友永先生からのシドニー便り・2月28日


先日,ボタニー湾に行ってきました。
1770年,キャプテンクックはここに上陸し英国領宣言をしました。
こうした記念すべき地であり,国立公園にも指定されているので すが,
あまり人気はなく(多分ガイドブックにも載っていない), ちょっと寂れた感じ。
しかし,236年前の面影が,あまり変らずに残っているのかも知 れません。
ましてや岩場や海の荒々しさは200年そこらで変わら ないでしょう。

岩場にたたずみクック上陸時のオーストラリアを偲ぶ。
湾の右前方には外洋が広がり,斜め左にはシティのビルが地平 線沿いに小さく立並んでいるのが見えます。

オーストラリアの現在と,この始まりの地との乖離に,しばし, 様々な思いを馳せ,感慨に浸りました。
因みにボタニーBotanyとは植物学の意。 流刑囚の流刑先としてオーストラリアを推したのは,クックに同行 した植物学者バンクスでした。

後日談:クロナラという駅からタクシーに乗ってボタニー湾まで 行ったには行ったのですが,帰りにタクシーがつかまらない。
やむなく国道をクロナラ向って渋々歩いたのですが, 段々足が痛くなるは,暗くなるは,何となく物騒になるは...。
(クロナラ近くの海岸では年末5000人規模の暴動が起きました)
http://news.jams.tv/jlog/item/id-423
その内,国道を走ってきた赤い車が私たちの横に止まりました。
もはやこれまでかと思ったら,ドライバーは気のいいおじさん。
フィジー出身ということで,私たちが日本人と知るや,自分は東京, 神戸,大阪に旅行したことがある。
日本はよかった,特に銀座は よかった,と嬉しそうに話してくれました。
I can hardly thank him enough for his kindness !































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