations"で学位,PDはSydney大で研究,Toronto大勤務後,GEでのコンサルに転身,帰国後もコンピュータを用いてのOR,Networkの諸問題研究で活躍したオーストラリアの数学者レンフリー=バーナード=ポッツ(Renfrey Burnard Potts),Pittsburgh大Earl Rainville下,後に強力なコンピューター技術に繋がるWZ理論を産みだす因を作った"Some generalized hypergeometric polynomials"で学位,Sister Celine's polynomials等の超幾何関数や線形代数における研究で知られるアメリカの修道女数学者メアリー=セリーヌ=ファセンマイヤー(Mary Celine Fasenmyer),Bucharest大卒で教員勤務後,パリENSでGaston Darboux委員長の審査で"Sur les congruences cycliques et sur les systemes triplement conjugues"にて学位,幾何学で活躍し微分幾何学でのルーマニア学派を創始し,ルーマニア数学会会長を務めたルーマニアの数学者ギョルゲ=ティツェイカ(Gheorghe Titeica)の誕生日。3時過ぎからルーチン3#。2022年のノーベル医学生理学賞はスウェーデンの生物学者(進化遺伝学)・Svante Pääbo氏(OIST客員教授,マックス・プランク進化人類学研究所)に決まったと発表されていた。前ゼミで毎年訪問していたOISTも国内での株が上がるな・・・。予算縮小に向かっていたOIST,縮小はとまるか・・・。8時53分から東都野球2部:対国士大1回戦@等々力Sは4-8で敗戦(11時36分終了)。タクシー乗務員の人は地元関係の情報はなんでも知っている。医療系の東都大学深谷キャンパスがあるっていうのを今日初めて知った。沼津や幕張にもキャンパスがあるようだ。総合大学を目指しているらしい。一昔前には"東都大学"という名前はドラマや小説によく出てきてたな・・・。このネーミングも,所謂一つの戦略か・・・・。


 5日 Pari第9大Pierre-Louis Lionsに師事し"Contribution a l'etude mathematique des equations de Boltzmann et de Landau en theorie cinetique des gaz et des plasmas"で学位取得,PDE,Boltzmann方程式とLandau減衰に関する研究等,数理物理学の業績によりフィールズ賞を受賞したフランスの数学者,政治家セドリック=ヴィラニ(Cedric Patrice Thierry Villani),Princeton大卒後,Chicago大Kaplanskyに師事し"Global Dimensions of Rings"で学位,代数的K理論,可換代数や代数幾何学,幾何学的方法による群論や有限単純グラフ上のζ関数の研究等で知られ,アメリカ数学会会長も務めたアメリカの数学者,数学教育者ハイマン=バース(Hyman Bass),Frankfurt大で修士取得後,経済学部の助手として勤務しながら30過ぎに学位取得後渡米,Harsanyiとゲーム理論研究,Nash均衡の改良等,経済学におけるゲーム理論研究で知られ,J.Nash,J.C Harsanyiと共にノーベル経済学賞を受賞したドイツの数学者,経済学者ラインハルト=ゼルテン(Reinhard Selten),Princeton大O.Veblen下"The Four Color Problem"で学位,25個の頂点を持つすべての平面グラフが4彩色可能であることを最初に示し,Kleinの壺に対するヒーウッド予想の反例を示す等,グラフ理論や解析全般の研究で知られアメリカ数学会会長を務めたアメリカの数学者フィリップ=フランクリン(Philip Franklin)の誕生日。4時から雑務。寝覚めが遅くなってきた。人間だからいつか寝覚めない日が来るんだろうけど。ルーチン#2。NHK朝ドラ『舞いあがれ!』を聴いていて−亡くなられたN氏を思い出し−解散したはずのレミオロメン・藤巻亮太が唄ってるのかと思った。back numberの清水依与吏だった。音楽的には影響受けていないらしいけどホンマかな・・・。9時前,C大S先生が授業関係で来室。その後宍戸助手も授業打合せで来室。8時53分より東都野球2部:対国士大2回戦@等々力S。立正は梅田健太郎(DS2年)が先発。10時過ぎ,学部コンピュータ室+ソフトの件で伊藤教授来室。久しぶりもあり30分ほどお話。野球その後,投手が梅田交代後失点1→門馬亮(法4年)→谷田部健太(法4年)と交代。1-1のまま9回裏,四球出塁も1犠打で2死,飯山志夢(DS2年)2塁打,田近介人(DS1年:今日のMVP)タイムリーでサヨナラ,1-2で勝利。今季は連勝は対1チームだけでなかなか連勝できない・・,で今のところ4位。昼休み,高部教授が学部コンピュータソフトの件で2度来室。13時前,A大学Z教授来室。続けて久しぶりに天納之士講師来室。数学科同期だったO氏から電話。県立高校退職後も現在某女子中高の英語科で英語で数学を教えているらしく,ある個所での「この英語スピーチで問題ないか?」って聞かれた。正解だった。ところで,雨の日の学部フロアは静か・・・。17時から2022年度第6回関東大学サッカーリーグ新人戦Dグループ第5節対早稲田戦,後半22分MF小林篤毅(DS2年)の得点で1-1とするもその後一気に崩れ1-4で敗ける。情報文化学会のNewsLetterの件で連絡あり。


 6日 British Columbia大で修士,Yale大で"Semi-groups and representations of Lie groups"で学位,表現論,数論,保型形式等を専門とし,深い洞察から生まれたラングランズプログラムを提唱,Eisenstein級数保型形式と積公式に関する先駆的業績等,幅広い分野での貢献で知られ,ウルフ賞,ショウ賞,アーベル賞を受賞したカナダの数学者ロバート=フェラン=ラングランズ(Robert Phelan Langlands),Hebrew大でFraenkel,Levitzkiに学んだ後,Sorbonneに向かうもドイツ侵攻でイギリスの空軍研究所で空気力学研究に従事,世界的権威となるが,戦後純粋数学研究に戻りLondon大で学位,数理論理学,モデル理論を専門とし,超準解析を創始したことで知られるポーランド生アメリカの数学者アブラハム=ロビンソン(Abraham Robinson),スミルノフに見いだされ偏微分方程式分野で活躍,その解空間として捉えるのが自然とされるソボレフ空間を研究したことで知られるロシアの数学者セルゲイ=リヴォーヴィチ=ソボレフ(Sergei Lvovich Sobolev),Gottingen大Gaussの下でEuler積分論に関する研究で学位を取得,代数学,数論を専門とし,環論においてクンマーの理想数に由来するイデアルの概念を紹介し,また無理数をデデキント切断の観点から再定義したことでも知られるドイツの数学者ユリウス=ヴィルヘルム=リヒャルト=デデキント(Julius Wilhelm Richard Dedekind),21歳でParis大理学部から学位を取得,Saint-Simonianの社会改革支持者だったため著作の多くは政治や社会改革だったため,数学の業績は当時から余り知られていなかったが現在ではvectorのRodriguesの回転公式やLegendre多項式の公式,50年前に発見されたばかりのn-置換での反転数生成公式等の活躍で知られるフランスの数学者ベンジャミン=オリンド=ロドリゲス(Benjamin Olinde Rodrigues),Ecole Polytech.でMongeから指導受け在学中にDupinのサイクロイドを発見,卒後造船技師の傍ら,微分幾何学の研究,特に局所形状特徴付け手法Dupin indicatrixを考案,フランス革命後科学アカデミー関連等の組織化に貢献したフランスの数学者ピエール=シャルル=フランソワ=デュパン(Pierre Charles Fran?ois Dupin)の誕生日。雨あがる。3時からルーチン#3。もう疲れた。今朝は初冬の寒さらしい。7時,AC5階でM学部事務長にお会いした。その後,A大学Z教授のクルマでD病院へ。病院もフトコロ同様寒かった。周囲に東都大のことを聞くと皆知っていた。知らなかったのはボクだけだったみたい・・・。午後,M事務長から学内へのデリバリーの件で資料を元に説明を受ける。謝謝。大学設置基準教員組織が変更になるらしい。情報システムに対しても基幹教員(旧・専任教員)の貼り付けが義務付けられるとか。専任以外に10数コマ非常勤している先生方には良いクスリ。


 7日 中学時代はノルウェー数学雑誌(Norsk Matematisk Tidsskrift)の熱心な読者で懸賞問題解答でOlav皇太子賞を受賞,Oslo大卒後教員勤務しながらSkolemの指導で32歳で学位取得,41歳からSkolem後任として大学教授,Ljunggren方程式を中心にDiophantine方程式等の数論を研究したノルウェーの数学者ヴィルヘルム=リュングレン(Wilhelm Ljunggren),Kristiania(現Oslo)大卒後Skolemの助手勤務,Gottingen大でEmmy Noetherの影響を受け"Zur Theorie der algebraischen Korper"でKristiania大から学位,James Pierpontに見いだされYaled大教授,第2次大戦を経て非可換環論,ガロア理論,グラフ理論,数学史等で研究牽引で知られるノルウェーの数学者オイスタイン=オレ(Oystein Ore)の誕生日。1時半から少々寒いながらもルーチン#1。「筆記体をまったく読めないZ世代の若者たち」という記事が出ていた。これは中学の教育課程から外れた(2002年4月から実施)20数年前から問題になっている。数学などでも変数は筆記体で記述するのが慣例で,それを知らずに(20数年前に)教えていたら学生から「その字は何ですか?」宣われた。それで色々調べると中学や高校では習わなかった(本当はこの頃の指導では教えていたはずだけど)といわれた,数学の授業で英文字の筆記体を教えることになった思い出がある。このころの文科省はやたら生徒の学習負担になるからといって多くの学習内容を省略したり円周率3.14を3にするなど簡単化していった。人生の中でもっとも吸収力の高い若い世代だったのに残念なことをしてたと思う。2・3限線形代数演習。学生の板書して皆に説明している姿を見る限りにおいては理解は進んでいるように感じるけど・・・。R大N先生と四方山話@電話。16時前,白木教授来室。論文の件。16時過ぎ,W大O先生来室。来年度の件。18時前,友永教授来室。「5分後に戻る」と言って部屋を出てった。戻られてからしばらくお話・・・。落ち着くとこはトシの話・・・。50年前の2人の間では会話はなかった。むしろ,当時気鋭の廣松渉に始まる哲学の話だったように憶えている。今日もM氏に研究室雑務を処理して頂く。謝謝。


 8日 Wales大卒後,空軍で兵役,英石油会社での研究職 Birkbeck大で修士,Manchester大"Dynamical Theory of Viscous Tides in Close Binary Systems"で学位取得後渡加, British Columbia大,Toronto大でも学位取得し帰国し,数学の産業への応用という視点から特に応用解析の研究で知られるイギリスの数学者ゲイリー=フランシス=ローチ(Gary Francis Roach),Michigan大R.Lyndon下"Two Investigations on the Borderline of Logic and Algebra"で学位取得後,コンピュータを用いた研究に取組み,Illinois大でW.Hakenと共に四色予想を解決したことでも知られるトポロジーを専門とするアメリカの数学者ケネス=アイラ=アッペル(Kenneth Ira Appel),Gottingen大E.Landauに師事しBertrand予想に関する研究で学位取得,ナチス台頭でDavenportやHardyの協力もありイギリスに亡命,Bristol大でE H Linfootと協力しながらの研究開始,以後代数的整数論を中心にDavenport等との研究で知られるドイツの数学者ハンス=アーノルド=ハイルブロン(Hans Arnold Heilbronn),Turin大Terracini下"Sulle curve limiti di un sistema continuo ∞ 1 di curve piane omografiche"で学位取得,その後大きな影響を受けることになるGuido Fubiniの勧めでフーリエ解析研究に邁進,解析学をベースにODE/PDE等を用い,電気工学分野への応用研究で知られるイタリアの数学者アルド=ギゼッティ(Aldo Ghizzetti),Nigeria大卒後,米連邦統計局勤務しながらConnecticut大で純粋数学指向を断念,数学教育修士,Syracuse 大で学位,数学教育,民族数学で活躍し,9 11のWTCenterテロの生存者でもあるナイジェリア系アメリカの女性数学者エケチ=アグウ(Nkechi Madonna Adeleine Agwu),Aarhus大で伊藤清教授の強い影響を受け,Irving Segal下"Infinite-dimensional representations of Lie algebras and Lie groups"で学位取得後渡米,Princeton大客員研究員,Pennsylvania大,Stanford大,数大学で勤務しながら純粋数学と応用数学の両分野で活躍したデンマーク系アメリカの数学者パレ=エリック=ティコブ=ヨルゲンセン(Palle Erik Tikob Jorgensen)の誕生日。2時半からルーチン#4。再び連休始まる。某整数問題へのアタックルートが間違ってるようで,違うルートも分からず・・・。学部コンピュータ室のMapleでいくつか実験。11時より関東リーグ2部16節・対城西大戦。前半4分,FW多田圭佑(DS2年)Goal,Asst・DF辻俊哉(DS2年)で1-0,同30分,MF西田結平(地球3年)Goalで2-0,その後31分41分に失点で2-2前半終了。後半14分,FW青島太一(地球3年)Goal,Asst・DF吉田新(地球4年)で3-2,後半32分,FW鳥飼椋平(地球4年)Goal,Asst・FW多田圭佑(DS2年)で4-2。試合終了。駅伝は来週箱根予選会@立川。病院からコンビニによって大学へ。途中に見える国立森林公園の駐車場は満杯だった。オンデマンド授業の録画の件で宍戸助手から収録状況を伺う。14時から調査打合せ@zoom。16時終了。その後の関東大学サッカーリーグの新人戦(対産能大):前半18分,MF新山大地(DS2年)Goalで1-0,後半47分,FW古澤将吾(DS2年)PKGoalで2-0,試合終了。『学習端末「よく机から落ちる」「こんなに壊れるとは」…自治体にのしかかる修理費』という記事。予算さえ与えれば後は知らん顔の姿勢も見えるし,教室内の机の狭さもあろうけど「こんなに壊れる」は「こんなに壊すとは」でしょうヨ。想定外と言わず"導入で終わりとせず,故障への対応や更新費について,一定の方針やガイドラインを示すべき"なんでしょう。


 9日 台湾大卒後渡米,Pennsylvania大Herbert Wilfに師事,Discrete Mathematicsでの"On the Ramsey numbers N(3, 3, ..., 3; 2)","On triangular and cyclic Ramsey numbers with k colors"等の発表で学位取得,グラフ理論全般とその応用研究で知られ,ICM招待講演,Allendoerfer賞等受賞した台湾系アメリカの女性数学者金芳蓉(Fan Rong K Chung Graham),Gunter Brunsに師事し"A characterization of modularity for congruence lattices of algebras"で学位,ポスドクで渡米,アメリカでの数大学に勤務しながら束論と代数学全般で活躍するも夭折したカナダの数学者リチャード=アラン=デイ(Richard Alan Day),Harvard大J.L.Walsh下,G.Birkhoffの強い影響も受け"Properties of a Special Set of Entire Functions and Their Respective Partial Sums"で学位,数値解析や数値線形代数研究で知られるハンガリー系アメリカの数学者リチャード=ヴァルガ(Richard Steven Varga),Vienna工科大卒後,同大研究員のまま化学会社Hoechstで物理学研究者として勤務,同社でLeopold K?chlerの指導を受けながら"Verweilzeitverteilung und Chemische Reaktion"で学位取得後,渡英渡米,数学を化学工学への応用研究を続けたオーストリアの数学者フリードリッヒ=ヨーゼフ=マリア=ホーン(Friedrich Josef Maria Horn),Gottingen大Erich Heckeに師事し"Uber analytische Funktionen und algebraische Zahlen"で学位,2年後Hamburg大教授資格取得,複素解析を専門とし,数学教育への貢献だけでなく多くの数学者伝記を執筆したことでも知られるドイツの数学者ハインリッヒ=アドルフ=ルイス=ベーンケ(Heinrich Adolph Louis Behnke),Madrid大から"Nuevas aplicaciones al concepto de medida cinemaica en el plano y en el espacio"で学位,スペイン内戦でフランスに逃亡するも強制収容所収監されるがElie Cartanの計らいもあり研究,後アルゼンチン移住,Princetonでの研究も経てアルゼンチン数学界に貢献したスペインの数学者ルイス=アントニ=サンタロー=ソルス(Luis Antoni Santalo Sors)の誕生日。3時半からルーチン#3。バイタルおかしい。ボクもWeb上で掲載されている自分の写真はあまり見たくないが『自己肯定感がない人に多い「自分の写真の顔が嫌い」という現象の正体』は本当だろうか。そもそも"自己肯定感"を考える前に教養を身につけることが先で,順序が逆になると"自己肯定感"を誤解してしまうのではないだろうか・・・。あるドラマを観た。観ながら原作や着眼点はいいのに脚本や配役でダメしているであろう作品等を思い起こさせた。twitteで見かけた"Solve $\displaystyle \sqrt{\dfrac{a}{b}}+b=7,\quad \displaystyle \sqrt{\dfrac{b}{a}}+a=11$"にしばし悩む。リハビリ入院中によく指導されたのが"体幹を鍛える"ということで,意味もわからず"這う"ポーズ等も指導されたけど,最近になって,赤ん坊に対しての"這えば立て,立てば歩めの親心"の意味は実は体幹を鍛えているんだな…ってことが何となく理解できたような気がする。最近よく偽SMSが飛び込んでくる。国民生活センターの2年前の注意を思い起こす。長渕剛が全国ツアーで「外国人に土地を売らないで」と熱弁しているらしい。twitter見てたら『不思議な台形を見つけました!』にO先生が反応し『ほんとだ (812377+931625)*931625/2 = 812377931625』と。色んな整数遊びがあるもんだ・・・。昔の立正大学学園新聞バックナンバーを読んでみた。公開されてるのは83号からだけど,82号以前はどうしたんだろう。広報課がサボってるのか・・・?。それとも資料紛失してるのか・・・。こういうことをしてると何周年記念事業の時には必ず困ることになる・・・,と思うよ。86号に懐かしい記事を見つけた。友永教授は憶えてるだろうか。今日の関東大学サッカーリーグ新人戦(対東洋大),17時KOで前半0-0のまま後半へ。4分失点0-1。後半5分,FW森野航(DS2年)Goal,Asst:DF田中柊利(DS2年)で1-1。同18分,FW森野航(DS2年)Goal,Asst:福地亮介(DS1年)で2-1。同48分追いつかれ2-2で試合終了。野球部のオープン戦:A対獨協大は2-7,B対武蔵大は6-0でともに勝ち。


10日 Jagiellonian大Stanis?aw Go??b下"La courbure d'une courbe plane et l'existence d'une asymptote","On convex solutions of the functional equation g[a(x)] - g(x) = j(x)g[a(x)]?g(x)=j(x)","On the functional equation j(x) + j [f (x)] = F(x)j(x)+j[f(x)]=F(x)"等多くの論文発表で学位取得,後教授資格も取得し,関数方程式,凸関数研究,反復関数方程式の体系的な理論構築で多大な業績で知られるポーランドの数学者マレク=クチマ(Marek Kuczma),Harvard大卒後,修士取得し海軍試験場勤務,"nonparametric test for the several sample problem was authored by Kruskal alone while the second Use of ranks in one-criterion analysis of variance"で学位取得せずに教授,ノンパラメトリックにおけるKruskal-Wallis検定等で夙に知られ,国家統計委員会初代議長,アメリカ統計学会長,数理統計研究所長を務めたアメリカの数学者,統計学者ウィリアム=ヘンリー=クラスカル(William Henry Kruskal),Edinburgh大で修士取得後,Mathieu微分方程式解やLagrange補間多項式の研究後,ニュージーランド,ブレーメン,帰英後もEdinburgh王立学会で活躍を続けたイギリスの数学者,弁護士アンドリュー=ホワイト=ヤング(Andrew White Young)の誕生日。寒さで目が覚め,2時過ぎからルーチン#2。1年前に要約した某数学者の伝記がほぼ同名の別数学者の伝記だったことに気づく,恥ずかしい。昼前,高校同窓会出欠の件で連絡が入る。当日は学会全国大会で多分地元迄帰るの無理そうだ。で,同窓生を思い出しながら,高校同級のS氏が昨年上梓した『ソニー半導体の奇跡: お荷物集団の逆転劇』(2021/2/27,東洋経済新報社)を取り寄せてみることに。"ソニー元ナンバ−2が語る,イメージセンサー躍進の真実。痛快逆転ストーリー!"と紹介されていた・・・。


11日 Allahabad大で理論物理学で修士取得後渡英,Cambridge大Diracに師事し学位取得後Diracと共にPrincetonへ向かいそこで多くの数学者と出会う中数学研究に向かい,特にZariski,Weilの強い影響を受け表現論,リー群論において基本的な業績をあげたことで知られるインド出身のアメリカの数学者,物理学者ハリシュ=チャンドラ(Harish-Chandra),Gottingen大H.Hasseに師事し学位取得,大戦開始で帰国後渡米を繰り返しながら,Arf不変量,1次元Macaulay半局所環の特別な場合として知られるArf環,局所類体論でのHasse-Arfの定理等,トポロジー研究から他領域への多くの影響を与え,トルコ数学会会長を務めたトルコの数学者カフィット=アルフ(Cahit Arf),Gottingen大Hilbert下"Zur Theorie der orthogonalen Funktionensysteme"で学位取得後私講師を務めた後帰国,Haar測度,局所compact群等位相群分野や群の解析学研究で知られる夭折のハンガリーの数学者アルフレッド=ハール(Alfred Haar),Cambridghe大卒後,国立物理学研究所,気象庁に勤務,Quaker教徒の信念から兵役拒否宣言によりしばらく大学のポストに就けないながら,フラクタル概念萌芽の一つとされる国境線測量手法の違いに気づき,気象予報へ数学の応用というリチャードソンの夢でも知られるイギリスの数学者,物理学者,気象学者ルイス=フライ=リチャードソン(Lewis Fry Richardson)の誕生日。授業でフラクタルの話をするときにはいつもこのリチャードソンの話もしてたな・・・。1時前からルーチン#4。18時から関東リーグ2部18時より第17節対日大戦:前半7分FW多田圭佑(DS2年)Goalで1-0。前半41分DF井上竜太(地球4年)Goal,Asst:DF吉田新(地球4年)で2-0。後半5分,MF吉野陽翔(DS2年),Asst:DF吉田新(地球4年)で3-0。後半6分FW多田圭佑(DS2年),Asst:MF吉野陽翔(DS2年)で4-0勝利。暫定6位。野球部東都2部対国士大3回戦@UDラックス上尾S5:58開始,0-3で勝点1追加,暫定3位,終了18:21。MVPは2安打の主将SS奈良間大己(法4年)。


12日 compact Riemann多様体のLaplacian固有値におけるMinakshisundaram-Pleijel zeta関数を導入する等,偏微分方程式研究に取組んだインドの数学者サブバラミア=ミナクシサンドラム(Subbaramiah Minakshisundaram),Latvia大卒後,図書館職員として勤務しながら第2次大戦でソ連侵攻の研究困難野の中研究を続けGauss-Dirichletの類数公式の新証明を発見する等,数論で活躍したラトビアの数学者エルネスツ=フォーゲルス(Ernests Fogels),Munich大Arnold Sommerfeldに師事しO.Perron下"Uber periodische und asymptotische Losungen beim n-fachen Pendel in der Ebene"で学位取得後帰国し,非線形微分方程式分野を専門とし,それらを力学,電気技術,静電ポテンシャル,非線形振動へ応用することに貢献したブルガリアの数学者ゲオルギ=デルチェフ=ブラディスティロフ(Georgi Delchev Bradistilov)の誕生日。夢で逢いましょう(I'll see you in my dreams)の人が多くて,3時過ぎからルーチン#4。『プーチン氏,屈辱的負け戦挽回に「エスカレーション」模索 専門家見解』の記事,民主主義であろうと,社会主義であろうと,民主主義であろうと専制的なリーダが上に就くと不幸が世界に蔓延する。もし万が一,新国際連合のようなものができたとするとロシアは新常任理国には入れないんだろうな・・・。文春オンラインでの『「うちの娘を壊したのは,お前だあ!」大学の授業にクレームをつけられた(早稲田客員教授)鴻上尚史…保護者と直接対決するはずの彼を襲った「残念な結末」』の記事。こういう親からのクレーム話は「大学での課題が多すぎる」等も含め40年前からもあった。結局,その親は大学に見えなかったらしいけど,鴻上氏曰く「父親の電話以来,来なくなった女子学生に対して,僕はただの教官ですから何も言えません。言う権利もありません。ただ,その将来を心配するだけです。彼女はこれからも,大変な時は,父親と母親(その前に母親からの電話もあったのです)に電話してもらうのだろうか,と。」。先日の友永教授との思い出話ではないけど,大学との対決を良しとしていたボクらの時代と学生気質も随分とかわったんだなぁと思う。Z世代はZ+世代と変わっているのか,それと,Zの次はどういうネーミングにするのかな・・・。8時半,研究室雑務でM氏来室。直ぐにC大S先生も自宅の所用で来室。謝謝。9時過ぎ,某件でU理事より連絡が入り,それを受けて港区役所に連絡。Disney社H氏と某件遣り取り。10時半過ぎ,U氏からマスカットを頂く。謝謝。昼休み,M氏に区役所の件で下打合せ。14時前,A大Z教授来室。昨日,H大A教授と会われたそうだ。計算進まず。池上では宗祖報恩御逮夜法要。16時半過ぎ,学部事務室へ出かけ,教授会案件3件の投票。有権者の2/3という条件が厳しすぎるのではないか。教授会開催時であれば,教授会成立状況下での2/3となるのが普通だと思ってたんだけど・・・。有権者の/3としてしまうと,出張,忌引き等やむを得ない事情で投票できない場合,投票そのものが成立しないことが発生しうる。と,思う。17時からのサッカーIリーグCブロック第15節U-22対流経大U-22C戦。前半26分,MF山本倖生(DS1年)Goal,Asst:MF福地亮介(DS1年)で1-0。45分,DF長塚陽(DS1年)で2-0,後半1分,DF長塚陽(DS1年):Asst・DF青木瑠星(DS1年)で3-0,同11分,DF円谷遼紀(DS1年):Asst・DF長塚陽(DS1年)で4-0,失点後同22分,MF望月勇伸(DS1年)で5-1,同38分,FW判治海斗(DS2年)で6-1,同46分,owngoalで7-1にて試合終了。暫定2位。明明後日の土曜日に発刊予定のM.H.Weissman著(訳:安福悠)"図解する整数論"(原題:An illustrated theory of numbers)(丸善)が届いたので早速眺めてみる。少々お高めだったけど・・・。


13日 Yale大卒後,Chicago大Mac Lane下Frobenius予想の1つを帰結した"A Proof that a Finite Group with a Fixed-Point-Free Automorphism of Prime Order is Nilpotent"で学位,奇数位数であればすべて可解群という有限単純群の最も重要な定理をWalter Feitと共に証明し,また極小単純群の分類を完成させ,フィールズ賞,ウルフ賞,アーベル賞等数々の賞を受賞したアメリカの数学者ジョン=グリッグス=トンプソン(John Griggs Thompson),兵役後Gottingen大へ戻り,Hecke下"Relativklassenzahl gewisser relativquadratischer Zahlkoper"で学位取得後,Wilhelm Blaschkeの影響で幾何学に取組み,結び目理論の先駆者/開拓者となり,そこのける研究が群論に大きな影響を与えたドイツの数学者クルト=ウェルナー=フリードリッヒ=ライデマイスター(Kurt Werner Friedrich Reidemeister),Jena大Koebe下で等角写像の研究で学位取得,n次元多様体の不動点定理の研究等,主に幾何学とトポロジーの基礎分野の研究で知られるドイツの数学者ゲオルク=ファイグル(Georg Feigl),Edmund Landau在職していたGottingen大で学んだ後帰国し長く兵役に就きながら,現在Brunの篩といわれる手法を用いて双子素数の逆数和が有限であるという驚くべき結果を示し,近代的な篩法を用いた解析的整数論研究で知られるノルウェーの数学者ヴィーゴ=ブルン(Viggo Brun)の誕生日。日蓮聖人お会式。3時過ぎからルーチン#3。『アメリカを真似したらガチガチに社会主義国化してしまった日本の大学』という記事が掲載されていた。掲載されるまでもなく,今の日本の教育制度や大学の在り方はおかしいだろう・・・。7時過ぎ,5Fフロアで水上事務長にお会いした。いつも早いなぁ。その後,A大学Z教授のクルマに同乗させてもらってD病院へ。Z教授はそのままA大学へ。昼過ぎ,研究室雑務でM氏来室。しばらく打合せ。


14日 微分幾何学や調和解析などを専門とし,メキシコ数学会創設,数学研究交流等に尽力し,メキシコ数学界興隆に大きな影響を与えたメキシコの数学者アルフォンソ=ナポレス=ガンダラ(Alfonso Napoles Gandara),Turin大でG.Peanoの影響を受け学位取得後,E.D'Ovidioの助言で中学教員を勤め後に大学に戻り,記号論理学ではG.Peano学派の立場をとり,数理論理学の普及と数学教育に努めたイタリアの数学者,論理学者アレッサンドロ=パドア(Alessandro Padoa),Adolphe Queteletの指導を受け,Liege大学へ学位取得,A.Queteletとの数論研究の他,Lagrangeの提起による極小曲面に関するプラトーの問題でよく知られているベルギーの数学者,物理学者ジョゼフ=アントワーヌ=フェルディナン=プラトー(Joseph Antoine Ferdinand Plateau),三角形でのシムソン線等,古代ギリシアの幾何学の修復をも込めた研究で知られるイギリスの数学者ロバート=シムソン(Robert Simson)の誕生日。2時からルーチン#1。昨日,某局で映画"パリは燃えているか?"を流していたらしく,映像を思い出しながら,youtubeで"Is Paris Burning?(Paris brule-t-il?)"を聴きながら作業。プー朕も"Is Ukraine is Burning?(Ukraine brule-t-il?)"と聞いてただろうか・・・・。昨日,NHKで"知らんけど"が話題になってたらしい・・・,知らんけど。早朝,M氏に学会雑務依頼。謝謝。今日の2・3限の線形代数演習では延べ23人が解答プレゼン。まあまあかな。授業終了後,S件でM先生+N先生と打合せ@zoom。14時半過ぎW先生来室。16時過ぎW大O先生来室。18時過ぎ文学部・友永教授来室。しばらく四方山話。


15日 Sverdlovsk大(現Ekaterinburg大)P G Kantorovich下"Multiplicative lattices with additive basis"で修士取得後工科大講師を務めながらG C Moisilの下"Theory of Pseudolinear operators"で学位,結婚後パリ移住,Paris VI大でOre拡大,超局所解析等,主に非可換環を中心の研究で知られるルーマニアの女性数学者エレナ=ウェクスラー・クラインドラー(Elena Wexler-Kreindler),Freiburg大でRemak,Hopfの影響を受け,22歳でSchur,Schmidtの審査で学位取得,ナチス台頭により渡英,戦後オーストラリアへ移住,群論においてリーダー的研究者でありオーストラリア数学会会長を務め学界興隆に貢献したドイツ系オーストラリアの数学者ベルンハルト=ヘルマン=ノイマン(Bernhard Hermann Neumann),Berlin大遊学の後,Kiel大でMax Dehnからのアイデアを得て学位取得,自由群にけるNielsen-Nielsenの定理,Nielsenの不動点定理,代数曲面の自己同型等研究で活躍したデンマークの数学者ヤコブ=ニールセン(Jakob Nielsen),l'?cole Polytech.でC.Jordan,H.Becquerelに学んだ後,陸軍測量部隊に入隊,チュニジア,アルジェリア,ルーマニア等で測量に携わり,測地線測定処理で巧妙な方法を考案,正定値Hermitian行列に対するCholesky分解等,没後に業績評価されたフランスの陸軍士官,数学者アンドレ・ルイ=コレスキー(Andre-Louis Cholesky),Berlin大でK.Weierstrassに学び,Gottingen大H.Schwarz,Munich大A.von Brillに師事し"Beziehungen zwischen der Invariantentheorie und der Theorie algebraischer Integrale und ihrer Umkehrungen"で学位,楕円関数論,群論,数学史に取組み,Zurich大でEinsteinの学位論文審査を務めたことでも知られるドイツの数学者ハインリッヒ=フリードリッヒ=カール=ルートヴィヒ=バークハルト(Heinrich Friedrich Karl Ludwig Burkhardt),Berlin大K.Weierstrassに師事し"De motu puncti versus duo fixa centra attracti"で学位,楕円関数と複素変数を扱った微分方程式の研究に取組み,ヘルムホルツとヤコビの伝記を著したことでも知られるドイツの数学者レオ=ケーニヒスベルガー(Leo Konigsberger),Ecole Polytech.卒後砲兵学校を目指すも叶わず,Strasbourg大入学し"Sur les mouvements de l'equateur terrestre"で学位取得,後,同大学で応用数学の教授を務めながら代数学,幾何学,解析学,力学等多くの教科書を著したことで知られるフランスの数学者ピエール・ジョゼフ・エティエンヌ=フィンク(Pierre-Joseph-Etienne Finck)の誕生日。体が疲れまくって3時からルーチン#4。鉄道開通150周年記念日。立正大学も150周年で,120周年のときもそうだったし,以前からわからなかった150周年の根拠となる日。本来なら,立正大学正史なるものがあって,そこに記されているべきものだけど,知りうる限りどこにも出ていなかったので,改めて調べてみた。すると,「立正大学古書資料館通信vol.6「日蓮宗の教育機関」」に見つけることができた。
『東京芝二本榎に日蓮宗小教院を設立。小教院は立正大学開校の起点となる教育研究機関設置で150周年。明治5年(1872)5月,仏教各宗は政府に対し,神仏合同の教育機関として大・小教院の設置を要請し,認められる。
1.大教院は,仮教院を芝の金地院(山下・註:臨済宗南禅寺派寺院)に置き,同年8月27日に開講。
2.小教院の方は,同年11月に諸宗の寺院に置かれることになる。
3.この小教院とは別に,現港区高輪の承教寺にも小教院が開かれる。同年7月に日健・日運・日因らの連名で「小教院開業告文」が発せられ,翌月6日に開講したとされる。
4.この小教院が後に宗教院と改称され,立正大学の起点となる。』
すると,1872年8月6日が立正大学の発起日であって,150周年を大切にするならば8月6日を開学記念日とすべきであろう。で, 長年の疑問が少し解決・・・。
今日は9時35分から第99回箱根駅伝予選会@立川。DS学部から7名がentry:2年:牛崎竜空(30'27"14),木實優斗(30'31"93),西川優太(30'03"97),宮岡陸斗(32'23"08),山本樹(30'09"66),1年:白石翔馬(30'57"58),ジョー=キアリエ(29分57秒62):()内は10000mベストタイム。どういう結果になるだろう・・・。先ずは誰か大学選抜にでも入ることができれば・・・。昨夕の友永教授との四方山話の中のひとつに
赤池弘次先生による赤池情報量基準(AIC)の話題があった。友永教授から提示された資料と共に少しレビューしておく。この情報量基準については赤池先生自身が数理科学No.153(1975)の中でKullback-Leiblerの情報量としての最大尤度評価として赤池先生自身がAIC="an information criterion"として導入したと報告され,その後他の研究者仲間中心に"Akaike's Information Criterion"と解されてそのままになっていったものである。このことは,日本物理学会誌第35巻第7号(1980)(608-614頁)の赤池先生ご自身による原稿「講座−物理学周辺の確率統計− エントロピーとモデルの尤度」の中で会誌編集委員会注(612頁脚注)として解釈の見解が付加されている。したがって,元々のAICの"A"は"Akaike's"でなく定冠詞の"An"だったことになる。赤池先生の情報量であったことには間違いないけど長年誤解していた。まぁ,自身の発案であるものに自分の名前をつける日本人研究者はおらず,周りの研究者が尊敬の念を込めての命名されるのが普通といえば普通・・・だった。これからもFisherの合理的な信念としての最尤法を見つめなおすものとしての新しい情報量基準が出てきても不思議ではない気がするけど,日本の統計学界には林知己夫先生や赤池先生を超える先進的な数学者が(現在)いないのではないか・・・,と門外漢の一人言。幕末に名刺交換していた木村摂津守(池田長発)の話が出ていた。現在,安易に設定されたと思われる名刺の日(May 4=5/4)は再考の余地あり。自宅近くの崖近くに新しく建つ麻布台のビル。当面は日本最高の高さ記録を保つとのこと・・で,昔調べた,日本の地霊以来あらためて調べるとこの周辺は江戸時代は西久保と呼ばれていたとのことだ。オークラ辺りから六本木2丁目への崖跡やこの辺から麻布台への崖跡は丁度谷底の地形を遺している。所謂,高台や低山の間に造られた窪地も多い。だから坂も多い。出かけた病院でテレビで箱根駅伝予選会を観た。43校中31位だった・・・・。学内では164位木實優斗(DS2年)65分35秒,191位西川優太(DS2年)65分55秒,272位日向野駿(社福3年)67分6秒,299位山本樹(DS2年)67分28秒,326位白石翔馬(DS1年)68分00秒,334位熊澤優良(地球4年)68:17秒,336位三田洸(文3年)68分22秒,346位ジョー=キアリエ(DS1年)68分32秒,356位宮岡陸斗(DS2年)68分54秒,392位牛崎竜空(DS2年)70分9秒,401位伊藤優(法4年)70分40秒,418位西堀伶於(社福3年)71分55秒。残念。55年ぶりの立教大や曾っての青学に見倣えば,あきらかに集中的投資が不足しているという卒業生の不満が聞こえてくる。病院から大学へ向かう途中のコンビニでレジ越しにDS2年生に会った。15時45分よりIリーグCブロック第16節対早大U-22戦。前半7分,FW望月勇伸(地球4年)Goalで1-0,同11分,失点1で1-1,後半12分,PK:FW望月勇伸(地球4年)で2-1,同14分,DF小林篤毅(DS2年)Goalで3-1,同30分 MF山本倖生(DS1年)で4-1,後半44分に失点で4-2で試合終了。暫定1位。1年後れの(女子)ラグビーワールドカップ2021プールBでの対アメリカ戦。本学卒安倍恵や現役の今釘小町等の頑張りもむなしく30-17で敗戦。


16日 Oxford大で数学を学んだ後,George Osterとの研究で微分方程式から医学・生物学との学際分野研究に向かい"On mechano-chemical models for morphogenetic pattern formation"で学位取得,数理生物学分野で栄誉あるBellman賞等を受賞したアイルランドの数学者フィリップ=クマール=マイニ(Philip Kumar Maini),Berlin大G.Frobenius,I.Schurの下"Anwendung einer Formel aus der Theorie der quadratischen Reste"で学位取得,高校勤務の後,Berlin工科大教授となり,第2次大戦時の困難を乗り越え,代数,関数論等の解析学全般,ヤコブサル数(列)等の数論等の様々な分野で研究を続けたドイツの数学者エルンスト=ヤコブサル(Ernst Jacobsthal),多くは20代過ぎまでしか生きられないという(重度の歩行困難な)身体的ハンディを抱えCambridge大入学,Russelに強い影響を受け,集合論,特に公理的集合論の中の選択公理について(証明に誤り等があったが)40才前まで生存し研究を続けたイギリスの数学者フィリップ=エドワード=バートランド=ジュールダン(Philip Edward Bertrand Jourdain)の誕生日。3時前からルーチン2#。蔵本予想をレビューしてみた。その後,最近査読を経てOxford J.から発表されたMITの1年Daniel Larsenによるカーマイケル数に関してのベルトランタイプの定理を示した"Bertrand’s Postulate for Carmichael Numbers"に目を通した。11時からサッカー関東大学リーグ2部18節対中央大戦。前半0-0。後半32分OGで失点0-1,そのまま試合終了。最近は少しタイムラグのあるPlayer!での生配信もあるので若干便利。12時過ぎから某機構の件で打合せ@IT。野球部秋季OP戦(対上武大)9-3で敗ける。11時半からラグビー関東大学リーグ戦1部第4節対大東大戦@SHF三郷,前半攻め込まれた後の7分,SH中森隆太(社福4年)のトライ,SO吉永崚(社福4年)のゴールで7-7,同12分大東にトライを奪われるが直ぐにNo8 Juan Wilson(DS2年)が突破,G左隅にトライ,ゴールは外れるが12-14と詰め,前半終了間際にトライを奪われるもHWライン付近で得た相手PでSO吉永崚(社福4年)が50mのロングペナルティーゴールを決め15-21で前半折返す。後半5分HO陣内源斗(社福4年)の先制トライで20-21,同12分:CTB小熊丞(DS2年),同16分:SO吉永崚,同23分:FB清永修太郎(社福4年)の3連続トライ,結果41-35の6点差でリーグ戦1部での2勝目。


17日 Munster大H.Behnke下"Uber vierdimensionale Riemannsche Flachen mehrdeutiger analytischer Funktionen von zwei komplexen Veranderlichen"で学位,Erlangen大助手後,PrincetonでA.Borel, 小平邦彦,D.C.Spencerと層理論,Thomコボルディズム等の共同研究,トポロジー,代数幾何学,微分幾何学,代数的整数論を組合せた傑出した業績でドイツ数学会会長を務めたドイツの数学者フリードリッヒ=エルンスト=ペーター=ヒルツェブルフ(Friedrich Ernst Peter Hirzebruch),Gottingen大で"Uber die Darstellung von positiven, ganzen Zahlen durch die primitiven, binaren quadratischen Formen einer nicht-quadratischen Diskriminante"で学位,Zurich大でErnst Zermeloの後任を務め,後,Hilbertと共に数理論理学研究に向かいclassの概念を公理化したNBG集合論構築や数理哲学に多大な貢献をしたスイスの数学者パウル=アイザック=ベルナイス(Paul Isaac Bernays),Bernoulli家の伝統に従い法学の学位を取得するが,自身の憧れの街サンクトペテルブルクで元々の関心である数学と数理物理学(弾性理論,弾道学,静水力学等)研究に専念,Eulerの孫娘と結婚もしながら夭折したスイスの数学者,物理学者ヤコブ 2世=ベルヌーイ(Jacob (II) Bernoulli)の誕生日。3時からルーチン#4。起きるのがなぜか辛くなってきた。原因は自分なりには分かってるつもりだけど。一日中横臥していたい。7時頃から学部コンピュータ室で,演習授業準備。1・2時限演習授業。授業レビュー整理後,W先生が某授業のことで来室。来年度お願いすることに。その後白木教授がバイタルチェックを含め来室。R大N教授と電話で某件打合せ。明日朝7時過ぎの病院までのタクシーを予約しようとしたら,いつものSタクシーに人手がなく手配できないといわれ,数社に電話するも予約は朝の9時からとかの理由で断れることが多く,やっと見つけたところは,人が手配できるか確認してみますといわれ,待っているとOKが出,早朝料金500円+予約+迎車料金がかかりますと。そういえば,都内の早朝料金は5時までだというのを思い出し,埼玉県ではどうなっているかを調べたら,そもそも埼玉県はA地区B地区によって料金体系が違うことが分かった。


18日 Edinburgh大卒後Cambridge大G.A.Reidの下関数解析研究で学位取得,ポスドクを夫の故郷モスクワで数学を詩のように語るI.Gelfandに驚き,Gelfand-Fuchs cohomology研究,帰国後渡米,シンプレクティック幾何学,関数解析,微分同相群研究で活躍するイギリスの女性数学者マーガレット=ドゥサ=ウォディントン=マクダフ(Margaret Dusa Waddington McDuff),Princeton大院でDonald Spencerの指導を受け学位取得,いくつかの大学を経てPrinceton高等研所長,教授を務めながらホッジ構造の分類空間に関するグリフィス理論等,幾何学と代数幾何学での幅広い分野をカバーする研究で活躍しているアメリカの数学者フィリップ=アウグストゥス=グリフィス(Phillip Augustus Griffiths),London大入学後,陸軍で兵役,そこでの経験から戦後大学へ戻り数理統計学で学位取得,数学を武器にBox-Jenkins法,Box-Cox変換,Box-Behnken計画等,様々な統計分野で活躍し,また2番目の夫人がRonald A.Fisherの娘だったことからフィッシャーの伝記も上梓したイギリスの数学者,統計学者ジョージ=エドワード=ペルハム=ボックス(George Edward Pelham Box),Paul Erdosの父Lajos Erdosに学び,反ユダヤ主義台頭で大学に入学できず,Lajos Erdosの紹介でAlfr?d Haarの助手となり,F.Riesz下"Divergence phenomena of Lagrange interpolating polynomials"で学位取得,解析を専門としGrunwaldーMarcinkiewiczの定理や数論でのGrunwald?Wangの定理で知られるがホロコーストで夭折したハンガリーの数学者ゲーザ=グリュンヴァルト(Geza Grunwald),Hugo Steinhaus下"Zur Theorie der schlichten Funktionen"をBanachとSteinhausの審査により学位取得後,Gottingen大Landau下でも学位,後渡米,Birnbaum?Orlicz空間,Birnbaum-Saunders分布,信頼性解析におけるBirnbaumの構造重要度等,関数解析からnon-parametric統計,信頼性工学等で活躍したポーランド系アメリカの数学者,統計学者ジグムント=ウィリアム=バーンバウム(Zygmunt William Birnbaum),複素解析,微分幾何,リー群,偏微分方程式と最小値原理等で活躍しながら戦死で夭折したイタリアの数学者エフジェニオ=エリア=レヴィ(Eugenio Elia Levi)の誕生日。2時からルーチン#2。頗る調子悪し。面白そうなあるLibraryを発見。twitterでは弘めないでほしいと・・・・。『ネットワーク障害「国家安保にも致命的」 韓国大統領室』の記事,少なくとも日本よりはIT先進国というわれる韓国でこの状態だから,まして況や日本に於いてをや・・・。朝6時,いつも利用していたSタクシーから迎車OKの電話が入ったんだけど,昨夕に(余り感じの良くなかった)別タクシーにお願いしてしまっていたので申し訳なくもお断り。病院からの帰りはSタクシーにお願い。昨日の段階で連絡を欲しかった。迎えのタクシー乗務員のS氏にも心配されたように病院から戻っても頗る体調悪し,我ながら自分でも自分を心配する。整数計算どころではない気がしてきた・・・。午後,大学後輩のS大・M教授,来年度の某件について来室。情報文化学会役員会連絡あり。youtubeで13日の石橋湛山記念講堂での150周年記念シンポジウムを視聴した。大学の歴史については以前立正大学学園新聞で連載されていただけあって渡邊寶陽元学長の話に一日の長があった。


19日 Rochester大卒後Yale大で玉河恒夫,佐武一郎の下で"On restricted roots of semi-simple algebraic groups"で学位,大学教授の傍ら数学雑誌Mathematics Magazineの女性初の編集者を務め,数学のわかりやすい解説など数多くの賞を受賞し米数学協会の初代副会長を務めたアメリカの女性数学者,教育者ドリス=ジーン=ウッド=シャットシュナイダー(Doris Jean Wood Schattschneider),Ecole Normale卒後,"Les rotations fonctionnelles"で学位取得,初期ブルバキの1人で,数理解析学,特に平均周期関数の導入および一般化されたシフト演算子の業績で知られ,研究教育だけでなく,組織管理者,戦時での将校としての面,戦後多くの主要数学者をナンシー大に招聘したことでも知られるフランスの数学者ジャン=フレデリック=オーギュスト=デルサルト(Jean Frederic Auguste Delsarte)の誕生日。ナンともない日がまた始まる。ボクは知らなかったけど,「大学入学共通テストで「情報」を必須としつつ配点しない入試」を実施する大学があるらしく,情報処理学会が声明を発表。8時半過ぎ授業前のC大S先生来室。少しお話。12時半,いつもの教授会だと思い会議室へ出かけたら,誰もいない。目の前に現れたS先生に聞くと17時からzoom会議だよ・・・。昼,学会雑務でM氏に種々依頼。謝謝。13時5分から東都2部野球部対東農大3回戦。念のため東都野球のHPをあらためて見てみると日程表が間違えていた。昨日は問題なかったのに。HP更新時にシーズン前のHPと間違えていたんだな・・・C国のサーバを使用しているように見えるけど・・・大丈夫かな。その後修正確認。サヨナラで2-1で勝利。暫定3位。13時よりのサッカーIリーグCブロック第17節対日大U-22。後半13分,FW堀井真海(DS2年),同21分,MF寺田海成(DS1年),同23分,MF望月勇伸(DS1年),同27分,FW判治海斗(DS2年),同45分FW森野航(DS2年)のGoalsで5-0で暫定1位。3時前,天納之士講師所用で来室。17時からの教授会@zoom。審議事項を中心に18時半前には閉会。


20日 Texas大で教育学修士取得後高校教員,その後大学へ戻りR.L.Moore下でSimple Plane Webの研究で学位取得(Trans.AMSで掲載),ポアンカレ予想への取組みから性質P予想を提起する等,幾何学的トポロジーや局所連結空間の分野で活躍し,米数学協会会長を務め協会発展尽力したアメリカの数学者ルパート=ヘンリー=ビング(Rupert Henry Bing),Gottingen大R.Courant下"Uber einen Ansatz zur numerischen Losung von Randwertproblem"で学位,ナチス台頭で渡米,偏微分方程式と多変数関数論の研究で知られ,小平邦彦とともにWolf賞,Steele賞等を受賞したポーランド系アメリカの数学者ハンス=レヴィ(Hans Lewy),Alabama大卒後,陸軍士官学校教官を務めた後Michigan大で学位を取得後Iowa州立大准教授として種々の統計コースを担当,後,特に様々な相関に関する諸研究や応用統計のパイオニアとして知られ,F検定の命名,アメリカで最初の統計学部をアイオワ州立大に設立し,また,アメリカ初の統計研究所も設立したアメリカの数学者,統計学者ジョージ=ワドゥル=スネデカー(George Waddel Snedecor),Kazan大で"The Projective Theory of Vectors"により学位取得,双対四元数,クリフォード代数を用いた非ユークリッド幾何の研究で知られるロシアの数学者アレクサンドル=ペトロヴィッチ=コテルニコフ(Aleksandr Petrovich Kotelnikov),ルベーグとは独立に(2年後に,ルベーグとは異なる考え方で本質的には同等な)ルベーグ積分を発見,フーリエ級数・直交系関数の研究で,Sylvester賞,de Morgan賞等を受賞,ロンドン数学会会長を務めたイギリスの数学者ウィリアム=ヘンリー=ヤング(William Henry Young),楕円関数や楕円方程式の幾何学の研究,ロンドン数学会の発展に重要な貢献を果たしたイギリスの数学者チャールズ=ワトキンス=メリフィールド(Charles Watkins Merrifield)の誕生日。T先生誕生日。上皇后ご誕生日。2時過ぎからルーチン#3。バイタルはいまいちなりに大丈夫。三菱電機の品質不正問題,同社はDQ小集団活動をアピールしてたけど,QC(Quality Control)活動もQCD(Quality Cost/Delivery)とCostに固執するあまり,変質していったんだな・・。7時過ぎA大学Z教授のクルマに同乗させてもらってD病院へ。来週,ギリシアでの国際会議で発表や座長担当等種々準備で忙しそうだった。ドラフト会議で野球部の奈良間大己(法4年)を日本ハムが5位指定(祝)。


21日 長年,数学パズルを含め数学レクリエーションに関するコラムを担当していたアメリカの人気数理科学執筆者でアメリカ数学会のスティール賞を受賞したアメリカの数理科学ライター:マーティン=ガードナー(Martin Gardner),第1次大戦による学部課程中断さえ,50代半ばでOxford大から学位取得,補間理論の研究後,1930年頃から数論に取組み,その中でも特に級数収束性と特異積分の評価で知られるイギリスの数学者ウィリアム=レナード=フェラー(William Leonard Ferrar),18歳からAmerican Mathematical Monthlyで出題される多くの問題に解答を与え,また多くの論文発表によりBirkhoffが正式な資格を持たないVandiverをCornell大講師に就かせ,以後フェルマー予想を2000以下の素数で調べ,Kummer-Vandiver予想等数論研究で知られ,50過ぎにPennsylvania大より名誉学位,米数学会副会長を務めたアメリカの数学者ハリー=シュルツ=ヴァンディバー(Harry Schultz Vandiver),Palermo大Cremonaの指導を受け,Rome大で学位,以後Cremonaの研究後継者としてクレモナ変換,代数曲線の分類やその射影的性質の研究等,代数幾何学に取組んだイタリアの数学者ジョバンニ=バティスタ=グッチア(Giovanni Battista Guccia),Pisa大で数学と物理を学び,その後リベラルな発言などにより1時期イタリアから追放されスイスとイギリスで遊学,帰国後学位取得,同大助手を務めながら研究を続け,Betti数等,代数とトポロジーへの貢献で知られ,理論物理学,特にポテンシャル論と弾性理論についても重要な仕事をしたイタリアの数学者エンリコ=ベッチ(Enrico Betti),Basel大で叔父Jacob Bernoulliの下で学位取得,モンモールの問題で知られるPierre Reond de Montmortとの往復書簡で確率論を研究し,叔父Jacobの大数の法則の上界の改良,St Petersburgのパラドックス,Riccati方程式研究等で知られるスイスの数学者ニコラウス1世=ベルヌーイ(Nicolaus (I) Bernoulli)の誕生日。色々と考えてみると時間が足りない。もっと余裕をもって計画的に人生を歩めばよかった・・・。後悔不先立,年寄今殘念−兆載坊−。以前立正大に在職されていた高知大・鈴木紀之准教授がtwitterで"生態学の教科書で必ず出てくるロジスティック方程式・競争方程式では、内的自然増加率rと環境収容力Kが定義されているが、その不備を指摘した論文。それもあってか、私の周りでは$r-K$を用いない式(こみあい係数$h$)を用いていた人が多かった。"と。遅ればせながら当該論文で確認。統計学や微分方程式の授業で教えていたので要注意事項。9時半からSKYミーティング@zoom。10時40分に終了で,即2・3時限演習授業。今日も学生は結構な数の演習問題解答プレゼンをした。平均5分に1問ペース。M氏に研究室雑務をしていただく。謝謝。14時半過ぎ白木教授来室。四方山話。18時前,文学部・友永教授来室。SAのM氏,M氏,U氏に久しぶりに差入れ。すでに,文科省の「数理・AI・データサイエンス」の次戦略"スキームD"が始動している。やっと全学的なデータサイエンス教育にも取り込もうかな・・?という段階でDXにも取組まず,某大学(理事会,学長室)は一体何をしているんだろうか。


22日 Leningrad大D.K.Faddeev下で学位,局所体における河田(敬義)の定理を独立に証明した後,群の昇中心列と体拡大との関係を研究する等の抽象代数だけでなく,群論研究のためのコンピュータ代数開発にも貢献したロシアの数学者アレクサンドル=イワノビッチ=スコピン(Alexander Ivanovich Skopin),大学1年で当時未解決問題を解決するも,しばらくしてドイツ軍侵攻により兵役に就き負傷入院後大学へ戻り,N.N.Luzinに師事しKeldysh,Kolmogorov,Menshoの審査で学位と教授資格を取得,以後リレー式コンピュータやAI開発に貢献し,また数値積分におけるGauss-Kronrod求積法等で知られるロシアの数学者,コンピュータ科学者アレクサンダー=セメノビッチ=クロンロッド(Alexander Semenovich Kronrod),Temple大卒後,Pennsylvania院で修士取得後,大学講師に就くも大戦開戦で兵役,終戦後大学に戻りAntoni Zygmund下で学位,q超幾何級数でのRogers-Fineの恒等式等,超幾何級数の研究で最も知られるアメリカの数学者ネイサン=ジェイコブ=ファイン(Nathan Jacob Fine),ファイバーバンドルの理論創始者の1人で,シンプレックスのファイバー空間が自明であることを示し,トポロジーと微分幾何学の研究で知られ,Strasbourg大でEhresmannやA.Weilの指導協力下で学位取得論文執筆中,強制収容所に送られ夭折したフランスの数学者ジャック=フェルドバウ(Jacques Feldbau),英領パキスタンLahore大で修士取得後,Cambridge大でLittlewoodの下で学位取得,Lahoreに戻るも独立運動の混乱等で渡米,Princetonを経てChowla-Mordellの定理,Chowla-Selbergの公式等,数論を専門として活躍したインド系アメリカの数学者サーバダマン=チョウラ(Sarvadaman Chowla),Helsinki大在学中のロシアからの独立運動最中,両親の説得で研究に専念,"Uber beschr?nkte Funktionen die in gegebenen Punkten vorgeschriebene Werte annehmen"で学位取得,高校教員を経て大学講師となり,以後有理型関数値の分布に関するNevanlinna理論を完成する等,複素解析を専門とし,国際数学連合の総裁も務めたフィンランドの数学者ロルフ=ヘルマン=ネヴァンリンナ(Rolf Herman Nevanlinna)の誕生日。3時過ぎからルーチン#4。政策研究大学院大では1カ月以上システム障害で復旧の目途が立っていないそうだ。どこの大学でも起こりうるな・・。大学にとってはライフラインだし・・・。ギリシア,クレタ島でも大洪水のニュース。出張予定のA大Z教授は大丈夫なんだろうか・・・。『人工知能に書かせた米大学生のレポートがA判定に 「盗作チェックソフトウェアは検出ができない」』らしい。大学に入って学修することの意味,大学で単位を取るってことの意味,意味なくなりつつあるのかも・・・。大学関係者の叙勲対象者を推薦するのは理事会の仕事でもあるけど,推薦された方が対象者から外れる場合も実際にはある(あった)ので,叙勲対象者に決定するまでは理事会以外にはその情報が流出しないような扱いにしないといけないと思うけど,どうなんすかね・・・・。11時から関東リーグ2部第19節対東学大戦。後半3分,MF竹村俊二(地球4年),同33分,FW鳥飼涼平(地球4年),同48分,MF西田結平(地球3年)[Asst:DF新山大地(DS2年)]のGoalsで3-0勝利。13時半から全学協@teams。普段利用することないteamsだったこともあってか参加時に結構トラブる。1時間で閉会。12時29分から野球部2部対拓殖大@UDトラックス上尾S1-6で敗けて16時22分終了,暫定3位。 某番組で竹内純子氏が町田徹氏とエネルギー問題の対談をしていたので,久しぶりにお声を聴いてみる。前学科の時に授業でお呼びしようと思ってたけど実現できなかった・・・。


23日 Dayton大卒後,Stanford院Shing-Tung Yauに師事,Yauとの共同研究を続けながらCalifornia大講師時代に"Minimal Varieties:Theorems on Global Comportment and Local Existence"で学位,山辺(英彦)問題を解決する等,微分幾何学を専門とするアメリカの数学者リチャード=メルヴィン=シェーン(Richard Melvin Schoen),Dorpat大Adolf Kneser下"Uber die Darstellung von Funktionen einer Variablen durch trigonometrische Reihen mit mehreren, einer Variablen proportionalen Argumenten"で学位,微分方程式論,トポロジー,天体力学を発端とする準周期関数の研究で知られるラトビアの数学者ピアース=ボウル(Piers Bohl)の誕生日。1時からルーチン#2。MS社のEdgeではBingがデフォルトだけど,やはり今のところBingよりGoogleが勝る。Bingはどういう検索アルゴリズムを採用しているんだろうか・・・。11時59分からの東都2部野球部対拓殖大2回戦@UDトラックス上尾Sは初回の先制虚しく1-2でサヨナラ敗け。暫定3位。12時からのサッカーIリーグ第18節対拓大U-22A戦は3-0で敗けて暫定2位となる。今日は拓大に2連敗。『学生は「アカハラだ」と悲鳴 群馬大医学部3年生「3分の1が留年」の異常事態』の記事。昔の関係者に聞いてみた。評価基準の曖昧な授業のようだ。


24日 Oslo大Erling Stormerに師事し修士,Stormerの勧めや父親がノルウェー首相に就任したこともあり渡米するも益なく帰国,後Oslo大から"Inductive limits of finite dimensional C*-algebras"で学位,有限次元C-$^*$環の帰納極限や作用素環論及びその物理学への応用等,数理物理学の研究で知られるノルウェーの数学者オラ=ブラッテリ(Ola Bratteli),Sorbonne大で医学と数学を学びながら論文を発表,医学部卒後国立衛生研究所で5年勤務,そこでShannonの"A Mathematical Theory of Communication"に関する研究で数学の学位取得,渡米しMIT研究員,Harvard大医学部講師を経て帰国,Sorbonne大理,Paris第VII大理教授を務めながら形式言語,組合せ論,半群論の分野で活躍したフランスの数学者,医師マルセル=ポール=シュッツェンベルジュ(Marcel Paul Schutzenberger),Moscow州立大でAleksandr Khinchin,Vyacheslaw Stepanovに師事し超越数に関する研究で学位取得,後Hilbertの第7問題を解決,(互いに独立に示した)Gelfond-Schneiderの定理で知られ,数論,解析関数,積分方程式,数学史等幅広く活躍したソ連の数学者アレクサンダー=オシポビッチ=ゲルフォンド(Aleksandr Osipovich Gelfond),Cambridge大でG H Darwin,A R Forsythに学び天文学や数学の応用面に向かい,数値解析,特殊関数論を中心とした研究他,天体力学,応用数学,物理学史にも取組みロンドン数学会会長を務めたイギリスの数学者エドマンド=テイラー=ホイッテーカー(Edmund Taylor Whittaker),Kiev大卒後,高校教員,Kiev工科大に務めながら代数曲面に関する研究で学位取得,第2次大戦時を経てのLieとLagrangeによって開発された手法を用いた偏微分方程式に対する重要な研究で知られるが,代数幾何学の研究でも活躍したウクライナの数学者ゲオルギー=ユーリ=ヴァシロビッチ=ファイファー(Georgii Yurii Vasilovich Pfeiffer),Heidelberg大Konigsbergerに学んだ後兵役を経てBerlin大卒後中高教員勤務中,Gottingenで学位取得,特別な6次方程式が超楕円関数を用いて解けることを証明,有限群の既約表現への分解におけるMaschkeの定理等,群論と微分幾何学の研究で知られるポーランド生でドイツの数学者ハインリッヒ=マシュケ(Heinrich Maschke)の誕生日。2時からルーチン#3。『アマゾンで増える「送料ぼったくり」被害』の記事。確かにそういうことあったなぁ・・・。1・2時限微積演習後,


25日 Bowdoin大卒後,トルコのBosphorus大,母国Amherst大講師を務めた後,Harvard大Hassler Whitney下"Geometric Aspects of Integration Theory"で学位,California大,Columbia大,Warwick大等を経ながら,解析を専門,極小曲面やリーマン多様体の調和写像等の研究で活躍したアメリカの数学者ジェームズ=イールズ(James Eells),Missouri州立大,Harvard大両校で修士取得後渡英,Edinburgh大勤務後帰国,Fordの円と呼ばれるFarey数列の幾何学的解釈,数学テキストの執筆等の他,米数学協会長を務め(後にFord賞が設置),月刊誌 Amer.Math.Monthly刊行への貢献で知られるアメリカの数学者レスター=ランドルフ=フォード(Lester Randolph Ford),体K上の代数方程式f(x)=0が代数的に解けるための必要十分条件はf(x)のガロア群が可解群となるという所謂ガロアの定理を示し,発見的群論を創始しながら夭折したフランスの数学者,革命家エヴァリスト=ガロア(Evariste Galois),UBC卒後,Chicago大Leonard Eugene Dickson下で学位取得,Waring問題に貢献し,πの無理性の初等的証明(天書の証明といわれる)を与え,数論を専門とし,米数学協会会長を務めたカナダ系アメリカの数学者イヴァン=モートン=ニーベン(Ivan Morton Niven)の誕生日。授業中に倒れて病院に運ばれ丁度1年目。今日無事に乗り切れるかな・・・。3時からルーチン#3。病院から大学への午後,数学科後輩S大M教授来室。整数の捉え方/視点は十人十色というか万人万色。Euler関数にしてもそうだ・・・。18時からの関東リーグ2部14節対慶應大戦。前半11分:MF竹村俊二(地球4年),同41分:FW青野翔太(地球3年)(Asst:DF平松航(地球4年)で2-0で勝利。暫定5位。入院1年目は無事に終える。


26日 アフリカ系アメリカ人専用のFisk大卒,同大Lee Lorchの推薦でWashington大院R.S.Pierce下で修士Montana取得後大准教授,後,Washington大から"Direct and Inverse Limits of Abstract Algebras"で学位取得,群論と抽象代数学研究で活躍し,米大学数学科で学科長を務めた最初のアフリカ系アメリカ人女性の数学者グロリア=コニャーズ=ヒューイット(Gloria Conyers Hewitt),Chicago大で卒業と同時に修士取得,Michigan大でR.Brauer(途中Harvard大)に師事,形式的にはRobert Thrall下"Topics in the Theory of Group Characters"で学位,兵役後Chicago大での有限群の研究プロジェクトにJ.Thompsonと参加,有限単純群に関するFeit-Thompsonの定理で単純群の分類,有限群論,modular表現論,Galois理論に多大な貢献をしたオーストリアの数学者ウォルター=フェイト(Walter Feit),Madras大卒後,St Andrews大院で学位取得,さらにAberdeen大でもその後研究方向を決めるArchibald Macintyreの下で学位,クルーニーの補題,単葉関数にけるクルーニー定数等,複素解析分野で知られるイギリスの数学者ジェームズ=グーレイ=クルーニー(James Gourlay Clunie),Gottingen大Weierstrass下で学位取得,Belin大とGottingen大での2大数学学派の争いに葛藤するも代数方程式,幾何学,数論の諸結果を組合せ,群指標の概念を導入する等研究で冠する写像,定理,公式等が多数,後に量子力学へ応用された群の表現論を完成し幅広い分野への貢献著しかったドイツの数学者フェルディナント=ゲオルク=フロベニウス(Ferdinand Georg Frobenius),Wisconsin大卒後高校教員を経てGottingen大Hilbert下"Randwertaufgaben bei gew?hnlichen Differentialgleichungen"で学位取得,帰国後MIT,Yale大,潜水艦探知の兵役を経てChicago大学長,Rockefeller財団会長を務め,研究では微分方程式,変分法,電磁気学に取組んだアメリカの数学者チャールズ=マックス=メイソン(Charles Max Mason),Copenhagen大でN.NielsenやT.Thieleに学び卒後同大天文台に勤務しながら天文学修士," Bidrag til de lineaere differentialligningers Theori"で数学学位取得,超幾何級数,微分方程式研究で活躍したデンマークの数学者ニールズ=エリック=ノールランド(Niels Erik Norlund),南開大卒後,清華大院Dan Sun下で4年間微分幾何学研究後,Hamburg大Blaschke下Kahlerと有意義な議論の後2年で学位取得,パリでElie Cartan下で研究,Elie Cartan流の幾何学を継ぎ,Emil Artinに影響を受けた代数トポロジーに重要な貢献をしたアメリカで活躍した中国の数学者数学者陳省身(Shiing-shen Chern),Cape Town大卒後同大講師,後同大Christian Yvon Pauc下でThe Geometry of Finsler Spaces Considered as Generalized Minkowskian Spaces"で学位,Finsler空間の微分幾何学, Hamilton-Jacobi理論研究で主にアフリカで活躍したドイツの数学者ハンノ=ランド(Hanno Rund)の誕生日。3時からルーチン#4。米Vanderbilt大Kelly Slay助教授によると『入学試験でテストによる点数を採用しない場合は公正さが低下する』とのことだ。文科省の進める入試制度の多様化は入学者に対しての公平さを担保しないということか・・・。8時半過ぎ,C大学S先生来室。10時40分から第3回情報環境基盤センター運営委員会@Teams。11時58分閉会。AC館に入って初めて花蔵からデリバリー。S先生とM氏,U氏の計4人前。今日のランチはカツカレーだった。12時半から学部教育研究報告会@zoom報告者:西崎先生,三島先生,宍戸先生)。14時8分終了。


27日 Vienna大Philipp Furtw?ngler下で代数的整数論研究で学位取得後渡米し研究,整数の密度に関するSchnirelmann?Landauの予想を解決しMannの定理を証明,その後OR研究プロジェクトに参加,統計解析でノンパラメトリック統計におけるMann?WhitneyのU検定を開発したオーストリア系アメリカの数学者,統計学者ヘンリー=バートホルド=マン(Henry Berthold Mann),Malebrancheに師事し科学の多くを学び,Nicolaus(I) Bernoulliとの確率に関する往復書簡やモンモールの問題等,de Moivreによる"De Mensura Sortis"で自身の結果を盗用された事件もありながら確率や組合せ問題の研究で活躍したフランスの数学者ピエール=レモンド=ド==モンモール(Pierre R{\'{e}}mond de Montmort),14歳でMolotov大入学するもJanovskajaの推薦でMoscow大編入,L.S.Pontryagin下学位取得,Steklov数学研究所でPontryaginと研究を続けながらホモトピー分類を中心として代数・微分トポロジー分野で活躍し,また多くの数学教科書を執筆したことでも知られるソビエトの数学者ミハイル=ミハイロビッチ=ポストニコフ(Mikhail Mikhailovich Postnikov),大戦終戦後東ドイツMartin Luther大で学位取得,ヘーンケ圏,ヘーンケ根基等で知られ,代数学を中心に幅広く研究したポーランド生・ドイツの数学者ハンス・ユルゲン=ヘーンケ(Hans-J{\"{u}}rgen Hoehnke),Cambridge大Albert Ingham下数論研究で学位取得,L関数の積分表現に関するRankin?Selberg法等で知られ,数論と関数論に取組み,Whitehead賞,De Morgan賞等を受賞したイギリスの数学者ロバート=アレクサンダー=ランキン(Robert Alexander Rankin),Paul Levyの娘で,Laurent Schwartzの妻でもあり,療養所生活を経ながらも複素関数論,Ahlfors理論,Poincare-Hopfの定理,特異多様体の特性類の研究に取組み活躍したフランスの女性数学者マリー・エレーヌ=シュワルツ(Marie-H{\'{e}}l{\`{e}}ne Schwartz),Radcliffe大卒後,Chicago大L E Dickson下"On the Classification and Invariantive Characterization of Nilpotent Algebras"で学位取得,Harvard大でポスドク後。Illinois大に務めるも学内雑務や大戦中の暗号解読業務で体調を崩し療養生活を送りながら,羃零代数,正標数の微分方程式,モジュラー不変性等の研究を続けたアメリカの女性数学者オリーブ=クリオ=ハズレット(Olive Clio Hazlett),王立科学大(後に併合されLondon大),Cambridge大卒後,同大講師,制定されたばかりのCambridge lectureshipでGeorge Stokesを担当後,Baire,Borel,Lebesgueの積分や測度論を含んだ実解析に関しHardyに称賛された最初のテキストを上梓したことで純粋数学教授,後にDe Morgan賞を受賞したイギリスの数学者アーネスト=ウィリアム=ホブソン(Ernest William Hobson),シェルクの第1〜第5極小曲面例の発見や数論におけるMannの定理の証明を簡素化する等,素数分布の研究でも活躍したポーランド生ドイツの数学者ハインリッヒ=フェルディナンド=シェルク(Heinrich Ferdinand Scherk)の誕生日。3時前からルーチン#3。6時半過ぎには隣のKk陽樹も見えられ,7時過ぎAC館1Fで水上事務長,ニュージーランドでの女子ラグビーWCから帰国されたばかりの宮ア先生にも会った。朝病院でインフルエンザ予防接種。病院で随分痩せましたね。食事摂ってますか?って。14時半からルーム生との面談。


28日 兵役に就きながらHebrew大で学び,Aryeh Dvoretzky,Branko Gr?nbaumの指導下"Extension of Compact Operators"で学位取得,応用範囲の広いユークリッド空間での高次元から低次元埋込みに関するJohnson-Lindenstraussの補題等,関数解析を中心に幅広く研究を行い,子息Elonも数学者となりフィールズ賞を授賞したイスラエルの数学者ジョラム=リンデンシュトラウス(Joram Lindenstrauss),Palermo大Gabriele Torelliに師事し"La determinazione assintotica dell'n imo numero primo"で学位取得,素数pで x^2≡a を解くチポラのアルゴリズム等,数論,群論研究で知られるイタリアの数学者ミケーレ=チポラ(Michele Cipolla),Helsinki大卒後,Pulkovo天文台で研究を続け"Uber die Storungen der kleinen Planeten, speciel derjenigen, deren mittlere Bewegung annahernd das Doppelte Jupiters betragt"で数理天文学で学位取得後5年後には教授,天文台所長を務め,条件付き3体問題を解析的手法によって解を求めたフィンランドの数学者カール=フリチオフ=スンドマン(Karl Frithiof Sundman),近代統計学の父Queteletから数学を学んだことから,Ghent大で"De resolutione tum algebraica, tum lineari aequationum binominalium"で学位取得後教職に就くが,病気療養中にQueteletの影響で確率論や社会統計学に興味を持ち人口論研究でlogistic方程式/logistic曲線を発見したベルギーの数学者,統計学者ピエール=フランソワ=フェルフルスト(Pierre Fran{\c{c}}ois Verhulstの誕生日。2時からルーチン#2。2・3時限線形代数演習。昼休みにW先生が教室に来室。久しぶりにお話。ハロウィン前だったので,SA,受講生,演習の先生方に少しだけ気持ちプレゼント。授業後,年末調整書類のことで,M事務長に色々と教えて頂く。去年とも違うし・・・(と思う)。今日は演習の先生方が沢山見える日。久しぶりに後輩のK先生も見えた。18時前,友永教授来室。久しぶりのMaple四方山話と昔話。いつの時代も"昔は良かった・・・"。東都大学野球2部秋季リーグベストナインにSS奈良間大己選手(法4年),3B三井佑真選手(法3年)が選出された。


29日 Cambridge大Harold Davenportに師事,卒後しばらくしてLondon大でDiophantine近似におけるThue-Siegel-Rothの定理を発表し学位取得後,同大教授,41才からICL教授を務め,院での研究成果でフィールズ賞,de Morgan賞,Sylvester賞等を受賞したドイツ系イギリスの数学者クラウス=フリードリッヒ=ロス(Klaus Friedrich Roth),南Melbourne大, Melbourne大,一時London大遊学と学び,28歳でTasmania大統計学教授に着任,この時点から統計学研究に携わり,Pitman置換検定,Pitman-Morgan検定,Pitman推定量,Pintman確率分割等を開発,統計と確率論に多大な貢献をしオーストラリア数学会長も務めたオーストラリアの数学者,統計学者エドウィン=ジェームズ=ジョージ=ピットマン(Edwin James George Pitman),Manitoba大で学位取得後,当時代数分野のメッカだったChicago大院でも学位,ポスドクをLondon大,UBCで引き続き環や根基に関する研究を行い,学生時代から続けていたチェスでも幾度も優勝,カナダチェス連盟の会長も務め,カナダのチェスシーンに重要な貢献をしたカナダの数学者ネイサン=ジョセフ=ハリー=ディビンスキー(Nathan Joseph Harry Divinsky),Cambridge大Henry Baker下で代数曲面上の例外曲線に関する研究後,PrincetonでSolomon Lefschetzと共同研究後帰国,"The Exceptional Curves On An Algebraic Surface"で学位,幾何学を幅広く研究し,日本数学史家・深川英俊と算額に関する本も上梓したイギリスの数学者ダニエル=ペドウ(Daniel Pedoe)の誕生日。2時からルーチン#3。机上の2台のPCが1年ぶりに復活。少し快適。ここ数週間自身の研究といわれるべきものは何も進んでいない。こんなときはMaple整数実験するか最近の数論論文を読むかして気分転換してないと時間がもったいないという強迫観念に襲われるやんね・・・。そういえば現在新学部なのでセミナー紹介を書かないといけないんだった。締切直前。単に資料UPだけにするかな・・・。前環境システム学科助教で,現高知大農林海洋科学部准教授・鈴木紀之氏が"すごい進化"(中公新書)を上梓されていたので遅ればせながら早速購入したらぁ,すでに初版時に購入してた。脳は進化せず,"すごい老化"がすすんでいるのだろうか。病院で時々見かける人が焼きとんで有名な創業60年Dのご主人だってことを今日初めて知った・・・。11時からサッカー関東リーグ2部第20節対青学大戦は後半15分に失点,0-1で敗れる。順位も1つダウンして6位。卒業生のX氏(旧姓T氏)から久々に連絡。懐かしさも手伝ってしばらくお話しする。ご結婚もされたとのことだった。お元気そうで何より何より。ボクの精神性は昔と変わってないそうだ・・・。近いうちに来学されるとのことだった。本学にも在職されている田中宏和氏。以前から全国的な"田中宏和"会は知っていたけど,このたび"タナカヒロカズ"としてギネス記録認定されたということだ(祝)。某氏から手作りおにぎり3個差入れを頂く。謝謝。


30日 New College大卒後California大Morris HirschとStephen Smaleの下"Foliations of 3-manifolds which are circle bundles"で学位,Princeton高等研,MIT,Princeton大と経ながら2次元および3次元多様体の幾何学とトポロジー研究で驚くべく美しい結果を得,その業績でフィールズ賞, Oswald Veblen幾何学賞を受賞したアメリカの数学者ウィリアム=ポール=サーストン(William Paul Thurston),Moscow州立大でA.N.Kolmogorovの影響を受けSinai下"Geodesic Flows on Unit Tangent Bundles of Compact Surfaces of Negative Curvature"で学位取得後助手を経てHebrew大,California大と,ergodic理論を専門とし,等質空間でのRatnerの定理で知られイスラエル,アメリカで活躍しICMで基調講演を行った3人目の女性となったロシアの女性数学者マリナ=ラトナー(Marina Ratner),Manchester大で化学と数学を学んだ後,Cambridge大Littlewoodに師事し学位取得後,G?ttingenでHasseに英語を教えながらHeilbronnとの共同研究を開始,数の幾何学,Diophantine近似,数の解析的研究等,広範囲で豊富な数論研究成果を得,ロンドン数学会長を務め,Sylvester賞を受賞したイギリスの数学者ハロルド=ダヴェンポート(Harold Davenport),Moscow大数学科学生時代から優れた論文を多数発表,キャリアを積む前に世界的に有名となり,卒後研究生のまま"Functional equations of Volterra type and their applications to mathematical physics"で教授資格を取得,以後トポロジー,関数解析,数理物理学および不良設定問題に取組んだロシアの数学者アンドレイ=ニコラエビッチ=ティホノフ(Andrei Nikolaevich Tikhonov),Ecole Polytechnique在学中,仏独戦争で兵役,戦後Chaslesの問題解決で世界中から注目され,以後,代数曲線の特異点分類,不変式論,射影微分幾何学に取組みBerlinアカデミーからSteiner賞を受賞したフランスの数学者ジョルジュ=アンリ=アルファン(George Henri Halphen)の誕生日。3時半からルーチン#4。直ぐにニュース速報「ハロウィーンの雑踏事故で146人死亡@ソウル繁華街」。バカ騒ぎも度を過ぎるとこんなことになってしまうから,日本の皆さんも要ご注意。日経ウーマンの『「教えない教育」に変えたら、子どもが自ら学び始めた』の記事。国民としての義務教育を過ぎたら,本来はこうあるべきなんだろう・・・。自ら学びたい時期が来た時に進学すればよい・・・。それまでは働くことやバイトすることでもいいのかもしれない・・・。13時からラグビー部関東大学リーグ1部対法政大戦@セナリオH三郷(観客452名)は[前半]7分T:FW田中卓也(社福4),8分G:HB吉永崚(社福4),20分T:FW(No8)Juan Wilson(DS2),21分Gx:HB吉永崚(社福4),31分T:FW TUVUNIVONO EPARAMA(社福4),33分G:HB吉永崚(社福4),[後半]3分T:HB中森隆太(社福4),4分G:HB吉永崚(社福4),7分T:FW TUVUNIVONO EPARAMA(社福4),7分T:FW田中卓也(社福4),8分G:HB吉永崚(社福4)16分PG:HB吉永崚(社福4),27分T:FW TUVUNIVONO EPARAMA(社福4),28分G:HB吉永崚(社福4),30分T:FW田代拓海(社福4),31分G:HB吉永崚(社福4),38分T:FW八木崇太(DS2),38分G:HB吉永崚(社福4),42分T:FW齊藤瑠海奈(社福3),42分G:HB吉永崚(社福4)で18-64で勝利。年賀状数百通印刷依頼。昨年,一昨年と同じように印刷依頼しながら,2年連続で新年を病院で迎えることになり,毎年年賀状を未使用で無駄にし,来年も?と少々不安ではある。

31日 15歳でChicago大入学,California大在学中兵役,大学へ戻りDH Lehmer下"On Finite Sums of Rational Numbers"で学位,数論研究に専念後Erdosと共同研究も開始,離散数学,特に組合せ論に重要な貢献,Steele賞を受賞しアメリカ数学会長を務めたアメリカの数学者ロナルド=ルイス=グラハム(Ronald Lewis Graham),税務調査官であるSteele父の意向でBonn大で経済,金融を学ぶも数学への思いを断ち切れず独学,M?nster大でGudermannに楕円関数を学びこの研究で教員資格を取得,教員生活を続けながら研究,39歳でKonigsberg大より名誉博士号を受け,以後大学教授として解析接続,羃級数を用いての複素関数論の整備/構築に貢献したドイツの数学者カール=テオドル=ヴィルヘルム=ワイエルシュトラス(Karl Theodor Wilhelm Weierstrass)の誕生日。2時よりルーチン#3。台湾からの学生が某サイト(Quora)で"日本の大学生はなぜ授業態度が悪いのですか?"と13年前に質問していたのを見つけた。これに対し,池田耕一・日大学理工学部元教授が当時次のように回答していた。『簡単です。今はもう現職を退いたということもあり、はっきり言います。日本の学生は「ガキ」だからでしょう。もちろんまじめに勉強しているのもいますが、多くはまだ子供っぽいところがあります。私は専任教官としては日本の大学でしか教鞭をとったことがりませんが、特別に回数を限る形の授業のようなものは台湾と韓国で経験したことがあります。台湾の学生は大変まじめで熱心に私の話を聞いてくれたうえ、的を得た質問もしてくれました。また、授業の初めと終わりには、拍手をして送り迎えもしてくれました。尤も、拍手の方は、私がゲストスピーカーだったからも知れませんが。韓国の学生はその点、大人でした。まるで、院生を相手に授業しているようでした。想像するに、韓国は徴兵制度があり、学部学生の内の何割かは、既に2年程度の兵役を済ませているため、年齢も高く集団での規律になれているせいかもしれません。いずれにせよ、日台韓の学生が社会人となり、同じ土俵で、勝負したら、日本の学生は彼らの後塵を拝すことになりそうで心配な限りです。もう少し大人になってほしいものです。』。読書の秋を意識してか,『本を全然読まないと4つの「超重要スキル」が衰える』の記事が。