2014年 1月 ... Then it's all right, yes, it's all right with me ...  2 3 4

 1日 3時起床。居間にあった某冊子を読んでいると,岸本葉子先生の最近のエッセイが連載中だった。思わぬところで発見。ラッキー。自宅よりは広い風呂に入って,8時から皆でお屠蘇,お節。少々食べ過ぎ。



 2日 2時起床。6時に予約してたタクシーで寓居を出て,実家経由で自宅に戻る。自宅の狭い風呂に入ってから就寝。昼過ぎに目覚めた時,数日間眠り通しだったような感覚だった。年賀状を書き始める。そして,寓居で始めた計算の続き。


 3日 年末から新しく始めている某整数計算の見通しが立たず,代数計算に切り替え試行錯誤を続ける。今しておかねばならないこと,生きている間にしておきたいこと,いろんなことが頭の中を廻って,−錯綜したまま−どっちつかず・・・。こんなとき,秋山仁先生の「another day, another paper」やL氏の言葉を思い出す。


 4日 午後,他大学の先生方と新橋・美々卯→赤坂・祢保希→ホテルオークラ別館・カメリアと駆け足で新年会。21時半に帰宅。


 5日 小寒。「小寒の氷大寒に解く」だから,今日がことのほか寒いのは当たり前か。朝食の後,嘔吐。きっと懸命に考えている時間が足りないのか,見通しの良い整数計算ができていない。


 6日 昨日の朝食と同じものを食べたら,やはり嘔吐。原因不明意味不明。ニチロマルハ冷凍でないことは確か。外出を止めて明日からのことを考えて横臥することに。


 7日 ほぼ深夜に起床。昨日のことがあったので何も食べず,ミネラル水だけを飲みながら朝まで仕事。5時過ぎに自宅を出てタクシーで東京駅へ向かう。虎ノ門交差点を過ぎてからの各省庁前では相変わらず個人タクシーが行列を作っていた。早朝でも居酒屋タクシーは健在なのだろうか。新幹線車内のスキー客は思ったほどではなかったけど混んだ。7時半過ぎ大学到着。今年初めての研究室は,昨年末大掃除したばかりだったので清々しく入室。昼休みに開かれたCPU室小委員会を挟んで1・2・4時限と授業。4時限目のゼミの途中に休暇中のゼミOBが来室。青春18切符が余ったので,もしかしてゼミ学生が利用しないかと思い持ってきてくれたのだそうだ。生憎,必要としているゼミ生がいなく,ならばということで,OBは「これから(一人で)ミニ旅行に行ってきます。」と,出かけて行った。今日のCPU小委員会でも不満が漏れてたけど,最近,大学構内からのネット接続不良が続いている。このようなご時世,このような時期(学年末の各締切時,卒論締切時等)に困ったものだと・・・。みんな我慢強いのか,それとも度重なる試練の末に諦観の境地に達したのか。夕食は研究室でコンビニ食。嘔吐症状はなかった。一安心できるのかも。夜遅く,やしきたかじん死去のニュースが流れた。昨秋,けじめの再婚してたのは,こういうことを前知してのことだったのかな。やっぱ○○○ねん・・・。Requiescat In Pace


 8日 ゼミ4年生は卒論仕上げの追込みで実験室で徹夜していた。最終的にサバイバルしてたのは,青木氏と片田氏。朝方,ドリップ抽出の珈琲を差し入れ。8時半より授業。授業録画も。10時40分より学科会議。13時10分過ぎに終了。14時より,大学院専攻会議。15時40分終了。夜,新年会@五反田・多幸安に参加してた方々から新年の電話ご挨拶。ゼミ実験室ではゼミ4年全員がそろって卒論作成。今夜は何人が徹夜するのだろうか。


 9日 2時過ぎより研究室で作業を始める。ゼミ4年の中で,片田氏と大塚氏がサバイバルしてた。朝5時過ぎ,気分転換に朝食の買い出しを2人にお願い。インストールしたままだったTeXLiveをTeXworksで使い始める。編集時のデフォルト文字フォント/サイズがボクの好みでないので,これだけでくじけそうになる。さらに,過去資産の画像表示ソースがうまく反映されなかったので焦る。マニュアルをよ〜く読んでからにしよう・・・と思ったけど,悠長なことしてたら年度末試験問題作成に間に合わない。XeLaTeXで解消。いつも通り8時より授業。1・2時限と授業。明日が締切のゼミ生の(LaTeXでの)卒論提出は大丈夫そうだった。その後,帰京。熊谷駅へ向かうタクシーの中で,運転手のMさんから,今度「山の日」ができるらしいという話を聞いた。いつに設定されるんだろう。現在,祝日のない月は,6月,8月・・・。帰京後,実家へ。その後,天納之士講師と会い,夕方に帰宅。


10日 110番の日。4年前のゼミ卒業生が執筆した3x+1問題に関する卒論を読み返してみる。新しいインスピレーションが湧いた。最近の大学運営は所謂「経営」という視点だけで執行されることが多い。最近知ったことだけど,ヨーロッパの某一流国では,重要な政策を実行する上では(必ず)倫理委員会を設け,相当な時間をかけ十分な検討を行うという。ともすれば経済的視座に支えられた遂行すべき政策であっても,政策内容によっては(最終的に)この委員会で政策廃止の結論が出されるのだという。「経営学」を学ぶ場合においても,「経営倫理」が必須であるように,常に倫理的なふりかえりをしなければ,その組織はやがて人々から心底疎まれるようになるのではないだろうか。そのような意味でどの学問分野でも倫理教育は必須である。残念ながら,うちの学科には「環境倫理(学)」という必須科目がない。


11日 何故か,ふと思いだして,高校1年の時に読んだマックス=ウェーバー著「職業としての学問」(尾高・旧訳1936年版)を読み返した。その後の尾高・改訳版は読んでいないけど,さしてかわりはないのではないかと思う。100年も前の頃の指摘と変わってないと考えるのはボクの浅学菲才からくるものか・・・。


12日 来週実施の授業内試験の問題,数学の問題なので,作問しながら色々と考えごとで一日が終わる。ここんとこ集中できないな。


13日 風邪気味と頭痛で,整数計算に没頭。合間にネットで,色々な症状を仮定して病名を調べてみる。複数症状の論理積でも如何に沢山の病気がヒットすることか・・・。高校サッカー決勝戦,まさかの試合展開だった。


14日 今朝もスキー客が多いだろうと,実家経由で5時半過ぎに東京駅着。しかし,いつもの新幹線よりも8分前にガーラ湯沢行きのシーズン臨時電車が走ることになっていて一安心。それでも車内は混んだ。研究室に7時半過ぎ到着。いつも通り1時限から授業。1時限目終了後,学部事務室で田中宏和氏より,ご夫婦で年末に旅行されていた北欧のエストニア共和国タリン)のお菓子屋お酒のお土産をいただく。謝謝。2時限目の途中から具合が悪くなり,頻繁に着席休憩とと板書を繰り返した。少し時間をロスしていたようなので,授業終了の合図が鳴ってもしばらく授業を続けた。朝,大学近くのコンビニで買ったいなばのチキンとタイカレー(イエロー)の缶詰とセブンイレブンの宮城県産ひとめぼれをチンして研究室で夕食。


15日 1時限目は8時40分より授業内試験。終了後即採点。12時過ぎに採点終了。WebClassに学生登録のペンネームで結果掲示。13時半より教授会。引き続いて研究科委員会。終了後,研究室に戻るとF1社の方々が新年のご挨拶に来室されてたようだった。しばらくして,F2社の方も来室。夜,白木洋平先生と駅前の鳥きちに出かけて食事。


16日 今日は8時から授業の日。演習後半は前回と同じく数式処理ソフト・Mapleの実習。2時限目の4年ゼミは,卒論提出が終わって,残すところ卒論最終発表会準備だけとなったので,レジメのTeXスタイルファイルを説明等。その後,帰京する予定だったけど,帰京するのも辛いぐらい体調不良だったので,帰京せずもう一日大学で過ごすことに。


17日 2時過ぎから研究室で仕事。TeXliveの調子がいまいちだったので,アンインストールした後,再インストールしようとしたら「インストールの初期化に失敗しました」とメッセージが出てしまい茫然・・・。TeXWiki等を参考にしながら,10数回試みるもすべてダメだった・・・。気分がすぐれないまま帰京することに。帰京して実家へ寄ってから自宅へ戻る。その後,天納之士講師と新橋・美々卯で会う。


18日 大学入試センター試験第1日目。20時,監督業務を終えられた白木洋平先生と学部事務室・田中宏和氏と赤坂・祢保希で食事。ホテルオークラ別館・カメリアに少しだけ寄って喫茶。22時半には帰宅。あっという間の2時間半。


19日 大学入試センター試験第2日目。17時,今日も監督業務を終えられた学部事務室・高橋事務長+学生部・石松部長+学部事務室・田中宏和氏と丸の内・祢保希に出かけて鯨のハリハリ鍋。ケントス→オークラの(ボクなりの)竹コースをご案内して帰宅。お疲れさまでした。


20日 雉始◎(句に隹)も過ぎて二十四節気最後の大寒。次は節気最初の立春。3時に起床。少し仕事をしてから,早朝熊谷へ。7時半過ぎ研究室着。課題の〆切りが今日だったこともあって,成績をつけながら研究室等で過ごす。夕方近くゼミ生が質問で来室あった以外は終日静かに過ごせた。夜,マンション管理人より某連絡メールが入る。夜遅くまで実験室は不夜城の感じだった。


21日 3時から研究室で仕事。1・2時限目と授業。午後,卒業式後の会費制謝恩会の会費徴収で4年・B氏が来室。3時限目終了時,学部事務室・田中宏和氏より,日本橋屋長兵衛の和菓子を頂く。謝謝。4時限目のゼミは,一応最後なので皆+外部研究員T氏とでケーキを食べながら。その後,ゼミ4年生に2次元熱伝導方程式導出の解説。秋セメスタだけの数学授業では講義できなかった∇,Δ,grad,div等の解説も。19時前,社会福祉学部・山西哲郎教授+学生部・石松部長と熊谷市内のばんや楽に出かけて食事。しばらくして,白木洋平先生も見え,皆で四方山話。山西先生には様々なマラソンの話や毎年参加されているホノルルマラソンの歴史なども教えていただいた。


22日 前日から予約していたタクシーに6時に大学に来てもらって熊谷駅へ。大学発−熊谷駅着のバスがせめて6時から動いていれば,7時にならないと営業を始めないタクシー会社にも嫌がられることはないんだけど・・・。なんとかならんのか。都内に早朝出かける(学内で寮生活している)就活学生にも喜ばれると思うけど。帰京後,実家へ寄ってから帰宅。9時半からの大崎校舎でのEP委員会で必要な持参資料の確認。9時半過ぎよりEP委員会。13時前に終了。一旦帰宅。再び自宅を出て,T先生と美々卯で1時間ほどお会いする。17時半前に一旦中断し,自宅へ戻る。マンション管理会社が新しくなり,セキュリティのための,マンション内で自分に関係する鍵交換作業の立ち会い。結局50分ほどの時間を費やした。再びT先生と赤坂・祢保希へ出かける。


23日 5時に自宅を出て実家へ。その後所用で外出。所用先で終日某作業。夜帰京。早朝慌てて自宅を出たために忘れてきた携帯に着信が数件入ってた。中には急ぐ件等も入ってて,関係する方には申し訳なかった・・・。


24日 本格的に風邪の症状が出始めたので横臥したまま仕事。整数計算もここんところままならないので,ネット上で公開されていたJ.H.Conwayの「The Sensual Quadratic Form」を読み始めてみる。難しそうだ。時間かかりそう。でも,最近では数学の専門書なども結構でネット上でpdfdjvuのファイルで公式に公開されているので非常に助かる。


25日 「The Sensual Quadratic Form」の第1講の半分をなんとか読み終わる。風邪は少しよくなったような気はするけど相変わらずの症状。3月開催の研究会用にとあてにしていた会議室は予約できなかった。思案橋。


26日 整数計算を休止して読み始めた「The Sensual Quadratic Form」は遅々として進まず,afterthoghtsまでは日暮れて途遠しという感じでイライラ。ノロウィルスの「ノロ」の語源を知って少しイライラが治まる。今日も風邪症状は続く。


27日 昼前,所用のため自宅を出て,まず港区役所へ出かけ期日前投票,次に実家へ,そして所用先へ。16時過ぎに帰宅。ここ数日読んでいる本を読みながらしばらく考え事。いつの間にかに就寝。


28日 途中二度寝して3時に起床して仕事。シャワーを浴びて自宅を出る。久しぶりに地下鉄に乗る。東京駅からの新幹線。スキー客が増えてきて,6時28分発のガーラ湯沢行きに乗り遅れたもしくはグループ席にうまく座れなかった人が36分発になだれ込んでくる。このシーズンだけの4号車21E席に着席。学部事務室経由で,7時半過ぎに研究室着。早速,学事関係の入力作業その他。朝食を摂って,「数学」2014年冬季号の論説「F特異点−正標数の手法の特異点論への応用」(高木俊輔−渡辺敬一)の論説を読む。序のところで渡辺先生の学部時代の指導教官・河田敬義先生の言葉が紹介されていた。僕も学部,M1と河田先生が指導教授だったけど,たしかHirzebruchのエピソードに絡め,浅学非才の僕への戒めとともにそのようなお話を伺った事を思い出した。しばらくじっくり読む。15時頃,某社の方々2名が来室。雑談。その後,TeXでのレジメ作成しているゼミ4年生の進捗状況確認や3年ゼミ生とも少しばかりお話。20時,作業を終えた4年ゼミ生等が食事に誘ってくれたけど,風邪のこともあるし,すでにお好み焼きをチンして済ませていたので・・・。でも謝謝。


29日 0時半に目が覚めたので,研究室でまず読書と整数計算。昼過ぎまで静かに過ごせた。13時,2年氏が来室。その後,4年O氏とゼミ実験室で雑談。15時半,大学を出て帰京。実家へ。そして,赤坂・祢保希へ出かけ,TT社の方々等と竜馬鍋で新年会。その中の関係者が出展されているいけばな展の招待券なども数枚頂いた。謝謝。そして,ホテルオークラ別館・カメリアで珈琲を飲んで帰宅。


30日 熊谷へ。7時半過ぎ,研究室着。ここ1年ほど,研究室パソコンで原因不明でIME操作がおかしくなっていた(F9キーが効かない)のに,いつの間にか元へ戻っていた。原因はいまだに不明。でも結果オーライで良しとしよう。10時より,情報系研究室合同卒論発表会。全発表をビデオ収録するための準備で,開始が少し遅れる。昼食休憩で時間調整して,最終的にプログラム通り16時に終了。学内で4年ゼミ生の打上げをと思ってたけど,皆スーツ姿で発表に来てたので,そしてまた,ゼミ4年生の中でラグビー部主務だった大塚氏は明日退寮して実家・大分へ戻るとか,全員揃うのは卒業式以外では今日だけだったので,皆で都内へ出かけることに。六本木ケントスで飲み食いしながら3ステージを皆で楽しんでお開き。22時過ぎに帰宅。久しぶりにFools Fall in Loveを聴けてよかったよかった


31日 小保方晴子氏のSTAP細胞研究の件では,研究そのもの以外でいくつか興味深い点がある。実際,メディアでも指摘されている。1つは,英科学誌Natureに投稿した際『過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している』と酷評され,掲載査読は返戻だったこと。これは,一部のジャーナル査読(者)において,科学そのものへ向き合うときの真摯さ謙虚さのなさ。次は,官製イノベーションではなかったこと。日本における官及び一部の権威的研究者等による官製イノベーション思想(研究テーマ選定や研究予算の与え方等)の是非が問われている。昼過ぎ,所用で出かける。今日もSさんはマスクをしていた。この時期いずこも風邪が流行ってるからね。18時過ぎ所用を終え帰宅。19時,日本総合健診医学会で上京されている琉球大医学部青木一雄教授と新橋・美々卯で会う。今日は1階が混んでいて禁煙フロアの2階へ通された。そこで店長と久しぶりにお話。