2022年 5月  ... those were the days my friend...we thought they’d never end ...  2 3 4 5 6


 1日  数学と力学に関する教科書を著し,多くの数表(21500迄の素因数,67100迄の最小素因数,1000迄の平方数・立方数・平方根・立方根,100迄のより高い累乗数,三角関数値,それらの自然対数等)作成で知られるウクライナの数学者ジェイコブ=フィリップ=クリク(Jakob Philipp Kulik),Study of infinite systems of differential equations(Russian)で学位を取得,偏微分方程式,カザフスタンの数学者,教育者オリンベク=アフメトベコヴィチ=ザウティコフ(Orymbek Akhmetbekovich Zhautykov),クーラント数理科学研究所所長を長く務め,散乱理論,偏微分方程式論とその応用や解の計算に対しての貢献著しく,アーベル賞を受賞したハンガリーの数学者ピーター=ディヴィッド=ラックス(Peter David Lax),数値解析と計算機科学に取組み,アメリカの大学から数学の博士号を取得した2番目のアフリカ系アメリカの女性数学者,教育者イブリン=ボイド=グランビル(Evelyn Boyd Granville),リヒテンシュタインの下で指導を受け,ポテンシャル論とその流体力学への応用についての論文でライプツィヒ大学で学位を取得,応用数学と力学系を中心とした数理物理学,積分/微分方程式に取組んだドイツの数学者ハンス=ハーバート=シューベルト(Hans Herbert Schubert),トポロジーを専攻し,Homomorphism and Isomorphism of Rings and Fields of Point Setsで学位を取得後,プリンストン高等研究所での研究助手時代に様々な数学分野に触れ,その後数学史研究,数学の普及啓発・教育で活躍したアメリカの数学者モリス=クライン(Morris Kline),代数幾何学や射影微分幾何学に取組み,数学百科事典編集長,パヴィア大学長を2度,イタリア数学連合理事長を務めたイタリアの数学者ルイージ=ベルゾラーリ(Luigi Berzolari),応用数学分野で活躍し,平方根やヤコビの楕円関数表等,種々の数表作成,流体力学におけるミルン=トムソン円の定理,有限差分計算研究,応用数学に関する古典的教科書を著したことでも知られるイギリスの数学者ルイス=メルヴィル=ミルン・トムソン(Louis Melville Milne-Thomson)の誕生日。3時から雑務。終日,ホントーに雑務で終わる。こんな日はいつもより気分が落ち込む。夕方,IIARSへの投稿3本予定の連絡あり。



 2日 ブレーズ=パスカルの父で,パスカルの蝸牛線の研究で知られるフランスの数学者,税務長官エティンヌ=パスカル(Etienne Pascal),著書「生物のかたち」(On Growth and Form)が生物学者と数学者の両者に多大な影響を与え,最初の数理生物学者と称えられたギリシャの数学者ダーシー=トムソン(D'Arcy Wentworth Thompson),偏微分方程式,流体力学,楕円関数等の解析学全般と数論研究で活躍し,オーストラリア数学界に貢献したオーストラリアの数学者ジョン=レイモンド=ウィルトン(John Raymond Wilton),ピコーネの等式,スツルム・ピコーネの比較定理等で知られる常/偏微分方程式研究,変分法の積分への古典的なアプローチで活躍し,多くの優秀な数学者を育てたイタリアの数学者,教育者マウロ=ピコーネ(Mauro Picone),ゼッケンドルフの定理でも知られるフィボナッチ数や数論の研究で活躍したベルギーの数学者,医師エドゥアール= ゼッケンドルフ(Edouard Zeckendorf),トポロジーやザランキエヴィッツ問題でも知られるグラフ理論,数論で活躍したポーランドの数学者数学者カジミェシュ=ザランキエヴィッツ(Kazimierz Zarankiewicz),調和解析に取組み,解析学の教科書を多く著したことで知られるオーストリア生・アメリカの数学者ウォルター=ルディン(Walter Rudin),ローラン=シュヴァルツの下で学位を取得し,偏微分方程式の理論や確率論的制御等に貢献し,様々な分野で独創的な研究をおこなったフランスの数学者ジャック・ルイ=リオン(Jacques-Louis Lions)の誕生日。夢のBGMはFools fall in loveだった。2時過ぎから今日も嫌々雑務。いや,一日を嫌々始めてはいかん・・・。授業資料の事前確認。いつものように数学者の誕生日と経歴/伝記をメモる。2・4・5時限授業。GW中の授業ということで先生によってはリモート授業という場合もあるそうだ。IIARS論文誌のrevisedの遅い先生に念のため確認すると,取り下げしたいとの連絡が入った。忙しいんだろうな・・・・。


 3日 当時世界でもっとも活発な数学のメッカの一つであったシカゴ大学で学び,Lie Algebras of Unbounded Operatorsで学位取得後,数学と物理学の統合に大きな影響を与えたアティヤ・シンガーの指数定理を示し,スティール賞,アーベル賞等を受賞したアメリカの数学者イサドール=シンガー(Isadore Manuel Singer),Studies on general Dirichlet seriesで学位取得,Banach空間におけるDvoretzky過程で知られる関数解析,角谷静夫,エルデシュとともにブラウン運動研究に重要な貢献する等の確率・統計の研究で活躍し,ICM招待講演を務め,イスラエル数学賞を受賞したウクライナ生・イスラエルの数学者アリエ=ドヴォレツキー(Aryeh Dvoretzky),ヴォルテラ積分方程式で知られる積分方程式研究の他,偏微分方程式,特に円筒波の方程式に関する研究,晩年,ロトカ・ヴォルテラの方程式に代表される個体群生態学の数理的アプローチに貢献したイタリアの数学者,物理学者サミュエル=ジュゼッペ=ヴィト=ヴォルテッラ(Samuel Giuseppe Vito Volterra),幾何学で学位を取得,球面三角法,解析幾何学,代数幾何学関連の研究後,ゲッティンゲンでワイエルシュトラスの影響を受け,2重級数収束問題,ニュートンが取組んだ無限小研究で活躍し,アルキメデスの公理を名付け,シュトルツ・チェザロの定理でも知られるオーストリアの数学者オットー=シュトルツ(Otto Stolz),フィールズ賞を受賞した最初の女性で,タイヒミュラー理論,双曲幾何学,エルゴード理論,シンプレクティック幾何学等,主にリーマン面の幾何学研究でアメリカで活躍し,IMUが誕生日5月3日(いくつかの文献では誕生日を5月12日)を数学界における国際女性デーに制定したイランの女性数学者マリアム=ミルザハニ(Maryam Mirzakhani)の誕生日。憲法記念日。数学界における国際女性デー。1時から雑務。1時から始めても朝方までの時間は短い。人生を焦る・・・。午前,D病院。13時半過ぎ,M・U・M氏に研究室別雑務を依頼。


 4日 構造力学で学位を取得し,複雑な数学モデルを適用する応用数学の問題を独創的な近似手法で解決したアメリカが誇る最高の応用数学者の1人でセオドア=フォン=カルマン賞を受賞したアメリカの数学者ジョージ=フランシス=キャリア(George Francis Carrier),Applications of the characteristic value theory of integral equationsで学位を取得後。数学の様々な分野への応用,中性子の振舞い等の統計力学分野で活躍したアメリカの科学者,数学者エリオット=ウォーターズ=モントロール(Elliott Waters Montroll),ベルリン大学のショットキーの下で学位を取得,特に代数関数研究に取組んだドイツの数学者ハインリヒ=ウィルヘルム=エヴァルト=ユング(Heinrich Wilhelm Ewald Jung),エネルギーと物質は単に異なるタイプの空間の曲率であると主張し,非ユークリッド幾何学を研究,グラスマン(外積)代数を一般化した幾何代数・クリフォード代数を導入したイギリスの数学者ウィリアム=キングドン=クリフォード(William Kingdon Clifford)の誕生日。2時半から雑務。みどりの日。晩年のレイチェル=カーソンの警鐘的名著"Silent Spring"(沈黙の春)が世に出てから60年。久しぶりにレビューしてみた。本学に地球環境科学部ができて25年だけど,確かに学部研究施設の貧困さも目に余るものもあるけど,カーソンもしくはSilent Springの後を継ぐような若い研究者が育ってこないのはなぜだろう・・・。折角の連休,何か結果がでないと悔いが残るので・・・整数計算,色々試したがうまくゆかず,ゆる〜い評価しかできない。30年前のShalom Eliahouの論文"The 3x+1 problem:new lower bounds on nontrivial cycle lengths"(Discrete Math.I 18(1993)45-56)のアイデアを−Farey数列に関しては過去には幾度も試したことがあるけど−今の整数計算の参考にしようと読んでみる・・・。19時過ぎから,宍戸助手と1時間ほど打合せ。


 5日 流体力学方程式,特に遷音速流で発生する混合型の方程式に取組み,クーラン研究所長を務め,スティール賞,バーコフ賞等を受賞したたカナダの女性数学者キャスリーン=シンジ=モラウェッツ(Cathleen Synge Morawetz),数理生物学と数値解析で活躍し,線形代数学におけるハウスホルダー変換やハウスホルダー行列で知られるアメリカの数学者アルストン=スコット=ハウスホルダー(Alston Scott Householder),ベルグマン核やベルグマン計量で知られる研究で複素解析幾何研究で活躍したポーランド生・アメリカの数学者ステファン=ベルグマン(Stefan Bergmann),ガトー微分で知られ,変分法の微積分計算等で活躍しながら,第1次世界大戦中,若くして戦死したフランスの数学者ルネ=ユージーン=ガトー(Rene Eugene Gateaux),ゲッティンゲン大でヒルベルトの下で学位を取得するも意見が合わず帰国するが,それでもヒルベルトの影響を強く受け,関数解析の一分野となった無限次元線形空間の研究で活躍したアメリカの女性数学者アンナ=ジョンソン=ペル=ウィーラー(Anna Johnson Pell Wheeler),ブリッグスの対数表を出版させる他,最近になってクヌースがその計算の正確さを確認し(1993),ヤコブ=ベルヌーイに影響を与えた羃乗和(ファウルハーバーの公式)で知られるドイツの数学者,測量士ヨハン=ファウルハーバー(Johann Faulhaber),De Superficierum lineis curvaturaeでクンマーとマルティン=オームの審査で学位を取得,微分方程式と関数論に貢献し,Jacobiの逆問題一般化の研究アプローチからポアンカレが命名したフックス群も知られるドイツの数学者ラザルス=イマヌエル=フックス(Lazarus Immanuel Fuchs),最初に代数曲面の特異点解消の厳密な代数的証明を与える(1935)等,代数幾何学を専門とし,世界的に読まれた著書Algebraic Curvesでも知られるアメリカの数学者ロバート=ジョン=ウォーカー(Robert J. Walker),(古典的平面)幾何学を研究し,大学では応用数学の教授として南アフリカで活躍したイギリスの数学者アレクサンダー=ブラウン(Alexander Brown)の誕生日。こどもの日。3時から雑務。数学者の伝記を読むと,第2次大戦中,ナチス入党してた人は業績がスゴくても戦後の周りの評価がいまいちだったり無視されていたり・・・。話題の宇宙際タイヒミューラー・・・に出てくる戦死したオズヴァルト=タイヒミューラーなんかもそうだった。4か月前に亡くなったRonnie Spector,いまもFBで活躍している。13時過ぎ,M・U・M氏に研究室別雑務で来室。バイタルがおかしくなり横臥して静養。


 6日 ジャック=アダマールの下で(モーデル予想解決に取組むようとの意に反し)Arithm?tique des courbes alg?briquesで学位を取得し,ブルバキ創設メンバー&リーダとして活躍し,アデールの導入,ヴェイユ予想等,様々に代数幾何学と数論に多大な貢献をしたフランスの数学者アンドレ=アブラハム=ヴェイユ(Andre Abraham Weil),カラビ予想の特殊な場合を証明,山辺問題にも貢献する等,リーマン幾何学と非線形偏微分方程式の第1人者であったフランスの数学者ティエリー=エミリエン=フラビエン=オービン(Thierry Emilien Flavien Aubin),(ロシア歴では5月19日)は,アレクサンドル=アレクサンドロヴィッチ=フリードマンの下でサイクロン研究で学位を取得,大気力学の創始者の1人とされるロシアの数学者ニコライ=エフグラーフォヴィッチ=コーチン(Nikolai Evgrafovich Kochin),ソルボンヌでシャルル=エルミート(委員長),エミール=ピカール,ポール=パンルヴェの審査により,Sur les z?ros et les infinis des int?grales des ?quations diff?rentielles alg?briquesで学位を取得,代数的微分方程式を専門とし,様々な社会現象を数理的に解析したセルビアの数学者,漁師,発明家ミハイロ=ペトロヴィッチ(Mihailo Petrovi?),物理学者オームの弟で,後にブルバキが行ったように,抽象的アプローチで数学を体系化しようと試みたドイツの数学者マルティン=オーム(Martin Ohm),画法幾何学,解析幾何学,応用力学に取組み,ガスパール=モンジュの研究成果をまとめたフランスの数学者ジャン=ニコラ=ピエール=ハシェット(Jean Nicolas Pierre Hachette)の誕生日。1時前に覚醒するもバイタル変わらず再び横臥。IIARSへの投稿や査読結果が入ってくる。


 7日 解析関数空間の世界有数の権威者の1人であり,測度論,古典的関数論,関数解析,作用素論等,幅広い数学の話題に取組んだアメリカの数学者アレン=ローウェル=シールズ(Allen Lowell Shields),楕円型のディリクレ問題でのペロン法適用等,(偏)微分方程式論に多くの貢献をし,一般にはペロンのパラドックスでも知られるドイツの数学者オスカー=ペロン(Oskar Perron),ジーゲルの下でTranszendenz Untersuchungen periodischer Funktionenで学位を取得,ヒルベルトの第7問題へのアタック(ゲルフォント=シュナイダーの定理)で知られるドイツの数学者テオドール=シュナイダー(Theodor Schneider),ICMI(数学教育国際委員会)の副会長を長く務め,北欧諸国の数学教育では伝説とされるデンマークの数学教育者ベント=クリスチャンセン(Bent Christiansen),代数(群論,可換環の自己同型群等)への興味研究の後,集合論的トポロジー研究で活躍したオランダの数学者ヨハンズ=デ=グルート(Johannes de Groot),局所有限被覆の概念を導入する等,位相空間論で卓越した貢献をし,IMUの副会長を務めたロシアの数学者パヴェル=アレクサンドロフ(Pavel Sergeevich Aleksandrov),多次元空間の幾何学,モデル理論,超限数に取組み,レヴィ・チヴィタやカステルヌーヴォを育てたことでも知られるイタリアの数学者ジュゼッペ=ヴェロネーゼ(Giuseppe Veronese),MathematischeAnnalenの創設者の一人でもあり,ディリクレの原理と積分方程式に取組んだドイツの数学者カール=ゴットフリート=ノイマン(Carl Gottfried Neumann),数理物理学の研究からハルナックの不等式等,調和関数論に貢献しながら早世したエストニア生・ドイツの数学者カール=グスタフ=アクセル=フォン=ハルナック(Karl Gustav Axel von Harnack),ディリクレの原理と積分方程式に取組み,Mathematische Annalenの創設者の1人であったドイツの数学者カール=ゴットフリート=ノイマン(Carl Gottfried Neumann),10代に二重曲率曲線の研究を始め,主にクレローの微分方程式等で知られる微分方程式,後にダランベールとの論争を引き起こす3体問題研究で活躍したフランスの数学者アレクシス=クロード=クレロー(Alexis Claude Clairaut),常微分方程式 (南雲/ボニー・ブレジスの定理)によって導かれる流れの下で,正不変閉集合のための最初の必要十分条件を与え,独創的な微分方程式論を展開した日本の数学者南雲道夫(Mitio Nagumo)の誕生日。学部生の頃,幾度か南雲先生の研究室にお邪魔したけど,机もテーブルも論文や書類の50cmほどの高い山で覆いつくされていて,黒板も数式で書き尽くされていた。ついでに言うと,授業は板書もプリントも全て英語だった。流石に世界の南雲を感じた先生でもあった・・・とそんなことを思い出しながら,目の前の机上を少しだけ片づける。今年の祇園祭山鉾巡行日程が発表になった。鴨なんばの美味しい八起庵の京都駅隣の京都高島屋店内席からでも巡行が見える・・・。今年こそは京都に出かけられるだろうか,RIMSにも出かけてないことだし・・・。以前知った2025年7月5日に日本を巻き込んだ大災害/大地震が起きるという話が出ているというたつき諒著「私が見た未来 完全版」を取り寄せてみた。かってノストラダムスの予言が「ノストラ・ダマす」で終わっただけに半信半疑・・・でも一応信じてそろそろ地震もくると言われていることだし気持ちの準備だけはしておこう。しばらくstyファイルと格闘。目が疲れた。今日行われた第295回日本体育大学長距離競技会の10000m(1組)で社福3年・大塚嘉胤選手が1着,0.6秒差でDS2年・渡辺大仁選手が2着との結果だったとtwitterで報告があった。秋までには31分中盤くらいまでには・・・。


 8日 マズルキエヴィチの下で論文Sur les r?tractesによって学位を取得し,多面体やANRでないコンパクト距離空間に対し,ホモトピー型より適切な分類を与えるものとしてshapeの概念を導入する等,ポロジーで重要な貢献を果たしたポーランドの数学者カロル=ボルサック(Karol Borsuk),ルベーグ積分等,様々な積分や分数階微積分の理論構築に貢献したイギリス女性数学者ウィニフレッド=リディア=カウンデン=サージェント(Winifred Lydia Caunden Sargent),イェンセンの不等式,複素解析でのイェンセンの公式で知られ,リーマン仮説と凸関数に取組み,デンマーク数学会会長を務めたデンマークの数学者/技術者ヨハン=ルドウィック=ウィリアム=イェンセン(Johan Ludwig William Valdemar Jensen),グラスマン多様体の幾何学への貢献,ファノ多様体の分類,Babbage-Hochster予想に対する反例等,代数幾何学で活躍したイタリアの数学者ディオニュソス=ガララティ(Dionisio Gallarati),数学の基礎分野の研究で活躍したイタリアの数学者ミネオ=キーニ(Mineo Chini)の誕生日。母の日。4時前から味気のない日々の雑務。今日はサッカー部が第27回天皇杯予選東京都トーナメント決勝(VS国士舘大:14時KO)に出場。昨日の流通経済大U-22との結果はどうだったのだろう。後で調べると,3-0で勝利したとのことだった。決勝戦のtwitterを見てたら後半12分に交代出場したDS2年・多田圭佑選手が交代4分後に得点,その後1-0で試合終了とあったから勝ったということか・・・。なぜ勝利したとtweetしないんだろう?終日,査読やTeX編集作業で非創造的な一日が終わりそう・・・。日体大長距離競技会ではDS2年・宮岡陸斗選手が5000m4組で14'46"69の4着だったそうだ。


 9日 プリンストン大(数)卒業後,一度高校教師の経験を経て,ミシガン大大学院で学位を取得,Hochster-Hunekeが導入した密着閉包研究で世界的リーダとなり,可換環論と代数幾何学で活躍するアメリカの女性数学者カレン=エレン=スミス(Karen Ellen Smith),表現論で冪零群への軌道法の導入でも知られ,位相群とリー群論を専門としたロシアの数学者アレクサンドル=アレキサンドロヴィッチ=キリロフ(Alexandre Aleksandrovich Kirillov),形式主義者・ヒルベルトの弟子から師の論敵・ブラウワーの弟子となりヒルベルトを悔やませるも直観主義論理体系を完成させたオランダの数学者アレン=ハイティング(Arend Heyting),第1次世界大戦中は彼は弾道学に取組み大砲の新発射台の設計を担当,戦後シカゴ大学へ戻り,変分法の研究でよく知られ,アメリカ数学会長を務めたアメリカの数学者ギルバート=エイムズ=ブリス(Gilbert Ames Bliss),画法幾何を射影幾何学等の学問体系構築に貢献し,"Application de l'analyse a la geometrie"で3次元空間の曲面曲率線の概念を導入したことから微分幾何学の父といわれ,モンジュ・アンペールの方程式等でも知られるフランスの数学者ガスパール=モンジュ(Gaspard Monge)の誕生日。静かな雨。1時から雑務。こんな雑務を毎日続ける日々でいいんだろうか,と毎日悩む。竹中事務長が昨日のサッカー決勝戦勝利の瞬間動画をFBにアップしていた。中日スポーツにも。あらためておめでとう・・・まだまだ天皇杯優勝への道は険しいけど・・・。最近こども家庭庁に絡んで「こどもまんなか」社会という言葉や説明をよく耳にするようになった。これは,こどもの育み方を社会として可視化してゆこうということなのか・・・・。難しい取り組みだなぁと危惧もする・・・。5時限の授業終了後,宍戸助手,情報環境基盤センター白木センター長と学部の件で打合せ。センター長は早めに退室されて,残った2人で1時間強続きを・・・・。


10日 変分法と積分論の研究,マクシェーン・ホイットニーの拡張定理で知られ,アメリカ数学会,アメリカ数学協会の両会長を務めたアメリカの数学者エドワード=ジェームズ=マクシェーン(Edward James McShane),エドアード=チェック(Eduard ?ech )の下で学位を取得し,グラフ理論における最小全域木における(今では古典的とされる)ブルフカのアルゴリズムで知られているが,パリ遊学後,カルタンの影響を受け微分幾何学,微分方程式の研究で活躍したチェコの数学者オタカール=ブルフカ(Otakar Boruvka),リーとは独立して非ユークリッド幾何学の研究においてリー代数を導入し,単純リー代数の分類等,リー代数,リー群,非ユークリッド幾何学研究で重要な貢献をしたドイツの数学者ウィルヘルム=カール=ジョセフ=キリング(Wilhelm Karl Joseph Killing)の誕生日。2時からPCに向かう。TeX三昧。午後,昨日の続きで宍戸助手来室。夕方,某出版社社長の訃報を知る。毎週末サーフィンに出かけていた頃の笑顔が懐かしい・・・まだまだ若かった。ご冥福をお祈りいたします。


11日 コルモゴロフに与えられたマルコフ連鎖の研究で学位を取得,その後ディンキン図,ディンキン族,ディンキンの補題で知られる半単純リー群,リー代数,マルコフ過程研究等で活躍したロシア生・アメリカの数学者ユージン=ボリソビッチ=ディンキン(Eugene Borisovich Dynkin),無限群論と線形計画法の理論構築に大きく貢献したロシアの数学者セルゲイ=ニコラエヴィッチ=チェルニコフ(Sergei Nikolaevich Chernikov),ポテンシャル論,関数解析,積分方程式等の研究から数理経済学へ変身したが,1930年−1940年代に多くの著名な数学者を採用しカリフォルニア大学バークレー校の数学部門を一流の研究部門に昇格させたことで有名なアメリカの数学者グリフィス=コンラッド=エバンス(Griffith Conrad Evans),グラフ理論での最短経路アルゴリズム・(2頁の)"Note on Two Problems in Connexion with Graphs"や構造化プログラミングでよく知られているオランダの数学者,計算機科学者エドガー=ワイブ=ダイクストラ(Edsger Wybe Dijkstra),MITで数学専攻中ディラックの量子力学に魅せられ量子力学研究に入り,ファインマンの経路積分等も導入,一方で数学と物理学に関する人気ある講義や著作物で知られ,ノーベル賞を受賞したアメリカの物理学者,数学者リチャード=フィリップス=ファインマン(Richard Phillips Feynman),googolplexの造語で知られるエドワード=カスナーの下で多遺伝子関数(カスナーの造語)研究で学位を取得後研究を続けるも,待遇上の多くの差別を感じたことから,数学教育・啓発に向い,多数の数学教育/啓発著作物で知られるアメリカの女性数学者エドナ=アーネスティン=クレイマー=ラサー(Edna Ernestine Kramer Lassar)の誕生日。体調不調ながらも2時半から始める。1・2時限線形代数授業。分散共分散行列の話題だったけど,学生の目を見てる限り,現在並行して統計学Tで学習してるはずの分散/共分散の食いつきがいまいちだった・・・・。夕方,A大学Z教授が来室。今日は朝から関越の事故(川越辺り)で上も下も渋滞で時間がかかって疲れたとのことだった。東都2部の野球,国士舘に勝利して1勝1敗。勝点1追加まで後1勝。U氏に研究室TeX雑務依頼。学部運営委員会を終え,ボクのバイタル確認に見えた白木センター長と2分ほど雑談。


12日 有限群論とその表現論,モジュラー表現を専門とし,アーヘン大学で数論/群論計算システムGAP(Groups Algorithms and Programming)開発者の1人であるドイツの数学者ハーバート=パーリングス(Herbert Pahlings),チャールズ=エーレスマン(Charles Ehresmann)の下で"Sur les classes caract?ristiques des structures fibr?es sph?riques"で学位を取得,代数トポロジーやコンピュータ代数の研究,グレブナー基底とは独立視点の「呉のChacteristic set」で知られ,エルブラン賞,ショウ賞等を受賞した中国の数学者呉文俊(Wen-Tsun Wu),中学での2年間の数学教員経験後,フィッシャーとの出会いから実験計画法に取組み,共に長く未解決だった6×6ラテン方陣の予想を証明,イエーツ補正,イエーツのχ^2検定等を開発,近代統計学貢献し,王立統計学会長を務めたイギリスの数学者,統計学者フランク=イエーツ(Frank Yates),統計学のパイオニア的立場でもあり,この日は国際看護師の日でもあるイギリスの女性看護師フローレンス=ナイチンゲール(Florence Nightingale),ケンブリッジ大学へ遊学後,"The Theory of Concomitants of Algebraic Form"で帰国後学位を取得,特筆すべき研究成果はないもののニューヨーク数学会を改称する形でアメリカ数学会を創設したアメリカの数学者トーマス=スコット=フィスク(Thomas Scott Fiske),ワイエルシュトラスの影響を受け,クラインの下で学位を取得,関数論,積分方程式,変分法では新しいタイプの変分問題・ボルザの問題を定式化する等の研究で活躍するが,第1次世界大戦後一旦数学を離れインド宗教や宗教心理学にのめり込み,晩年再び数学に戻ったドイツの数学者オスカー=ボルザ(Oskar Bolza),創造的業績ではなかったが古典的な代数学分野と数学史の研究で活躍し,ポーランド数学会の発展に重要な役割を果たすことになるワルシャワ科学協会を創設したポーランドの数学者サミュエル=ディクスタイン(Samuel Dickstein),三角形でのブロカール点や数論のブロカール問題で知られるフランスの数学者,海軍将校ピエール=ルネ=ジャン=バプティスト=アンリ=ブロカール(Pierre Ren? Jean Baptiste Henri Brocard),ケイシーの定理等,円の幾何学に関する研究でよく知られているアイルランドの数学者ジョン=ケーシー(John Casey)の誕生日。2時から雑務。最近のGigazineは特段目立った話題を拾ってないナ。7時,A大学Z教授のクルマに同乗させてもらい論文や人事の話をしながらD病院へ。昼,U氏がTeXで,M氏が以前お願いしてあった件でそれぞれ来室。朝の件で,Z教授とN先生の件で電話連絡。所用等が急に入り,16時からの会議は欠席。18時前,友永昌治教授が来室。E件その他で40分ほど打合せ&お話。


13日 ボン大学でヒルツェブルフの下で学位を取得,塊(soul)の定理や完備非負リッチ曲率の開多様体に対する分裂定理を証明する等,微分幾何学分野でアメリカにて活躍したドイツの数学者デトレフ=グロモール(Detlef Gromoll),集合論,特に組合せ論的集合論,集合論的トポロジー,組合せ論に取組み,エルデシュとも60以上の共同研究を行ったハンガリーの数学者アンドラーシュ=ハイナル(Andras Hajnal),オイラーの定数を32桁まで計算した(※最初の19桁までが正しかった)ことでオイラー・マスケローニ定数として名を残し,その後,La Geometria del Compassoの中で,定規とコンパスでの作図はコンパスだけでも可能であることを−100年前にデンマークのゲオルグ=モールが著作物で示唆していたことを知らずに−示したイタリアの数学者ロレンツォ=マスケローニ(Lorenzo Mascheroni)の誕生日。母の誕生日。13日の金曜日。2時半からPCと対面。2か月ぶりのポスト整理をしていたら,先日の出版社廃業のお報せは既に届いていた。同級生(♀)が某大学を退職し,某大学新設学部の学部長で赴任した連絡も届いていた。おめでとう。ということは4年間はそのままということなんだな。10時過ぎ,教務補助員T氏に学会会費の件等依頼。その後,宍戸助手来室。10時半から第50回大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」@Webexに参加。北大での事務職員の業務DXとしてDX-SD研修が実施されたという事例報告が面白かった。メタバースの深い話やデジタルユニバーシティ構想も面白かった。ゆくゆくはその辺りに収束してゆくんだろう。13時5分に閉会。自宅の消防設備法定点検の連絡が入る。立ち合い日時を防災センター・W氏に連絡。niftyに入会したのはパソコン通信が全盛の20代後半だった。ここ20年以上はniftyサービスを全く使用していない,それでも毎月2200円は自動引き落としされている。一度Web上から解約したにも関わらず未だに引き落としが続く。困ったもんだ。以前の使用してないケータイ同様,また数百万ムダにしたな・・・。このムダ金はこれからも続くのか?niftyもこういったところで美味しい商売しているんだろうなぁ,と思う。ボクみたいな会員も沢山いるだろうから。再びWebからNifty解約手続き,今度こそ大丈夫かな。自分でも感心するけど20代に割り当てられたIDや設定したPWを未だに憶えている。学部長に赴任した同級生とFBメッセージでしばらく遣り取りした。同級生の活躍する厚労省関係分野でのデータサイエンスを伺ってみた。夜遅く,某件前向きの相談は明日にとの連絡が入った。

14日 第2次世界大戦中の暗号解読,戦後,代数学に取組み,グラフ理論やマトロイド理論分野での基礎研究を含む多くの重要な業績で知られるイギリスの数学者ウィリアム=トーマス=トゥッテ(William Thomas Tutte),セグレの下で"Sulla variet? delle cordi di una curva algebraica"で学位取得後,代数幾何学から論理学(選択公理),数論,物理学との境界線上の分野,ベッポ・レヴィの定理,ベッポ・レヴィの空間で知られる関数解析等まで幅広く研究するが第2次世界大戦前の反ユダヤ主義台頭により母国を離れアルゼンチンで活躍したイタリアの数学者ベッポ=レヴィ(Beppo Levi),ジョンズ=ホプキンス大学で"Definite Integrals of the Equation (d^{n}/dx^{n})y-(x^{m})y=0(d^n/dx^n)y?(x^m)y=0"で学位を取得,代数関数を専門とし,IMU会長を務め,国際的な数学者の業績を顕彰する賞・フィールズ賞を提唱し47000ドルを遺贈したカナダの数学者ジョン=チャールズ=フィールズ(John Charles Fields),ディリクレに師事し学位を取得,数論,力学系の運動方程式を統合するためのハミルトン・ヤコビ法に関する研究や微分方程式の解の一意性を保証するリプシッツ条件,クリフォードの2年後にクリフォード代数を独立に発見したことでも知られるドイツの数学者ルドルフ=オットー=ジギスムント=リプシッツ(Rudolf Otto Sigismund Lipschitz),イェール大学ピアポント教授の下で広義多重積分の研究で学位を取得,後にブラウン大学・院での管理職・学長,アメリカ数学会事務局長を長く務めたカナダ生・アメリカの数学者ローランド=ジョージ=ドワイト=リチャードソン(Roland George Dwight Richardson)の誕生日。2時過ぎからPCとご対面。先日知った大学創立記念日を休講日にして同週末土曜日に振り替える件。カリキュラム委員と相談してみた。他学部のある先生と同様のスタイルをとってみることにしようと思う。「平均より長時間ゲームをプレイしている子どもは知能が高くなる」という実験結果。知能測定への疑問とJ教授が指摘するように「関連を調べたところ」という部分でもわかるように因果関係の根拠もやや怪しい。もっと真面目に研究してほしい。周りを含め研究成果を急がせる風土がこういった研究態度を定着させつつある。困ったもんだ。いまどきどこの大学にも研究倫理ポリシーや規程が存在しているにも関わらず,研究不正が行われているのはある意味当たり前だと思う。結局行き着くところは研究者自身のモラルの問題で,対外的な建前で用意されたポリシーや規程は意味をなさない・・・・。昼過ぎ,宍戸助手が熊谷市内ブーランジュリマツオカのパンを持参で来室。美味しいと評判のお店らしい。謝謝。

15日 北京大で凸曲線のヒルベルト変換"Hilbert transforms for convex curves in R^n"で修士,イェール大・コイフマンの下で" Nonlinear Singular Integrals and Analytic Dependence"で学位取得,偏微分方程式を専門とし,特に水の波の方程式に関してはClifford代数を用いて定式化する等著しい結果をもたらしている中国系アメリカの数学者?似?(鳥におおざと,似,王偏に玉:Sijue Wu),フィリップ=ホールの下で学位を取得,有限群の性質を共有する局所無限群の特性を幅広く調べあげ,群論以外では2本(リー代数,暗号と巨大素数)しか発表しなかったイギリスの数学者ブライアン=ハートレイ(Brian Hartley),視覚的な概念を用いず,公理的幾何学基礎論の研究を提案,一方で石膏とワイヤーで曲面のモデルを制作したドイツの数学者ヘルマン=ルートヴィッヒ=グスタフ=ウィーナー(Hermann Ludwig Gustav Wiener),ラメ(委員長),リウヴィル,セレットの審査で学位を取得,若い時の5個の散在型単純群の発見が著名で,他に数理物理学研究でも知られるが,群論研究後応用数学に傾倒したや病気が因となりその後の人生を望むようには送れなかったフランスの数学者エミール=レオナード=マシュー(Emile Leonard Mathieu),級数の収束性におけるラーベの判定法,ラーベ積分等で知られるウクライナ生・スイスの数学者ヨーゼフ=ルートヴィッヒ=ラーベ(Joseph Ludwig Raabe),パリでメルセンヌからルネ=デカルトの仕事等を知り,デカルト(解析)幾何学のラテン語訳(※デカルトは訳の内容に反対していたといわれる)やその普及でよく知られるオランダの数学者フランス=ファン=スコーテン(Frans van Schooten),コーネル大卒後看護婦を続け,コロンビア大学院やプリンストン大で数学研究に入り,40才直前にニューヨーク市職員,その後統計や様々な数学関数の数表作成プロジェクトに参加する経験を経て,UNIVACT設計と応用において卓越した貢献で知られるウクライナ生・アメリカの数学者アイダ=ローズ(Ida Rhodes),ガートンカレッジ卒,アイルランド王立大学で修士取得,高校教員を経て,グリニッジやポツダム天文台勤務,国立物理研究所で光学に取組み,最後はテレビ放送の初期の開発に取組んでいたイギリスの女性数学者,天文学者アリス=エヴェレット(Alice Everett)の誕生日。沖縄復帰50年。1時前からPCと対面。体調を考え再び横臥。日経ビジネスの「コーヒーのカフェインで脳が活性化! 1日3〜4杯はOK」というよく見かけるコピー記事。でも一応読んでみて,初めて(だと思う)カフェイン物質の由来/存在意義を知った。14時からのサッカー関東リーグ2部vs東海大戦(@ひたちなか市総合運動公園陸上競技場)後半6分失点1,18分得点1-1で結局引分けで終わる。多田選手が絡まないと得点ゲットできないのが課題かも。で,多田選手の出身校のサッカー部HPを覗いてみたら,ここ数年まったく更新されていないようだった。来週は天皇杯JFA第102回日本サッカー選手権1回戦VS桐蔭横浜大戦。ところでボクの体調も頗るワルし。


16日 吉江琢児教授の指導を受け学部で6本の論文を発表,大学院入学当日に博士論文を提出(※当時は20-30年間の研究後の提出が一般的)し,中野空間,ヒルベルト空間でのベクトル格子と作用素論への貢献で知られアメリカ・カナダで活躍した日本の数学者中野秀五郎(Hidegoro Nakano),ディリクレとの出会いから解析的&近似理論を数論に応用,またチェビシェフ多項式を登場させ直交多項式の一般論を展開,さらに確率論,統計学でチェビシェフの不等式等重要かつ基礎的貢献で知られロシアの数学の父といわれたロシアの数学者パフヌティ=リヴォヴィッチ=チェビシェフ(Pafnuty Lvovich Chebyshev),電気工学を学んだ後,シーメンスでキャリアを積みながらベルリン大学で学位を取得,一方で数学を学び,ポテンシャル論,積分方程式,変分法,微分方程式,等角写像,ポテンシャル論,定性的な流体力学,天文学等の分野に貢献したポーランドの数学者レオン=リヒテンシュタイン(Leon Lichtenstein),リトルウッドにより工学から数学研究に入り,第2次大戦中の経験から科学者の仕事の多くが数学と計算技術の欠如が原因であることに気づき数値解析の研究で知られることとなり,妻も同分野で活躍した数学者オルガ=タウスキーであったアイルランド生・アメリカの数学者ジャック=トッド(Jack Todd),位相空間上での連続関数に関する研究で学位を取得,関数論,理論計算機科学,サイバネティックスで活躍し,ラトビア大学に数学と計算機科学の研究が出来るコンピュータセンターを創設したラトビアの数学者アイゼン=アリンズ(Eizens Arins),ロンベルク積分で知られ,標準的な数値積分法である台形公式の収束速度を上げる等,高精度な数値解析やコンピュータ分野で,主にノルウェーで研究し,59歳を過ぎてから母国で活躍したドイツの数学者,物理学者ヴェルナー=ロンベルク(Werner Romberg),健康を害していた数年間の静力学,数論を研究し,数学の詩人として知られたポルトガルの数学者,海軍将校ダニエル=アウグスト=ダ=シルバ(Daniel Augusto da Silva),解析学特にアグネスの曲線を含む微分学での仕事等があり,ボローニャで2番目の女性大学教授となり,晩年は数学を離れ信仰の下に慈善事業で活動したイタリアの女性数学者マリア=ガエターナ=アグネス(Maria Gaetana Agnesi)の誕生日。2時半から雑務。社会学者・加藤諦三の言葉で「他人の不誠実に,寛容になりすぎないこと」というのがあった。 電子立国日本の時代が悲しい哉すでにオワコンであるにもは関わらず「日本はなぜCPUの開発製造をしなくなったのですか?」という質問が出ていた。やるせない日本社会。9時半前,1FでE課Y課長と出会ったので少しお話。その後,学事課・I氏のところへ出かけ以前相談していた学事関係諸手続きの件の処理。複雑だったので少し手間取った。2時限目授業後,宍戸助手と打合せその他。白木情報環境基盤センター長と学部コンピュータ室関連で相談その他。某先生が緊急入院されていたという話も伺った。4・5時限授業後の定例雑務やH先生とのE関連相談その他が19時前に終了。A大学Z教授と電話で下打合せ。C大M教授から,ある問題が解けたとの連絡が入り,今月末には投稿とのことだった。おめでとうございます。


17日 数論と組合せ集合論で主にカナダ(カルガリー)で活躍し,ラド・ミルナーのパラドックス,エルデシュとの共同研究の多さでも知られるイギリスの数学者エリック=チャールズ=ミルナー(Eric Charles Milner),群の表現論,不変式論,ラングランズの保型形式のL関数を含む数論に取組んだアメリカの数学者スティーブン=ジェイムズ=ラリス(Stephen James Rallis),ルートヴィッヒ=シュレジンガーに指導を受け, Fuchssche Periodenrelationen f?r lineare Differentialsysteme によりギーセン大学で学位を取得,スロバキア数学界発展及び高等教育に重要な貢献をしたスロバキアの数学者ユライ=ハロニエッツ(Juraj Hronec)の誕生日。3時から雑務。


18日 幅広い多様な分野の研究考察からPrincipiaMathematicaを著し,数学基礎論とラッセルのパラドックス等,数理論理学の発展を促し,哲学においても画期的な貢献,ノーベル賞を受賞したイギリスの論理学者バートランド=アーサー=ウィリアム=ラッセル(Bertrand Arthur William Russell),"On the reducibility of polynomials over finite fields"で学位取得,半群論,数論,有限体論,非負ブール行列の研究の他,スロバキア科学アカデミー会長を務め,Czechoslovak Mathematical Journalの編集を50年近く務めたスロバキアの数学者ステファン=シュヴァルツ(Stefan Schwarz),Maxwell20変数の20方程式を2変数の4方程式に単純化し,Heavisideの演算子法等,電磁気学とベクトル解析において重要な結果を齎し,たイギリスの電気技師,物理学者,数学者オリバー=ヘヴィサイド(Oliver Heaviside),"Finitistic homological dimensions and duality theory for rings"で学位を取得,有限大域次元の環やQF-3環の研究後,バーンサイド予想研究への貢献で知られる日系アメリカの数学者ホレス=ヨミシ=望月(Horace Yomishi Mochizuki),数学教育の研究への卓越した貢献で最初のハンス=フロイデンタール賞を受賞,政府の数学の主任顧問を務め,応用数学研究所の理事長,数学に関するゴールデンタイムのクイズTV番組のホストを務めたイギリスの女性数学者,教育者ノートルダム=セリア=メアリー=ホイレス(Celia Mary Hoyles),放物線を円と交差させる幾何学的な方法による3次方程式解法の発見,2項係数の研究,天文暦の編集や改革に貢献したイランの数学者,詩人,イスラム学者オマール=ハイヤーム(Omar Khayyam)の誕生日。3時からPCとご対面。1・2時限授業。12時半から,学部教育研究発表研修会。N先生とH先生が発表。13時半から教授会。続いて研究所所員会議。17時40分,A大学Z教授来室。論文の件だった。X大・経営学部でも再来年度からデータサイエンス学科を新設するという話を伺った。A大学でもうちと同じく文科省にD'を申請中とのことだった,予備校時代,学生寮監(京大・数)を務めてくれてた(同時に群論を教えてくれていた)方とひさしぶりのメール遣り取り。京大数理研・山下真由子助教がマリー・キュリー賞を受賞したとのニュースが流れた。院での指導教授は河東泰之教授で上手に才能を伸ばすことができたんだろう。


19日 Wilesの指導でPrincetonでも学位取得,数論分野で活躍,保型形式,谷山・Weil予想,局所ラングランズ予想での一般線型群,佐藤・Taylor予想への優れた貢献でWhitehead賞,Ostrowski賞,Fermat賞,Cole賞,Heineman賞,Clay研究賞,Shaw賞等多数受賞したイギリスの数学者リチャード=ローレンス=テイラー(Richard Lawrence Taylor),Turanの影響を受け,Zastosowanie metod Turan? w analitycznej teorii liczbで学位取得,素数分布と数論等に取組みながら53の論文を遺して亡くなったポーランドの数学者スタニスワフ=ナポフスキー(Stanislaw Knapowski),"Analysis and Synthesis of Linear Systems Operating on Randomly Sampled Data"で学位取得,カルマンフィルター等,制御理論の研究で知られ,スティール賞を受賞したハンガリー生・アメリカの数学者ルドルフ=エミール=カルマン(Rudolf Emil Kalman),ブルバキのメンバー,数論分野の研究および多数の教科書執筆者として知られ,殆どアメリカで活躍したフランスの数学者サージ=ラング(Serge Lang),,関数論,(準)等角写像論,トポロジーに重要な貢献をしたロシアの数学者ゲオルギー=ドミトリエヴィッチ=スヴォロフ(Georgii Dmitrievic Suvorov),鉱山技師を務めた後,主要論文"Sur l'int?gration des ?quations diff?rentielles de la m?canique analytique"発表の後,多体問題に取組み,後に再発見されるサイン・ゴルドン方程式を導入する等幅広い分野に貢献しながら夭逝したフランスの数学者,技術者ジャック=エドモンド=エミール=ボーア(Jacques Edmond Emile Bour),エジンバラ大学で学士卒業した最初の女性の1人で,エディンバラ数学会の最初の女性会員(※後に,結婚により会員資格をはく奪された)として活躍したイギリスの女性数学者フローラ=フィリップ(Flora Philip),トリノ大学で球面幾何学に関する"Intorno alla geometria su un complesso tetraedral"によって学位取得,射影幾何学,代数幾何学,楕円関数,特殊曲線,(幾何学の)数学史,数学教育に取組んだイタリアの数学者ジーノ=ベネデット=ロリア(Gino Benedetto Loria),イエズス会により中国に齎された西洋天文学・数学を纏めた祖父・梅文鼎の膨大な著作物を宮廷数学者として「梅氏叢書輯要」にまとめた中国の数学者梅穀成(Mei Juecheng)の誕生日。2時半から雑務。刺されはしなかったけど,蚊を目撃。しばらくは蚊に煩わされる日々が始まるな・・・。早朝,ユニデンスに宿泊されていて勤務先へ向かうA大学Z教授のクルマに同乗させてもらってD病院へ。ここんところのZ教授の国際会議等投稿論文数編の話を伺う。帰りはタクシー利用。車内で名刺管理のCMが流れていて「名刺は会社の資産」と宣伝してた。名刺交換の時,個人情報の扱いについて,互いに一言コメントしていないのはどうなんだろう・・・。


20日 高校時代にIMOルーマニア代表として2年連続銀メダルを獲得,諸事情で母国を出国,プリンストンでAtiyahに師事し学位を取得,$\ell$進コホモロジーを用いた幾何学的表現論と代数群に取組み,Lusztig Programを提唱,コール賞,スティール賞,ショウ賞等受賞したルーマニア系アメリカの数学者ジョージ=ルスティック(George Lusztig),一時期ファン・デル・ヴェルデンの指導も受け,"Differentiaalinvarianten van twee covariantie-vectorvelden met vier veranderlijken"で学位取得,数学研究以外でもチェスの世界チャンピオンでもあったオランダの数学者マクヒリス=マックス=エーヴェ(Machgielis Max Euwe),プリングスハイムの下で"Beitr?ge zur elementaren Theorie der Potenzreihen und der eindeutigen analytischen Funktionen zweier Ver?nderlichen"で学位取得,ハルトーグスの名を冠した現象や命題等,多変数複素函数論の基礎をなす業績で知られるベルギーの数学者フリードリッヒ=ハルトーグス(Friedrich Moritz Hartogs),連分数とパデ近似の研究で知られるがその後確率論や応用統計分野でも活躍したフランスの数学者ロバート=モンテッソス=デ=バローレ子爵(Robert de Montessus de Ballore),ゲッティンゲン大でクラインの下で"Abelsche Integrale auf singularit?tenfreien, einfach ?berdeckten, vollst?ndigen Schnittkurven eines beliebig ausgedehnten Raumes"で学位取得,不変式論,曲線/曲面の幾何学,代数曲線/捩れ曲線に取組み誕生日に亡くなったアメリカの数学者ヘンリー=シーリー=ホワイト(Henry Seely White)の誕生日。0時過ぎからお仕事。いつもは4時−5時で行われるWebClassの更新作業。今日は2時半には始まっていた。作業できず不愉快。何らかの変更が予定されていたのであれば事前に情報システム課からアナウンスしてほしかった。授業の件で,ここ数日の(公財)日本ラグビーフットボール協会アナリスト・浜野俊平氏との調整がひとまず片付く。合宿等でご多忙のようだ。A大学Z教授より再び論文の件で連絡が入る。執筆したものを推敲するたびに書き直したくなるのはよくあること。夕方,宍戸助手としばらく打合せ。styファイルの扱いで少々苦労。重村智計氏が「2030年危機で大学教授も大量失業へ 私大腐敗“諸悪の根源”は何か」とデイリー新潮で述べていた。重村氏の私見には大学教員を専任で務めていながら,なぜこのような誤解とステレオタイプなことしかいえないのか?疑問。


21日 学部時代からコンピュータを用いて数学の問題を扱う経験を有し,"Families of Rational Maps and Iterative Root-Finding Algorithms"でハーバードから学位取得,複素力学系,双曲幾何学,テイヒミュラー理論の研究でフンボルト賞,フィールズ賞等を受賞したアメリカの数学者カーティス=トレイシー=マクマレン(Curtis Tracy McMullen),ブルバキの1人で,代数的トポロジー,線形代数群の理論,微分幾何学,代数幾何学,数論研究で活躍し,スティール賞,バルザン賞を受賞したスイスの数学者アルマン=ボレル(Armand Borel),幾何学と整数計画問題/数理計画法の代数的な基礎理論構築で知られるルーマニアの数学者フェレンツ=ラドー(Ferenc Rado),オーストラリア数学会初代会長を務め,オーストラリア数学界の発展,数学教育に貢献し,没後,TMチェリー賞が設置されたオーストラリアの数学者トーマス=マクファーランド卿=チェリー(Thomas Macfarland Cherry),コーシー・グルサの定理等の仕事で知られ,フレドホルムの積分方程式の理論に関し直交核や半直交の概念を導入したフランスの数学者エドゥアール=ジャン=バティスト=グルサ(Edouard Jean-Baptiste Goursat)の誕生日。2時からTeX雑務。


22日 常微分方程式,制御理論への貢献で世界的に知られ,ワルシャワでのICMでの組織委員長を務めたポーランドの数学者チェスワフ=オレヒ(Czeslaw Olech),整数環のガロア構造/ガロア加群,群論研究で重要な貢献をし,モルガン賞,フンボルト賞等を受賞したドイツ生・イギリスの数学者アルブレヒト=フレーリッヒ(Albrecht Froehlich),"Un continu dont tout sou-continu est ind?composable"で学位取得,Knaster-Tarskiの不動点定理,ブール代数におけるは強飽和性と飽和性の中間に位置するKnaster性の導入等,点集合トポロジーの研究で知られるポーランドの数学者ブロニスワフ=ナスター(Bronislaw Knaster),ディクソンの楕円関数,ディクソンの等式で知られ,微分方程式研究に取組み,ロンドン数学会会長を務めたイギリスの数学者アルフレッド=カーデュー=ディクソン(Alfred Cardew Dixon),ハレ大学で"Zur Theorie der Charakteristiken"で学位取得,Zeuthenが提起した問題を解決し,デンマーク王立科学アカデミーから金賞を受賞,現在数え上げ幾何学と呼ばれる分野を開拓したドイツの数学者ヘルマン=カサール=ハンニバル=シューベルト(Hermann Casar Hannibal Schubert),十分に大きな偶数がすべて素数と高々2つの素数の積として表すことができることを示し,Goldbachの予想研究に貢献した解析的数論での活躍で知られる中国の数学者陳景潤(Chen Jingrun)の誕生日。少し遅めの3時半からPC雑務。13時からの天皇杯サッカー本戦1回戦対横浜桐蔭大戦0-1で惜敗敗退。14時からは川越市市制施行100周年記念川越奏和奏友会吹奏楽団特別演奏会(兼立正大学吹奏楽部第56回定期演奏会)@ウェスタ川越大ホールも開催されていた。で,吹奏楽部のHPを見てたらリンクに誤りがあった。「武蔵野女子大学」はもうすでになく19年前から「武蔵野大学」。HPを作成されたときにはすでに名称変更されていたと思うんだけど・・・・。どこの大学でも名称を間違えられるのは気持ちいい気がしない。「立正」を「大正」とか,(昔,関西で開催された学会での大学紹介をされたときに,しばしば)「次は『りっせいだいがくの・・・』」とか・・・。書類の雪崩を起こした机上を整理。


23日 シカゴ大で"On Class Preservation and Pointwise Convergence for Parabolic Singular Integral Operators"で学位取得,調和解析と作用素論を専門とし,アメリカ女性数学協会の会長を務め,後にAWMがサドスキー賞を設置したアルゼンチン系アメリカの数学者コーラ=スサナ=サドスキー(Cora Susana Sadosky),ヒグマンとプレストンの指導を受け"Some problems in the theory of semigroups"でPh.D.を取得,半群の代数的理論で世界的にリードしたイギリスの数学者ジョン=マッキントッシュ=ハウィー(John Mackintosh Howie),トポロジー(主にホモトピー論),数学史の研究で知られ,ロンドン数学会会長を務め,ホワイトヘッド賞を受賞したイギリスの数学者ヨアン=ジェームス(Ioan Mackenzie James),気象モデルのコンピュータシミュレーションによりバタフライ効果やローレンツ・アトラクタに気づきカオス理論発展のトリガーを齎し,京都賞(基礎科学部門)を受賞したアメリカの数学者,気象学者エドワード=ノートン=ローレンツ(Edward Norton Lorenz),特にプリンストン/クーラン研所でのタイヒミュラー理論,疑似解析関数の導入,リーマン面,クライン群等の研究で知られるラトビア生・アメリカの数学者リップマン=ベルス(Lipman Bers),不変式論,線形代数分野の他,アダマール行列のウィリアムソン構成等で知られるイギリスの数学者ジョン=ウィリアムソン(John Williamson),物理学で傑出した業績を上げた後,トゥエの指導で"Einige S?tze ?ber ganzzahlige L?sungen gewisser Gleichungen und Ungleichungen"で学位取得,主に数理論理学と集合論で活躍,Loewenheim?Skolemの定理,Skolem-Noetherの定理等で知られ,ノルウェー数学会長を務めたノルウェーの数学者トアルフ=スコーレム(Thoralf Albert Skolem)の誕生日。1時からPCに向かう。過去の数学者の誕生日を日々調べながらtweetしてるけど,1年前の訳出の間違いに気づくことしばしば。冷や汗。時々,息抜きがてらAmazon prime video "(TVドラマ)MI-5 英国機密諜報部"を視聴するけど,つくづく「諜報の世界はコワすぎる」と今更ながらに思う。Glitch primeという素数($10^{2n}-10^{n}-1$の形)を知った。$n=253$のとき$496$桁の数($253$桁目に$8$が出現)
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速歩きは老化が遅いらしい。病院でのリハビリの時,速足で歩かないでください!と何度も注意されたんだけど・・・・。9時前,構内有線ネットが不通となる。何人かの先生方が学部コンピュータ室等に現れて確認してた。9時過ぎには開通と,思ってたら再び不通。糠喜び。安定しないな。研究室以外の数部屋でも確認。やはりダメだった。10分ほど経って開通。2時限目授業の後,明後日の資料準備。4・5時限授業の後再び資料作成@TeX。ネット上でITプロモーターという資格を探してる人がいた。すでにIIIARでICTプロモータという資格名称は5年前に商標登録してある。
CTI

24日 実解析,測度論,積分論,可測関数,常微分方程式等の研究他,ピサ大学の電子コンピュータの設計・製作に携わり,大学教育改革にも積極的だったイタリアの数学者フェデリコ=カフィエロ(Federico Cafiero),ケーニッヒの下で"Beitr?ge zum Klassenproblem der quadratischen Differentialformen"で学位取得,第2次大戦後,キール大学・数学研究所を再建,ドイツ数学会会長も務め,微分幾何学とトポロジーに取組む一方,電子コンピュータの可能性に気づき,指導学生ハーケンも四色問題解決に貢献する等,ドイツの情報科学政策推進に尽力したドイツの数学者カール=ハインリッヒ=ワイズ(Karl Heinrich Weise),ジリンスキーの下で"Some problems in the theory of orthogonal series"で学位取得後,バナッハの指導を受け,バーンバウム・オルリッチ空間等知られる関数解析とトポロジーの研究で活躍し,ポーランド数学会長を務めたポーランドの数学者ヴワディスワフ=オルリッチ(Wladyslaw Orlicz),135頁の"Le Divisioni regolario dello spazio iperbolico in piramidiedoppiepiramidi"で学位取得,数論,群論研究からスタートし,解析,直交関数論,常微分方程式論研究で知られるイタリアの数学者ジョヴァンニ=サンソーネ(Giovanni Sansone)の誕生日。3時から雑務。ある裁判で日本学生支援機構が「奨学金の返済にあたって本来の返済額よりも多い金額を受け取っており,過払い分を返金すべき」という判決が言い渡されたということだ。元々文科省系だった日本学生支援機構も「悪意ある受益者」になり下がってしまった。とんでもない国になりつつあるなぁ。入院中に頂いていたお歳暮のギフトデリバリー,ギフト品を選ぼうと思い開けてみたら申込み期限がとっくに過ぎていた・・・。残念と言えば残念・・・。野球部東都2部リーグ対東洋大戦9回の追撃も2-3で敗れる。日曜に続いて今期は調子いまいち。

25日 奇術師からシカゴ大に入学,プリンストン大で論理学者でラムダ計算の創案者・Alonzo Churchの下で学位取得,傑出した論理学者として活躍し,数学パズルや論理パズルの多数の書物を著したアメリカの数学者レイモンド=メリル=スマリヤン(Raymond Merrill Smullyan),対称空間上の微分方程式研究で国際的な数学業績の評価を得た最初のアイスランドの数学者レイヴル=アウスゲイルソン(Leifur Asgeirsson),微分幾何学と偏微分方程式での活躍で知られ,ガウス・ボンネの定理をボンネよりも15年早く発見していたラトビアの数学者カール=ミハイロビッチ=ピーターソン(Karl Mikhailovich Peterson)の誕生日。0時過ぎからPCに向かう。少しアタマが痛い。イヤな予感。1・2時限授業。授業後雑務の後,A大学Z教授来室。他の演習授業の件も含めて依頼事項を伺う。その後,白木教授がバイタル確認で来室。謝謝。とりあえず元気です・・・。


26日 解析幾何学,確率論を発展させ,ド・モアブルの定理,負の2項分布等で知られるがカルバン派であったため逃亡生活が続き,生涯を通じて困窮していたフランスの数学者アブラーム=ド=モアブル(Abraham de Moivre),多体問題研究にほぼ一生を捧げ,一方では,ソコロフ法等に見られるように数学を現実の問題解決に適用も試みたロシアの数学者ユーリ=ドミトリエビッチ=ソコロフ(Yurii Dmitrievich Sokolov),古代の数学史と天文学史での重要な貢献で知られるオーストリアの数学者オットー=ノイゲバウアー(Otto Neugebauer),数学の知識が無いながら,生命保険の実務から初期の保険数理研究に貢献したイギリスの保険数理士ウィリアム=モーガン(William Morgan)の誕生日。2時から雑務。大安かつ一粒万倍日。早朝,勤務先へ向かうA大学Z教授のクルマに同乗させてもらってD病院へ。『つもりちがい十カ条』というのを見つけた。高いつもりで低いのが教養,低いつもりで高いのが気位,深いつもりで浅いのが知識,浅いつもりで深いのが欲望,厚いつもりで薄いのが人情,薄いつもりで厚いのが面皮,強いつもりで弱いのが根性,弱いつもりで強いのが自我,多いつもりで少ないのが分別,少ないつもりで多いのが無駄,・・・だって。午後,宍戸助手来室。A大学Z教授からの連絡事項を伝える。18時前,演習授業を終えた友永教授が来室。しばらく雑談。某大学野球部員がランニング中に倒れ,救急車を呼ばず,結局部員は亡くなられたとのことだ。倒れて30分後に監督が「部の車で運んだ方が早いと判断した」とのことだけど,車で運べても病院ではそのままでは救急扱いにならないので,まずは受付で保険証で始まる通常の手続きで時間がかかってしまう。この時間のロスだけで,治せた症状も治せくなっている。救急車で運べば,車内でも応急処置が可能だし,病院では着いて直ぐ対応できるようスタンバイされている。あげくに部員が死亡したのだから,監督の判断ミスは明らかだし,重大・・・。ご家族から訴えられるのではないかな。


27日 リー代数の指標や演算子法での計算で用いられるベーカー・キャンベル・ハウスドルフの公式で知られ,後に微分方程式,バーンサイドが評価した"A Law of Combination of Operators"に見られる連続群論研究で活躍したるイギリスの数学者ジョン=エドワード=キャンベル(John Edward Campbell),ライプツィヒ大でファイバー空間の概念を導入した"Topology of 3-dimensional fibred spaces"ぬより学位を取得,ザイフェルト曲面,ザイフェルト・ウェーバー空間等で知られ,トポロジーと結び目理論に重要な貢献をしたドイツの数学者カール=ヨハネス=ヘルベルト=ザイフェルト(Karl Johannes Herbert Seifert)の誕生日。0時過ぎからPC作業。東洋経済オンライン版に対談(佐藤 優×宮本 さおり)『日本人の「数学オンチ」大人になって感じる深刻さ』が出てたので読んでみた。何を今更言ってるって気もするけど・・・。深刻さを感じないビジネスマンより,大工や左官の方々の方が数学がよく身についてる。学生のインターンシップ研修の件で某社社長と遣り取り。1名引き受けて頂けることになった。謝謝。IIARSの件でC大・上山教授と電話で打合せ。様々なTeX編集作業が並行して入りそれぞれに特殊なので少々パニくる。我ながらバイタルが心配だった。関連してH大学M先生と遣り取り。本来の仕事は進まず。夕方,U氏が研究室雑務で来室。謝謝。


28日 哲学,物理学,微分方程式,微分幾何学研究で活躍し,ダニエル=ベルヌーイやオイラーの研究にも影響を与え,特にリッカチの微分方程式で知られるイタリアの数学者ヤコポ=フランチェスコ=リッカチ(Jacopo Francesco Riccati),ルートヴィッヒ=シュレジンガーの下で"The Gauss-type medium arithmetico-geometricum"で学位取得,後に教員養成大学で解析を中心とした数学史の講義をする中でボヤイの研究業績に興味を持ち,現在ではボヤイ研究者として評価されているハンガリーの数学者ラホス=デビッド(ラヨシュ=ダーヴィッド)(Lajos David),群論やリー代数で重要な業績を残し,渡米後,オルガ=タウスキー=トッドと協力して計算機代数やそれを用いた先駆的な仕事,数式処理システムで実装されているカントール・ザッセンハウスアルゴリズム開発で知られるドイツの数学者ハンス=ジュリアス=ザッセンハウス(Hans Julius Zassenhaus),トポロジーとそれに関する群論で重要な貢献,基本群のヴァン=カンペンの定理で知られるベルギーの数学者エグバート=ルドルフ=ファン=カンペン(Egbert Rudolf van Kampen),文学士を得た後,原子力研究施設で働き,30代半ばでニューヨーク大・ハロルド=グラッドの下で統計力学に関する"Finite Amplitude Compression Waves in a Collision-Free Plasma"で学位を取得,偏微分方程式とその数値解析に取組み,ド=モルガン賞を受賞したイギリスの数学者キース=ウィリアム=モートン(Keith William Morton),アドルフ=クネーザーの下で"Singul?re Punkte reeller, schlichter Kurvenscharen, deren Differentialgleichung gegeben ist"で学位取得,ヒルベルトとの共著"Anschauliche Geometrie"で広く知られたポーランドの数学者ステファン=エマヌイロヴィッチ=コーン・ヴォッセン(Stefan Emmanuilovich Cohn-Vossen),ブラウン運動の理論的説明を可能にした確率過程におけるスモルコフスキー方程式で知られ,統計物理学を開拓したオーストリアの物理学者,数学者,アルピニスト・マリアン=スモルコフスキー(Marian Smoluchowski),ベルヌーイ家で知られる最後の科学者ともいわれ,熱力学,光学研究で活躍し,ベルリンアカデミーの学長を務めたスイスの数学者,物理学者ヨハン・ベルヌーイ2世(Johann (II) Bernoulli)の誕生日。2時から雑務。13時より,サッカーIリーグ関東1部Cリーグ対中央大戦。ここんとこいつものように先制点は相手方。前半FW堀井が得点で同点,後半MF西田で1点リード,2-1で勝利。しかし,IリーグのHPではevenになっていた。しばらくして,もう一度確認すると2-1と試合経過とともに正しく詳細に報じられていた。13時過ぎ,M氏来室。研究室雑務依頼。謝謝。慶應義塾大・田中敏幸先生のご紹介で何名かの先生がIIARSに入会希望を出して頂いた。


29日 学部時代に"Determination of curves satisfying given conditions"を発表するが,30歳を過ぎてからジョンズホプキンス大のモーリーの下で"The Quartic Curve and Its Inscribed Configurations"で学位取得,微分方程式及び流体力学,特殊関数,ラプラス変換を積分方程式に初めて適用する等の研究で知られるイギリスの数学者ハリー=ベイトマン(Harry Bateman),ゲオルグ=ピックの下で幾何学的関数論の研究で学位を取得,ビーベルバッハの予想(現在,ド=ブランジュの定理)解決に貢献し,その過程から生まれたレブナー微分方程式でも知られるアメリカの数学者チャールズ=レブナー(Charles Loewner),組合せ幾何学の他,分割問題,グラフ理論,組合せ論で活躍し実験的数学を開拓,その貢献からオーストラリア数学会創設者の1人で同数学会長を務め,現在スズカーズ賞が設置されているハンガリーの数学者ジョージ=スズカーズ(George Szekeres),高校生でIMOで金賞獲得,ハーマンの下で学位取得, ジュリア集合とマンデルブロ集合の組合せ研究手法をヨッコスパズルとして開発する等,力学系の研究でフィールズ賞を受賞したフランスの数学者ジャン−クリストフ=ヨッコス(Jean-Christophe Yoccoz),Rees環,Rees剰余半群等で知られ,半群,可換環論で活躍し,ポリヤ賞を受賞したイギリスの数学者デビッド=リース(David Rees)の誕生日。0時頃から考えごと,2時半からPCに向かう。今日もH先生が研究室に見えていた。14時からサッカー・関東リーグ2部第7節:対関東学院大戦@立正G。0-0の後半12分(後半8分INの)MF望月(環境S・4年)得点で1-0。その後28分に失点1-1。2分後30分に再び望月で2-1,そのまま終了。望月ショーだった。次は水曜日に対城西大戦。4クラス分の中間テスト問題作成。授業資料も相俟って,TeX漬けの日々は続く。夕方遅く,2期の授業関係でAMEX Int.Inc.元World Service担当副社長・K氏から録画資料の連絡が入る。謝謝。しばらくその録画資料を視聴。


30日 大卒後,SE/SAの会社/研究所勤務を経て,育児しながらマグナスの下で"Braid Groups and Their Relationship to Mapping Class Groups"で40過ぎてから学位を取得,組みひも理論と結び目理論で活躍,低次元トポロジーを専門とするアメリカの女性数学者ジョアン=シルビア=ライトル=バーマン(Joan Sylvia Lyttle Birman),チューリッヒでのネバンリンナ・セミナー参加後帰国,"Anwendung orthogonaler Systeme auf gewisse funktionentheoretische Extremal-und Abbildungsprobleme"で学位取得,幾何関数論を専門とし,ヘルシンキでのICM開催に尽力し,ヘルシンキ大学学長,総長を務めたフィンランドの数学者オッリ=エルッキ=レフト(Olli Erkki Lehto),リウヴィルの下で"Attraction d'un ellipso?de homog?ne sur un point ext?rieur ou sur un point int?rieur"と"Sur le mouvement des ?toiles doubles"の2偏で学位を取得,後にカタラン予想が含まれる"Sur la transformation des variables dans les integrales multiples",カタラン曲面で知られ,画法幾何学,数論,組合せ論で活躍したベルギーの数学者ウジェーヌ=シャルル=カタラン(Eugene Charles Catalan),解析幾何学に斉次座標の導入(※後に数学史家M.カントルが指摘),フォイエルバッハの(9点)円の発見等で知られる早世のドイツの数学者カール=ヴィルヘルム=フォイエルバッハ(Karl Wilhelm Feuerbach),約10年高校教員を務め,ゴルトン研究所でピアソンの助手を務めるが第1次大戦勃発後は弾道計算優先で研究所を離れ,航空省で航空の数学諸問題に取組み,後に航空数学の先駆者となったイギリスの女性数学者ベアトリス=メイベル=ケイブ・ブラウン・ケイブ(Beatrice Mabel Cave-Browne-Cave)の誕生日。2時半から雑務。曾って東大数学教室に存在したSSS(新数学集団)が発行していた"数学の歩み"8-5(1961)を読んでいて,ガリ版刷りのせいか,謄写版原紙に鉄筆で版を起こす人はアルバイトだったのだろう・・・可愛く(確率→確立等の)誤字が目立った。そういえば中高の学生発行の校内新聞はガリ版だったな。このころは全国的にそうだった,学生運動のアジビラもそうだった。2時限授業。真面目に聴いてくれている学生も好感触だったけど,スマホを見ている黄色い学生が目立った。入院中だった昨年12月のAXIES年次大会で日大の木川研究室と共同で発表した論文が優秀論文賞を受賞したと日大・木川裕教授から連絡が入った。確かに3人で夜遅くまで数回,内容の練りこみ+検討は@zoomは行ったけど。特に発表頂いた木川研・3年古永氏や木川先生のお陰です。謝謝。午前の学生が受けたインターンシップ研修の面接はうまく進んだようだった。NDP社・H氏よりWebClass関係の件で入電。長電話。5時限目の授業後,宍戸助手が来室。当面する案件その他で1時間ほどお話。自主リハビリは難しい。継続持続意志もさることながら,メニュー内容も曖昧になってきている。入院時のPT・OTからのアドバイスもついち忘れがちになっていることもあるし・・・。怠ると,一方でヒドくなるのも感じるし・・・・。先日の第211回東海大学長距離競技会5000m4組でDS2年西川優太選手が14'43''95で1着になってた。駅伝出場を目指すには,(他大学の5000m記録を見ると)やはり13分台か14分台前半がほしいところ・・・・。


31日 型理論・集合論を専門とし,カーツと共同でプログラミング言語BASICを開発,TSSを設計し,大学教育にいち早くコンピュータ教育を取入れたことでも知られ,カーツと共にダートマス大学長を務めたハンガリー生・アメリカの数学者,計算機科学者ジョン=ジョージ=ケメニー(John George Kemeny),コホモロジー類におけるAndreotti-Vesentiniの分離定理を導入し,複素解析,微分幾何学,関数解析を専門とし,カチョッポリ賞を受賞,後に国会議員となったイタリアの数学者エドアルド=べセンティーニ(Edoardo Vesentini),3次元での負曲率曲面に関するヒルベルトの定理を一般化した曲面の特性理論に関するエフィモフの定理で知られるロシアの数学者ニコライ=ウラジミロビッチ=エフィモフ(Nikolai Vladimirovich Efimov)の誕生日。1時間考え事の末3時から雑務。午後,白木情報環境基盤センター長来室。WebClassコンテンツの件。18時から第1回図書館運営委員会@Teams。今年はこの時間帯での開催となった。19時29分閉会。